フェアリーフェンサーエフ~元ドルファ四天王の旅~ 作:ゆるポメラ
今回から、連載開始からやりたかったオリジナル回です。
それではどうぞ。
ピピンとソウジを仲間にした翌日の朝。
「おはよー……って、そんなところで集まってどうしたの?」
「あらアリンちゃん、おはよう~」
向日葵荘の食堂にアリンが向かう途中、何故か食堂の入口付近で女性陣と遭遇した。アリンに気づいたマリサが挨拶をする。
「朝食をどうするか考えていましたの。お義兄様も出掛けていますし……」
「そういえば昨日の夜にレイルが言ってたよね。あっ! そっか。ファングも一緒に出掛けてるんだっけ……」
「そうなのよ~。私もガルドちゃんが居ないから、ついさっき気づいて……」
「なんか珍しくハーラーもレイル達についていくって言ってたもんね……」
そう。
実はレイルの発案の元、男性陣は食材の調達の為、昨夜から不在なのだ。なので、一部の女性陣しか居ないのである。ちなみにハーラーが自発的にレイルについていくと言ってた時は、全員が驚いたが。
そして当然だが、バハスも今日は不在なのである。
「……(せっせ)」
とりあえず食堂に入る。するとテーブルを拭いて食器を並べるホロンの姿が目に入った。
「あー……終わった~。シャル、朝なんだから、手加減してよ……」
「心外ね。ティルアがそれ言うの?」
それと同時にティルアとシャルが姿を現した。2人共、軽くボロボロである。
「朝から何してたの? 軽くボロボロだけど」
「ん? 朝練。レイと旅をしてた頃の日課で、交代しながら軽く打ち合いをしてるの」
マリアノの質問に答えるティルア。そんな頻繁にやるわけじゃないけどね?と付け足しながら。
「……(ちょいちょい)」
「みんなそこで立ってないで座って待っててください。とホロンさんは申しております。あ、あの……私も運ぶのお手伝いします」
「わ、わたしも手伝う~」
ホロンの通訳をしながら手伝いを申し出る果林。それに続くクララ。
「あれ? ミュイは?」
「ミュイならレイについて行ったよ。一応、レイが無茶をしないかの見張りも含めてだけど」
「
「え!? お、お姉様達と同い年なんですの!?」
「そうよ。ミュイは普段あんな外見をしてるけど、ティアラ達よりも年上なんだから敬いなさいよ?」
アリンの疑問に答えるティルアとシャル。そしてミュイが実は24歳だったという事実に驚くティアラ達。
「……お腹……すいた……」
エフォールの言葉を合図に女性陣は、ホロンが用意してくれた朝食の準備を手伝う事に。
◇
「このスープ、美味しい~♪」
「もしかしてこの料理、ヴィシソワーズですよね……初めて食べますけど、とても美味しいですわ」
朝食中、ホロンが作ったと思われるスープ料理、ヴィシソワーズに舌鼓を打つアリンとティアラ。
「おいし~♪ はむはむ……」
「……(ふきふき)」
「は、はわわ……あ、ありがと……」
美味しそうに食べてるクララの口元に食べかすが付いてる事に気づいたホロンが懐からポケットティッシュを1枚取り出し、クララの口元を拭いてあげた。二重の意味で恥ずかしいのかクララは真っ赤だが。
「あ、そうそう! 今日はここに居るみんなに
「え? いいけど……付き合うって……何に?」
思い出したとばかりにティルアが言った。アリンが首を傾げながら内容を訊くと……
「ホロンのフューリーを回収しに行くの」
「ちょっと。言葉が足りないわよ? 厳密に言うなら、
『は、はあ!?』
いつもの笑顔で表情で答えるティルアにシャルが呆れながら訂正する。それを聞いたアリン達は驚きの声を上げる。マリアノとエフォールに至っては、目が点になっている。
「ホロンちゃんって、私達と同じ妖聖じゃないんですか?」
「妖聖の気配もするのに……ホロンさんにパートナー妖聖がいるんですか?」
「説明してあげたいけど、これがまた二度手間以上にややこしいの。用事を済ませながらの説明になっちゃうわね」
マリサと果林の質問にシャルが申し訳なさそうに答える。
「それでレイがお互いに用事が済んだら、シュケスーの塔の近くで合流しようって」
「レイが?」
「うん。その方が効率的だし、なんだったらピクニック感覚で行って来たら?だって」
「確かに効率的だけど……その例えもどうなの?」
ティルアの説明を聞いたマリアノは納得する。……レイルの言う『ピクニック感覚で』という例えはどうなのか?と疑問に思ったが。
「フューリーの場所は分かるんですか?」
「その辺は大丈夫よ。ホロンしか判らない場所に
ティアラの質問にティルアは真面目な表情で言い切った。シャルも頷いてる。
「……(もぐもぐ)」
そんな場所が本当にあるのだろうか?とアリン達はホロンに視線を向けるが、当の本人はマーマレードジャムを塗ったトーストに夢中なのであった。
読んでいただきありがとうございます。
この回は2話か3話、もしくは4話くらいに分けようかなと思ってます(オリジナル回も含めて)。
次回も頑張りますので、よろしくお願いします。
本日はありがとうございました。