フェアリーフェンサーエフ~元ドルファ四天王の旅~   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
前回の続きになります。

それではどうぞ。


第53話 最小限で行こう

「この奥に地下牢があるわ。でも見張りがいるけど……どうする?」

 

更に奥に進むと、アリンの言う通り、数名の見張りの兵士が居た。

 

「最小限で済むなら、面倒でもやるしかねーだろ」

「! おい貴様ら! そこで何をしている! 皆の者、侵入者だ!」

 

1人の兵士がファング達を発見する。そして各々、自身のパートナー妖聖とフェアリンクし、武器を構える。

 

「「「うわあっ!」」」

「な、なんだ!?」

「おい! 大丈夫か!? 一体、何が……」

 

しかし兵士達が武器を構えた時、他の兵士が1人、また1人と地面に倒れていた。突然の事に驚く兵士達。

 

「アポロ、こいつら奇襲には慣れてないわけ?」

「恐らく慣れてないだろう。こういった気(・)配(・)を(・)消(・)し(・)な(・)が(・)ら(・)の奇襲は特にな……」

「普通は想定しないと思うけど……」

 

兵士達を無力化した者の正体はレイル、アポローネス、マリアノの3人だった。

 

「あ、それとさ……」

 

忘れてたとばかりに、レイルが兵士達に向かってこう言った。

 

「君達、前ばかりじゃなくて、足(・)元(・)や(・)背(・)後(・)にも注意した方がいいよ?」

「「「貴様……何を言って……っ!?」」」

 

こいつ何を言ってんだと兵士達が思った矢先、背後から強烈な殺気が襲ってきた。

 

振り向くと、鞘(・)入(・)り(・)の(・)長(・)刀(・)を抜刀術のように構え持つホロンの姿が。

 

「……(チャキン)」

「「「ぐはっ!」」」

 

そしてホロンが長刀を鞘に納刀する頃には兵士達はその場に倒れ込んだ。

 

「俺、ホロンが戦ってるところ、未だに慣れねえ……」

「あたしも……」

「あの、お義兄様のパートナー妖聖って、あんなに強いんですの……?」

 

他の兵士の相手を終えたファングとアリンが言う。これには当然、ティアラも驚いていた。

未だに慣れないが、妖聖であるホロンが単身で人間と戦ってるという事にだ。しかも使ってる武器が愛用の古びたボロい釘ではなく、前の世界のカヴァレ砂漠でレイルが使用してた鞘入りの長刀でだ。

 

「ミュイミュイ!」

「…ん。分かってるよ。みんな、とりあえず先に進もっか。ミュイが僕らが来た道から人の気配がするって言ってるみたい」

「うわっ……マジかよ。挟み撃ちとかになったりしねえよな……」

 

レイルの言葉にファングはそうなったら面倒だなという感じで言った。

 

「まあ、その時はその時に対応する……だろ? レイル君?」

「そういう事」

「ちなみにもしもだけどさ、そういう状況になったらどうする気だったの?」

 

アリンの疑問にレイルは一度、うーんと考えながら……

 

「どうしてあげよっか♪」

「うう……聞かなきゃよかったかも……」

 

意味深な笑顔で答えるレイルにアリンは聞かなきゃよかったと思うのであった。




読んでいただきありがとうございます。
次回も頑張りますので、よろしくお願いします。
本日はありがとうございました。
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