東方Project ~異形の玄武が幻想入り~ リメイク 作:フジパンホンジコミ
「くっ!なんなのよこの男は!?」
「キャハハハハ!スゴイスゴイ!」
レミリアは有り得ないと思いながら、フランは興味津々にその光景を見ていた。
なぜなら
「おおおおおぉぉぉぉ!!!」
玄武は素手で弾幕を叩き落としているのだから。
「す、素手で弾幕を壊すとは思ってもみなかったけど、流石に動くことはできないみたいね。」
そう玄武はその場所から一歩も動いていないのだ。
その為レミリアはこのままの状況を保つことができれば自分たちの勝ちと判断してしまった。
「むっ!?」
「!・・フラン!」
「ハーイ♪」
玄武の体勢が崩れたのを見たレミリアとフランは、好機と思い弾幕を打つのをやめスペルカードを取り出そうとした。
それが玄武の狙いだと気づかずに。
レミリアは玄武の表情を見て目を見開いた。
なぜなら、彼は笑っていたのだから。
「(しまった!?これが狙いだったのね!?)」
そう自分たちがハメられたことに気づいた。
だが、今はポケットに入っているスペルカードを取り出している最中なため、どうすることもできなかった。
「気づいたみたいだが、もう遅い!『烈風掌』!!!」
掌を前に突き出した途端、突風が発生しレミリアとフランに襲いかかる。
突風が直撃したレミリアとフランは、防ぐこともできずに壁に叩きつけられた。
「「かはっ!」」
壁に叩きつけら意識が飛びそうになったがなんとか二人は耐える。
叩きつけられた壁から抜け出しレミリアとフランは殺気を込めて玄武を睨みつけた。
「・・・舐めたことしてくくれたわね、人間風情が!?」
「モウアヤマッタッテユルサナイカラ!」
しかしその殺気を込めた視線に玄武は動揺すらしなかった。
「ごたくはいいからさっさとかかって来い。ガキンチョども。」
逆に、レミリアとフランに中指を立て挑発して見せた。
ブチッ×2
血管の切れる音が吸血鬼姉妹から聞こえた。
「「ブチコロス!?」」
玄武の挑発にまんまと乗せられた二人であった。
霊夢と魔理沙もその光景を見て、頬を引きつらせていた。
「弾幕を素手で叩き落とすって。」
「しかも吸血鬼相手に挑発って。」
挑発なら自分たちでもできるかもしれないが、素手で弾幕を叩き落とすのはさすがに無理である。
それをいとも簡単にやってのける彼が何者なのか知りたくなった魔理沙。
「やっぱりあいつがそうなんだ。」
霊夢が言ったことが気になり、霊夢に尋ねる魔理沙。
「霊夢は知ってるのか?」
「知ってるというより話を聞いたことがあるだけよ。」
「誰から?」
「うちの神様から。」
「ってことは・・・」
「ええ、ひょっとしたらあいつも――」
霊夢が言おうとしたら、凄まじい轟音が上空から響いた。
霊夢と魔理沙は、玄武たちの方に視線を向けると吸血鬼姉妹が玄武を殴り飛ばした光景が目に入った。
「(なるほどな・・・これが吸血鬼のスピードか!)」
吹き飛ばされながら心の中で分析していた。
なんとか体勢を整えようとしたが、レミリアとフランがすぐさま追い討ちをかけてきた。
「アハハハハ、コワレチャエー!?」
レミリアとフランの戦い方を分析しながら玄武は戦い始める。
「サッキマデノイセイハドウシタノカシラ!」
「ハンゲキシテコナキャシンジャウヨー」
「(スピード、パワー確かにすごいな。だが―――)」
「ウシロガガラアキヨ!・・・神槍『スピア・ザ・グングニル』!!」
「モエツキチャエ!・・・禁忌『レーヴァテイン』!!」
レミリアは紅い槍を投げ、フランは炎でできた剣を玄武に振り下ろす。
「っ!?」
咄嗟に防御するがあまりの衝撃のため、玄武は床に叩きつけられる。
「「玄武っ!?」」
霊夢と魔理沙はその光景を見て叫ばずにはいられなかった。
玄武はゆっくりと起き上がり、煙で見えないが上から見下ろしているであろうレミリア達に顔を向けた。
「さてと、分析も終わったことだし・・・そろそろ本来の戦い方で行きますか。」
玄武が反撃の行動に移り始めた。
――――――――――
――――――
―――
「・・・ナンダカあっけなかったわね。」
「マダアソビタリナイヨ、オネエサマ。」
「そうね、じゃ次はあそこに隠れている二人かしら。」
「サッキノヤツミタイニナラナキャイイケド。」
レミリアとフランは霊夢と魔理沙に狙いを定めた。
それに気づいた二人は迎撃しようとお祓い棒とミニ八卦炉を構えた。
「今度の狙いはこっちってか。」
「やるしかないわね。」
二人は空へ飛ぼうとした瞬間
ゾッ
「「「「!?」」」」
今までに感じたことのない殺気が辺りを包み込んだ。
四人はその殺気の発生源があの煙の中だと理解し、そこに視線を向ける。
そして煙が晴れ、玄武が姿を現した。
「そんな・・・馬鹿な・・・」
「ナン・・デ」
「嘘・・・だろ。」
「あり得なわ。」
玄武の姿を見て絶句した。
無傷ではないがあれほど殴られたり、スペルカードが直撃したのにも関わらずダメージを負っているようには見えなかった。
