フェアリーフェンサーエフ~元ドルファ四天王の旅~ 作:ゆるポメラ
前回の続きになります。オリジナルになっています。
それではどうぞ。
「あった! ファング、あれよ!」
更に奥に進むと目的のフューリーを発見した。
「待ちな……テメーら、何者だ?」
「おーっと、侵入者を複数はっ~け~ん! ……何者だ?」
しかしそこにザンクとロンギが現れたのだ。
「嘘、なんでここにザンク達が……」
「やれやれ……見つかっちまったか……」
「途中まではよかったんだけどね……」
「「確かに」」
レイルの言葉に頷くファングとアリン。
「何者だ、って聞いてんだ! 耳がついてねーのかよ?」
「正直に答えると、ポイントが高いし、アレよ~?」
「ただの迷子です」
「「いや真顔で何言ってんだお前?」」
ザンクとロンギの質問に真顔で答えるレイル。そして同時に突っ込むザンクとロンギ。
「…おかしい。こう言っておけば、大抵は見逃してくれたんだけど……」
「レイルよ、それは流石に無理があるだろう……」
「そうね。無理があるわよ、レイ……」
これにはアポローネスとマリアノもそれは無理だろと言う。
「ん? 誰かと思ったら、アポローネスとマリアノじゃねえか。こんなヤツらとつるんで、何してやがる?」
「おんやまあ~。ほんとだ。なんかのドッキリかい?」
「……私はもうドルファのフェンサーではない。我が魂はレイルとファングに預けた」
「……元より私はレイに預けてるけど」
ここでアポローネスとマリアノの存在に気づくザンクとロンギ。そして自分達はドルファのフェンサーではないと答えるアポローネスとマリアノ。
「よく分かんねーが、オレは真面目腐ったお前が昔から嫌いだったんだ。ちょうどいい、一緒に片づけてやる!」
「オレ様もなーんかアンタらが気に入らなかったんだよね~。……やっちゃっていい? いいよね! 脳内裁判で可決しました!」
そしてお互いに武器を構え、臨戦態勢に入ろうとした、その時だった。
「おいおい、なんか楽しそうじゃないの。俺様も混ぜてくれよ……」
会話に入り込むかのように不気味な声が響き渡った。そしてその声の主は地面から現れた。
「…………ふいー、あん? ここは………魔力の流れ的にソルオールか? だが
「……(まさか、このタイミングでくるか)」
「あ、あいつは……!」
「前の世界でも現れた骸骨!?」
「し、しかも……喋ってますわ!?」
その正体は前の世界のザワザ平野で現れた骸骨騎士だった。
「ちょっとそこの兄ちゃん2人。ちょっと聞きてえ事があるんだが、ここに
「っ! 骨が剥き出しの……」
「四足歩行型のモンスターだと……!」
骸骨騎士は近くにいたザンクとロンギに訊ねた。心当たりがあるのか、ピクリと顔色を変えるザンクとロンギ。
「ほう。その目は……居場所も知ってるな」
「その前に聞かせろ。テメー、何者だ?」
「ワリィな。俺様、二度手間な説明は、あんま好きじゃねえんだわ……」
「…ちっ! お探しのヤツなら、村の広場の外でオレとロンギの部下が厳重に警備してる」
「そうか! 広場の外だな! ならパッと行こうじゃねえの!」
そう言うと骸骨騎士は
◇
「ここは……」
「ソルオール村の広場の外……?」
「どういう事ですの?」
「恐らくヤツの
周りを見渡すと、その場所はソルオール村の広場の外だった。そしてファング達の疑問に答えたのは、ハーラーだった。
「まさか古の時代にあったという、あの転移魔法?」
「ああ、そのまさかさ。今じゃ古い文献にしか載ってないけどね……」
「あの魔物はそれを使えるというのか?」
「……まあね」
ハーラーに続いてマリアノとアポローネスの疑問に答えたのがレイル。しかし2人は骸骨騎士に対して警戒的な表情だ。
「ああ。確かに俺様が捜してたヤツで間違いねえ……」
「な、何者だ貴様!」
「お前ら下がれ! 全員だ!」
「ついでにその場から離れてろ!」
「「はっ!」」
そして骸骨騎士は、倒れてる例のモンスターの元に近寄る。ザンクとロンギの部下が武器を構えたが、ザンクとロンギの一声でその場から離れる。
「ったく、お前は昔から無茶しやがる……」
「……」
「……そうか。今までご苦労だった。」
例のモンスターに話しかける骸骨騎士。傍から見たら独り言にしか見えない。
「……さーて。兄ちゃんら、待たせたな。俺様と獲物を賭けたゲームをしようぜ?」
