フェアリーフェンサーエフ~元ドルファ四天王の旅~ 作:ゆるポメラ
今回は地への回廊のイベント前に発生する会話イベント等が主になります。
ピピンとの会話イベント編です。少しオリジナルも入ってます。
楽しんでいただけると幸いです。
それではどうぞ。
「はい。シフォンケーキ。簡単に作れるお茶請けがこれしかなくて、悪いけど」
ピピンとソウジの歓迎会を行ったその日の夜、レイルとピピンは食堂に居た。
「おおー! 陛下の手作り菓子を食べれるとは、我が輩も運が良いのう~♪」
「あれ? ピピンにお菓子を作ってあげるのって初めてだったっけ?」
テーブルにシフォンケーキを置くとピピンがそんな事を言ってきたので、首を傾げるレイル。
「ケーキを頂くのは初めてですな。焼き菓子なら、陛下が何度か作ってくれましたな♪」
「あ、そういう意味ね」
確かに言われてみれば、焼き菓子系は何度かピピンに作ってあげた事があるが、ケーキを作ってあげたのはこれが初めてだ。
「てっきりピピンがボケちゃったのかと心配したよ」
「ははは、ご心配痛み入りますな。我が輩はまだ現役ですしの」
「それもそうだね」
紅茶を一口飲みながらレイルは軽く笑う。
「時に陛下。そのお姿は、修行の一環ですかな?」
自分の152cmの姿を見て気になっていたのか、ピピンが訊く。
「だいたい合ってる。あと、この姿の方がちょうどいいってのもあるよ? 尤も、相手の内面性を知れるって意味でだけど」
「ほーう。一石二鳥……というやつですな?」
「うん。そんな感じ」
そんなこんなでレイルとピピンは互いに近状報告や、ファング達と出会った事等を話すのであった。
◇
その翌日の昼近く。
「レイ~、ちょっとシャルと買い物に行ってくるけど何か必要な物とかある?」
「……必要な物か。うーん、こういう時に限って浮かばないんだよね」
「それじゃ私とティルアで見繕ってくるわ」
「うん、お願い」
いってらっしゃいと手を振りながらティルアとシャルを見送るレイル。
「陛下。先程の娘さん2人が陛下の噂の婚約者ですかな?」
すると今のやり取りを見てたのか、ピピンが声を掛けてきた。
「昔はね? 正確に言うと、今は婚約者兼
「元人間でパートナー妖聖……ですとな? 陛下、まさかと思いますが……
疑問に思ったピピンが訊く。
「……じゃなきゃ、ティルアとシャルは
「なんと無茶な事を……」
しかし返ってきた言葉はそれだった。現にレイルは複雑そうな表情だ。
「気付いたら頭より先に身体が勝手に動いてたよ。実はその後にティルアとシャルに怒られたけど、甘んじてお説教を受けたよ」
いやー、あの時の2人は凄く怖かったよと苦笑いしながら、レイルはそう付け足す。
「幼い頃から陛下をよく知る娘さん達なら、というやつですな」
「仰る通り」
やれやれ。ピピンには、お見通しかと思うレイルなのであった。
読んでいただきありがとうございます。
次回も頑張りますので、よろしくお願いします。
本日はありがとうございました。