とある特殊工作兵見習いの日常   作:氷桜

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国近 柚宇-①

 

「態々有難う御座いました。」

「何、荷物もあったからな。」

 

レイジさんに礼を告げ、駐車場から入り口まで荷物の運搬を手伝ってもらいそこで別れ。

何往復かしつつも、今日の仕事が無事に完了したことを回想する。

 

(しかし、無事に直って良かった。)

 

無事に正常動作するのを確認して一安心。

食事をとった後陽太郎をちょっと構って休憩し。

丁度その頃に顔を出した林道支部長に挨拶した後に修復作業開始。

結局、その辺りの作業が完了したのは午後九時を回ったくらいだった。

 

『これから本部に戻るんだろう? 送っていこう。』

 

そんな言葉に甘え、幾つかの器具や残った材料を積み込んで出発。

妙に眠そうにしている小南と陽太郎に見送られ、車に揺られること暫く。

 

(……そう言えば、()()と会わなかったな。)

 

ふと、元太刀川隊の所属……現玉狛支部所属の一人の青年を思い出す。

年下だけど先に入隊している、という意味合いで何と呼べば良いのか悩む一人。

性格的な面でも(一部を誂う事を除けば)立派な好青年。

ただ、公平やら太刀川さんとはそれなりに交流はあったけれど。

彼はバイトの掛け持ちとかで中々会う機会もなく。

他の人員と比べれば、ではあるけれど疎遠な……でもファンが異様に多いイケメン。

 

(今日もバイトか何かだったのかねー……。)

 

よいしょ、と荷物を担ぎ直して技術者(エンジニア)室の隣。

倉庫、とでも呼べば良いのか材料などが積まれた一室に余った物を格納し終える。

お疲れ様でしたー、と中の夜勤当番の人達に声を掛け。

そのままの足で向かう……前に差し入れを兼ねて飲み物を幾つか購入。

 

(とっ捕まってるの俺以外……誰だろうなー……。)

 

公平はメール的に確定。

太刀川さんは分からない、遊んでるかランク戦してるか大学関係で捕まってるかが分からないから。

現状二人でA級一位を維持するのは良く出来るよな……と思うが。

……あれ、でもこないだ()()()()がすっごい嫌そうな顔で愚痴言ってた記憶がある。

なんでだったか、理由。

 

両手に飲み物を抱えながら廊下を進む。

室内から微かにワイワイと声が聞こえ。

入り口際に一度手荷物を降ろして携帯で連絡。

1コール、2コール。

ぷつり、という音と共に向こう側から声が聞こえた。

 

『もしもーし、鷹くん?』

「呼ばれてきましたよ。 開けて貰えます?」

『はいはい、ちょっと待ってねー。』

 

効果音が向こう側から聞こえる。

タタタ、と何かを撃ち放つような物音からして銃器を扱うゲームか何かか。

……チーム対抗戦か個人戦かどっちだろう。

 

「はいお待たせ、いらっしゃい。」

「こんばんは、これ差し入れです。」

 

目の前に映る、片隅に纏められた片付けられていない荷物。

ソファーにはぐったりした頭が一つ。

そして、(雰囲気だけは)緩い女性らしい女性。

 

国近柚宇。

一個上の先輩。 凄いゲーマー。

そして部屋の片付け由来と、弾バカ由来の二通りから知り合った人。

……少しだけ、好意を持っていたこともある人が目の前にいた。




(過去形)

年上/オペレーターの中から。(※原作2014年2月時点で高校三年生以上を指す)

  • ダメ男育成員月見さん
  • 超ゲーマー国近さん
  • やや寸胴今さん
  • 姉御肌過ぎるののさん
  • 謎アイコン製作者橘高さん
  • 同い年だけど三上さん
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