フェアリーフェンサーエフ~元ドルファ四天王の旅~ 作:ゆるポメラ
前回の続きになります。
今回もオリキャラが登場します。
女神編を無事にクリア(1周目はアリンちゃんENDだった)して、現在2周目で邪神編に向けて進めています。『Refrain Chord』の新情報はまだかとウキウキしています。
それではどうぞ。
ファングとアポローネスの前に突如として現れた謎の黒い騎士。
「…………」
「なんだ、あいつは……」
『ファング、気をつけて。あの黒い騎士、只者じゃないよ!』
只ならぬ気配を感じ警戒するファングとアリン。
「バカな!? 何故この世界に居る! 貴様は
「…………」
アポローネスが驚愕しながらも大剣を構えながら騎士に問うが、騎士は答えず、重い腰を上げ巨大な大剣を突き付けた。
「そこの兄ちゃんよぉ……その疑問が気になるなら、互いに剣を交えれば分かるんじゃないかい? お、掴めた……」
「誰だ!? って……うおっ!? な、なんだ!?」
その質問に答えるかのように、ファングの足元から
「…………ふいー、あん? ここは………ザワザ平野か? 随分と変わっちまったもんだなぁ………」
「な、なんだあいつは!?」
『ぎゃああああ!? が、骸骨ぅぅぅ!?』
「しかも喋ってますわ!? 人でも入っているんですの!?」
「ティアラはん、そんな訳あらへんやろ!? どう見てもほんまもんの骸骨やないかい!?」
「あの魔物は一体……」
地面から現れたのは、刀身が折れ曲がった古びた剣に年季の入った丸い盾を装備した骸骨の騎士だった。しかも喋っている。ファング、アリン、ティアラ、ガルド、シャルマンが驚きながらも武器を構える。
「っ!?」
「……」
何かの殺気を感じた骸骨騎士は瞬時に攻撃を躱す。そして攻撃の主に目を向ける。攻撃の主はバハスをフェアリンクさせ、銃をこちらに向けているハーラーだった。
「……その尋常じゃない避け方、よりによって
『おいハーラー、あの骸骨みたいな奴を知ってんのか?』
バハスの疑問はファング達の代弁みたいなものだった。
「また? 誰だ貴様……っ!? ま、まさか……」
一瞬首を傾げた骸骨騎士だったが、ハーラーを見て直ぐに口を開いた。
「まさか
「ふーん……覚えててくれたのかい? 私は嬉しくないけど」
『いやいや、敵にまでズボラって言わせるって……』
色々とハーラーに訊きたいが、敵にまでそういう認識なのかと内心で突っ込むシャルマンを除く一同。
「あっちの黒髪の兄ちゃんは、黒騎士のダンナの獲物なんでね。終わるのを待つのも暇なんだわ。だからよぉ……」
後ろで黒騎士と交戦してるアポローネスをチラッと見た骸骨騎士はファング達を見る。
「恨みはねえが、全員、俺様の準備運動の相手になってくれや。……できるだけ加減はしてやるからよ」
ギラリと目を光らせ、刀身が折れ曲がった古びた剣をファング達に突き付けながら言った。
◇
「…………」
「(くっ! この者の太刀筋……6年前よりも力が増している!)」
大剣を片手で軽々と振り回しながらアポローネスに襲い掛かる黒騎士。アポローネスは防戦一方だった。
目の前の黒騎士は6年前にドルファの長期任務の際に行く先々で何度も対峙した事があった。その当時、ゼルウィンズ地方の歴史に残る大事件が起きたのだが、ドルファ総出で奮闘しながらも事件は無事に解決したのだ。
いわばアポローネスにとって、黒騎士は因縁の相手でもある。
『ぐおおおおーっ!』
「セグロ、どうした?」
『グルル!』
「何? 奴の剣にパートナー妖聖の気配だと?」
するとセグロが何かを訴えてきた。
どうやら黒騎士の
「…………」
『グゲ、グル……ル……』
「それが貴様のパートナー妖聖か!」
『グルルゥゥゥ!!』
