二乃推しの俺氏、風二乃の子供になってた件   作:Miurand

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R18に引っかからないのかちょっと心配…。R15入れてるから問題はないと思うんだけど……。


結婚して子供ができても油断できない二乃ママ

生まれて間もない俺氏。前世は二乃推しの風二好きだったんだけど、まさかそのカップリングの子供に転生するとか予想外すぎるんだわ……。

 

前にイチャイチャを見れると言ったな?それが怪しくなってきた。いや、正確には最初から怪しい。何故なら、子供が産まれるとそちらの世話に力を注ぐことになり、次第にイチャイチャできなくなってしまうからだ。

 

あとは、あれだ……。

 

(今世の)実の父親と実の母親がイチャイチャしてるところを見せられてみ?君らはそれで尊いと言えるかい?

 

答えはNOだ。

 

「いや、お前も十分可愛いぞ…」

 

「やだ、こんな時にフー君ったら…♡」

 

「すまんな…。つい本音が出ちまった…」

 

「それじゃあ仕方ないわね♪」

 

うーん…。前言撤回!やっぱり最高!!推しの子に生まれてよかった!!

 

 

…………あれ?別の作品のタイトルにこんなのなかったっけ…?まあ、気のせいやろ(すっとぼけ)

 

 

……しばらくは入院生活だ。まあ誕生したての頃はそんなもんだろう。二乃が会える時間が少なくて寂しそうにしてたのが声だけでも分かる…。これから俺は推しに愛情を注がれるのか……。

 

なんて幸せなんだ…。この転生はマジで最高かもしれん……。イチャイチャも見たいけど、推し本人に愛情を注がれるとか最高じゃない?但し異性としては論外になってしまうけど……。

 

まあ入院生活は特に語ることがないので割愛しよう。そして俺氏が退院し、家族全員で過ごすことになるのだが…。

 

 

 

 

「ばぶー…」

 

言葉喋れないの辛い…。

 

「きゃー!!久々に会えたね幸太!!やっぱり可愛い〜!!」

 

「ああ…!二乃の子供だからそりゃ可愛いに決まってるだろ?」

 

「やーねフー君♪この子は男の子なんだから、フー君似のカッコいい子に育ってもらわないと♪」

 

……尊いというか、やばい。ウザイかも(笑)

 

マジかよこの夫婦…。バカップルってやつじゃないだろうな…?アリだけど。むしろウェルカム!!

 

「さあ、私たちの家に帰りましょうね?幸太!!」

 

これからお二人の愛の巣に俺が割り込むことに申し訳ないと思ってしまう…。だが仕方ない。だって俺は赤ん坊なんだもの。誰かを頼らないと生きれないから仕方ないね()

 

「はい幸太!これが私達の家よ!」

 

…………

 

すまん。赤ん坊ってほぼ視力ないのか、見えないんだわ。本当にスマソ…。

 

「二乃。そういえば今日はアイツらも来るんじゃなかったのか?」

 

「あーっ!!そうだった!!ちょっと準備しないと!」

 

「俺がやっとく。二乃は幸太のお世話をしてやってくれ」

 

「あら、気が利くわねフー君♪」

 

あいつら…?多分親戚とか友人だろうけど……。まあ前者だよな…?となると…。

 

 

五つ子全員揃うのか……。

 

 

 

しばらく待つと…。

 

ピンホーン!

 

「あっ!フー君、今幸太にミルクあげてるから出て!」

 

「はいよ!」

 

………俺、今何してる?

 

二乃のアレを吸ってる……のか…?うせやろ!?こんなことができる日が来るとか思わなかったわ……。

 

「あらこの子、フー君が吸う時と似たような顔をしてるわね…」

 

「は、恥ずかしいことを言うなッ!」

 

仕方ないだろ。俺だって男なんだもの。だがなそこの(恐らく)画面の前の諸君。意外といやらしい気持ちにはならないのだよこれが。

 

俺の体が赤ん坊だからなのだろうか、なんというか、安心感が強い。

 

母親という存在が如何に偉大かがよく分かる。赤ん坊の頃の記憶が消えてしまうのはものすごく勿体ないことだなぁ…。と、しみじみ感じている。

 

