東方Project ~異形の玄武が幻想入り~ リメイク 作:フジパンホンジコミ
「これが・・・外の世界・・・」
玄武はさとりを連れて外の世界にやってきた。
もちろん、以前約束したデートをするためである。
なぜ、外の世界に来たかというと、デートする場所が地底だけっていうのもありきたりすぎるという理由で、外の世界を満喫しに来たのだ。
「すごいんですね、外の世界とは。」
さとりは、初めて見るものがたくさんある為、辺りを見渡している。(ちなみにさとりはサードアイを外しています。)
「ほら、さとり移動するぞ。」
「あ!待ってください。」
玄武とさとりは街中を歩いている。しかも二人は腕を組んで。
「♪」
「嬉しそうだな。」
「だって・・玄武さんと久しぶりのデートなんですから。」
「今日は俺のおごりだから好きなモノを買うといいよ。」
「ほんとですか!?そうですね最初は服を見てみたいです。」
「服ね。えーっとこの辺りにあるのか?」
そう言って玄武は自作の携帯電話を取り出し調べ始めた。
調べ始めて2分位で服屋の情報を見つけた。
「お!この近くにあるみたいだしそこに行ってみようか。」
「はい!ふふ楽しみです♪」
二人はその服屋に向けて歩き出した。
「・・・結構大きな店なんだな・・・」
「・・・はい・・・」
玄武とさとりはお店の中に入ると、その雰囲気に圧倒されていた。
「きゅ、旧都の服屋とは比べ物になりませんね。」
「・・・ああ、かなりの品揃えだな。」
「こ、この中から好きなもの選んできていいんですよね。」
「ああ。」
「じゃあ選んできますね。」
そういってさとりは嬉しそうに服を選びに行った。
そして、玄武も自分の服を見にメンズコーナーに向かった。
あれから何着か服を選んだ俺は、籠に服を入れてさとりを探していた。
一通り探しては見たが、見つからなかった。
「どこいったんだ、さとりは。」
俺はもう一度探しに行こうとしたら後ろから声が聞こえた。
「玄武さん、ここにいたんですね、探しましたよ。」
「さとり、どこに行ってた・・・ん・・・だ。」
俺が後ろを振り返り見たのは、大量の服が入っている籠を両手に持ったさとりだった。
ちょっと多すぎじゃないだろうか。
確かに好きなだけ選んでいいって言ったがこれは・・・
「やっぱり選びすぎでしょうか。」
「まぁ選びすぎだけど、自分で言ってしまったからな・・・仕方ない。」
「あ、ありがとうございます!」
そのあとなんだが俺たちは試着室に来ているんだ。
ちなみにさとりがいま試着室の中にいる。
そろそろ着替え終わった頃かな。
「あ、あの似合っているでしょうか?」
試着室からいつもと違う服を着たさとりが出てきた。
「・・・ああ、凄くに似合ってるぞ・・・」
俺は完全に見惚れていた。
違う服を着ただけでこんなに変わるものなのか。
まぁさとりはかわいいからな。
その後自分で選んだ服を着て俺に嬉しそうに見せてくるさとりを見て、来てよかったと思った。
手痛い出費はあったが。
「次にどこ行くんだ?」
さとりの買った荷物を両手に持ちながら玄武はさとりに訪ねた。
ちなみ、さとりはというと先程買った服に着替えた状態である。(ちなみに玄武もである)
「えっとですね・・・玄武さんにとってきつい場所ですので、ここで待ってていただけますか。」
さとりがそう言ってきたもんだから玄武は疑問に思った。
「俺にとってきつい場所?」
「玄武さん・・・というよりも男性がっというのが正しいです。」
さとりは、少し恥ずかしそうにある方向を指差す。
玄武はさとりの指差す方に目線を向ける。
そして、さとりの言ったことを理解した。
「成程、確かに男だったらきつい場所だな。」
「はい、ですので・・・」
「わかった、ここで待ってるから行ってきな。」
「じ、時間が掛かるかもしれないですけどなるべく早く戻ってきますから。」
そう言ってさとりは目的の場所に向かっていった。
「さとりが戻ってくるまで待っているか。」
1時間くらい経ったあと、玄武はさとりを迎えに行こうとしたが、さとりが荷物を持って走ってきているのが見えた。
「す、すみません、時間がかかってしまって。」
「気にすることはない、それよりもお腹すいていないか。」
「え?」
玄武が時計を指差していたのでさとりは時計に目を向けると12時を少し過ぎていた。
「もうこんな時間だったんですね。」
「だからどこか食べに行かないか。」
