…悟空以上に訛りがひどいな。
突如いきなり14年後に飛ばされたシンジくん!
訳もわからず救出されて、訳もわからずよくわからんことを言われるシンジ君!
ちなみに前の話でいきなりカヲル君が出てきて加治さんが消えたの、新劇場版で言われてたシーンですハイ…
ヴンダー内部(最初のシーンはすっ飛ばす)
シンジ「…」
鈴原サクラ「自分の名前がわかりますかー?これが誰だかわかりますかー?」
シンジ「シンジですね〜」
サクラ「記憶に障害はない…っと」カキカキ
シンジ「…はぁ…すぅ…!」
サクラ「何か余計なことせんでくださいよ!?」
シンジ「どこですかここぉぉぉぉ!?!?」
サクラ「…いや、まあ、そうなんですけど!」
なんやこの女…何が『いや、まあ、そうなんですけど!』だ。場所の問いに肯定で答えるのか?と言うより、今気が付いたんだけど俺が何かしようとしたら毎回銃向けられてるっていうかずーっと向けられてないこれ?…これ、ダメな奴じゃない?
シンジ「…諦めて寝よ」
ヴンダー指揮系統の場所
シンジ「はっ」
サクラ「起きましたか〜?」
シンジ「…どこすか、ここ…」
サクラ「えーっと…葛城艦長、連れてきましたよ〜」
シンジ「…葛城…えーっと…酒樽…」
ミサト「サクラ少尉」
サクラ「え?は、はい!」
ミサト「随分と記憶が曖昧のように見えるが?」
サクラ「ええ!?ちょ、覚えてますよね!?」
シンジ「えーと…酒樽が…艦長…??」
サクラ「…これ、純粋に混乱してるだけじゃないですか」
と、まあそんなことになった訳だが。なんだか全員変わったな〜。小学校の時に一緒だったケンタって奴と久しぶりに会いたくなってきたな〜!…いや、待てよ。酒樽が艦長??NERVは使徒を全部倒して海へと足を進めたのか?
シンジ「艦長ってどう言うことですかー?と言うよりイマココどこでいつの時代なんですかー?」
ミサト「シンジ君」
シンジ「どーもシンジ君ですよー」
ミサト「今全ての疑問に答える暇はないの。ただ、貴方はもう、何もしないで」
シンジ「…アンタからしたらそれは全て分かってるだろうけどさ。こっちはなんも分かってないのよ…」
日向「パターン青!NERVです!」
リツコ「生き物の成り損ない…厄介ね」
ミサト「良いわよ…神殺しの力、ここで試させてもらうわ!」
リツコ「!?」
ミサト「重力制御システムを起動!」
スミレ・ナガラ(操縦の人)「ですが、まだやったことも…」
ミサト「ぶっつけ本番で行くわよ!アスカ、制御システムの件お願いできる!?」
シンジ「あの猿生きてんの!?」
サクラ「さ、猿って…」
と、それから色々とあって事情聴取に遭っている。なぜ、と言う気持ちが拭えないのは事実ではあるが、なによりもこの事実を受け止めるために必要だろうと判断したからだ。本当の理由は特にやることがなかったからだがそこは黙っておこう
シンジ「…で、どーなってんすか、ここ」
サクラ「し、シンジさん…信じられないかもしれませんけど、貴方の知ってる世界の…14年後なんですよ、ここ…」
ミサト「サクラ少尉、あまり喋りすぎないで」
シンジ「…14年後…じゃあさけ…ミサトさん。エヴァって言ってください。ほら、エヴァーって」
ミサト「エバー」
シンジ「んふっ」
ミサト「…」
リツコ「コンピューターの計算の結果、シンジ君。貴方がもし仮にエヴァ初号機に乗ってもシンクロ率は0.00000%よ」
シンジ「…でも、こっちは3人で奇跡起こしたことがありますしねぇ」
