とある特殊工作兵見習いの日常   作:氷桜

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こなせんはアレで歴戦の戦士ってところ凄い好きです。


小南 桐絵-①

 

がちゃり、がちゃり。

少し軋む音を立てて、ボルトを再度締め直す。

 

「……はぁ。」

 

細かい部品、細かい部分を道具無しで確認できる……なんて、サイドエフェクトの微妙な使用法。

普段は特に道具を用いなくても周囲の観測なんかが出来る、って意味合いで使ってるものだけど。

なので、仲がいい相手からは『観測手(スポッター)専任にでもなれよ』なんて言われるが。

……冬島さんから学んだ事を活かしたい、という感情は忘れたくはない。

だから、俺の出来る役割はその2つ。

 

「あれ。 もう終わり?」

「ん?」

 

そうして作業が一段落し、背後側から掛けられた見知った声色。

栞さんではなく、もっとこう……闊達な感じと言えば良いのか。

()()()()……京介に大体誂われてるやつの声。

 

「帰ってたのか? 小南(コナン)。」

「あんたその言い方やめろって散々言ったわよね……?」

 

小南桐絵、華も逃げ出す女子高生。

こんなのでも俺よりボーダー歴では明らかに先輩、古参。

ただ(戦闘能力を除いて)敬う気がほぼ起こらないのは逆に凄いと思う攻撃手(アタッカー)のトップランカー。

変に敬称を付けるのも互いに違和感があったせいか、単純に呼び捨てになって幾星霜。

 

「何してるんだ?」

「それは此方の台詞なんだけど……なんであんたいるのよ、(ほーくん)?」

「お前のその言い方もやめろって言った気がするんだけど……。」

「お合いこよ、お合いこ。」

 

そんな言葉知ってるんだ……ってのはまあ良い。

身体半分だけ出して覗き込んでるのは流石に問いかけても許されると思うんだがどうだ。

集中してたからだろうが、見られてたことに全く気付かなかった。

 

「俺はあれだ、栞さんに頼まれて訓練室の修理……前の調査?」

「あんたが? 大丈夫なの?」

「完全に直す自信が無いから調査してたんだよ。」

「あっそ。」

 

全く以て似合わないお嬢様高(せいりん)の制服。

前にちょっと聞いた限りでは1オペレーターとして振る舞ってるとか何とか。

ドヤ顔だったか恥ずかしがってたかまでは忘れたけど……どっちだったっけ。

 

「そんでどうなの?」

「内部配線の断線……になりかけ、ってところっぽいな。 状況としては電線繋ぎ直せば済むレベル。」

「ならやっちゃいなさいよ。」

「その配線が此処にねーんだよ。 明日本部から持ってきて対応すればまあ終わる……ってとこか。」

 

ただ、作業をする上で邪魔になる部分があるしやはり男手が一人欲しい。

京介はバイトで忙しいだろうし、可能ならレイジさんの力借りたいな。

……本来は本業の配線屋、電気屋でも呼べれば良いんだが。

迂闊に内部に人を招くわけにも行かないし……資格取り立てのニュービーで対応できる範囲でまだ良かったという感じ。

 

「ふぅん。 あ、そうそう。 レイジさん今日帰り遅いみたいだから何かあるならあたしから伝えとくわ。」

「じゃあ明日車と人手貸してください、って伝えといてくれ。 俺は帰ってチーフに状況説明と相談しとく。」

「はいはい。」

 

本日は此処まで、ということで手を叩き。

凝り固まった身体を伸ばしながら立ち上がる。

 

「あ、そうそう。 うさみがお礼にってご飯作ってるけど食べてくでしょ?」

「えー……邪魔じゃない?」

「一人分増えるくらいなら変わんないわよ。 それに鷹なら今更じゃない。」

「……礼儀って知ってる?」

「知らないわけ無いでしょうが!」

 

そんな風に誘われて。

特に否定する理由もなく、報告の写真をタブレットで送付してから。

工具類を部屋の片隅に移動しようと、持ち上げた。

年上/オペレーターの中から。(※原作2014年2月時点で高校三年生以上を指す)

  • ダメ男育成員月見さん
  • 超ゲーマー国近さん
  • やや寸胴今さん
  • 姉御肌過ぎるののさん
  • 謎アイコン製作者橘高さん
  • 同い年だけど三上さん
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