フェアリーフェンサーエフ~元ドルファ四天王の旅~   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
前回の続きになります。

今回は主人公の宿敵ポジションのオリキャラが登場します。

それではどうぞ。



第14話 出現! ザンクの親衛隊長

「……ここでもないか」

 

ファング達とは別行動を取り、ソルオール村のどこかに捕らわれてる筈の人質を捜すレイル。

 

『レイ、あそこの建物から人の気配を感じる』

「ほんとだ。入口の見張りがやけに多い……」

 

ティルアの指摘にレイルは古びた建物に隠れながら入口に近づく。入口の前には見張りの兵士が5人居た。

 

『レイ、どうするの?』

「ザンクには僕が先に村に侵入したって事はバレてるから、先ずは見張り全員を倒す」

 

どの道バレるんだからさ?と、シャルに言うレイル。

 

「さてと。それじゃあ正面突破しよっか?」

「……(こくり)」

『無理だけはしないでよね? レイ』

『そうね。いつも言ってる事だけど』

 

そしてレイルは兵士の前に姿を現した。こうなると姿を隠す為に今まで使ってたローブは用済みなので、レイルは脱ぎ捨てながら兵士達に突っ込んだ。

 

「な、何者だ!!」

「侵入者だ! 捕まえろ!」

「まさかさっき伝令にあった侵入者か!?」

 

突然の侵入者の出現に動揺する兵士達。

 

「……遅い」

「「「うわあっ!」」」

 

そして一瞬の内に兵士3人を気絶させ無効化するレイル。ホロンをフェアリンクさせ、武器の柄で攻撃しただけなので死にはしない。

 

「そ、そんな。一瞬で3人を……」

「相手は見たところ子供のようだがフェンサーだ。だがこっちは2人だ! 一斉にかかれば……!」

 

勝てると兵士が言おうとしたが、目の前に居た筈のレイルはおらず、自分達の背後に居たのだ。

 

「…喋ってる暇があるなら、かかって来なよ。まあ、もう終わってるけど……」

「えっ……」

「い、今、何、が……」

 

今の一瞬で何が起きたのか解らない兵士2人はその場で倒れた。相手の兵士達は奇襲に慣れてなかったのか、あっけなく終わった。

 

「一見すると建物の中は何もないけど……」

 

建物の中は何もない。

だが見張りをしていた兵士達が居たくらいだ。逆を考えれば、何かを守ってたという事になる。

 

『レイ、この床の下から人の気配がするわ。多分、人質にされたソルオール村の人達だと思うわ』

 

考えてるレイルにシャルが言った。自分達が今居る床の下という事は、地下牢があるのだろう。それならやる事は一つだ。

 

「どこからか敵に見つからずに地下牢に続く場所とかないかな……」

『レイ、今居る場所から左上の端の位置に明らかに脆そうな床を見つけたよ。多分そこから地下牢に侵入できると思うよ』

 

ティルアがそう答えた。レイルは指示通りに向かう。

すると明らかに一箇所だけ人為的な脆そうな床があった。強い衝撃を与えれば地下牢があると思われる場所に行けそうだ。

 

「……(とりあえず急がないと)」

 

ザンクと兵士達の会話を思い出すレイル。

侵入した際に自分とホロンで仕掛けた悪戯に引っかかったと思われる人物は血眼になって自分達を捜してる筈だ。なら、急いで人質を助けに向かわねばと思ったレイルは力強く足を床に踏みつけて穴を空けて、そのまま地下牢に侵入するのであった。

 

 

 

 

「……ん……ここは…………?」

 

一方その頃。ティアラは見知らぬ場所で目を覚ました。辺りを見渡すと、今居る場所が地下牢だという事に気づいた。

 

「そ、そうですわ……! 確か、兵士に突然襲われて……捕らわれてしまったのですね……」

 

捕まった事を思い出したティアラは沸々と怒りを感じた。

 

「やってくれましたわね、あの野郎っ! 絶対に許しませんし、叩きのめして血反吐を吐かせてやりますわっ!!」

「な、なんだ! 貴様は……「邪魔だよ」ぶふあぁっ!?」

「!?」

 

牢屋の外から見張りの兵士の叫び声と聞き覚えのある声が聞こえたティアラは牢屋の外に視線を向ける。見張りの兵士は誰かに蹴り飛ばされたのか、泡を吹きながら倒れていた。

 

「キュイ! それにお義兄様!」

「キューイ!」

「ティアラ、大丈夫?」

 

その正体はレイルと彼の肩に乗ってるキュイだった。

 

