フェアリーフェンサーエフ~元ドルファ四天王の旅~   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
前回の続きになります。今回は原作とかなり違う感じのオリジナルになっています。

それではどうぞ。


第45話 カダカス氷窟の噂と再会

その翌日。

前の時と同じ、山脈の中腹にある隠しの入口を見つけて、レイル達はカダカス氷窟に入る。

 

「そういや、ここのフューリーの情報を貰う時、ロロとも初対面だったよな」

「毛糸のパンツ買う時のぼったくり価格は変わらずだったけどね……」

 

ファングの言葉に肩を落とすアリン。ロロの商売が相変わらずだったのだ。

 

「そういえばカダカス氷窟で思い出しましたが、ある()があるみたいなんです」

「「「噂?」」」

 

ふと思い出したのか、ティアラが口にした。

 

「ええ。なんでも()()()()()として、ここが使われてるらしいのです……」

「死体処理場だと……? おい待て。前はそんなのなかったぞ!?」

「うん。前の時はそんな物騒な噂なかったよね……」

 

確かに前の時はそんな噂はなかった。もしかしてこれも過去の変化による原因なのだろうか?

 

「つーか、すげぇ冷気だな。お、なんだ!? こんなところにマントが落ちてやがる!」

 

そんな事を考えていると、ファングがマントを発見した。

 

「落ちているのではなく、明らかに置いてあるのだと思いますけど」

 

ティアラの言う通り、落ちているというよりも()()()()()という表現が正しい。

 

「どっちも同じだろ。俺は俺の意志で運命を切り開く。つまり俺の意志でこのマントを俺の物にするくらい朝飯前だ」

「似て非なるとはこの事を言うのかもね……」

「人様の物を勝手に取るなんて言語道断です」

 

ファングの言葉にレイルとティアラが突っ込むのであった。

 

 

 

 

「うー寒い寒い。前回よりはマシだけど、やっぱり寒いもんは寒いよ」

「さみー。洞窟に入る前までがすげぇ幸せだった気がしてきた」

「見た事もないような凄まじい鳥肌が……今なら生姜をすりおろせそうだよ」

「生姜を入れた鍋焼きうどんになりてえ」

「食べたいっていうより、最早なりたいよね……」

 

寒さでおかしくなったのだろうか、ファングとアリンが面白い例えを口にした。

 

「鍋焼きうどんもいいと思うけど、個人的にはピリ辛鍋もオススメかな。具材は海鮮物で肉は豚肉、野菜はキャベツ、豆腐も入れると尚美味しいよ?」

「やべ……想像したら食いたくなってきた」

「あたしも……」

「私もです……」

 

この調子だと今夜の晩御飯も前の時と同じく海鮮鍋がリクエストになりそうだなとレイルは思った。

 

「っ!? 皆さんあれを! 人が倒れてます!」

 

するとティアラが何やら血相を変えた顔で何かを発見した。確かに誰かが倒れている。

 

「……」

「おい兄貴、こいつは……」

「確かドルファの……」

「嘘でしょ……マリー!? それにクララまで!?」

 

直ぐに駆け寄るレイル達。

だが倒れていた人間を見たレイルとファング、アリンの3人は驚いた。倒れていた者の正体はなんとドルファ四天王の1人であるマリアノ、そして彼女のパートナー妖聖のクララだった。

 

「大丈夫。まだ息はあるよ」

「こっちのパートナー妖聖の子も生きてるわ。ただ直ぐに手当てをしなきゃだけど……」

 

ティルアとシャルが言う。

2人は随分と弱っていたが、幸いな事にマリアノとクララもまだ息はあった。だが場所が場所なだけに手当てをしないとまずいのは誰が見ても明白だった。

 

「ファング、ここのフューリーの回収を任せてもらってもいい? 僕らは入口でマリーとクララの手当てをしてるから」

「分かった!」

「ホロン、クララを運んで」

「……(コクコク)」

 

とりあえずフューリーはファング達に任せて、レイルはマリアノをホロンはクララを抱えながら一度、洞窟の外に出るのだった。

 

 

 

 

カダカス氷窟の入口まで戻ったレイルは直ぐに応急処置を施した。

 

「とりあえず外傷は全部治しておいたわよ」

「あとはティアラ達が戻ってくるまで安静させてあげましょ」

「よ、良かった……」

 

シャルとティルアの言葉を聞いたレイルは安心したのか、その場に腰を下ろした。

 

「でもなんで、マリーとクララが……」

「……(コクコク)」

「過去に戻ったとはいえ、初めて会ったのって確か()()()()()()の筈だよね?」

「ええ。厳密には女神の聖域だけど……」

 

まさに疑問はそこだった。この場に居ないファングとアリンもそう思うだろう。

本来、マリアノと会うのはフェイスドロップを入手した後。しかも夜明け前のカヴァレ砂漠で遭遇する筈なのだ。それなのに彼女とクララはカダカス氷窟で倒れていたのだ。

 

「う、う~ん……」

 

そう思っていた矢先、クララが目を覚ました。

 

「クララ!」

「あれ? レイルにホロン? あっ! そうだ! マリアノ様は!?」

「クララ落ち着いて! マリーなら大丈夫だから!」

「ほ、ほんと?」

「ほんとだから。隣にいるでしょ?」

「よ、良かった~……」

 

起きて早々に慌てるクララを落ち着かせる。そして隣で寝ているマリアノを見つけて安心するクララ。

 

「とりあえずファング達が戻ってくるまで、お茶して待ってようか。クララ、何か温かい飲み物でも飲む?」

「うん、飲む~」

「(でも一体……何が起きてるんだろう?)」

 

まさか自分達の予想よりも早く再会できるなんてとレイルは眠ってるマリアノを見て思うのだった。




読んでいただきありがとうございます。
まさかのマリアノちゃん登場(倒れてるけど)。
本来『女神編』ではもっと先にならないと彼女は出ないのですが『何故かカダカス氷窟で倒れてた』という形にしました。
……これが意味する事はつまり?(そういう事かもです)
次回も頑張りますので、よろしくお願いします。
本日はありがとうございました。
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