「こんにちはー!私が来ましたよ〜!」

 

「あら四葉。久しぶりね」

 

「おお!上杉さんと二乃の子供かぁ…。可愛い!!私の子供にしたいくらいに可愛いです!!」

 

「ダメだからな?」

 

そういうお前も可愛いからな。ブーメランだぞブーメラン。

 

「やめなさい四葉。私も『上杉』なんだから」

 

「おーっと!そうだったね!」

 

「こら四葉、あまりはしゃぐと幸太が泣いちまうだろ?」

 

「すみません風太郎さん!」

 

別にそれくらいで泣かんで。お腹空いた時と何か出ちゃった時は仕方ないから泣くけど…。

 

「こんにちは〜」

 

「やっほ〜!」

 

「一花!三玖!」

 

「フータローの子供、かわいい…。お持ち帰りしていい?」

 

「ダメに決まってるでしょ!?この子はフー君と私の愛の結晶なんだから!」

 

「おっ?言ってくれるね〜?お姉さん妬けちゃうなぁ…」

 

やっぱまだ風太郎への想いは忘れられないわけか……。やはりこの世界は二乃ルートで終了した原作ってことでいいわけかい?

 

「フータロー、このパンは私の自信作なの。食べる?」

 

「おっ?美味しそうだな」

 

「はい。あーん」

 

「えっ?」

 

「ちょっと三玖!!何してんのよ!?」

 

「何って、フータローに食べさせようとしてるの」

 

「私という正妻がいるの忘れてないでしょうね?」

 

「忘れてない。結婚とか関係なく、フータローを寝取るつもり」

 

「サラッとやばい発言したわよあんた…」

 

「流石に冗談」

 

「冗談に聞こえないんだけど…」

 

うん。ドロドロな展開になったら全力でギャン泣きするからな。俺は平和でほのぼのが好きなんやで。

 

「それで三玖、お店の方はどう?」

 

「大丈夫だよ。なんとかやっていけてる」

 

「ごめん…。1人じゃ大変でしょ?」

 

「ううん。私は大丈夫。今は幸太のお世話に集中して」

 

「三玖……」

 

朗報。俺の叔母は聖人で天使だった。

 

「その隙にフータローと2人きりになって色々ヤるから…」

 

前言撤回。とんでもない人でした。

 

「フー君、しばらくは私のお店に行かないで頂戴」

 

「あ、ああ…」

 

三玖も相変わらずと言ったところか。結婚して子供できたからと言って油断できない状況やんけ。シリアスなのはごめんよ〜。

 

「あれ?もう皆さんいるんですか?」

 

「五月!」

 

「教師の方はうまくいってるか?」

 

「ええ!ただ少し疲れてしまいました…。ちょっと癒してくださいよ風太郎くん!」

 

「癒すって……どうやってだ?」

 

「そうですね…。じゃあほっぺにキスを」

 

「はぁ!?」

 

「ズルい五月。私もしてほしい」

 

「私もお願いしようかなー?」

 

「じゃあ私もお願いしまーす!」

 

「あんたら!フー君は私のものだって言ってるでしょうがッ!!!」

 

本当に結婚しても油断できない環境にいるんだなぁ…。浮気しないかどうかは風太郎に全てかかってるわけだ。

 

「相変わらずお兄ちゃんはモテモテだなぁ…」

 

「おお!らいは!久しぶりだな!」

 

「うん!ってあっ!もしかして二乃さんとの子供?」

 

「ええ、そうよ」

 

「可愛い!抱っこしてもいい?」

 

「…ふふっ。いいわよ」

 

「わーい!」

 

「そういえばらいは。親父はどうしたんだ?」

 

「お父さんはお仕事」

 

そういえば上杉家の借金はどうなったんだろうな?マルオさんが払ってくれたんかね?

 

「……この子、フータローに似てる」

 

「あー、確かに。フータロー君にそっくりだね?」

 

「可愛いですね〜!お持ち帰りしてもいいですか?」

 

「だからダメだって言ってるでしょうが!!いい加減警察に通報するわよ!?」

 

まあ勝手に持ち帰ったら例え身内だろうと誘拐だからな…。

 

「なんか意見が揃う辺り五つ子だよねぇ〜」

 

「ホント」

 

「不思議なこともあるものですね!」

 

つか、よくよく考えたら俺もモテモテなんか?ヤッタネ!!

