東方Project ~異形の玄武が幻想入り~ リメイク 作:フジパンホンジコミ
「ヤアアアァァァァ!」
凄まじい攻防が繰り広げられていた。
美鈴が攻撃を行い、玄武が防御に徹している。
美鈴が押しているように思われるが、実際は違った。
「(っなんだこの動きは!)」
自分の攻撃が一度もあたっていないのだ。
これが玄武が1編み出した技の一つ『流水掌』。
流れる水のごとくしなやかな動きで相手の攻撃を掌で受け流す技。
そのため、美鈴の攻撃はすべて受け流されていた。
「守ってるだけじゃ何も出来ませんよ!」
だが、それが勘違いだったことに美鈴は気づくことになる。
今度も攻撃を捌くだけであろうと考えてしまい、攻撃を行った瞬間弾き飛ばされたのだ。
美鈴は一瞬何が起こったのかわからなかったがお腹に鋭い痛みがあった。
「ぐふっ・・・くっ・・い、今のは・・・」
痛みに耐えお腹を押さえながら立ち上がった。
「防御主体の技だと思ったら大間違いだ。」
「どういう・・・・・ことだ。」
「さあな、自分で考えるんだなっ!」
今度はこちらの番だと思わせるように攻撃を繰り出す玄武。
「はっ!」
「かはっ」
「せいっ!」
「うっ」
「たぁ!」
「っく・・・調子に・・・・・のるなぁーーー!」
美鈴は何度も攻撃を入れられたため、少々苛立ちながら蹴りを放った。
しかし、動きを読まれていたのか先ほどと同じように受け流された。
そして追撃するように玄武は、脇腹に掌打を打ち込んだ。
「ふん!」
「がはっ」
盛大に吹き飛ばされる美鈴。
なんとか空中で姿勢をただし着地することができた。
「(つ、強い・・・強いとは分かっていたがここまでとは。)」
自分を雇ってくれた主以外にもこんな人がいたとは思いもよらなかった。
「(いや、下手をするとお嬢様以上かもしれない・・・)」
美鈴は冷や汗を流さずにはいられなかった。
「(だとしたらこの人をこの場でどうにかしないと)」
美鈴は考えた。自分が今しなければいけない事を。
「(私は門番だ。この人をお嬢様のところに行かせないようにするには、ここで足止めするしかない!)」
そう決心した美鈴は門番としての役割を果たそうと玄武に攻撃を仕掛けた。
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――――――
―――
館の中に入った私は霊夢とは別行動をとっている。
途中までは良かったんだがメイド服を着た妖精に見つかってから大変だったんだよな。
倒しても次々現れるからしんどかったぜ。
その後、館の中をうろついてみたら広いの何の。
この館、こんなに広かったけ?
明らかに外で見た館の大きさより広すぎる。
「どうなってんだ?」
能力か何かで実際よりも広くしてるとしかおもえねえな。
「・・・まぁ今は異変の元凶をどうにかしないとな。」
私はあちこち怪しいとこがないか調べていたら、地下に向かう階段を見つけた。
「・・・行ってみるか。」
地下に降りたまではいいんだが、まーた長い廊下に出て正直、気が滅入りそうだぜ。
私が何もない廊下をひたすら歩いていると前方に大きな扉を発見。
私は予感めいたものを感じ扉の前まで移動した。
「あの中が怪しいぜ。」
私は扉の前まで移動し、中に入ってみた。
そこには巨大な本棚が無数に並んでいる場所だった。
「すっげー・・・」
ここって図書館じゃねーか。こんなもんまであんのかのこの館には。
おっ!結構珍しー本もあるんだな、これだけあるんだからちょっとだけ拝借して構わないよな。
私が本を手に取ろうとした瞬間、後ろから声が聞こえた。
「ここで何してるのかしら。」
私は後ろを振り向くと、フワフワと浮いている人影が見えた。
「もう一度聞くわ・・・ここで何しているの。」
「そんなの決まってる、異変の首謀者を探してるのさ。」
「ふーん、私にはそうは見えないけど・・・ちなみにここにはいないわよ。」
「やっぱな。」
「でも・・・行かせるわけにはいかないから、ここで倒させてもらうわ。」
「へっ!上等だぜ。やれるもんならやってみな。」
私はスペルカードを取り出した。
「あなた、名前は?」
「霧雨 魔理沙だ。あんたは?」
「パチュリー・ノーレッジよ。」
パチュリーもスペルカードを取り出した。
一方霊夢の方はというと
「あーもう!こいつら鬱陶しいわねーどんだけいるのよ!」
次々現れる妖精にイライラしていた。
「あんたら・・・しつこいのよ!!」
御札や針を投げまくって妖精を行動不能にしていく霊夢。
そのやりとりは数分続いたがなんとか全部の妖精を行動不能にすることができたのだが。
