東方Project ~異形の玄武が幻想入り~ リメイク   作:フジパンホンジコミ

23 / 33
春雪異変 STAGE1 後編 ー氷精と冬の妖怪

さとりとの交信が終わったあと、俺は霊夢と咲夜のもとにやってきた。

 

 

「霊夢、咲夜何かわかったか。」

 

「ええ、収穫はあったわ。」

 

 

霊夢がそう言いながらある本をを俺に見せてきた。

 

 

「幻想郷縁起?」

 

「幻想郷の妖怪や主要人物の詳細が書かれている書物だそうです。」

 

「それの42ページを開いてみて。」

 

「42ページだな。」

 

 

パラパラパラ

 

 

「えっと・・・」

 

 

霊夢が言ったページを開き、その内容を読んでいくと先ほどさとりと交信した時に聞いた内容と同じようなものがいくつか書かれていた。

 

「冥界に存在している白玉楼、そしてそこに住まう亡霊姫に庭師か・・・俺の仕入れた情報も冥界が関係していた、今回の異変の中心点は冥界だ。」

 

 

俺がみんなに聞こえるように言った。

 

 

「よし、それじゃあ行こうぜ、冥界に。」

 

「「「・・・」」」

 

 

出かける準備万端という体勢の魔理沙が、いつの間にか俺たちに加わっていた。

 

ほぉ手伝いもせずに魔道書をあさくってた奴が、俺の前にノコノコと現れるとは・・・

 

 

「仕置じゃボケェーーーー(怒)!」

 

「ぎゃあああああーーーーーー」

 

 

俺は魔理沙の頭を掴みアイアンクローを食らわせた。

 

多少恨みを込めて。

 

そして気絶させた魔理沙を投げ捨て、俺たちは図書館から退出した。

 

 

「ま、待って・・・く・・れ(ガクッ)。」

 

 

――――

 

―――

 

――

 

 

霊夢と咲夜を連れ紅魔館をあとにした俺たちは現在霧の湖の上を飛行中。

 

 

「ねぇ魔理沙おいてきちゃったけど大丈夫なの?」

 

「心配はいらんと思うぞ。」

 

 

俺は、親指を後ろの方に向ける。

 

霊夢と咲夜は後ろに顔を向けると、ものすごい勢いで俺たちを追いかけてくる魔理沙の姿が映った。

 

 

「げぇぇぇぇんーーーーーーぶぅぅぅぅ。」

 

 

おーものすごい怒りようだな。

 

そして、俺たちに追いついた魔理沙は俺を掴んできた。

 

 

「よくも置いてってくれたなぁ!それにさっきから頭が痛くてたまんないんだよどうしてくれんだ!」

 

「アイアンクローは手伝わなかったお前へのお仕置きだ。」

 

「そうね、あれは仕事を手伝わなかった魔理沙が悪いわ。」

 

「自業自得ね。(今度彼に図書館の警備をたのもうかしら。)」

 

「うっ・・・手伝わなかったのは悪かったよ、でも置いてくことはないだろ。」

 

「時間が惜しかったからだ、それに・・・」

 

 

俺は話を中断し前方に視線を向ける。

 

 

「邪魔をしてくる者もいるからな。」

 

「あら気づいていたの。」

 

 

俺たちの目の前に人影が現れた。

 

 

「妖怪ね、それも冬の。」

 

「レティ・ホワイトロックよ。よろしく。」

 

「あたいもいるんだからね。」

 

 

なんであのバカな氷の妖精までいるんだ?まぁどうでもいいか。

 

 

「気をつけろよ皆・・・この二人、今の気候のせいで力が上がってるはずだ。まぁ氷精は大した事はないと思うが。」

 

「なによそんなこと言うあんたの方が大した事ないんじゃないの!前も戦わなかったくせに!」

 

「それにあなたはそこにいるメンツで一番力が弱そうですしね。」

 

 

そういや力抑えてたっけ、それのせいで弱く見えるのか舐められたもんだな。

 

よかろう現実の厳しさってやつを教えてやるか。見た目で判断したらどうなるのか

 

 

「・・・だったら二人まとめて相手をしようじゃないか。」

 

 

少し力を解放しながらレティとチルノに目線を向ける。

 

 

「「ひっ!?」」

 

 

そこまで怯えるものか?・・・これでもレミリアくらいの力なんだが。

 

 

「三人とも離れといたほうがいいぞ、やけどしても知らねぇからな。」

 

 

霊夢たちに注意するように言いながら後ろを振り向くと、既に離れたあとだった。

 

行動早いな。

 

俺はすぐに、正面に顔をむける。

 

 

「さて、始めようか。」

 

 

―――――

 

――――

 

―――

 

 

「あいつら終わったな。」

 