 

「そういえば、お義父さんはどうしたんだ?」

 

「パパもお仕事よ。そう簡単に来れるわけないでしょ」

 

「それもそうだな…」

 

なんか家族の団欒って感じで暖かくていいですなぁ…。俺はこういうの好きだぞ。

 

「さて、みんなも集まったことだし、今日は久々に張り切っちゃおうかしら!」

 

「なんだよ二乃。俺と2人の時は張り切ってくれてないのか?」

 

「いやーね♪いつも本気で料理してるに決まってるじゃない♡フー君に食べてもらうんだから♪」

 

くそ!イチャイチャしやがって!!爆発せずにもっとやれッ!!

 

「あはは…。こういうところを見ると私達は立ち入る隙はないね…」

 

「そうだね。でも私はまだ諦めない」

 

おい三玖。やめなさい。昼ドラ特有のドロドロ展開になっちゃうでしょ。

 

「あはは!二乃と風太郎さんラブラブですね!私も早くそんなお相手を見つけられれば………」

 

「相手なら目の前にいる」

 

「いや、ダメですからね三玖!?」

 

「二乃さん。私も手伝うよ!」

 

「ありがと!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「はい、あーん」」」」

 

「いや、俺の口は1つだけなんだが…」

 

「じゃあ口を五等分すればいいだけですね!」

 

「怖えわ!!何する気だ!?」

 

案の定モテモテな上杉風太郎氏。

 

「ホントコイツら…。人の旦那をなんだと思ってるのかしら……」

 

…ちょっと思ってたのとは違う転生ではあるが、これはこれで原作にはなかった展開を見ることができるので楽しみではある。ちょっとワクワクしてきたな…。

 

 

「二乃の料理はやっぱり美味しいね」

 

「らいはちゃんのカレーは最高です!」

 

「もー、五月さん褒めすぎ」

 

「それじゃあ2人とも。私達はそろそろ行くから」

 

「おう!一花も女優業がんばれよ!」

 

「ありがと、フータロー君!」

 

そういえば、一花って海外にも影響力があるくらいの大女優なんだっけ…。親戚にこんな人がいるなんてすげえな何気に…。

 

「三玖も店を頼んだぞ」

 

「うん…!」

 

「四葉も、そういえばオリンピックに出るんだっけか?応援してるぞ!」

 

「ありがとうございます!」

 

マジカヨ!!四葉って結婚しない場合はオリンピック選手になってるのかよ!?

 

「五月も、教師頑張れよ!」

 

「はい!」

 

「じゃあまたね、お兄ちゃん!二乃さん!」

 

「おう!またな〜!」

 

「じゃあねー!」

 

ふぅ…。先程はまでは騒がしかったのに、一変して静かになったな…。

 

あれ?静かになった途端に眠くなって…。

 

「……zzz」

 

「あら?幸太寝ちゃったわ…」

 

「よっぽど二乃に抱かれるのが良かったみたいだな」

 

「もう、フー君ったら♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ばぶ?」

 

あれ?暗いな…。そうか。寝ちまったんだっけ?やはり赤ん坊だから仕方ないのか……。

 

 

「あんっ!フー君、もっとぉ♡」

 

「今夜は寝かさないぞ…!」

 

「それぇ♡私が言おうと…んっ♡してたのにぃ…♡」

 

 

…………………

 

聞いちゃあかんものを聞いてしまった気がする……。

 

あの調子じゃ、2人目ができるのは恐らく時間の問題だな(予言)

 

さて、もう一度…。

 

 

「ふふふ…。フー君ってやっぱりひ弱よね…。形勢逆転ね」

 

「や、やめてくれ二乃…!俺はもう…!」

 

「今夜は寝かさないんじゃなかったの?あの台詞、そのまま返すわね♡」

 

 

 

………………………

 

寝かせろやッ!!!!…………zzz

 

案外すぐに寝付けた幸太であった。

 




実を言うとイチャイチャ系とかほのぼの系を書くのは初めてだったりするので上手く書けてるからちょっと心配…。

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