そして黒騎士の大剣から現れたのは、異質な妖聖だった。
上から紫色の糸で吊り下げられたセグロと同じ大きさの黒と紫が混じり合った龍。そして鳴き声もどこか不気味だった。アポローネスとセグロは警戒する。
「…………」
「っ! 速いっ!」
予備動作も無しの状態でアポローネスに突撃する黒騎士。寸でのところで剣を受け止めるが、衝撃で吹っ飛ばされてしまう。
『グ……ルル……』
「っ!? セグロ、大丈夫か!?」
『グルル……』
どういう訳かセグロもダメージを受けていた。フェアリンク状態のパートナー妖聖がダメージを受ける等、聞いた事がない。
『昔、なんかの文献で読んだんだけど、その気になれば、フェアリンクしてる状態のパートナー妖聖にも攻撃を与える事ができるんだって』
ふとアポローネスの頭に浮かんだのは、かつて自分の好敵手が言ってた言葉だった。まさか今の攻撃がそれかと。
「…………」
視線の先には黒騎士が次は外さんとばかりにアポローネスを見据えていた。
「セグロ、奴の攻撃はお前にも蓄積するようだ。準備しておけ」
『ぐおおおおーっ!』
もしも好敵手が言ってた仮説が正しければ、ここから先は文字通り、命のやり取りだ。
◇
「こいつ、すげえ強ええ……」
「バケモンかいな……」
「くっ……」
ファング達は地面から突然現れた骸骨騎士に苦戦を強いられていた。それぞれ外傷はないが、各々
「いい腕だ。だが詰めが甘え……」
「ならこれならどうです! 『メイブロード』!」
「あん?」
骸骨騎士が棒立ちしてたその隙に、ティアラは水属性の中級魔法『メイブロード』を放った。地面から水の槍が複数吹き出し、骸骨騎士に直撃する。
「ふむ、ちょっと過激な水浴びも悪くねえな……」
「っ!? そんな……私の魔法は確かに当たったのに……」
「ああ。お嬢ちゃんの魔法は当たったとも。だが俺様に魔法は効かねえんだわ……」
だが水の槍を叩き斬り、無傷で呟く骸骨騎士が居た。
「さて。次は何を見せてくれるんだい? さっきみたいに全員で掛かってきてもいいんだぜ?」
「ぐっ……!」
「あん? なんだ?」
さてどうするかと骸骨騎士が剣を構えた途端、アポローネスがこちらに吹っ飛んできた。背後で鎧の音を鳴らしながら、黒騎士は歩きながら骸骨騎士の隣に並び立つ。
「おいおい。そこらへんの魔物かと思ったら、さっきの黒髪の兄ちゃんかい。ダンナ、びっくりさせないでくれや……」
「…………」
「な、んだ、こいつの威圧感は……!? 身体が動けねえ……」
黒騎士の放つ威圧感のせいで、ファング達は動けなかった。あまりの威圧感に武器を握るのがやっとだった。
「剣を振っただけで、これほどの威力とは……!」
「…………」
深手を負い、満身創痍なアポローネス。そして無情にも止めを刺そうと大剣を振り上げる黒騎士。
「(くっ……。ここまで、か……)」
敵わないと悟り、目を閉じるアポローネス。しかし振り下ろされた筈の大剣は、いつまで経っても自分に来ない。まさかあの近距離で外したのか?と思い、目をゆっくり開く。
「っ! お、お前は……!」
「第一開口がお前って……君らしいけど、ちょっと酷くない? アポロ」
そこに居たのは、黒騎士の大剣の刃先を指で受け止め、苦笑いしながらもアポローネスに声を掛ける
読んでいただきありがとうございます。
次回も頑張りますので、よろしくお願いします。
本日はありがとうございました。
最後にオリキャラを簡単に紹介します。
謎の黒騎士のパートナー妖聖
容姿イメージ:『遊戯王』のシャドール・ドラゴン
大きさ:セグロと同じくらい。
謎の骸骨騎士
容姿イメージ:『ゼルダの伝説 時のオカリナ』のスタルフォス
身長:ハーラーと同じくらい
一人称:俺
こんな感じです。
次回もよろしくお願いします。