フェアリーフェンサーエフ~元ドルファ四天王の旅~   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
前回の続きになります。オリジナルになっています。

それではどうぞ。



第29話 ザワザ平野での闘い

黒騎士の攻撃を指だけで受け止め、ファング達やアポローネスの危機に颯爽と現れたレイル。

 

「す、すげえ。兄貴、あいつの攻撃を指で受け止めたってのか……?」

『う、嘘……しかも素手だよ……』

 

ファング達から見れば、敵の真剣を素手……しかも指先だけで受け止めるという離れ技をやってのけるレイルに驚愕せざるを得ない。

 

「…………」

「…僕ばかり集中してていいのかな?」

「……(ゲシッ!)」

 

レイルの呟きを聞いた黒騎士が振り返ろうとした瞬間、そこには彼のパートナー妖聖のホロンがおり、黒騎士はホロンの空中回し蹴りを喰らい吹っ飛んだ。

 

「アポロ、立てそう?」

「ああ、すまない……」

 

深手を負い、膝をついていたアポローネスをレイルはゆっくりと起こす。

 

「……黒騎士のダンナを吹き飛ばすとは、何モンだ?」

「今気づいたけど、()()お前か……。何しに出てきた、()()()()()()()()

 

その一言に骸骨騎士は青ざめる。

 

「ま、まさか9()()()、ヘンテコな魔法でこの俺に傷を付けた、あの時の小僧かっ!? だとしたら何故、あの時と同じく姿がほぼ変わっていない!?」

「企業秘密?」

「しゃらくさい! なら、あの時と同じ串刺しにしてやるぜえ!」

 

そう言って骸骨騎士は、レイル目掛けて突っ込んできた。

 

「させると思う?」

「吹き飛びなさい」

「っ!? ぐおおおおーっ!?」

 

突如、2人の女性が骸骨騎士の背後に現れ、蹴りを浴びせ骸骨騎士を吹っ飛ばした。

 

「ねえシャル。なんか当てた感じがしなかったのは、私の気のせい?」

「そうね。寸前で盾でガードされたわ。あの骸骨、相当な手練れね」

「お姉様!」

「姉さん!」

 

その正体はティアラとシャルマンの姉であり、レイルのパートナー妖聖のティルアとシャルだった。

 

「おー、いてて……ギリギリで防げたとはいえ、姉ちゃんら、いい蹴りを持ってるじゃねーの」

 

土煙が舞う中、骸骨騎士が首付近をコキコキと鳴らしながら歩み寄る。

 

「しかも蹴りの威力と魔力の流れからして……姉ちゃんら、()()()()()()でもねえな?」

「「……」」

「そんな怖い目をすんなって。別に詮索する趣味はねえよ」

 

ケタケタと軽く笑いながら、ティルアとシャルを見る骸骨騎士。

 

「…………」

「おいおいダンナ、自慢の鎧がちょっとへこんでるじゃねえか。ってか、あの小僧のちんまり妖聖、只者じゃねえな……」

「…………」

()()かい? 俺は別に構わねえが……」

 

するとホロンに吹っ飛ばされた筈の黒騎士が鎧の音を響かせながら、骸骨騎士の横に並んだ。

 

「…………」

「……ダンナらしいね。小僧、それにそこの姉ちゃんら、()()()を倒せたら、今日は退いてやる」

 

そう言うと骸骨騎士は、自身が持ってる剣とは別の()()()()を地面に落とす。直後、地面が振動し地面から何かが現れる。

 

「グゴ、グゴ……主の命により……対象を……消去……」

「な、なんだ!? 鎧を着た……骸骨!?」

『ほんとなんなの!? あの骸骨!? しかもまた喋ってる!?』

「魔物が魔物を召喚するなんて……!?」

『キュイキュイ!』

「めんどうだねえ……」

『ああ。しかもヤバい感じがこっちまで伝わってくるぜ……』

「ワイ、もうホラー系はたくさんなんやけど……」

『あらあら。ガルドちゃん、大丈夫?』

「魔物なのに、なんという威圧感……!」

 

地面から出現したのは、黒騎士に似た鎧を着た骸骨。手には棘付きのメイスを装備していた。魔物が魔物を召喚したという事実に、敵ながら驚きを隠せないファング達。

 

「小僧、コイツをその辺の魔物と一緒にしない方がいいぜ? 後ろの兄ちゃん達を殺すのも俺が命令すれば容易い。何を言いたいか……解るな?」

「…………」

 

骸骨騎士の言葉に、大剣を地面に突き刺しながらこちらの様子を窺う黒騎士を見て、目的は恐らく、自分の戦力分析といったところかとレイルは直ぐに察した。

 

「ホロン、ティルア、シャル」

「……(コクコク)」

「「フェアリンク!」」

「っ!?(フェアリンクだと!? あの者達はフェンサーではないのか!? あの実力で!?)」

 

レイルの合図にホロン、ティルア、シャルは光となりレイルの元に集まる。その様子を見て驚愕の表情になるアポローネス。

 

