フェアリーフェンサーエフ~元ドルファ四天王の旅~   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
前回の続きになります。サブタイはガルドのあの一言です。

それではどうぞ。


第26話 四天王が2人もかよ!

レイルに言われ、ザワザ平野の奥に先に進むファング達。

 

「はああああっ!」

「またか!?」

 

そこに新たな刺客が現れ剣を構えるファングたが、彼より先に刺客を斬る者が現れた。

 

「「シャルマン様!」」

「お前はピアニストのキザ野郎!」

 

その正体はシャルマンだった。

なんかめんどくさそうな顔をするファングに対して、アリンとティアラは目を輝かせていた。逆に彼と面識のないハーラーとバハス、ガルドとマリサは誰この人?という状態だった。

 

「またお会いしましたね。あれから、あなた達のご無事を祈っていたんです」

「私も祈っておりましたわ。またお目にかかれますように」

「あたしもあたしも!」

 

この後、シャルマンの態度が気に入らない一部の男性陣とそれを擁護する一部の女性陣の軽い言い争いが発生したが、とある妖聖研究家とそのパートナー妖聖、そして母性がある妖聖の一言により、ファング達はひとまず先に進む事になった。

 

 

 

 

「ようこそ、お待ちしておりました。ドルファに敵対するフェンサー達よ」

「誰だ、お前?」

 

先に進むと、眼鏡をかけた中年男性がファング達を待ち受けていた。

 

「ただの地獄への案内人ですよ。この先の奥でアポローネスがあなた達を待っています。そこでドルファ四天王の()とアポローネスがお相手しましょう」

「四天王が2人もかよ!」

「ガルド! この裏切り者! ドルファに盾つく者がどうなるか思い知らせてやる!」

 

眼鏡をかけた中年男性、パイガはガルドに向かってそう言った。

 

「そういう脅し文句はあまり好きじゃありません。覚えていますか、お久しぶりです。あのパーティ以来ですね?」

「げえっ! シャルマン……何故、あなたが……」

「あらら。なんだか1人多いみたいね。しかも凄腕のフェンサーが」

 

シャルマンの姿を見て、たじろぐパイガ。ビビアがどーするぅ?と面白そうな表情でパイガに呟く。

 

「ふふふ……まあいい。いいかい君達! 私も相手をしようと思ったが、アポローネス1人で充分だ。アポローネスが纏めて君達の相手をします」

 

このドルファに弓引く野良フェンサーどもめ!とファング達に言いながら。

 

「へへーん、アポローネスは強いんだぞー! お前らなんて一捻りだ!」

『…………』

 

パイガの情けない態度にファング達だけでなく、パートナー妖聖のビビアにも呆れられるのだった。

 

「……コホン。さあ、ついてきたまえ」

 

さっきの話を流すかのようにパイガは咳払いをし、ファング達をアポローネスが待つ場所に案内するのであった。

 

 

 

 

「来たか。ドルファの敵。そして、我が魂と共鳴する者達よ」

 

パイガに案内された場所に着くと、アポローネスはファング達に開口一番にそう言った。

 

「お前はあん時の! お前がアポローネスだったのか!?」

「ダンナ、知り合いなんか?」

 

ファングの反応にガルドが訊ねる。

 

「ああ。こいつにはでっけえ借りがあるんだ。丁度いい、ここで返させてもらうぜ」

 

以前、ファングは大都市ゼルウィンズの郊外にある辺境の牢屋でアリンと脱出しようとした際に、目の前にいる男に惨敗したのだ。まさかその時の男の正体がアポローネスだという事にファング自身も驚いていた。

 

「ファング、少しは強くなったか? そうでなければ貴様を生かしておいた意味がない。だが同時に貴様には感謝している」

「どういう意味だ」

 

アポローネスの言葉に、剣を構えながらファングは訊き返す。

 

「貴様を助けた第3者による攻撃の正体を知る切っ掛けを私は得られたからだ」

「切っ掛け……だと?」

「そうだ。あの日以降、私は更に剣の高みを目指すという心意気を得た! 我が妖聖、セグロも同じ!」

『ぐおおおおーっ!』

『ファング、あの時だよ! 運良くアポローネスを襲った衝撃波の事だよ!』

 

言葉の意味が分からないファングにアポローネスの言ってる意味が分かったアリンが思い出させた。確かにあの時、第3者の攻撃によって助かったのは事実だ。だがアポローネスがそこまで感情を表に出す程の事を自分に言う理由が分からなかった。

 

「パ、パイガ様! アポローネス様!」

「し、失礼します!」

 

そこへ何かから逃げてきた2人のドルファの兵士が現れた。1人は焦りの表情、もう1人は落ち着け!!と言ってるが、彼も明らかに焦っていた。

 

「ど、どうしたんだ!? 2人共、傷だらけじゃないか!?」

「……何の用だ」

 

心配するパイガに対し、アポローネスはこれから始まるファングとの戦いに水を差されたのか少々不機嫌だった。

 

「あ、あああの……」

「落ち着け! 俺が説明する。アポローネス様、これからの戦いに水を差すような真似でのご報告、申し訳ありません! しかし()()は強過ぎます!」

「……聞こう。何があった? それに奴らだと?」

 

兵士の1人がアポローネスに謝罪をしつつ、切羽詰まった表情で簡潔に答えた。その表情を見て何かを察したアポローネスが兵士に訊く。

 

「は、はいっ! 奴らは……!」

 

だが、兵士がアポローネスに説明をしようとした瞬間、ファング達が来た方角から()()()()()()()()()()()()()が兵士2人に襲い掛かり、兵士2人は直撃してしまう。

 

「「ぐ、ぐわああああ!?」」

「!? こ、これは……!」

 

水流が兵士に当たった瞬間、電撃の嵐がバチバチと浴びせ終わった直後、兵士2人は軽い黒焦げ状態になりながらパタリと倒れた。近くに居たパイガが直ぐに駆け寄る。しかし兵士2人は気絶だけで済んでいた。

 

「な、なんだったんだ。今のは……」

「アポローネス。今の魔法はまさか……」

「……ああ。間違いない。『メイルディーン』だ。それを行使できるのは……」

 

何が起こったのか分からないファング達一同。だが、アポローネスとパイガだけは違った。そして魔法の正体とそれを使用した人物を確信したアポローネスは、大剣を構えた。

 

「ファング、構えろ。私は貴様を本気で斬る!」

「俺はあんたに勝つ。前の時と違って、あれから俺は()()に戦い方を教わってんだ。あんたを倒す!」

「なるほど。そういう事か。だが……」

 

その言葉を聞いた瞬間、ファングの懐にアポローネスが入り込んでいた。彼の放つ殺気に気づいていたお陰もあってか、ファングはアポローネスの大剣を早いタイミングで受け止めた。

 

()()()()()を越えたければ、先ずはこの私に勝ってからにする事だ!」

「絶対に……負けねえ!」

 

互いの剣が激突する。それがファングとアポローネスによる戦いの合図だった。




読んでいただきありがとうございます。
次回も頑張りますので、よろしくお願いします。
本日はありがとうございました。
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