「あ? 獲物を賭けた……」
「ゲームだと……?」
話を終えた骸骨騎士は、ザンクとロンギに向かってある提案した。
「そうだ。あそこに居る兄ちゃんらとの戦いの切符を賭けてだ。参加条件のルールは守ってもらうがな……」
「テメーもフューリーが狙いか?」
「フューリーには興味ねえよ。兄ちゃんら2人が面白そうだと思ったんだよ」
「酔狂なヤツだね~」
「はっはっはっ! よく言われる!」
ザンクとロンギの言葉にケタケタと笑う骸骨騎士。そして参加するかの返事を視線で求める。
「おい! ガルド!」
「な、なんや!?」
するとザンクは大声でガルドの名前を呼ぶ。突然、自分が呼ばれた事に驚くガルド。
「上司命令だ! お前はクビだ! そのフューリーを持ってどっか行け!」
「ザンクはん、あんさん……」
「うっせえ! さっさと行きやがれ!」
意味が解ったのか、ガルドはソルオール村のフューリーを持ってファング達の元に駆け寄った。
「ダンナ、急に差し出がましいんやけど……」
「ああ、分かってる! 一緒に来いよ! お前は俺達の仲間だ! いいよな? 兄貴」
「僕はファングの意志を尊重するよ。まず断る理由なんてないし」
「おおきに!」
ガルドの申し出を受け入れるファングとレイル。前の世界でも彼は仲間だったのだ。断る理由なんかないだろう。
「それじゃ、さっさと戻るとしますか」
「えっ、ちょっと! 村の人達はどうするの!?」
「あのチートグルメ骸骨は妙に律儀だから、村の人達の安全は大丈夫だと思うよ」
「レイル君の言う通り、あいつは変なところで律儀だから心配ないよ」
「おいちょっと待て」
去り際にレイルとハーラーが呟くと、骸骨騎士が待ったを掛ける。
「……よく見りゃ、9年前の時の小僧と小娘か」
「「……」」
「まあいい。今日の俺様は紳士的だ。無事に戻れるように、ヒントをやるよ。
そう言うと骸骨騎士は、さっさとどっか行けとばかりにレイル達を追い返す。
「なんなんだアイツ……なんか態度がムカつくな……」
「よく分からないけど、ひとまず戻りましょ」
「そうだな」
そして一同はソルオール村を後にするのであった。
「さーて。俺様達も始めるとするか……」
「……その前に参加条件って言ったな。それを教えろ」
「ザンクくんの言う通り、懇切丁寧に教えてもらいたいもんだね~」
レイル達が去った後、ザンクとロンギは骸骨騎士と向かい合っていた。
「もちろんだ。参加条件は兄ちゃんら2人……俺様と1対2で戦うっていうルールだ。こういう風にな……」
「なんだこりゃあ……!?」
「結界だと!?」
骸骨騎士が指を鳴らすと、2つのドーム状の結界が出現したではないか。1つはソルオール村全体、もう1つはザンクとロンギ、骸骨騎士が居る村の外側の一定の周囲。
「この結界は特別でな。高度な攻撃魔法でもちょっとやそっとじゃ壊れねえ。フューリーフォームによる強化攻撃でもだ」
「随分と粋な計らいだな、オイ」
「だろう? それと兄ちゃんらの部下達全員にも結界を張っておいたぜ。安心して観れるようにな。その方が思いきりやれるだろ?」
「質問~。オレ達がやり合ってる間にモンスターとかは来ないわ~け?」
「その辺は安心しな。この勝負のケリがつくまではモンスターは、村にも絶対に来ねえ。仮に来たとしても、俺様の配下が事前にぶっ殺してるからよ」
「「……」」
隙あらば即攻撃しようと思ったザンクとロンギだが、目の前の骸骨騎士からはそれすら困難な事が理解できた。
……この骸骨騎士は強い。そう感じる2人。
「それとこの結界には仕掛けが俺様なりに工夫してあってな? 兄ちゃんらなら気に入ると思うぜ? 毒ガスとか、そういうのじゃねえからそこは安心しな」
「さしずめデスマッチってところか? いいねいいね、嫌いじゃねえ……!」
「ヒーハー! いいね、いいね! さーさ、サプライズ的なお祭りの始まりなのじゃー!」
「さあゲームを始めようか! 遠慮せず、俺様を殺す気で掛かってきな!」
「「上等だ!」」
そして結界内で狂人達による戦いが今、始まろうとしていた。
読んでいただきありがとうございます。
原作だと女神編でのザンクはガルドにやられて退場するのですが、まだ生存させようと思ってます。
次回も頑張りますので、よろしくお願いします。
本日はありがとうございました。