フェアリーフェンサーエフ~元ドルファ四天王の旅~   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
前回の続きになります。悩んだ末、結局サブタイがシンプルになってしまった……(苦笑い)

それではどうぞ。



第42話 リスタート

────それはレイもでしょう? 子供達からよくレイの話は聞いてるわ

 

────レイルよ、貴様との決着はいずれつける

 

────キューイ♪

 

────わあ~。ありがとー♪ これだったらマリアノ様も行ってくれると思う

 

────じゃあ俺、兄貴が作る玉葱多めのオムライスが食いてぇ!

 

────どうぞ。ここが縁者の宿屋、向日葵荘ですわ

 

時が遡っていく。どうやら成功したようだ。レイルは先程までの記憶の映像を視ながら戻っていく。

 

「(それにしても……やっぱり時間旅行は……気分が悪い……)」

 

再出発の位置を指定したレイルは軽く時間酔いに襲われながらも、光に包まれていった。

 

「う…………」

 

レイルはゆっくりと目を開けた。穏やかな青い空と見覚えのある塔が確認できた。

 

……あと自分の胸当たりに何かが乗ってる感覚がある。

 

「ミュイ!」

「…………ミュイ?」

「ミュイ、ミュイ♪」

 

見覚えのある姿と聞き覚えのある鳴き声の正体は、やはりレイルの胸に乗っかっていた。ミュイはレイルのパートナー妖聖で、ティアラのパートナー妖聖のキュイと似てるが色が()()()なのが特徴だ。

 

「……(う~ん……)」

「ここは……シュケスーの塔の近くの草原?」

「みたいね……」

 

すると気が付いたのだろうか、ホロン、ティルア、シャルが順に起き上がった。自分達が目覚めた場所がシュケスーの塔の近くの草原だと理解する。

 

「ミュイ、ミュイ」

「ミュイがレイの中から出てきたって事は……」

()()()()()()って事ね……」

 

レイル達はひとまず、今までの活動拠点にしてた宿屋、向日葵荘がある大都市ゼルウィンズに向かうのであった。

 

 

 

 

向日葵荘に着いたのはいいのだが……

 

「なんか騒がしくない?」

「……(コクコク)」

『ミュイミュイ』

 

宿の外からでも聞き覚えのある声が聞こえた。

 

「違うっつってんだろ! 大体なんで()()()()()()()()()()のか、聞きたいのは俺の方だ!」

「……(声がデカいよ、ファング……)」

 

声がデカいよと思いながらも、このままだと入るタイミングを逃しそうなので、宿に入る事に。

 

「ごめんください。それからファング、声がデカい……」

「あ、兄貴!?」

「レイル!?」

「えっ!? レ、レイルお義兄様!?」

 

予想通りの反応だった。それよりも気になった事があったので……

 

「ファング、アリンちゃん。ちょっと部屋までいい?」

「お、おう……」

「うん、分かった」

「ティアラ、3人でちょっと話したいから部屋借りるね?」

「あ、はい……」

 

念の為にティアラに部屋を借りると伝えると、彼女は素直にどうぞと言ってくれた。

 

「さっきのティアラとの話の内容の件で聞きたいんだけど、なんかあったの?」

「それは……」

「信じてくれないかもしれないけど……」

 

さっきの会話についてレイルが訊く。するとファングとアリンは暗い表情になりながらも話してくれた。カヴァレ砂漠でザンクと戦った後、()()()()()()()を見つけてしまった事を。

 

「……そっか。ごめんね、辛い事を言わせて」

「え? 作り話とかって疑わないの?」

「アリンちゃんの女神の力が発現して、()()()()()も過去に戻った……って事でしょ?」

「ファング達も……って、それじゃあレイル達も?」

「うん、そんな感じ。尤も、僕の場合、それに近い力を使っただけだけど……」

 

その辺は追々に話すからと言って2人を納得させる。

 

「なあ、俺達が過去に戻ったなら、()()()()()()事ができるかもしれない。そうだよな兄貴?」

「それはファング次第だね。少なくとも、マシな未来には出来る筈」

「俺、変える。ティアラが死なないような未来にしてやる」

「ん、その意気、その意気」

 