「どうしてお義兄様がここに?」

「ティアラ達よりに先に潜入した時に、村の人達が人質になって地下牢に捕まってるって聞いて、地下牢を捜して内部を散策してたら、キュイが牢屋の中に居るのを見つけた。それでキュイがティアラも捕まってるって」

 

簡単に説明したレイルは、牢屋の鍵を開ける。

 

「それと地下牢で捕まっていた村の人達は全員助け終わって、村が安全になるまで別の場所で大人しくしてって指示しておいたから」

 

それを聞いたティアラはホッとした。

 

「それでティアラには……「侵入者はど~こだ~? ヒーハー!」!?」

 

レイルが何かを言おうとした瞬間、背後から殺気と奇声が聞こえてきた。

 

「見つけたぞ! 隊長! あのガキです!」

 

振り向くと現れたのは数人の兵士達、そして長槍を持ち、紅い服を着た186cmの男だった。

 

「ヒーハー! やあやあ、これまた可愛らしいガキだね~」

「な、なんですの。私、あの方の声を聞いただけで寒気がしますわ……」

 

長槍の男の口調を聞いたティアラは何故か寒気がした。

 

「……うわ。なんか蜂蜜くさいな」

「ああん? て事はお前が、オレの部下やオレ様に地味な嫌がらせしたヤツ? お陰で未だに手のべたつきが取れないでごじゃるよ!」

「部下はそうだけど、僕が仕掛けた罠に引っかかったのはお前でしょ」

「……あの、お義兄様。何をやらかしたんですの?」

「侵入する際に、村の反対側の入口で見張りの兵士を気絶させたついでに兵士の槍にバターを塗っただけ。……で何故かあいつが引っかかっちゃったみたい」

「……(な、なんて地味な嫌がらせ!? 私だったら、耐えられませんわ……それに引っかかるあの方もどうかと思いますが……)」

 

それを聞いたティアラは何故それに引っかかったのかと思うのと同時に、自分だったら精神的に耐えられないなと思った。

 

「とまあ、ジョークタイムはここまでにしてだァ。地味な嫌がらせをオレらにしたお前を見たら、殺したくなったポン」

「……(めんどそうな奴に目を付けられちゃったなぁ)」

 

レイルに長槍を突き付けながら言う男。

どうやら自分とホロンが仕掛けた罠に引っかかった男は、ザンク以上に危険な感じがした。

 

「ティアラ」

「は、はい」

「この村の人達から、この地下牢と繋がってる地下迷宮のどこかに、村のフューリーが保管してあるって言ってたから、ティアラはそれを回収してファング達と合流してくれない? こいつの相手は僕がするから」

「それなら私も……!」

「それはダメ。ティアラはフューリーを回収するのを優先して」

「っ! 分かりました。お義兄様、お気をつけて」

 

そう言うとティアラは、その場から走り出した。とりあえず村のフューリーは大丈夫だろう。

 

「隊長。あの女、追いかけますか?」

「いんや~、無視してもだいじょうぶ~い。お前らは万が一の場合に備えて、ザンクくんが御前試合してる場所付近で待機なー?」

「はっ!」

 

男に命令された兵士達は元来た道へと戻って行った。てっきり、ティアラを追いかけるのかと思ったが。

 

「……随分と慕われてるね? ザンクの部下だから、てっきりへっぴり腰なのかなと思ってたんだけども」

「フン。ザンクくんとオレ様の部下達は心配性な部分もあるが、基本的に優秀なんでな。なんら問題ないでごじゃるよ!」

「…ホロン。"スピアピックモード"」

「……(こくり)」

 

長槍を構えニヤリと笑う男。

そしてレイルもホロンをフェアリンクさせ、槍のような形状のボロい釘から()()()()()()()()()()()()()()()()()に変形させ、右手に持ち、構えた。

 

「場も温まってまいりましたところで……では、ザンクくんの親衛隊長、ロンギ行きま~す!」

 

ソルオール村の地下牢での静かな空気の中、戦いの火蓋が切られた。




読んでいただきありがとうございます。
次回も頑張りますので、よろしくお願いします。
本日はありがとうございました。

・レイルの宿敵のオリキャラを簡単に紹介します。


ロンギ

容姿イメージ:『テイルズオブイノセンスR』のハスタ・エクステルミ

性別:男

身長:186cm

年齢:22歳

一人称:オレ

大事な物:ザンクと自身が率いる部下達

嫌いな事:地味な嫌がらせ

立場:ザンクの片腕でザンク親衛隊の隊長。


そして最後にレイルのパートナー妖聖、ホロンのフューリー状態での新形態の紹介になります。

新形態・アイスピック:『うみねこのなく頃に』の煉獄の七杭

こんな感じです。
次回もよろしくお願いします。
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