フェアリーフェンサーエフ~元ドルファ四天王の旅~   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
前回の続きになります。

それではどうぞ。


第34話 地への回廊

大都市ゼルウィンズから東の位置にある地への回廊へ着いた一同。

 

「ここが地への回廊か。なかなか歯ごたえがありそうな場所やな。腕が鳴るで!」

「おうよ! シャルマンの野郎がいなくても楽勝だって事を証明してやらあ」

 

やる気満々なファングとガルド。

 

「……このやる気、いつまで持つんでしょう」

「…………」

「あら、どうかなさいまして、アリンさん。なんだか、浮かないご様子ですわね」

「え……? あ、ううん、なんでもない」

 

ティアラの言葉にアリンはなんでもないと答えるが、レイルが見ても彼女は上の空に近い感じだった。

 

「さ、あたし達も行きましょ。せっかくファングがやる気出してんだし」

 

そう言ってアリンは先に進んで行った。

 

 

 

 

「…………」

「おい、アリン」

「え……? あ、何!?」

 

しばらく進んでも上の空だったアリンの様子を見たファングは彼女に声を掛けた。

 

「気ぃ抜いてんじゃねーぞ。先は長そうだからな」

「わ、分かってるわよ、そんな事!」

「……お前、何か思い出したのか?」

 

ファングの言葉にアリンは分からないというより、どちらかと言うと何か引っかかると答える。

 

「なんていうか、どこか懐かしいような……それでいて、胸がざわざわするような変な感じ……」

「この地への回廊にアリンちゃんの記憶喪失に関する手掛かりがあるかもしれないって事か……ここ、遺跡っぽいし」

「なるほど、実に興味深いね」

 

レイルとハーラーも彼女の話を聞くと、その可能性も出てくるかもと頷いていた。

 

「遺跡で思い出したけど、そういえば、ここは昔、失われた古代人の叡知によって建造されたと言われている」

「古代人の……叡知ですか」

「うん。そして古代の人々に叡知を授けたのは女神の力によるものという説もある。だから彼らは女神を崇拝していたんだよ」

 

アリンちゃんの過去も、その話と何か関係があるのかもしれないねとハーラーは付け足す。

 

「そう……なのかな……」

「案外、アリンちゃんが記憶喪失な理由はアリンちゃん自身が()()()()()だからだったりして……」

「いやいや、流石にそれは……」

 

悩んでいるアリンにレイルが呟く。それを聞いた彼女は苦笑いしながら返す。

 

「陛下、それは()ですかな?」

「……勘って、言いたいけど、なんだろう、この地への回廊にアリンちゃんの記憶の手掛かりがあるのは確かで、ハーラーちゃんの話と総合すると、実はそうなんじゃないかって感じて……」

 

ピピンの問いに、レイルは真面目な表情で答える。

 

「なんか今日のレイの勘はやけに具体的だね」

「そうね。今までの経験上、こんな具体的な勘は滅多にないから、そういう事なんでしょうね……」

「うーむ、それならば慎重に進まなきゃいけませぬな……」

 

ティルアとシャル、ピピンが言う。

 

「勘って、直感みたいなやつか?」

「せやけど、なんか具体的過ぎとちゃう?」

「ただの勘ではない。陛下の勘は、お主達にも分かりやすく言うなら()()()()。具体的な例え程、当たりやすいのだ」

「あー、学生時代の時にレイル君の勘が当たってたのはそういう理由か。それなら納得」

 

その言葉を聞いて驚くファング達。しかしハーラーだけは妙に納得していた。

 

「まあ最終的にどうしたいのかを決めるのは自分だから。別にこれが疎ましいとか僕は思ってないよ」

 

とりあえず早く攻略しちゃおうよとレイルはファング達に言うのであった。




読んでいただきありがとうございます。
次回も頑張りますので、よろしくお願いします。
本日はありがとうございました。
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