モルジアナと行く、超ジェットコースターオリ主の旅 作:pさん
ダメな方はご遠慮ください。
モルジアナを買ってから数日後、何日かの野宿を経て、ようやく小さな宿場町にたどり着いた。
村の名前は知らんが、最近できたばかりな様で、新築だらけだ。
そこらの人に話を聞くとシンドバットとかいう、どこぞの王族の仕業らしい。
この辺りはシンドリアとは離れた国のはずだが、同盟国ということで、連絡や貿易用の宿場町を勝手に作ってしまったらしい。
それってある意味侵略なような気が……
そんなことを考えながら、まぁまぁにぎわっている酒場に入る。
「奴隷も同じ席に座らせていいか?」と店員に聞くと、どことなく不思議そうな顔をされた。
奴隷を持つような人間は基本的にこんな酒場に来たりしないので、なんとなくアンバランスだったのかもしれない。
「いえ、私は座る必要は、、、」
アナはまた遠慮してる。
ここまでもこっちが気にかけないと、寝ずにテントの外で待機したり、飯もろくに食おうとしない。
すこぶるクールな困ったガールである。
ちなみにモルジアナは長いのでアナと呼ぶことにした。呼び方についてもどんなものでもいいらしい。
「むむむ、アナはここ!」
彼女の折れそうに細い腕を引っ張り自分の膝の上に座らせる。
「あっ……」
(あーなんかいちいち指示すんのめんどくせーな)
「ちょっと横向いて座って抱きついとけ」
と耳元でささやくと、買ったばかりの猫の様に体中を目いっぱい張りつめながら、失礼します。とつぶやいて俺の上で横座りになった。
手は心なしか震えながら服のはじをつまむようにしている。
店員は、よりあきれたように見てくる。
「かぁーぺっ、こちとら見せもんじゃねーぞこら」
俺がシャーと威嚇すると店員は何もいわずに戻っていった。
俺はその背中に、ビールと炭酸水!あと軽食二つ!と叫ぶ。
待っている間、しばらくボーっとしていると周囲の話が聞こえてきた。
どうやらこの近くにかの有名な、迷宮ができたらしい。
その迷宮をクリアすると富と力が手に入ると言われる。
最近、流行りの話である。
今まで何度か気になっていたが、迷宮内には魔物が出ることもあるらしく二の足を踏んでいたのだ。
(しかぁああああし、今の俺には貴重な戦力であるアナがいる。迷宮なんぞ楽勝であるはずなのだ!!)
「アナ…」
「……はい」
「聞いたか今の話」
「はい、迷宮探索は初めてですが、それがご主人様の命令なれば……」
「よし、さすが俺の自慢のアナだ」
アナの頭をよすよすする
アナは最初のころ野宿中に襲ってきた野党を返り討ちにしたこと以外、ここのところまったくといっていいほど仕事がなかった。
だからだろうか、どことなくアナが張り切っているように感じた。
「もう一ついいか?」
コクリとうなずくアナを見て俺は深刻な顔でに告げた。
「ここの支払いの金、ないんだが…どうしたらいいと思う?」
……1週間ほど皿洗いで勘弁してもらえました。