川の中ほど、元は何かの施設だったらしい建物。
玉狛支部はそんな場所にあって、今日も変わらず周囲の背景に溶け込んでいた。
「ただいま~。」
「お邪魔しまーす……。」
口々にそれぞれの場所への感想を告げて、手にぶら下げた袋ががさりと揺れる。
「お? しおりちゃんに……よーか!」
そして入口で出迎えたのは例の雷神丸に乗った陽太郎。
乗り物みたいにしてるが……良いのか? もう突っ込む気にもなれないけど。
「どーも、陽太郎。」
「おやつ買ってきたから皆で食べようね。 レイジさん達は?」
「ううむ、まだもどってない。」
おや珍しい。
数ヶ月くらい前までは一位だったが、今何位だったっけ。
玉狛独立というか一気に派閥化した際のゴタゴタでランク戦から離れたもんな、此処。
「何かあったりしたの?」
「とくにきいてないしどっかよってきてるんだろーなー。」
手荷物、というよりは今日のおやつ(少しいいとこのどら焼き、お徳用詰め合わせ)が入った紙袋。
俺の片手には途中で寄ったスーパーでの食材が入ったビニール袋。
なんでも今日の料理当番が何とか、と言ってたが……まあ食堂とかが隣接してるわけじゃないならそうだよな。
内部の人員で作るくらいしか無いはずだし。
「そっかー……どうする?」
此方に目線を向けての会話。
陽太郎はじーっと紙袋に目線を向けたままで。
……今何歳児だか分からないけど、この年頃ならまずそうだよな。
「先に状態見るよ。 プログラムとかのミスだったら栞さんのほうが詳しいだろうし。」
「分かったー、じゃあ一度主電源落とす?」
「その前に状態見せてもらえると助かるかなぁ。 写真とかで相談できるかもしれないし。」
「はいはい。 じゃあこれだけ仕舞って……。」
キッチンの入り口で待ち構えながら、今日のシフトを確認。
誰か相談しやすい人でもいればいいが……最悪は鬼怒田さんだな。
出来れば無理させたくないなぁ、シフト見る限り今日休みのはずだけどどうせ働いてるんだろうし。
まあ俺に無理なら明日報告ってことで相談しよう。
「ごめんね、お待たせ~。」
「別にいいよ、じゃあ見られる部分見ちゃう……前に、工具は借りても良い?」
「勿論! 私が普段使ってるのでよければ、だけど。」
クローニンさんのはちょっとねー、なんて言いつつ眼鏡を持ち上げて。
まあ、貸すのを嫌う人も勿論いるしな……。
ただ、あの人の場合はきちんと声をかければ大丈夫なタイプだと思ってる。
当人がいないから、ということだろ。 今回は。
「いや、俺から申し出てるのに誰のだから何て贅沢言えないって。」
「分かった、ちょっとだけ待ってて。」
工具が置いてあるというスペースに向かう彼女と別れ、制服が汚れないように上着を脱いで片隅に丸める。
腕を捲り、その上で状況を確認できるようにタブレットの電源を入れる。
様々な情報を確認できる用途で配布されているものだけど、俺の場合は専ら
ランク戦とかの映像を見る事もできるけど……時間が噛み合うなら実際に見に行ったほうが為になるし。
それに、Bランク以上なら……大体が俺の事情を知ってくれているから。
「なぁ、よー。」
「ん?」
気付けば近くに寄ってきていたちびっ子に話しかけられ、そちらに意識を向ける。
「しおりちゃん、なにかいいことでもあったのか?」
「いや、知らないけど。」
「さっきたのしそうになんかいってたぞ。」
…………何をだ。
恐る恐る、確認してみた。
「おにゅーのやしゃまるしりーずつくるんだー、とか。」
なにそれ。
年上/オペレーターの中から。(※原作2014年2月時点で高校三年生以上を指す)
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ダメ男育成員月見さん
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超ゲーマー国近さん
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やや寸胴今さん
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姉御肌過ぎるののさん
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謎アイコン製作者橘高さん
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同い年だけど三上さん