そして儀式の場で殺されるティアラを見た事は、ティアラには言わないようにする事に。

 

「……ティルアも今の事はティアラには言わない事。大丈夫そう?」

『うん、大丈夫。妹に言えない事くらいなら、割と多い方だと自負してるから』

「「「……」」」

 

もしかすると一番辛いのは、姉であるティルアかもしれないなとレイル達は思った。

 

 

 

 

「……つまり、私とファングさん、それにお義兄様達はかつて一緒に行動していた。けれど、アリンさんの力が発動し過去に飛ばされてしまった……そういう事ですか?」

「おう。分かってんじゃねぇか」

「分かってませんわ。そんなバカげた話、信じられる筈がないでしょう」

「ま、無理だよね。急に信じろって言われてもさ」

 

とりあえずティアラにもファング達が過去に戻った経緯を話したのだが……案の定、信じてないような反応だった。彼女が困惑半分の呆れ半分になるのも無理はない。寧ろ、それが正常な人の判断だと思う。

 

「だが、俺達はティアラを知っている。それが証拠だろ」

「確かに名前だけならまだしも、私の旅の目的まで知るのは困難でしょうけど」

「ファングとアリンちゃんが初対面の筈のティアラにどこまで話したかによるけど……2人が言ってるのは本当だよ?」

 

その一言にティアラはレイルに視線を移す。

 

「どうしてでしょう? お義兄様が言うと妙に説得力がありますわ。ファングさんとアリンさんが仰ると胡散臭いのに……」

「かと言って、ティアラが信じられないのも分かるよ? ……とりあえず証拠みたいなのを見せるけど、それで大丈夫?」

「ええ。それでしたら……」

「えっとまずは……ティルア!」

 

早速とばかりにレイルはティルアを呼ぶ。突然レイルの隣に現れたティルアを見たティアラは目を丸くする。

 

「う、嘘……お、お姉、様……?」

「こほん、ではでは私の自慢の妹、ティアラの恥ずかしときめきメモリアルをお聞きくださいな。最近のより、昔の方がいいわね。そう、あれはティアラが4歳の時。レイに……」

「!? ま、ままま……待ってください! お姉様!! それは……!!」

「え? この話じゃない方がいい? じゃあ7歳の時のティアラの将来の夢を……」

「いやあああああ!? 勘弁してください~!!」

 

姉が何を話そうとしたのかを察したのか、ティアラは全力で止めに入った。

 

「……ティアラ。その、ティルアがごめんね?」

「うう……。なんでそこまでお姉様は知っているのでしょう……」

「妹想いという事で勘弁してあげて。それと未来で実現する事は、ティアラが直接見て判断してくれる?」

「はい。とりあえず状況に応じて慎重に判断します」

「ん。それの返事だけでも僕らは充分だよ」

「あ、あの……お義兄様? その、私もう子供じゃありませんってば……」

「僕から見れば、ティアラは子供だよ♪」

「うー……」

 

ティアラの頭を撫でながら答えるレイル。

 

「よし。ねえファング、確かこのメンバーで初めて行った場所といえばクラヴィーセ洞窟だよね」

「そうだな。いいかティアラ。これからクラヴィーセ洞窟に行く。そこにフューリーがあるからだ。俺と兄貴はそこにある罠がどんなものか知ってる。本当だと分かったら信じろよ」

「信じるかどうかは別としても、フューリーは私にも必要です。いいですわ、クラヴィーセ洞窟に行きましょう」

 

次の目的地は決まった。

そしてレイル達は、初めてフューリーを手に入れた場所、クラヴィーセ洞窟へ向かう事になった。




読んでいただきありがとうございます。
次回も頑張りますので、よろしくお願いします。
本日はありがとうございました。

最後にオリキャラを簡単に紹介します。

ミュイ

容姿イメージ:色違いのキュイ(薄紫色で瞳の色は金色)

性別:メス(つまり女の子)

一人称:普段はミュイミュイと鳴いている。

簡単な概要:レイルのパートナー妖聖。普段はレイルの身体の中で眠っている。レイルが152cmの姿でいる事と深く関係している。

こんな感じです。
次回もよろしくお願いします。
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