東方Project ~異形の玄武が幻想入り~ リメイク   作:フジパンホンジコミ

29 / 33
ギャオス、再び


春雪異変 STAGE FINAL 後編 ー御大敵ギャオス

 

 

 

「さぁここからは俺も本気で行こう。耐えてみせろよ。賢者にその式よ。」

 

 

彼から感じる力は妖怪の賢者と言われる私を遥かに超えていた。

 

言ってはなんだが正直立っているのが精一杯。そうなってしまうほどの威圧感を感じている。

 

横にいる藍なんて顔を青白くして固まちゃってるし。

 

ますます彼が何者なのか知りたくなったわ。

 

私も全力で相手をしないといけないわね。

 

 

「藍、ぼおっとしてないで!?」

 

「っは、はい、紫様!」

 

 

さぁ、あなたの力の全て、見させてもらうわよ。亀山 玄武さん。

 

 

 

―――――――

 

 

 

―――――

 

 

 

―――

 

 

 

スペルカードの効力が切れ、霊夢、魔理沙、咲夜の三人と幽々子一人のにらみ合いが続いていたが、

 

強大な力が向こう側から感じられ、四人ともそちらの方に顔を向けた。

 

 

「何この力、今までこんな力感じたことないわ。」

 

 

幽々子はガタガタと体を震えさせていた。

 

もちろん霊夢達もそれは感じ取っていた。

 

 

「お嬢様、妹様と戦った時とは比べ物にならないほどの力ね。」

 

「うへぇーまだ上があったのかよ。」

 

「ほんと味方でよかったと思うわ。」

 

 

ダッ!

 

 

霊夢達が目を離した隙に紫と藍のもとに幽々子は飛び出した。

 

 

「「「あっ!?」」」

 

「い、急いで追いかけるわよ!?」

 

「ええ!」「おう!」

 

 

霊夢達も慌てて幽々子のあとを追いかけ始めた。

 

 

 

――――――――

 

 

 

―――――

 

 

 

―――

 

 

 

「紫!?」

 

「ゆ、幽々子!?あっちはどうしたのよ!?」

 

「もう倒してしまわれたのですか幽々子様。」

 

「こんな力を感じたら、いてもたってもいられなくなって飛んできたのよ!」

 

「幽々子。」「幽々子様。」

 

「ハァ・・・まさか分断したのにここに来るとは、霊夢たちしくじったな・・・」

 

 

3人は大丈夫だろうと思っていたがまさか突破されるとは思わなかったな。

 

おそらく俺が力を放出したのが原因だろうな。あれだけの力だびっくりするのは当然だな。(まだ上がるけどな)

 

 

「さてこの現状をどうするかだな。」

 

 

俺は八雲たちがいる方に視線を向けるとスペルカードを構えているのが目に映った。

 

その反対方向から霊夢達が向かっているのが見えた。

 

 

「結界『生と死の境界』」「式弾『アルティメットブディスト』」「桜符『完全なる墨染の桜-開花-』

 

 

しかし弾幕は俺の方ではなく霊夢たちに向けて放たれた。

 

 

「(まずい、霊夢達に当たったらひとたまりもないぞ!?頼む間に合ってくれ!?)」

 

 

俺は霊夢達に向かって走り出した。

 

俺が霊夢達のところにたどり着いたときには弾幕がすぐ目の前に迫っていた。

 

そして弾幕の波に飲み込まれた。

 

 

 

――――――――

 

 

 

―――――

 

 

 

―――

 

 

それからと言うもののスペルカードの効力が切れるまで、幾度となく爆発音が鳴り響いた。

 

効力が切れたあとも玄武がいた場所は、爆煙に覆われ何も見えない状況が続いた。

 

 

「うまくいったわね。」

 

「悪く思わないでね、これも作戦だから。」

 

「油断はできませんよ。あの吸血鬼の姉妹でも勝てなかった相手らしいので。」

 

「でもあれだけの弾幕が直撃したのよ。無事ではないと思うわ。」

 

 

紫達はもう追撃することもできないだろうと考えこの場を去ろうとした。

 

だが―――――

 

 

「勝手に終わらせてんじゃないわよ!?」

 

「なっ博麗の巫女!?一体どこから!?」

 

 

いつの間にか霊夢が紫達の傍に来ていた。

 

 

「いうわけねーだろ。」

 

「油断大敵よ。」

 

 

霊夢だけでなく魔理沙と咲夜も来ていた。

 

 

「さっきのお返しよ!?神霊『夢想封印』!!!」「フルパワーだぜ!恋符『マスタースパーク』!!!」「これでおしまいね、時符『パーフェクトスクウェア』!!!」

 

 

ほぼゼロ距離から弾幕を放たれ、紫達は対応できずに直撃を食らった。

 

 

「「「きゃああああぁぁぁ!!!」」」

 

 

 

――――――――

 

 

 

―――――

 

 

 

―――

 

 

 

