東方Project ~異形の玄武が幻想入り~ リメイク   作:フジパンホンジコミ

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真の姿

 

 

 

紅魔館の修復が終わり地霊殿に帰ってきた玄武は玄関のドアを開け中に入る。

 

 

 

「ただいまー。」

 

 

シーーーン

 

 

「あれ?誰もいないのか」

 

 

玄武は不思議に思いながら足を勧めた。

 

 

「おーい。誰かいないのか。」

 

 

叫んでみても返事がなかった。

 

 

「・・・おかしいペットたちの鳴き声がしない。」

 

 

そういつもだったらペットの犬や猫の鳴き声がするがそれが全然しない。

 

 

「何かあったのか・・・」

 

 

玄武は早足になり、リビングに向かった。

 

 

リビングの扉の前まで来た玄武は扉を開けて中に入る。

 

しかしリビングは真っ暗だったので明かりをつけようとした。

 

その途端

 

 

パーン

 

パパーン

 

 

「!?」

 

 

音ともに明かりが点いた為、その方に顔を向けると

 

さとり達がクラッカーを持って立っていた。

 

 

「「「「「異変解決おめでとー!!!!」」」」」

 

「へ?」

 

「何ボーッと突っ立ってんすか師匠。」

 

「ささ、お兄さんはここに座って。」

 

「ほら早く座わらないと始められないよー!」

 

「あ、ああ。」

 

 

言われた通りに椅子に座る玄武。

 

 

「それでは玄武さんが異変を解決して帰ってきたので宴会を始めたいと思います。」

 

 

さとりがそう言うと四人がグラスを持ったのを見たので玄武もグラスを持った。

 

 

「それでは・・・乾杯!」

 

「「「乾杯!」」」

 

「か、乾杯。」

 

 

グラスに入ったワインを少し飲んだあとさとりと玄武を除いた三人は早速ご飯を食べ始めた。

 

宴会が始まって数分経ってようやく玄武は落ち着くことができたのでさとりに訪ねる。

 

 

「さとり、これは一体なんなんだ?」

 

「何って異変解決の宴会に決まってるじゃないですか。」

 

「解決したことを知らせてもいないのになんでわかったんだ?」

 

 

玄武は疑問に思ったことを言う。

 

するとさとりは笑顔でこう答えた。

 

 

「信じてましたから。きっと玄武さんなら解決していると。」

 

 

さとりの笑顔を見て玄武は顔を赤くした。そしてそれを見られないように顔を背けた。

 

 

「あれ~お兄さん顔が赤いよ。」

 

「ホントホント真っ赤だー!」

 

「はははっ師匠何照れてんすか。」

 

 

お燐、こいし、飛鳥がニヤニヤしながら見ていた。

 

 

「み、見るなよ////」

 

 

少々テンパっている玄武を見たさとりは

 

 

「(ふふ・・玄武さんが慌ててるところを見たのは初めてですね。)」

 

 

そう心の中でつぶやいていた。

 

お空とはというと

 

 

「ムグッ、ムグッ、ムグッ」

 

 

ご飯を食べるのに夢中であった。

 

玄武も落ち着きご飯を食べているとさとりが皿を持って近づいてきた。

 

 

「あの・・・玄武さんこれ私が作ったのですけど・・・」

 

「お、うまそうだな!いただきます。」

 

 

パクッ

 

 

「っ!?・・・うまいなこれ。」

 

「よかったー玄武さんの口にあって・・・まだまだあるんで食べてください。」

 

「ほんとか、ありがとうなさとり美味しくいただかせてもらうよ。」

 

 

その様子をお燐とこいしと飛鳥はご飯を食べながら二人の様子を見ていた。

 

 

「「「でぇきてるぅ」」」

 

 

何故か巻き舌にして言っていた。

 

しかし玄武とさとりにはそれは聞こえなかったらしい。

 

そのあとどこからか宴会のことを嗅ぎつけて勇儀がパルスィ達を連れ宴会に乱入し、大いに盛り上がった。

 

 

 

地霊殿で行われた宴会から一週間が経った。

 

 

 

現在、玄武とさとりはアトランティスに来ていた。

 

 