リツコ「ええ。だからこそのその首輪よ」
シンジ「これあれですよね、多分。やらかしたら首チョンパの」
リツコ「…そうね。我々としては貴方を敵に渡したくはないの」
シンジ「まるで敵が人かのような言い方をしますね」
ミサト「人よ。相手はNERV本部司令、碇ゲンドウ」
シンジ「相変わらず変な親父だなあの人…」
リツコ「しかし、アスカが初号機を奪還する際に覚醒し、使徒を倒した。この奇跡はなるべく起こしたくないと言うのが我々の思いよ」
シンジ「なーんだかなー…求められるからエヴァに乗ってた気がすんだけど…」
とか言って不貞腐れてると、変な奴が来た。いや、変なやつというよりも、簡単に言うなら、すんごい見覚えのある女、だろうか。使徒がへばりついて取れなかったプラグを潰して、完全に死んだと思っていた…あの式波・アスカ・ラングレー…階級は忘れたなぁ
アスカ「ふんっ!」バンッ
シンジ「猿が来た!」
リツコ「あと、貴方の管理・保護の人材として、隣にいる人を採用しているわ。少尉、自己紹介を」
サクラ「あ、はい!碇さんの担当となりました!鈴原サクラと申します!」
シンジ「鈴原…思わぬ出会いばっかりで少し頭痛がしてきた…」
サクラ「以前は、兄とよく遊んでいたそうで!」
シンジ「…そんなことより押さえつけられてフーフー言ってるこの猿は…」
アスカ「フー…!フー…!」
ミサト「…っ!」グググ
アスカ「退きなさいミサト!」バンッ
ミサト「!?」ドンッ
リツコ「…いくらなんでも艦長がこれではね」
ミサト「…」ウルウル
アスカ「こんの、バカシンジが!」バギィッ
シンジ「…お前が俺と同じくエヴァの中に数年閉じ込められてた、なんてことがない限りは精神年齢はそちらのほうが上なはずだが…?14年…すんごい早い更年期障害だな?」
アスカ「このデリカシーのカケラのない…ガキシンジが!」
ミサト「あ、アスカ!やめなさい!今はちょっとやめなさい!」
アスカ「うるさい!」バシンッ
ミサト「…」ドンッ
リツコ「…」
なんかさっきも同じ光景見たぞおい。お前酒足りてねえんだろ。というより、本当になんでお前生きてんだよ。そう思ってるうちに、2回目の拳が迫っていた。丁度手錠はなかったので、こっちから割ってやった。そしたら驚いてそのままこっち側に来た。は?
アスカ「んなぁ!?」
シンジ「テメーのせいで使徒一体面倒なことになったんだ覚悟しろ!」ゲシィッ
アスカ「んぎぃぁあぁぁああぁぁあぁ!!!!!!??!?」
シンジ「…赤木博士でしたっけ」ヨイショ
リツコ「ええ…」
シンジ「これお返しします」
リツコ「そ、そう…」
ミサト「…」グスッ
サクラ「…か、艦長〜…?大丈夫ですか〜?」
シンジ「一応馬鹿みたいな運動神経してるアスカの張り手なんだから無事な方がおかしいと思うんですがぁっ!?」ゴォォン…
ミサト「!?っ…」ゴシゴシ
リツコ「アスカ、起きて!敵襲よ!」
シンジ「また来てんのかよ!!」
ミサトさぁん!Qは貴女すんごい活躍しますよ!確か!!
次回予告!突然の死人に出会い、友人の妹と出会ったシンジ君。
次回はもっときつい現実にぶち当たり、もっと変な人間と出会い、不可抗力でミサトたちから離されてしまう!
そのためシンジ奪還にヴンダー達は動こうとするが、ミサトの躊躇した一瞬で首チョンパ装置も繋がらなくなり、追撃しても無駄だと踏んで艦の修理に急がせる。
それに対してリツコとアスカはちょっとキレ気味であった。
ミサトはというと、泣きながらぶどうジュースを飲んでいた。