()れ!」

「消去……消去……!」

 

骸骨騎士の言葉に骸骨はレイルに目掛けてメイスを引きずりながら突進してきた。間合いに入った途端、骸骨はメイスを振りかぶる。その隙をレイルは逃さず、骸骨の足元目掛けて、蹴りを叩き込んだ。

 

「……」

「グゴ……グゲ……」

「……(なんだろ? 今の違和感……)」

 

瞬間、骸骨の態勢が崩れ、骨がバラバラになる。しかし違和感を感じたレイル。

 

「消去……消去……」

「っ!? 兄貴の攻撃でバラバラになったのに、あの骸骨……再生したのか!?」

「はっはっはっ! 茶髪の兄ちゃん、いいリアクションサンキューな。そうさ。そいつは俺様と同じ再生能力を持っているのさ。ついでに言っとくが魔法も効かねえぜ?」

『それって最早、ゾンビじゃん! レイルの攻撃が効かないって事!?』

「惜しいな、お嬢ちゃん。厳密にはゾンビとは別物なんだぜ?」

 

なんとバラバラになった筈の骨が骸骨の元に集まり再生を始めたのだ。そのリアクションが見たかったとばかりに骸骨騎士がファング達に説明する。

 

「……ふーん、そういう構造か。なら、()()()()()()()()いい。シャル」

『シールダーモード』

 

レイルがそう呟くと、彼の()()には光属性が具現化したような盾が装備されていた。

 

「ティルア」

『リミット・ソードモード』

 

すると今度はレイルの()()に水銀の剣が装備される。

 

「グゴ……グゴゴ……対象……生存中……消去……消去……」

「……それはお前だよ」

 

踏み込みながらジャンプ斬りを骸骨に決め、着地した直後、隙を見つけたとばかりに骸骨はメイスを振り上げる。しかしレイルはお構いなしに剣で骸骨の下半身部分を連続で斬り続ける。

 

「グゲ……グゴ……!?」

「……(ピョコ)」

「グゴ!?」

「……(ザシュ! ザシュ!)」

「グゴグゲ!?」

「…上半身、逃がさない!」

 

上半身と下半身が分かれたタイミングで今度はホロンが飛び出し、愛用の古びたボロい釘を手にその場で逃げてる骸骨の下半身を連続で斬り始めた。上半身も逃げ始めたが、それをレイルは見逃さなかった。

 

「……ダ、ダンナ、レイルはんの妖聖って、あんなに強かったん?」

「俺も初めて見た……」

『あ、あたしも……』

 

ガルドの言葉にファングとアリンは首を横に振りながら答える。レイルが戦ってるところは何度か見た事はあるが、彼のパートナー妖聖であるホロンが単身で戦うのを見るのは初めてだった。

 

「……(ゲシッ!)」

 

逃げ惑う骸骨の下半身に止めとばかりに釘で斬り上げるホロン。完全に動かなくなった下半身を見るや否や、レイルが斬り続けてる上半身に向かっていく。

 

「……(フン!)」

「グゴ~……!?」

 

その場に落ちていた石を拾ったホロンは、骸骨の頭蓋骨目掛けて思い切り投げた。頭蓋骨に石が当たった骸骨は気絶するかのように動きを止めた。

 

「上半身の腕がお留守だよ?」

「……(ザシュ! ザシュ!)」

「グゴ……グゴアア!?」

 

レイルとホロンの連撃によって、上半身の胸骨部分まで破壊された骸骨は、頭蓋骨のまま逃げ始めた。

 

「…………もう、逃がさない。ホロン」

「……(コクコク)」

「っ!(ホロンのあの構え。まさか……!)」

 

再生能力の時間稼ぎの為に、必死に逃げてる事のをレイルは予め分かってた。ホロンに合図を送ると、ホロンはレイルの頭に着地し、抜刀術のような構えを取った。アポローネスはその構えに見覚えがあった。

 

それはレイルがドルファに在籍してた際によく使ってた技であり、未だにアポローネスが見抜けない剣技による必殺技の構えだった。

 

「…………ティルア、シャル」

『『アタックエフェクト『ザンゲキケン』』』

 

瞬間、レイルがその場から消える。

 

「グゴグゴアアアア!!?」

「……ちょっとは僕も成長できた……かも」

 

ファング達が瞬きをした刹那、次に目にしたのは、骸骨が断末魔を上げながら、消滅していく姿を見ながら呟くレイルの姿だった。




読んでいただきありがとうございます。
次回も頑張りますので、よろしくお願いします。
本日はありがとうございました。

そして最後にレイルのパートナー妖聖、ティルアとシャルロットのフューリー状態での新形態の紹介になります。

新形態・覚醒片手剣(水銀の剣):『テイルズオブヴェスペリア』の霊剣メリクリウス

新形態・盾:『テイルズオブヴェスペリア』のサンクチュアリ

こんな感じです。
次回もよろしくお願いします。
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