文明監視員・ウルトラマンナイスのナ、ナ、ナ、ナイスな奮闘記 作:Sashimi4lyfe
再び現れた巨大生物はその翼を広げ、飛翔しながら口からの白熱光線で辺りを火の海へと変えていった。
―避難指定区域にお住まいの皆さまは、急いで係員の指示に従い、コンヴォイに向かって避難してください。繰り返します、避難指定区域に…-
コンヴォイとは、HTDFが大規模避難用に使用する大型難民護送航空機のことである。
「ねぇ、ちょっと、あの方向ってうちの方じゃない!?」
「あ、あぁ…そうだな、早く逃げないと!」
輝と月子は詰めかけのスーツケースを急いで閉じ、月子の手を引きながら急いで玄関を出て、マンションの階段へと急ぐ。
息を切らしながら階段を下り終わると、マンションの前の通りは人々であふれかえっていた。遠くを見ると、あの巨大生物が接近してきているのが分かる。
「げぇっ、もうあんな所まで…」
「もたもたしてる場合じゃないでしょ!さっ、早く行かないと!」
輝の自宅はコンヴォイが待機している場所から約700メートル離れている。走れば5分ほどで間に合う場所にあるのだが、荷物や人の多さのせいでなかなかたどり着くことができない。輝はスーツケースを引き、月子はショルダーバッグと彗星の手をつなぎながらなんとかコンヴォイを目指していた。
向かっている合間にも、人々の叫び声と建物が破壊されていく音がどんどん近くなってくるのが分かった。焦る気持ちを抑えながら、なるべくパニックに陥らないように気を落ち着かせて前に進んでいく。
その時、誰かが叫んだ。
「あっ、あの光は何だ!?」
その瞬間、空中に光が集まり始め、その光はどんどん巨大化していき、やがて巨人の姿へと変わっていった。ウルトラマンエースがこの敵と立ち向かうべく、再び姿を現したのである。
「エースだ!ウルトラマンエースがまた来てくれたんだ!」
輝は歓喜したが、どこかエースの様子がおかしい。体の構えがどこか弱々しく見え、さっきの戦いのように相手を威圧するオーラがなくなっていた。
「あっくん、あのウルトラマン疲れてるみたい。」
「えっ?」
「仕事から帰ってきたあっくんにそっくりだもの。」
(そうか…きっとエースもあの戦いの傷がまだ癒えていないんだ!)
『やっと姿を現したな、ウルトラマンエースゥゥ!!!』
巨大生物はエースに向かい、白熱光線を発射する。それをまたバリアでエースは受け止めようとするが、光線がバリアに当たって間もなくするとバリアにひびが入り、光線はエースを直撃してしまう。
「グゥッ!!!」
エースが地面に倒れこみ、周りのビルが破壊される。
『ハァッハッハッ!!!見よ、これが超獣を超えた生物兵器、神獣の力だぁ!!!』
(くそっ、このままでは私の体が持たない…!)