「さぁ、春を返してもらおうかしら。」

 

「ええ、負けてしまったのだから。」

 

「これで異変も終了だな。」

 

「ところで彼はどうするのかしら。私たちが言うのもなんだけど大丈夫かしら。」

 

「心配ないわよ。どうせ普通に現れるわよ。いつもみたいに。」

 

「だがあの男はあれだけの弾幕を浴びたのだ、早々動くことはできないだろ。」

 

「へっ!お前らのものさしで測れるような奴じゃないぜ。玄武は」

 

「彼は非常識の塊ですから。」

 

「そういうことだ八雲、俺を殺したければもう少し強くなりな。それと咲夜、一言余計だ。」

 

 

多少土埃で汚れてしまっているが、怪我一つ負っていない玄武が現れた。

 

 

「・・・あれだけの弾幕が直撃したのに無傷なんて・・・」

 

「鍛え方が違うんだよ。」

 

 

服についた土埃を落としながら歩き始めた玄武。

 

そして紫達の前で歩みを止め話しかけた。

 

 

「今度は正式に弾幕ごっこをしたいものだな。」

 

「あなたとやると命がいくつあっても足りないような気がするから遠慮しておくわ。」

 

 

苦笑を浮かべながらゆかりは玄武に応えた。

 

 

「そういえば妖夢を起こしてきてくれるかしら、あの子じゃないと春度が取り出せないし。」

 

「気絶させた俺が言うのもなんだが、これだけの大騒動で未だ寝てられるってのはどうかと思うのだが・・・」

 

「あの子ちょっと天然なのよ。」

 

「幽々子・・・あなたも人のこと言えないわよ。」

 

「?」

 

「ハァ・・・藍、妖夢を起こしてきてここに連れてきてちょうだいな。」

 

「わかりました。」

 

 

紫は藍に妖夢を連れてくるように言い、藍はすぐさま妖夢のもとに向かった。

 

これで異変が終わったと霊夢達は思い安心しきっていたが、玄武は浮かない顔をしてあたりを警戒しているのを紫と幽々子は不思議に思っていた。

 

 

「どうしたの?そんなにあたりを警戒して?」

 

「・・・八雲に西行寺か、なんだか胸騒ぎがしてな。」

 

 

玄武の言った事に目を細める二人。そして幽々子はあることに気づいた。

 

 

「どういうことかしら、さっきまで篭っていた邪気が全然感じ取れないわ。」

 

「そういえばそうね。」

 

 

玄武はこの辺一帯を調べようと気配を張り巡らしたところ、感じたことのある気配を地中から感じた。しかもそこに邪気が集中していた。

 

 

「こりゃ厄介なことになり始めてるぞこれは・・・しかもこの気配は・・・」

 

 

ゴゴゴゴゴ

 

 

突然冥界に地響きが起き始めた。

 

 

「な、何!?冥界に地震が起きるなんてありえないわ!」

 

「一体冥界に何が起きてるの!?」

 

 

紫と幽々子は狼狽えていた。今までこんなことは起こったことがない故に。

 

 

「紫様!?」「幽々子様!?」

 

 

藍が妖夢を引き連れて戻ってきた。霊夢達も慌てて俺たちのもとにやってきた。

 

 

「紫様これは一体。」「ちょっと玄武これどうなってるのよ!?」「何が起こってるってんだよ!?」

 

「いっぺんに喋らないで頂戴!?私にだってわからないことだらけよ!?」

 

「全員戦闘態勢に入っとけ、来るぞ!?」

 

 

ドッゴォォォン!!!!

 

 

地中から何かが這い出てきた。

 

 

「ギャオオオォォォ!!!!」

 

 

それは、玄武の敵にして世界の厄災でもあるギャオスだった。

 

 

「な、なんなのこいつ・・・。」

 

「こんな生き物見たことねぇよ。」

 

「・・・鳥の・・・怪物。」

 

「あ・・ああ・・・化け・・・物。」

 

「「「・・・」」」

 

 

霊夢達は、そのおぞましい姿と禍々しい気配を持つ生物に恐怖してを見て震え上がった。

 

ギャオスは、霊夢達の存在に気づき襲いかかろうとしたが―――

 

 

ドゴーーーーーン!!!