「・・・余計な体力を使わされるとは思わなかった。それに御札や針もかなり消費させられたわ。」
「妖精たちを差し向けて正解だったようね。」
「!?」
霊夢は声のした方に振り向くと、メイド服を着た銀髪の少女が立っていた。
「(私が気づかなかったなんて)あんたここの関係者?」
いきなりこの場所に現れたメイドに話しかける霊夢。
「この紅魔館でメイド長を務めている十六夜 咲夜よ。」
「ふーん、でそのメイド長が私に何の用?」
「あなたたちを排除するためにきたのよ。」
「物騒なこと言うわね。」
咲夜はどこから取り出したのかナイフを持っていた。
霊夢もお払い棒を構えた。
「お嬢様の邪魔はさせない!!」
「こっちだって早く終わらせてゆっくりしたいのよ!!」
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――――――
―――
「しつこいな君は・・・」
「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ま、まだです。」
よもや彼女がここまでタフだとは思わなかった。
ギャオスとは違ったしぶとさだ。
「ここまでしぶとい人にあったのは初めてだ。」
「頑丈・・・なのがとりえ・・・ですから。」
「ハァ・・・(正直言ってしんどくなってきたな。)」
俺はこれからどうしようか考えていたら。
「隙有り!彩符『彩光乱舞』」
美鈴がいきなりスペルカードを使用してきた。
「ちっ、考え事もさせてくれないとは。」
迫り来る弾幕を俺は避け続ける。
「まだまだいきますよーっ気符『地龍天龍脚』」
おいおいっ!?続けてスペルカードを宣言しやがって。
「そりゃ枚数制限しなかったけど・・・これはないだろう!?」
「このぐらいしないとあなたは止められなと判断したからです!それに私達さっきまでルール無視して素手で戦ってたじゃないですか」
「ちっそういえばそうだったな。」
痛いところを突かれた。
「この2枚のスペルカードの弾幕・・・あなたに捌き切れますか。」
「上等だ!2枚まとめて攻略してやるよ!?」
それから俺は次々と迫り来る弾幕を避け続けた。
しかしほとんど隙間のないような弾幕だったため、俺も少し冷や汗を流した。
「ちっ、流石に2枚のスペカ同時は俺でもキツイな。」
「どうやらあなたでもこれはきつそうですね。」
「(・・・確かにキツイ・・・だが昔のあれに比べたらどうってことはないな。)」
俺は昔の出来事を思い出していた。
そこであることを思いついた。
そうだあの方法ならいけるかもしれない。
「だったらこっちも使わせてもらうぞ!(頼む、うまくいってくれ!?)」
俺は懐からスペルカードを取り出し、宣言した。
「烈火球『プラズマ火球』!!」
俺の手から放たれた火球は弾幕に激突し、爆発した。
しかし、ここからが俺の狙いだ。
目の前である現象が起こり始めた。
「なっ!?」
そりゃ驚くだろうな、こんな光景見せられて。
「爆発を利用してほかの弾幕を誘爆させたというのですか!?」
どんどん弾幕の数が減ってきた。
そしてすべての弾幕が消滅した。
「なんとか攻略することができたな。」
「・・・やはりあなたはすごい人だ。こんな方法で破られるとは思ってもみませんでした。」
「そうかい、それを聴けて嬉しいね・・・だけどそろそろ終わりにしよう、時間もないし。(楽しむことも出来たしな)」
「そうですか、なら私も最高の技を持って挑みます。」
美鈴のやつが腰を落としてスペルカードを手に持ち構えた。
「そっちがその気なら俺もそれに答えないとな。」
俺もスペルカードを取り出し相手の出方を伺った。
・・・・・・
・・・・
・・
ダッ!!!
玄武は同時に走りだし、スペルカードを宣言した。
「三華『崩山彩極砲』!!」
「爆熱拳『バニシング・フィスト』!!」
相手に近づいた瞬間、玄武達は技をはなった。
「ハアアアアアァァァァァ!!」
「オラアアアアアァァァァ!!」
彼らの技がぶつかり合い、凄まじいほどの衝撃が放たれた。
その衝撃で門は半壊し、周りの木々も吹き飛び、あたりは砂埃で覆われ何も見えない状況になった。
そして徐々に砂埃が収まっていくとそこに立っていたのは、玄武だった。
美鈴は仰向けに倒れて気絶していた。
「気絶してて聴こえていないと思うがいい勝負だった。次に戦う時まで腕を上げておけよ、再戦を楽しみにしてるから。」
そう言って玄武は半壊した門をくぐり館に向かっていった。
待ち構えているであろう館の主のもとに。