エースは光の国からの援軍を待つべく、どうにかして時間を稼ぐことにした。
「ヤプロイド!貴様らは一体何者なんだ!」
『冥土の土産に教えてやろう。我々は元はN54星雲、ノルド星に住む知的生命体だった。我々は発達した科学的技術を持っていたが、それをつけ狙い、様々な異星人からの侵略や情報攻撃を受けていた。しかしある日、ヤプールという異次元生命体が我々の前に現れ、異次元からの素晴らしい力を使い、我々を敵から守ってくださったのだ!その代償に、我々はヤプールに仕え、超獣作成の技術をヤプールのために開発していった。エースよ、貴様が戦ってきた超獣たちは、ほとんど我々が作り出したものと言っても過言ではないのだ!』
(なるほど、ヤプールに弱みを付け込まれた知的生命体、ということか…)
怒りを抑えるように、巨大生物は拳を強く握りこむ。
『ヤプールこそ我々の主であり、我が救世主!我々はヤプールが貴様らウルトラマンに敗れたと知った時から、貴様らに復讐を誓い、我々は自らを一体化させ、異次元生命体へと生まれ変わったのだ!』
「無茶な真似を…自らを異次元生命体に改造したということか!」
『我々の技術力があれば、この程度のことは造作もない!そして、我々はついに、超獣を超える神の獣、神獣を作り上げることに成功したのだ!貴様が見ている神獣アスラ=ゼウスはその第一号。しかし、神獣の合成には大量のビクトリウムが必要だ。貴様をここで葬れば、この下等生物らを駆除し、この星の地下に眠る大量のビクトリウムをわが物とすることができる。神獣を大量生産し、貴様らウルトラの一族に宣戦布告を申し込むことができるというわけだ!!』
「そんなことは…私が絶対にさせん!!」
エースは体勢を立て直し、アスラ=ゼウスにタックルを仕掛ける。しかし、それを軽々と神獣は退けてしまった。
『フハハハ!!その程度の力で神獣を止めることはできん!ヤプールの怨念とヤプロイドの怒りの元に、ここでくたばるがいい!!』
アスラ=ゼウスは白熱光線を口から発射し、エースを追い詰めていった。エースはなんとか光線を避けきれてはいるものの、周りへと被害を最小限に食い止めながら戦おうとしているため、反撃の余地がない。
(ナイス…もし君がまだいてくれたなら….)
その時だった。輝の脳内に、あの懐かしい声が聞こえてくる。
―輝…輝!!-
(この声は…)
―私だ、輝!私が分かるか!!-
輝が目を凝らすと、ナイスの姿をした光が目の前から輝に語り掛けている。周りの人々はそれが見えないようだった。
(分かる、分かるよ、ナイス!!帰って来てくれたんだね!!)
―感動の再開シーンの最中だが今は時間がない!輝、私はもう一度君と戦いたい!-
(僕もだ…僕もだよ、ナイス!やっとわかったんだ。ウルトラマンとして戦うことの意味が!)
―そうか。そうと決まれば話は早い!輝、あのペンは持っているか!-
(あぁ、確かここに…)
輝はズボンのポケットからペンを取り出すと、澄んだ青色のペンが見る見るうちに赤とシルバーのカラーリングに変わっていく。
―やることはわかっているな、輝!-
(あぁ、この時を待ってたぜ!)
輝は振り返り、月子の肩をつかんで話しかける。
「月子、僕はすぐ戻るからね!」
「戻るって…どこ行くのよ、こんな時に!」
「僕にはやらなきゃいけないことがあるんだ!僕にしかできないことが…」
月子は輝の目の輝きを見て、言葉では表せない何かを感じ取った。さっきまでの輝と違う、別の誰かが彼の中に宿っているようだった。
「そ、そう…わかったわ。でも、絶対帰ってきてね!」
「あぁ、すぐに帰る。だからちょっとだけ待っていてくれ。すいちゃんも、ママと一緒に待っていてくれな。」
「あっくん、どこいくの?」
「僕はやることがあるんだ。いい子だから、待ってるんだぞ!」
そういうと輝は人を押しのけながら、人混みの中へと消えていった。
人がいなくなったビルを輝は見つけると、辺りを見渡してからペンを取り出した。そのサインペンはもうただのサインペンではない。変身アイテム、ぺペペペンに再び変わっていた。
「ナイス、共に行こう!」
刀を鞘から出すように、腰にぺペペペンを当て、勢いよくペンを輝は引き抜いた。
その瞬間、ペンの先端から光があふれだし、輝を包んでいく!