 

 

「グギャアアアアァァァ!!!!」

 

「おいっ!ぼさっと突っ立っているな狙われるぞ!?」

 

 

玄武がプラズマ火球を放ち、難を逃れる霊夢達。

 

 

「いいか気を抜いたり好きを見せるなよ、こいつに隙を見せたら一巻の終わりだと思え。」

 

 

弾幕ごっこ中には見せたことがないほどの真剣な顔つきをした玄武が注意してきた。

 

 

「あなたあれが何なのか知っているの?」

 

「知っているも何も、昔俺が滅ぼすことのできなかった奴の生き残りだ。」

 

「「「「「「「!?」」」」」」」

 

「理由は後で話してやるから今はコイツに集中してくれ。」

 

「わかったわ。」

 

「来るぞ!?」

 

 

ギャオスが玄武達を喰らおうとこちらに突っ込んできた。

 

それを玄武達は避け、ギャオスは顔面ごと地面にぶつかったが、あまりの勢いに地面に穴を開けた。

 

 

「おいおい、あんなのくらったらひとたまりもねぇぜ!?」

 

 

地面に刺さった顔を引き抜き、ギャオスは玄武達のいる方に顔を向け口を開いた。

 

 

「あれは!?」

 

 

玄武はギャオスのその仕草に見覚えがあった。

 

 

キィィィィ

 

 

何やら金属音のようなものがギャオスの口から聞こえてきた。

 

しかし、その音は霊夢達に影響を与えた。

 

 

「み、耳がいてぇーー!」

 

「これって・・・あい・・つの仕・・・業ですか。」

 

「集中・・・できない。」

 

 

ギャオスは溜め終わったのか一気に口からそれを吐き出した。

 

ギャオスの技である超音波メスだ。

 

 

ピィィィーーーーー!!!

 

 

「おおおぉぉぉ!!!ブラスト・ノヴァ!!!」

 

 

玄武は超音波メスを相殺するために熱戦を放った。

 

互いの力は拮抗しており、押したり押されたりの状況が続いた。

 

 

「だりゃああああぁぁぁ!!!!」

 

 

しかし玄武は熱戦の出力をあげ、そのまま押し返した。そして超音波メスをかき消した。

 

超音波メスをかき消した熱戦はギャオスに直撃し、ダメージを与えた。

 

しかし、そのダメージも微々たるものだった。

 

 

「前よりも頑丈になってやがる。」

 

 

玄武が戦っていた頃のギャオスとは比べ物にならないほど頑丈になっていた。

 

 

キィィィィ

 

 

再び超音波メスを放つために口に力を収束し始めたギャオス。

 

玄武ももう一度熱線を放とうとしたが相手の方が行動が早かった。

 

しかしギャオスが超音波メスを放とうとした途端

 

 

 

「霊符『夢想封印・集』!!!!」「恋符『ノンディレクショナルレーザー』!!!!」「幻符『ジャック・ザ・ルドビレ』!!!!」

 

「魍魎『二重黒死蝶』!!!!」「式輝『狐狸妖怪レーザー』!!!!」「獄神剣「業風神閃斬』!!!!」「華霊『ゴーストバタフライ』!!!!」

 

 

霊夢達がスペルカードを発動し、顔面に弾幕を直撃させた。

 

 

「グギャアアアアァァァ!!!!」

 

 

どうやら口の中にも入ったらしく口の中から血が出ておりのたうちまわっていた。

 

 

「玄武、今よ!?きっちり決めて頂戴!?」

 

「っ!?サンキュー!?」

 

 

玄武は隙を作ってくれた霊夢たちにお礼を言い、片手をギャオスに向けて伸ばした。

 

掌の前には小さな火種のようなものが出来上がりそれがどんどん大きくなっていった。

 

しまいには5メートルほどの火の玉になった。

 

 

「さっさと地獄に行きやがれぇぇぇ!?プラズマ火球!!!!」

 

 

手加減なしの特大のプラズマ火球がギャオスに向けて放たれた。

 

ギャオスは迫り来るプラズマ火球に恐怖し、空に逃げようとしたが、

 

 

「逃がすかよ!?彗星『ブレイジングスター』!!!!」「逃げられると思いまして、式神『八雲 藍』!!!!」

 

 

魔理沙と藍が両翼に突撃をかまして風穴を開けた。そのせいでギャオスは空に飛び上がることができなくなった。

 

その場から逃げ出そうにも両翼は使えず、走るにしても今の体勢ではどうすることもできないギャオス。

 

そしてプラズマ火球がギャオスに直撃した。

 

 

「グギャアアアアァァァァ!!!!」

 

 

断末魔の叫びを上げながら粉々に吹き飛んだ。

 

こうして春節異変はギャオスが倒されると共に終わった。

 

 

 

 

おまけ

 

 

 

 

 

ギャオスとの戦いが終わって数分後に射命丸が冥界にやってきた。

 

しかし時すでに遅く異変が終了したことを玄武は射命丸に告げた。

 

 

「そ、そんな~せっかくここまで来たのに異変に立ち会えなかったなんてこれでは記事がかけませんよーーーーーっ。」

 

 

射命丸は膝から崩れ落ち、落ち込んでいたがまだ写真が残っていたことに気づいた。

 

 

「そ、そうでした、今までに撮った写真がありますからなんとかなるはずです。(最後あたりは捏造すれば大丈夫)」

 

 

カメラを取り出し、フィルムを取り出そうとカバーを開けたら途端、ボフュッという音と共にフィルムが燃え上がった。

 

 

「Noーーーーーーーーー!!!!」

 

 

なんとも災難な一日を送った射命丸だった。

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。