フェアリーフェンサーエフ~元ドルファ四天王の旅~ 作:ゆるポメラ
前回の続きになります。
それではどうぞ。
アポローネスが仲間になったその日の夜。
「うめえ~! おっさんと兄貴の作った
「どれもさいこー!」
食堂ではマリアノとアポローネスの歓迎会が現在進行形で行われていた。ファング達はレイルとバハスが作った料理に
「……(スッ)」
「キューイ♪」
「わ~、美味しそ~♪」
「……(スッ)」
「グルル」
ホロンは出来立ての玉蜀黍の唐揚げが盛り付けられた皿をキュイとクララの前に置き、セグロには玉蜀黍の唐揚げの他にキャベツの素揚げ1玉と味変容のディップソースを置いた。
「しかし、こうして誰かと食事をするなど、久しぶりだ」
「そうね」
感慨深そうに言うアポローネスにマリアノも頷く。一人で食事をする事はあっても誰かと食事をするのは本当に久しぶりだった。
「アポロ、桜花亭のマスターから貰ったお酒があるんだけど。どう? 禁酒とかしてたっけ?」
「今は平気だ。せっかくだ、頂こう」
「はい、マリーも」
「ありがと、レイ」
かつての元同僚であるレイルとこうしてまた食事をするのもマリアノとアポローネスにとっては嬉しい事だった。
「……ハイブリッドなお酒だって、マスターは言ってたけど……飲みやすいね。これ」
「ああ。酒……というより、水か?」
「どちらかというと、果物系を使った飲み物に近いわね……」
「…でも飲みやすくて美味しいからいいよね」
「違いない」
「それもそうね」
桜花亭のマスターから貰ったお酒の感想を言うレイル、アポローネス、マリアノ。飲みやすいのはいいが、種類が何なのか首を傾げたが、美味しいから特に気にならなかった。
「ねえアポロ。気になったんだけど、なんでドルファを抜けたの?」
「私も気になるわね。貴方ほどの人間が抜けるなんて、余程の理由だと思うのだけど?」
話題はアポローネスが何故ドルファを抜けたのかという話になった。その話にファング達も箸を置いてこちらに集中する。
「お前達はパーティが中止になった件を知ってるか?」
「パーティって、マリーからも聞いたんだけど、具体的な説明もなく中止になった立食パーティ?」
「そうだ」
事の経緯は例の立食パーティが中止になった次の日からだとの事。社内で
「マリアノ。お前が
「私が行方不明扱い?」
「ああ」
「それなら確かにマリーとクララがカダカス氷窟で倒れてた時期と合致するね。それで?」
「社長に呼ばれ、社内の異質な空気の事を話したが、社長も薄々だが気づいていたそうだ」
ドルファの社長である花形に呼ばれたアポローネスが話したところ、花形もその空気に感づいていたらしい。
「そこでザワザ平野のフューリーを回収という表向きの任務と同時に私はドルファを抜けたという訳だ」
「なるほどね」
ひとまずアポローネスがドルファを抜けた理由は分かった。
「ふと思ったんだけど、ドルファの入社式の時のレイってどんな感じだったの?」
「確かに。レイの事だから目立ってそうね……」
「何言ってんの。僕なんか目立つ訳ないでしょ。普通の入社式だったよ♪」
ティルアとシャルにそんな事を聞かれたレイルは笑いながら、手を横に振りながら答える。
「いや、目立ってたな」
「ええ、目立ってたわね」
しかしアポローネスとマリアノに違うだろと言われてしまう。
「それから訂正しておくが、普通の入社式ではなかったぞ」
「そうなのか?」
「当時はそのまま普通に入社式を終える筈だったんだけど、ある同期社員がレイに模擬戦を挑んできたの」
「俺その話聞きてえ!」
「あたしもあたしも!」
「私も聞きたいですわ」
「私も興味あるねえー」
そして今でも鮮明に憶えてる入社式の事をアポローネスとマリアノは話し出した。
読んでいただきありがとうございます。
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本日はありがとうございました。