「おっ!いい感じに育ってるじゃないか・・・この大根。」

 

「玄武さんこちらのキャベツも収穫してもいい具合に育ってますよ。」

 

 

玄武とさとりはアトランティスの地下にある野菜育成地区で野菜を収穫していた。

 

なぜここ来ているのかというと、異変の最中にさとりと約束したことを実行するためである。

 

 

「しかし久しぶりに使うなぁこの施設。」

 

「どれくらい使用していないんですか。」

 

 

玄武はさとりに尋ねられたので答えた。

 

 

「うーん俺が眠りに入ってからだからざっと1万2千年くらいかな。」

 

 

大昔過ぎて思い出せず玄武は曖昧に答えた。

 

 

「その間この施設はどうしてたんですか?」

 

「コンピュータが管理してくれてたんだ。」

 

「へぇーそうなんですか。」

 

「まぁ今は俺が管理してるけど。」

 

 

話しながらも次々と野菜や果物を収穫している玄武とさとり。

 

 

 

――――――――――

 

 

 

 

――――――

 

 

 

 

―――

 

 

 

「野菜や果物はこれくらいでいいだろう。」

 

「次はなんですか。」

 

「肉と魚かな。」

 

「魚ですか?」

 

 

ん?さとりは魚って知らなかったっけ?

 

 

「知ってはいますが、片手で数えるくらいしか食べたことがないので。」

 

 

そういや、幻想郷は川魚は手に入るが海の魚って手に入りにくかったな。

 

 

「だったらうんと美味しい魚料理を振舞わないとな。もちろんほかの料理も。」

 

「それは楽しみです。」

 

「それじゃあ生け簀の方に行こうか。」

 

「はい。」

 

 

俺達は生け簀の方に歩き始めた。

 

数分くらい歩いて目的の場所に到着した。

 

 

「これが生け簀ですか?」

 

 

俺たちの目の前には一幅2,30mくらいの生け簀がたくさんあった。

 

 

「わぁ魚っていろんな種類がいるんですね!」

 

 

さとりがしゃがみこんで生け簀の中を覗き込み、いろいろな種類の魚を見て驚いていた。

 

その様子を俺は後ろから見ていた。

 

 

「(こうしてみてみると年相応の少女にしか見えないよなぁ。)」

 

 

俺は目をキラキラ輝かせてはしゃいでいるさとりを見てそう思った。

 

 

「玄武さん、あれはなんていう魚ですか。」

 

「あれはな―――」

 

 

 

それから数分後

 

 

 

「すみません時間を取らせてしまって・・・。」

 

 

恥ずかしくて私は顔を赤くしうつむいてしまった。

 

 

「なにまだ時間はあるから大丈夫だ。」

 

「そ、そうですね。早く魚をとって次に行きましょう。」

 

 

恥ずかしさを誤魔化す様に私は生け簀に顔を向ける。

 

 

「さ、魚ってどうやってとるんですか?」

 

「(うーん網や竿はボロボロで用意できなかったから・・・この状態で潜っても2分しか持たない、となれば“あれ”しかないよな。しかし“あれ”を見せてだいじょうぶか心配だ。)」

 

「(“あれ”とは何でしょうか?・・・それに見せるとはどういうことでしょう)」

 

 

玄武さんは私に何を隠しているの?気になります。

 

それに今は玄武さんの心が見えません。それだけ見せたくないものなのでしょうか?

 

玄武さんは何か決心した様子で私の方に顔を向けた。

 

 

 

「さとり・・・ほかのみんなには内緒な。」

 

「え?」

 

 

そう言ったとたん玄武さんは炎に包まれた。

 

 

「玄武さん!?」

 

 

私は近づこうと試みたが、炎が邪魔をして近づくことができなかった。

 

そして彼を被っていた炎が消えその中から現れた3mくらいの何かを見て目を見開いた。

 

緑の目に険しい顔つき

 

顎から生えている大きな二本の牙

 

強靭な腕と足、

 

鱗のように重なり合った形状の甲羅

 

正しく黒い亀がそこにいた。

 

 

「ゴアア(これが俺の本当の姿だ。)」

 

 

彼の鳴き声が響き渡った。

 

 

 

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