「まだ終わっていないのに無視しないでもらえないか。」
「一体どうやって防いだって言うの!?」
「防いでなどいないちゃんと直撃してたぞ。」
「ならどうして!?」
「単純に俺の防御力の方が上回っていたってことさ。」
「くっ!」
「さあ続きを始めよう、覚悟はいいか。」
気圧されるほどの威圧が解き放たれ、玄武を除いた全員を震え上がらせた。
そのせいかフランは恐怖のあまり能力を使用した。
「こ、壊れちゃえー!?」
フランが玄武に向けて掌をかざし握り締めた途端、玄武からおおきな爆発が起きた。
「「玄武!?」」
「そ、そうよフランの能力でだったら簡単に終わらせられる「何かしたか。」のすっかり忘れて・・・た・・・わ。」
服に焦げ跡すら出来ておらず、なんともないように玄武は普通に立っていた。
「私の・・・能力が・・効いて・・・ない。」
フランは能力が効いていないことに恐怖した。
「今度はこっちの番だ。」
そう言って玄武はスペルカードを発動した。
「烈火球『プラズマ火球』」
ルーミアや美鈴に放ったプラズマ火球とは比べ物にならないほどの大きさのものが発射された。
「「!?」」
レミリアとフランはなんとか避けることができたが、天井にあたって爆発した時に発生した爆炎と衝撃にはどうすることもできなかった。
「「きゃあああああああ!」」
「な、なんて威力してんのよ!」
「わ、私のマスパより威力あるんじゃねーか・・・」
その凄まじい威力に霊夢と魔理沙は震え上がった。
「まだまだぁ!烈火球『ショット・プラズマ』」
先程よりも小さいプラズマ火球がレミリアたちに放たれた。
「熱いのは嫌だから消えちゃえー!禁弾『スターボウブレイク』」
スペルカードの発動とともに大型の弾幕がプラズマ火球めがけて発射された。
弾幕同士がぶつかろうとしたが玄武の一言で覆させられた。
「ばらけろ!」
いきなり玄武の弾幕が弾け、散弾のようになりフランの弾幕の横を素通り。
レミリアとフランに弾幕郡が迫る。
「ちっ!紅符『不夜城レッド』」
レミリアが真紅の十字架に包まれ、迫り来る弾幕郡をなぎ払った。
「フラン!物量で攻めるわよ!」
「うん、禁忌『フォーオブアカインド』」
スペルカードが発動するとフランが4人になっていた。
「分身系のスペルカードか!」
「違うよ、分身したんじゃなくて増やしたんだよ。」
「ほう、それは便利だな。」
玄武はそれを聴いて興味がわいた。
「これだけの人数を相手にできるかしら。」
「何人増えようと大して変わらんだろう」
「!?・・・どうなっても知らないわよ!」
「「「「ボコボコニシテアゲルネ。」」」」
レミリアを含め5人で玄武に殴りかかった。
しかし
「言ったはずだ、何人増えようと変わらんとな・・・火炎『ブレイズストーム』
玄武は自分に当たる寸前でスペルカードを発動。
炎の竜巻がレミリアたちをはじき飛ばし、追撃として弾幕も放つ。
「くっ!フラン一旦引くわよ。」
レミリア達は弾幕の当たらない安全地帯まで避難した。
「効果が切れたら、一斉攻撃よフラン。」
レミリアはフランにそう告げた。
玄武のスペルカードの効果が切れ、弾幕が収まった瞬間。
「いまよ!?天罰『スターオブダビデ』!!」
「禁忌『クランベリートラップ』!!」「禁忌『恋の迷路』!!」「秘弾『そして誰もいなくなるか?』!!」「QED『495年の波紋』!!」
玄武の視界を埋め尽くす弾幕が放たれた。
「その作戦は良かったが戦闘に対して経験不足だったな!超烈火球『ハイ・プラズマ』!!」
スペルが発動し、プラズマ火球と同じくらいの大きさの炎の弾幕が放たれた。
「たった一発の火球で止められると思うなー!?」
そうレミリアは叫んだ。
だが弾幕同士がぶつかった途端、信じられない光景が目に入る。
目に映ったのは、自分たちの弾幕を破壊しながらこちらに向かってくる炎の塊。
「そんな・・・これでも・・・ダメなんて。」
二人共逃げようとしたが、すでに遅かった。
なぜなら、その火球は目の前まで迫っていたのだから。
そして火球がレミリアとフランに直撃。
「「きゃああああああ!」」
爆炎の中で二人の悲鳴が響き渡った。
そして二人はその衝撃で気絶し、墜落。
それを見越していたのか玄武が二人の落下してくる場所に待機していた。
「ほいほいっと。」
二人を難なく受け止め床に降り立つ。
玄武は二人を床に寝かせる。
「おーい、大丈夫かー!」
霊夢と魔理沙が玄武のとこまで飛んできた。
「すごかったぜ!?今の戦い!?」
「なかなかやるじゃない。」
「当たり前だろ二人と約束したからな。」
玄武は笑いながら霊夢と魔理沙に言った。
「で・・このあとどうすんだ?」
「この子達が起きるのを待つか、あとはほかの人が来る「お嬢様!?」っと噂をすればってか。」
玄武達のところに咲夜とパチュリーが近づいてきた。
「その様子だと」
パチュリーはあたり一面と二人の状態を見て玄武に聞いてきた。
「ああ、俺たちの勝ちだ。」
レミリアとフランとの戦いは玄武の勝利で幕を閉じた。
紅霧異変も次でラストです。