東方Project ~異形の玄武が幻想入り~ リメイク   作:フジパンホンジコミ

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幻想入りと救済

 

 

 

 

アトランティスの荒廃した都市部。その医療施設の中にある部屋には1つのカプセルが鎮座していた。

 

そしてそのカプセルがゆっくりと開いてゆき、一人の男性が出てきた。

 

 

「長い間寝ていたようだな。体中が痛い。」

 

 

首の骨をボキボキと鳴らして、体調を確認する玄武。

 

 

「俺が目覚めたということは奴らも目覚めたってことか。とりあえずは今の状況把握からだ。」

 

 

玄武は近くにあったパネルを操作し、現在の世界状況を見ていた。

 

 

「ここまで世界が変わっているとは、びっくりだ。」

 

 

玄武は今の世界状況に驚きながら次々とパネルを操作していく。

 

 

「そうかあの東の地は日本というのか。あいつら元気にしているんだろうか。」

 

 

玄武は使命を与得た3人の弟子の安否が気になった。

 

 

「俺だけここで何もしないわけには行かんからな。俺も日本に行こう。」

 

 

玄武は現在飛鳥たちのいる場所を特定するために探知機を起動させた。

 

そして探知機の示した場所は日本の東北地方だった。しかも3人ともそこにいることが判明した。

 

バラバラに探さなくてよかったと玄武は心の中でつぶやいた。

 

玄武は転移結界を発動させ移動をした。

 

移動した玄武の目には薄暗い洞穴が目に映った。

 

移動する場所を間違えたのかと玄武は思ってしまった。

 

とりあえずは3人を探そうと移動を開始する玄武。

 

薄暗い洞穴を進むと広い場所へと出た。

 

すると向こう側からたくさんの悲鳴が聞こえてきた。

 

玄武は何かあったと感じ、急いでそこへ向かっていった。

 

向かった先には逃げ惑う人々?の姿が見えた。このような光景は前にも一度見たことがある玄武はこんなことを行った犯人が誰なのかわかった。

 

すると上空を1匹の怪鳥が通り過ぎていった。

 

 

「やはりギャオスだったか!?」

 

 

ギャオスはそのまま街の外れへと飛んでいった。

 

玄武はギャオスを追いかけたいった。

 

そのまま走り続けていたら先ほどのギャオスに襲われている少女がいた。

 

玄武は急いでその少女を助るために駆けつけようとするが相手の攻撃の方が早かった。

 

超音波メスがその少女を貫いた。

 

お腹から血を流しながら地面に倒れてゆく少女を見て、玄武は怒りの表情になった。

 

 

「オオオオォォォォォォ、吹き飛びやがれぇーーー!!!」

 

 

ギャオスの顔面を拳で殴り吹き飛ばしたあと、玄武は地面に倒れている少女に近寄った。

 

 

「待っていろ今助けてやるからっ!?」

 

「・・・あ・・・っ・・・」

 

 

痛みに耐えながら必死に声を出そうとこちらを見る少女。

 

玄武は彼女を助けようと急いでギャオスを倒すことを決めた。

 

ギャオスは起き上がりこちらに顔を向け口を開いた。

 

二人に超音波メスを放った。

 

玄武は少女の前に飛び出して両腕を交差させ超音波メスを防いだ。

 

そして超音波メスを防ぎながら相手に向かって突っ込んだ。

 

超音波メスを防ぎ切った玄武は右手でギャオスの首を掴み締め上げる。

 

そしてボキンという音がギャオスの首からなった。

 

玄武は事切れたギャオスを上空に投げ飛ばしプラズマ火球を撃ち、粉々に吹き飛ばした。

 

完全にギャオスが消滅したのを確認した玄武は少女の元に駆け寄りその少女を胸に抱き上げ転移結界を発動させ移動をした。

 

 

 

 

――――――――――

 

 

 

――――――

 

 

 

―――

 

 

 

 

「う、うーん、ここは・・・どこですか。」

 

 

私が目を開けると白い天井が見えた。

 

私は起き上がろうとしたがお腹辺りが痛くてダメだった。

 

 

「起きていたのか、でも無理ない方がいい。」

 

 

扉から包帯を持った男の人が入ってきた。

 

この人、あの時私を助けに来た人だ。

 

 

「あの、ありがとうございます、助けていただいて。」

 

「それにしても良かったよ、間に合って。」

 

「私・・・生きてるんですよね。」

 

「ああ」

 

 

私は自分が涙を流しているのに気づいた。

 

そしたら彼が私に近づいてきて、私を抱き起こし抱きしめてくれた。

 

 

「我慢することはない。ここには俺しかいないから。」

 

「!?」

 

 

もう私は限界だった。

 

 