「ええ、よりにも寄って私たちの中で一番の実力者に喧嘩売ったんだから。」

 

「そういえば気になっていたんだけど、彼って何者なのかしら。」

 

「知らないわ。(これはまだ教えないほうがいいわね、私も完全に解りきってないし)」「知らねぇぜ。」

 

「はぁ!?知らないのによく一緒にいられるわね!?」

 

 

咲夜は二人が言ったことに驚いていた。

 

まさか知りもしない人物と行動していたのだから。

 

 

「別にこれから知っていけばいいじゃない。」

 

「そうそう焦ることはないと思うぜ。」

 

「・・・あなたたちってマイペースすぎるわ。」

 

 

咲夜が呆れて果てていたとき、あたりが急に暑くなりだした。

 

三人がある一点に顔を向けると、特大のプラズマ火球を片手の前に作り出している玄武の姿が映る。

 

それを見た三人は、静かに十字を切った。

 

そしてそれはレティとチルノに向けて発射。

 

 

「いやーーーーーーー!!!!」

 

「溶けるーーーーーー!!!!」

 

 

ピチューーーーーーン×2

 

ポチャン×2

 

 

「相変わらず凄まじい威力ね。」

 

「見ろよ湖に直撃したせいで水蒸気が立ちこんで周りが見えない。」

 

 

そこに弾幕ごっこを終えた玄武が戻ってきた。

 

 

「お帰り、そういやあの二人は?」

 

「ああ、あそこ。」

 

 

玄武は下に指をさす。

 

指のさした方に霊夢たちは顔を向けたら、プカプカと湖の上に浮かんでいる二人を見つけた。

 

三人はそれを頬を引きつらせてこう思う。

 

なにげに酷いと。

 

霊夢たちは、玄武に何か言おうと顔を向けたが、玄武は既に上空目指して先に進んでいた。

 

それを見た三人は、慌てて玄武のあとを追いかける。

 

 

―――――

 

 

―――

 

 

――

 

 

 

「熱を操る程度の能力ねぇ、なんだか普通の能力ね。」

 

「なんだよもっとすごい能力を想像してたのにがっかりだぜ。」

 

「案外バカにできないだぞ俺の能力は、例えば大気中に存在している熱または熱エネルギーを吸収し、炎に変換し操ることができる。だがそれだけじゃない、大気中の水分から熱を取り除けば凝結させて氷を発生させることができるし、逆に大気中に過剰な熱を与えれば風を発生させることもできる。最近じゃあ水も操れるようになったからまだまだ発展途上中の能力だよ。」

 

「「「・・・」」」

 

 

三人はそれを聞いて言葉が出ない。

 

複数の属性を操れるのは魔法使いくらいだと思っていたがまさかたった一つの能力で操れるとは思わなかったからだ。

 

「あーあと俺は霊力や魔力なんていっさいつかってないぞ。」

 

「はぁ!?だったらどうやって能力使ってるんだよ。」

 

「それは秘密だ。」

 

「なんでなのよ。教えなさいよ」

 

「盗み聞きしているのがそこにいるからな。」

 

 

玄武が上空を見上げたら声が聴こえてきた。

 

 

「あややや、気づかれてしまいましたね。」

 

 

そこに黒い羽を携えた少女が、玄武たちに近づいてきた。

 

その人物を見て、霊夢と魔理沙はめんどくさそうな顔をする。

 

玄武は、霊夢と魔理沙の表情を見て厄介ごとだと悟った。

 

 

「どうも清く正しい幻想郷の文屋、射命丸 文です。」

 

「・・・天狗がなんのようなの」

 

 

霊夢が射命丸になぜここにいるのか理由を聴いた。

 

 

「スクープの匂いがしましてここら辺を飛んでたら霧の湖から煙が上がってたので駆けつけてきたら知らない男性が弾幕ごっこしていたのでいい記事が書けると思ったのであとをつけていました。」

 

 

「このあとも着いてくるつもりなのか?」

 

「もちろん!今回の異変のことを詳しく書きたいので最後まで付き合いますよ。」

 

 

それを聞いて霊夢、魔理沙、咲夜は勘弁して欲しいと思っていたが玄武は射命丸と初対面だったので彼女の性格を把握しきれず、いつも通りに対応してしまった。

 

 

「まぁ邪魔しないのであればご自由にどうぞ・・・」

 

 

玄武が言ったことに対して霊夢たちはこの世が終わったような顔をし、逆に射命丸は喜ぶ。

 

その時の霊夢たちの気持ちは、そのまま帰りたいと思ったそうだ。

 

こうして玄武たちは射命丸を仲間?に加え、異変を解決しに先に進むことにした。

 

 

 

後に射命丸を連れて行くんじゃなかったと後悔することになるとは玄武は思っていなかったらしい。

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。