「ふーうまかったな。」
「ほんとに美味しかったですね。」
先ほどの洋服店より数分離れたところのお店で、食事を済ませた二人は街の中を歩いていた。
もちろん荷物は転移で先に地霊殿に送ったので何も持っていない。
その為、さとりは周りのことを気にせず玄武に腕を組んで歩いていた。
その様子を羨ましそうに眺めている人たちの視線が、二人に注がれていた。
なんとも居心地が悪くなった二人は急ぎ足でその場をあとにした。
逃げるようにその場を離れた二人は、近くの公園のベンチに座り息を整えていた。
「な、なんだったんだあの感じはまるで・・・パルスィーを相手にしている雰囲気だったぞ!」
「ええ、私もそう思います。」
「そ、そろそろ・・・幻想郷に戻るか。」
「そうですね、時間的にもいい頃ですし。」
そうして二人は、誰にも見られないところに移動し、アトランティスに転移してから幻想郷に戻っていった。
玄武とさとりは外界から地底に戻ってきた瞬間、何とも言えないような違和感を感じた。
しかし二人は、気のせいだろうと思いそのまま地霊殿に帰っていった。
「「ただいま。」」
二人は地霊殿に帰り着き、リビングに足を運んだらこいしがおやつを食べながらテレビを見ていた。
「おかえりーってお姉ちゃん達どうしたのその格好?」
「これですか?実は玄武さんと外の世界を満喫してきたんですよ。これはその時に買った服です。」
「えーお姉ちゃんだけずるいよ。」
こいしはぶぅと不貞腐れていた。
「今度、飛鳥に頼んで連れて行ってもらえばいいだろ?」
「それもそうだね、よし頼んできてみる♪」
嬉しそうにスキップしながらこいしはリビングを出ていった。
こいしが部屋から出ていったのを見送った玄武は、リビングのソファーに座り、さとりも座るように自分の横を叩いていた。
それを見たさとりは微笑んだあと、玄武の隣に座り、肩に頭を乗せた。
「今日はありがとうございました。すごく楽しい一日でした。」
「そう言ってくれると嬉しい限りだ。」
「また、連れて行ってくださいね。」
「ああ」
そうして二人は疲れていたのか寝息を立て眠っていた。
そのあと、様子を見にきたお燐がその光景を見て、嬉しそうにしていたのは彼女だけの秘密である。
その翌日
玄武とさとりは朝起きた瞬間、昨日感じた雰囲気を感じたのであった。しかも今度ははっきりと。
もちろん、玄武と同種の存在である飛鳥も、この不気味な気配を感じ取っていた。
そのため玄武、さとり、飛鳥は朝から真剣な雰囲気を醸し出していて、こいし達は何とも言えない状況で話しかけることすらできなかった。
そして、朝食を食べ終わったあと、三人は玄武の自室に集まり、今の状況について話しはじめる。
「二人共、気がついているか?」
「はい、黒い邪念のようなものを感じます。」
「俺も不気味な気配を感じるっす。」
「玄武さんやっぱりこれって・・・」
「ああ、さとりの考えている通りだ。異変が起きようとしている、それもこの幻想郷の環境に影響を与えるほどの異変が・・・」
「では・・・」
「ああ、また行ってやるさ。異変を解決にな・・・だからさとりはここでサポートを頼むな。」
「わかりました。気をつけてくださいね。」
「飛鳥は、急いでフーと竜也を見つけて連れてきてくれ。あの二人の力を借りなければいけないかもしれんからな。」
「了解っす。」
飛鳥は、同僚二人を探しに、外の世界へと転移していった。
飛鳥が転移したのを確認し、玄武も椅子から立ち上がる。
「じゃあ、行ってくる。」
そう言って玄武は、地霊殿から飛び出し地上に向けて飛んでいった。
そして動き出したのは彼だけではなかった。
幻想郷のどこかにある屋敷、そこに女性が一人座っていた。
「・・・守備はどう?」
そこにもうひとりの女性が現れた。
「はい、予定通りあの方は異変を起こしました。」
「わかったわ、で彼のことなにかわかった?」
「これといって・・・わかったのは名前くらいであとは何も・・・」
「そう、ありがとう。」
「いえ、これも式の勤めです。」
「彼は・・・今度の異変にも出てくると思う?」
「それは何とも言えませんが・・・おそらくは。」
「その時は私たちも出るわよ。・・・彼が何者であるか確かめる為に。」
「御意に。」
そう言って女性はその場をあとにした。
そしてその場に残った女性は虚空を見つめてこういった。
「さて、あなたが何者なのか・・・見極めさせてもらうは・・・亀山 玄武。」