フェアリーフェンサーエフ~元ドルファ四天王の旅~   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
前回の続きになります。今回はヤタガン溶洞窟のフューリー半分とティアラの会話イベントになります。

それではどうぞ。



第44話 ティアラの気になっていた疑問

翌日、レイル達はヤタガン溶窟に来ていた。

何故なら、クラヴィーセ洞窟の次にフューリーを手に入れた場所がこの場所だからである。

 

「そういやクラヴィーセ洞窟のフューリー、なんか種類が違ってたよな? 既に俺らが持ってるから当然っちゃ当然だけど」

「確かにパイガの事は想定外だったよね。前回クラヴィーセ洞窟で会ったのはエフォールだけだったし……」

 

気になった事をファングが呟くと、アリンも確かにと頷いた。初めてクラヴィーセ洞窟に行った時はエフォールしか会わなかったのに、何故かパイガも居たからだ。

 

「仮にその話が本当だとするなら、()()()()()()()()()が起きているのでは?」

「タイムパラドックス……って、なんだ?」

「フューリーの種類が違うし、本来のフューリーも手にしていると仰ってたでしょう? その変化が起点となり、様々な事象に影響を及ぼしていると考えられますわ」

 

ティアラの説明を聞いたファングは、そういうもんかと納得した。

 

「タイムパラドックスねえ……。頭の片隅にでもおいておこうか。とりあえず3人共、これ飲んでおきなよ?」

 

そう言ってレイルは、例のコルク栓で蓋をした小瓶をファング達に手渡した。

 

「これって確か兄貴が作った脱水症状を防ぐ飲み物だよな? なんか前より冷たくねえか?」

「言われてみれば確かに……」

「一応、今回は飲んでから半日くらい長持ちするように改良してみたよ」

「えっ!? マジで!?」

「いつの間に!?」

 

自分達の知らない間に、レイルが効能をグレードアップしてた事に驚くファングとアリン。2人につられてティアラも蓋を開けて飲んでみる。

 

「凄く飲みやすいですね。お義兄様、売ったりしないのですか?」

「悪用されると嫌だから、売る気はないよ~」

 

案の定、ティアラにも前の世界と同じ事を質問されたので、のほほんとした表情でレイルは答えた。

 

「そういやここのフューリーは、兄貴が取ってくれたんだっけな」

「そういえばそうだったね。仕掛けとかって変わってたりするのかな?」

「正直に言うと、僕もその辺が不安なんだよね」

 

前の時と同じく仕掛けが変わってなければ、フューリーを取るのは容易い。前の時と同じ方法で取るという意味だが。

 

「ま、でも結局、同じ方法でフューリーを取らせてもらうんだけどね」

「兄貴、モンスターの方はどうするんだ? 前の時と同じでいいのか?」

「もちろん美味しく頂くよ♪ もし出現するモンスターが変わってたら、それはそれでいいんだけど♪」

 

とってもいい笑顔でファングの質問に答えるレイル。

 

「なんか、お義兄様が凄くいい笑顔をしてますが……」

「ここのフューリーを取った後に、今レイルが言った意味がティアラにも分かるわよ」

 

そのいい笑顔の意味は、直ぐに分かるわよとティアラに教えるアリンなのであった。

 

 

 

 

その日の夜。

無事にヤタガン溶窟のフューリーを手に入れたレイルは向日葵荘の食堂で紅茶を飲みながら本を読んでいた。ちなみにファング達はもう部屋で寝ている。

 

「あっ……」

「あれ、ティアラ?」

 

誰かが入って来る気配がしたので、視線を向けると寝間着姿のティアラだった。

 

「眠れないの?」

「ええ。まあ……」

「ちょっと待ってて。紅茶でも淹れてあげるから」

 

珍しい事もあるもんだなと思いながら、レイルはティアラの分の紅茶を淹れる。

 

「はい、どうぞ。ティアラの口に合えばいいんだけど」

「ありがとうございます」

 

ティアラはレイルが淹れてくれた紅茶を飲む。口にすると飲んだ事の味だった。

 

「お、美味しい……」

「それは良かったよ。僕が独自にブレンドしたものだからね」

 

レイルが独自にブレンドしたと聞いて、ティアラは納得した。

 

「……それで? 僕に何か聞きたい事でもあったんじゃないの?」

「えっ……」

「顔に出やすいよ、ティアラ」

 

頃合いを見て、レイルが訊くとポカンとするティアラ。

実はヤタガン溶窟のフューリーを前の時と同じ方法……ティルアの形態変化を使った時、ティアラの様子が妙におかしかったのだ。

 

「お義兄様、お聞きしたい事があるんです」

 

観念したのか、ティアラは不安そうな表情で口を開いた。

 

「お義兄様は私の事、どこまでご存知なのですか?」

「また難しい事を聞いてくるね……」

 

質問の内容にやれやれと肩を落とすレイル。でも、ティアラなりに頑張って絞り出した質問なのだろう……

 

「少なくとも()()()()()()()()()()()も含めて、僕はティアラの事を知ってるよ」

「っ! そう、ですか……」

「そんな顔しないの。その秘密があろうがなかろうが、ティアラはティアラなんだし」

 

ティアラの頭を撫でながら安心させる。

 

「そろそろ寝なよ。睡眠不足はお肌によくないからね」

「はい。おやすみなさい、お義兄様」

 

その時のティアラの表情が安心したように見えたのは、気のせいじゃないのかもしれないとレイルは思うのだった。




読んでいただきありがとうございます。
次回も頑張りますので、よろしくお願いします。
本日はありがとうございました。
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