「うおぉぉぉ!!!!」
『ウルトラマン、ナーイス!!!』
ナイスはアスラ=ゼウスの頭上に実体化すると、神獣の頭に飛び蹴りを炸裂させる。その反動を生かし、空中でひらりと一回転すると、華麗に着地する。
「あ、あれは…」
突然の出来事に、人々はざわついていた。
「ナイスだ!ウルトラマンナイスだぜ!」
「生きてたのね、ウルトラマンナイス!」
「ナイスー!!あのウルトラマンを助けてやってくれ!!」
ナイスはその声援にこたえるように、親指ポーズを作って見せた。
『誰かと思えば、どこぞの雑魚ではないか!!ベロクロンMK-IIさえ倒せなかった貴様に、このアスラ=ゼウスにかなうはずがなかろう!!』
「私はもう昔の私ではない!レオ師匠に鍛えられた腕を見せてやる!!」
『ふん、口だけならどうとでも言える。葬り去れ、アスラ=ゼウスよ!!』
アスラ=ゼウスはナイスめがけ白熱光線を乱射するが、それを軽やかにかわしながらナイスは至近距離まで接近し、あごにアッパーカットを食らわせる。強引に閉ざされた口内に光線が爆発し、神獣は後ろへ倒れこむ。エースはナイスの左手に付けられたレオブレスに気づいた。
(その左手のブレスは…そうか、この短期間で君はレオに認められるほど成長したのだな…私も見ているだけではいられん!!)
エースは力を振り絞り、倒れているアスラ=ゼウスに飛び掛かると、神獣の体をしたから持ち上げ、空高く神獣を投げ飛ばす。
『こしゃくな真似を…』
アスラ=ゼウスは翼を広げ、空中に浮かび上がる。
「ナイス、地上で戦うとこの人たちに被害が及ぶ。空で決着をつけるぞ!」
「なるほど、了解です、エースさん!」
二人のウルトラマンは空高く飛び上がると、神獣めがけ接近していく。
『おのれ、神獣を舐めるなよ!』
アスラ=ゼウスは体の青い結晶からミサイルのような光の弾道を乱射し始めた。ナイスはそれを一発ずつ弾き飛ばし、飛行速度を上げて無傷のままアスラ=ゼウスに突進すると、渾身のパンチをアスラ=ゼウスに直撃させる。その一撃に敵はひるみ、その隙にエースも空中タックルを仕掛け、ナイスと力を合わせながらアスラ=ゼウスを成層圏まで追いやった。
『どうやら我々も神獣の真の力を使わなければならんようだな…やむを得ん!!』
アスラ=ゼウスは両手を広げると、背後の空間がどんどん歪んでいく。空間の歪みから大量の反物質エネルギーが神獣の体に集中していき、神獣の体が黒く変色していく。
『こコカらは我々モ戦いニ参加させテもらおウ…』
「エースさん、何が起こってるんです?」
「ヤプロイドがあの神獣と同化したんだ…ヤツの体からすさまじい量の反物質エネルギーを感じる!」
アスラ=ゼウスは両手にエネルギーを集中させ、黒いエネルギーの球を二つ作ると、それを二人めがけて投げつける。
『死ネぇ!!!』
「ナイス、あれに当たるとまずいことになる!とにかくあれをかわすんだ!」
二人はそれをよけようと飛行するが、そのエネルギー弾は追尾式なのか、避けても避けても二人を追ってくる。
(これじゃあらちがあかない!どう対処すれば…)
悩むナイスの脳裏に、輝の声が響く。
―ナイス、聞こえるか!?-
(輝!あぁ、聞こえるぞ!この状況をどう打開すればいい?)
―いいか、あの球から一定の距離を取って、素早く敵の背後に回り込むんだ!―
(背後に?わかった、君を信じよう!)
