途中まで勝ってたキャラで取り敢えず一話。
送り主は小南。
件名は特に無く、本文の内容も大分簡素。
『次の休みは?』
書かれていた文面はそんな内容。
理由も分からず、自分の要件だけを書いている……
ただ、悪い感情を抱かせないのは彼奴の憎めないところと言うか。
周りの人に(色々な意味で)愛されているところなのかなぁ、なんて事も思いつつ。
『いや何でだよ。』
此方も同じように簡素な内容で返す。
これが連絡を取り合う相手の中でも違う人物。
例えば柚宇さんだったり、滅多に無いことだけど那須さんだったりすればもう少し丁寧に送る。
(人によって内容変えるなんて当たり前だけども……。)
ただ、知り合ってそう長くはないはずなのに。
大分前から……それこそ小学校か中学校くらいから付き合っている友人のような適当さでやり合える相手。
そんな認識を俺は持っているし、小南も似たようなものなのだと思う。
(楽なんだよな、いつも思うけど。)
その場で待ち続けてるのも何だか変だし、食堂方面へと足を伸ばす。
軽食と飲み物を購入して腰を下ろしたのは窓側の席。
携帯電話の画面を眺めれば、移動中に返ってきていたらしい返信が届いている。
『こないだの話……ああもういいわ、手が空いたら電話して。』
最初から電話してこいよ、と思わなくもない内容。
まあいつもどおりか、と内心考えつつも発信ボタンを押下する。
ぷるるる、ぷるるる。
2コール程の時間を介して、通話を取った時特有の雑音が耳元に聞こえた。
『もしもし?』
「もしもし。 俺は平気だがお前は今良いのか?」
『あー……うん、平気平気。』
「今用事があるなら後回しでも構わねーけどな。」
軽く聞こえる騒音……とまでは言わない乱雑な音。
彼方此方から聞こえる音から察するに路上……外の何処かにいるような感じ。
何かの店前か、或いは人通りが多い駅前辺りだろうか。
『いーのよ、ちょっと出てるだけだし。』
「なら良いけど。 で、さっきのメールに関して聞きたいんだが。」
『そうそう、その件ね。
勝手に伝えてた件な、聞いてる聞いてる。
あの人は聞いた側だから何も言えないがお前は何勝手に周りに漏らしてんだよ。
思い返すとちょっとイラッとした。
「聞いてるけど……人の
『仕方ないでしょ、とりまるとかレイジさんに頼るってのも考えたけど。 玲だって気にしてたんだし。』
「……まあ、文句言うのもお門違いか。 そんで? それが何で休みに繋がるんだ?」
すいません、なんていう通話越しの声。
何かを買いに出た、というか商品名からして良いとこのどら焼きじゃねえか。
お前この間も食ってたよな?
言葉が返ってくるまで十数秒。
『全員の予定合わせなきゃしょーがないでしょ。』
「それでお前が取り纏めしてるの凄い違和感……。」
『ぶっ飛ばしていい?』
「真面目にやめろ、
冗談としての二重の意味で。
それを聞いた向こう側からは、少しだけ笑うような声がした。
『玉狛戻ったらあたしの防衛任務のスケジュール送るからそん中から日時選んで。』
「那須さんの方は?」
『スケジュールはあたしが聞いてるけど……一応そっちでも聞いといて。 二人で擦り合せしたほうが確実だろーし。』
「ん。」
少しだけ連絡するのに不安があるけど。
今までよりはマシになっているはず。
「で、場所は?」
『うさみに頼むのもあるしー……
……楽そうであんまり噂されないのなら、玉狛かなぁ。
少しだけ、遠い目をしながら――――電話口に、そう告げた。
ヒロインイチャコラ@2021年版
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コナセン
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那須さん
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柚宇さん