「ヒック、う、うわああああああああああん。」

 

 

涙腺が決壊したように次から次えと涙が出てくる。

 

 

「すごく・・・ぐす・・・怖かったです・・・ヒック・・・」

 

 

彼何も言わなかったが私のことを抱きしめてくれていた。

 

それから数分泣き続けてようやく落ち着くことができました。

 

 

「すみません、お洋服、涙で汚してしまって。」

 

「ああ、気にしなくていい。」

 

 

ふふ優しい方なんですね、そういえば

 

 

「あの、お名前を聞いてもよろしいですか。」

 

「俺か?俺は亀山 玄武、お嬢さんのお名前は。」

 

 

そ、そんなお嬢さんだなんて言われたの初めてです。

 

私は頬を赤くして応えた。

 

 

「私は古明地 さとりと申します。」

 

「さとりかいい名前だな。」

 

 

彼の柔らかい笑顔を見て私は頬が熱くなった。

 

私は彼に見られないように顔を背けた。

 

 

「?」

 

 

か、顔を直視できません。

 

しかもなんですか心の中でも同じように思っているなんて。

 

まるで表裏のない人です。

 

 

「あ、あの聞いてもいいですか。」

 

「何だい。」

 

「どうしてあそこにいたんですか。」

 

「ああ、知り合いを探していたら街が騒がしくってねそれで確認してたらあいつを見かけて追いかけてたら君を見つけたんだ。」

 

 

私は能力を駆使して彼の心を読んだが今言った言葉と一字一句間違うことなく思っていた。

 

 

「そうなんですか。」

 

「俺も聞くけど君の場合は?」

 

「私は買い物の帰りだったんです。そしたら後ろから襲われたんです。」

 

「それで逃げていたのか、成程ね。」

 

 

どうやら納得してくれてるみたいですね。

 

 

「もうひとつ聞いていいかい。」

 

「何ですか?」

 

「君、人間じゃないだろ。」

 

「っ!?・・・ど、どうしてそう思うのですか。」

 

「どうしてって言われても君の左胸に浮かんでいるの見れば誰だってそう思うんじゃないかな。」

 

 

この人だったら大丈夫じゃないかなって思ったのですがやはりこの人もほかの人と同じだと思ってしまった。

 

 

「どうした、どこか具合が悪いのか?」

 

「いいえ、そうじゃありません。」

 

 

信じたい。この人の真っすぐな心を信じてみたいと。

 

私は決心して自分のことを話した。

 

さとり妖怪であること。

 

心を読む力があること。

 

地底で嫌われていること。

 

 

「以上が私のことです。」

 

「なるほどねぇ。」

 

 

彼は腕を組んで頷いていた。

 

 

「気味悪いですよね。」

 

「いや全然。」

 

 

なんでこの人は怖がらないの!普通だったら避けたがるはずなのにっ!

 

 

「心を読む妖怪なんですよ!?なんで普通に接しようとするんですか!」

 

 

私は疑問に思っていた言葉を吐き出す。

 

 

「ほおっておくことができないって思ったからだよ。君を嫌いになる理由なんてない。それに上辺だけの部分だけで君を決めつけたくない。」

 

「っ!?」

 

「それにな俺にも似たような力があるんだ。」

 

 

彼が言ったことに私は驚いた。

 

 

「テレパティアっていうのがあってね相手と交信することができるようになる力があるんだよ。」

 

「相手と交信・・・ですか。」

 

「そう。」『こうゆう風にな。』

 

 

私の頭の中に直接彼の声が響いた。

 

 

『びっくりしたろ。これがテレパティアだ。』

 

 

これが彼の力の一部。

 

凄すぎる普通だったら魔法使いぐらいしかできないようなことをやってのけるなんて。

 

気になります彼という存在が何者なのか。

 

 

「あの・・・どうしてそんな力を持っているんですか。」

 

「うーん俺も人間じゃないし妖怪でもないからそこは何とも言えないな。もともとあった力だし。」

 

「え、妖怪ではないのですか?」

 

「というより俺は存在そのものが歪だからな。」

 

「どういうことですか?」

 

「俺はね1億5千万年前に存在した超古代文明アトランティスの科学者たちに作られた生物兵器なんだよ。」

 

「生・・・物・兵・・・・・器・・・」

 

 

私は驚愕するしかなかった。彼が人間たちの手で作られた存在であることに。

 

 

「君が気にすることないよ。」

 

「でも。」

 

「たとえ生物兵器だとしても俺は俺だから。」

 

「っ!?」

 

 

この人は強い。

 

心が本当に強い人だ。

 

私にもこんな気持ちがあれば妹も苦労しなかったろう。

 

そんな彼が私には羨ましく見えた。

 

 

 

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