―敵は追加のエネルギー弾を投げつけようとしてる。時間がないぞ!-
ナイスは飛行速度を上げ、エネルギー弾から距離を取るとアスラ=ゼウスに向かって急接近する。
『邪魔ヲするナァ!!』
神獣は一回転し、ナイスにしっぽで打撃を与えようとするがナイスは体を横にそらし、その攻撃をよける。そして次の瞬間、アスラ=ゼウスの背後を取った。
ナイスを追尾してきたエネルギー弾はナイスを追い、そのままアスラ=ゼウスに直撃する。
『ぎぃヤァぁァ!??』
使い手自身さえも大ダメージを受けるほど、凄まじい威力である。その一撃が効いたのか、エースを追尾していた球が消滅する。
「でかしたぞ、ナイス!」
エースはすかさず額に両手を当て、神獣に光線を発射する!
「パンチレーザー!!」
体の青い結晶の一つに光線は命中し、悲痛な叫びが大気圏にこだまする。
『キぃぃアあアァァ!!!』
しかし、それと同時に二人のカラータイマーが点滅を始める。ナイスも連続して亜光速で飛行を続けていたため、スタミナの限界が近かったのだ。
『貴様らノ限界も近イようだナ…最後ノ力比べト行コうじャアないカ!!!』
アスラ=ゼウスは口に膨大な量のエネルギーを集中させ、体が紫色に怪しく輝き始めた。
「ナイス、今度の一撃で必ず仕留めなければ、私たちも負けてしまうぞ!」
ナイスの体に緊張が走る。地球や人類だけじゃない。ウルトラの一族みんなの運命がこの一撃にかかっている。その緊迫した感情は、輝にも伝わってきた。
その時だった。
「頑張って!」
はっきりと輝には聞こえた。月子の声だ。しかし、ここは地上4300メートル。人の声がここまで届くはずはない。
「頑張って、ウルトラマン!あなたが負けたら、地球はどうなっちゃうのよ!」
それでも、輝には月子の声が聞こえ続ける。
いや、月子の声だけじゃない。彗星の声も、その周りにいる人々みんなの声が!
―これは…君にも聞こえているのか、ナイス?-
(あぁ、聞こえるよ…私たちの勝利を信じ、声援を送ってくれている人々の声が!)
ナイスたちは気づかなかったが、彼らの戦いはHTDFの無人衛星により撮影され、全国にリアルタイムで放送されていたのだった。地上にいる人々は、町中のスクリーンから彼らの姿を見ながら、彼らに声援を送っていたのだ。
「ナイス、君にも聞こえるだろう?彼らの声援こそが、我々に奇跡を呼び起こす力を与えてくれる!この声に応えるためにも、この一撃に私たちの全てをかけるんだ!!」
エースはウルトラホールに虹色のエネルギーを集中させ、光の球を作り出した。それに続くように、ナイスの両手にも虹色の光が集まり、両手をクロスさせ、発射の準備をする。
『滅びロォ!!!!』
アスラ=ゼウスの口から反物質エネルギーを集中させた光線が打ち出される。それに続き、エースは両手に集めた光エネルギーを投げつける。
『スペースQ!!!』
スペースQが繰り出せれた直後、ナイスはすかさず必殺光線を撃つ!
『ミレニアムクロス!!』
スペースQとミレニアムクロスのエネルギーが共鳴し、光の刃のようになって敵の光線とぶつかり合う。しかし、二人の攻撃の威力が足りないのか、ナイスの腕から発せられる光線が徐々にナスの方に押されていく。
「く、くっそぉぉぉ!!!!」
「諦めるな!!!メタリウム光線!!!」
エースもメタリウム光線で加勢する。押され気味だった二人の光線は徐々に敵に向かって押し返されていく。ナイスは自分の持つ全てのエネルギーを腕に集中させ、X字にクロスさせていた両腕を少しずつL字に組み替える。
「うぉぉぉぉ!!!!」
二人の光線はどんどん神獣の光線を押し切り、ついに二人の合体光線は敵に直撃する!
