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第零章 第零幕 : プロローグ・お伽噺
昔々の噺だ。
ある小さな山にきれいな銀の毛並みの狐がいた。
銀の狐は物心着いたときにはすでに独りであった。同じ山に他の狐はいたが、自分達とは違う姿である狐を忌むべきものとして扱っていた。
そのせいか銀の狐はその他の狐たちを頼らず、避けて生きていくようになった。
食べ物も満足にとれず、細々と、外的から身を隠しながら生きていた
そんな銀の狐でも長生きすることが出来た。
狐は長生きすると妖狐になると言われている。さらに妖狐になるまでにした苦労によって尻尾の数が決まるのである。
銀の狐も例に漏れず妖狐となった。尻尾の数は九本、最大の数である。
ただ、妖狐になっても銀の狐の生活は変わることがなかった。
今までと同じように、細々と隠れながら、気儘に過ごしていた。
そんなある日、一人の旅の陰陽師と出会った。いや、遭遇した。
その陰陽師は銀の狐を見ると問答無用で退治しようとした。
しかし実力の差が開きすぎて、狐に指一本触れることが出来なかった。
そこで陰陽師は仕方なしに狐を封印することにした。
ただこの封印も、狐が出ようと思えば簡単に出られるものであった。………陰陽師の中では渾身の出来だったようだが。
狐は気まぐれで封印されることにした。
目の前のニンゲンを殺すことはできるが、それでは面白くない。なら、お腹も減らず、いつでも出られ、いつまでも寝ていられる所に居ようと考えた結果である。
無事に狐が封印され、陰陽師はまた旅に出た。その行く先々で九尾の狐を退治したと触れ回り、バカにされていったのはまた別の噺。
それからかなりの時が流れ、狐はあるニンゲンに目をつける。
其れはある不思議な力を持ったニンゲンである。
狐はその力が欲しくなり自らに取り込もうとした。
まずは取り憑き徐々に食らってやろうと考え、実行に移した。
自らの封印を解き、そのニンゲンに取り憑いた。
しかし逆にそのニンゲンに食らい尽くされ、取り込まれてしまった。 ただ、食らった代償としてニンゲンの人格はほぼ壊れ、狐と同じ様な考え方をするようになった。
何故かは解らない。
只一つはっきりと言えるのは、これによって化け物となった人間が、奇異なる生き方をするということだろう。
お陰で『それ』は散々な目に遭う。
まずはその身が狐になったことによって周りの人間から避けられるようになった。
その周りの人間の目を避けるように家族で山奥に住むようになった。
そして『それ』の力を欲して様々な人間が訪ねてきた。
『それ』が拒否し続けるとその人間達は『それ』の家族を殺し、『それ』も殺そうとした。
たが、逆に殺されたばかりか、『それ』が完全に覚醒する手助けをしてしまった。
『それ』は自らが殺したものを一瞥すると、その姿をくらました。
数年後、姿をくらました『それ』がとある場所で活動していることが発覚する。
その場所は
東京武偵高
こんな感じでやっていくつもりです
話が出来たら更新するつもりですので気長にお待ちください
と言うか主人公の名前どころか固有名詞すら出てきてないのは良いのだろうか……