『ば、馬鹿ナァぁぁァ!!!神獣ガ…ウルトラマンなンゾにィぃ!!!!!』
断末魔のような叫びをあげ、アスラ=ゼウスはヤプロイドと共に大爆発を起こした。あまりの爆風に、衛星からの映像にもノイズが入る。
数秒もするとそこにはもうあの禍々しい敵の姿はなく、二人の巨人の姿だけがスクリーンに映し出されていた。
異次元からの脅威にウルトラマンは勝利し、絶望の未来に終止符が打たれたのだ。
「勝った…んですか?」
「あぁ。勝ったんだよ。私たちは。ありがとう、ナイス。君は大した男だ。」
エースがナイスに握手を求めるように右手を彼に差し出す。ナイスはためらいながらもその手を握った。
「こ、こちらこそありがとうございます!!!」
ナイスは今起こったことが信じられないでいた。地球への任務はおろか、防衛任務さえまともに与えられなかった自分がウルトラ兄弟の一員に自分の実力が認められたのだ。
「だが、慢心してはいけない。ヤプロイドもヤプールの遺志を継ぐ者だ。また我々に挑戦を挑んでくるだろう。その時に備え、我々は常に強くなり続けなければならないのだ。」
「そうですね…でも、私には最高のパートナーがいますから!」
「パートナー...そうか、君とその人間は固い絆で繋がれているのだな。」
エースは嬉しかった。ヤプロイドを倒せたことよりも、星々を超えた友情がここに芽生え、花を咲かせたことを。
「最後に忘れないでほしいことがある。私は、ヤプールとの闘いの中で幾度となく信じた人に裏切られ、騙されてきた。それでもこの願いだけは変わらない。」
ナイスは心してそれを聞き入れた。
「やさしさを失わないでくれ。弱い者をいたわり、互いに助け合い、どこの国の人たちとも友達になろうとする気持ちを、失わないでくれ。たとえその気持ちが、何百回裏切られようと。」
そのエースの言葉は、衛星を伝い、全国へと放送された。
「それが私の変わらぬ願いだ。君と戦えて光栄だった。君になら、この地球を託せそうだ。」
「エースさん…この地球は、私が…いや、私たちが命に代えても守ります。」
エースは軽くうなずくと、宇宙の彼方へと飛び立っていった。
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戦いを終え、ナイスは自分の疲れを癒すべく輝の体の中へと身を潜めた。
自分の姿を取り戻した輝は、真っ先に月子たちがもといた場所へと走っていった。
「確かこの辺だったはず…あそこだ!」
月子と彗星は元居た場所にいた。輝は手を振りながら、二人の名前を呼びかける。
「おーい!月子―!すいちゃーん!」
その声に気づき、二人は輝のほうを向く。
「あ…あっくん!!」
月子は輝に走り寄り、輝に抱き着いた。遅れて走ってきた彗星も輝の足に抱き着き、父の顔を見て安心したのか、泣き出してしまった。
「うぅ…うぇーん…怖かったよぉ…」
「ごめんな、すいちゃん、月子。でも、ちゃんとすぐ帰ってきたろ?」
「うん…ぐすん…」
月子は輝の横顔を観察するようにじっと見つめていた。
「何だよ月子、そんな顔して。」
「うぅん、なんでもない。お疲れ様。」
「あ、あぁ…別に疲れるようなことは何にもしてなかったけどな!」
「ふふっ…」
「だから何だよ!」
「なんでもないって言ってるじゃない、もう!さっ、避難勧告はまだ解除されてないわよ! 早くコンヴォイに向かわないと。」
「お、おう。そうだったな!行くよ、すいちゃん。」
「うぅ…おんぶ。」
彗星が両手を広げながらねだる。
「まったく…お前って子は…月子、スーツケースを頼む。」
「はいはい。よかったねー、すいちゃん。おんぶしてもらえて。」
「うん!ありがとう、あっくん。」
「だから人前であっくん呼びはよしてくれよ…」
彗星をしぶしぶ背中に背負いながら輝はコンヴォイに向かって行った。
(まったく、相変わらず嘘が下手な人。)
月子はくすりと笑いながら輝の後を歩くのだった。