とある特殊工作兵見習いの日常   作:氷桜

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草壁 早紀-①

 

『勝者、木虎』

 

木虎 ×××

草壁×××××××

 

無機質な機械音が勝者の名前を告げる。

7対3。

其処に現れた結果が、現在の全て。

 

「結構差が出る試合だったなー。」

「同じ銃手同士の試合だったとはいえ、なぁ。」

 

攻撃手の間合い、に限りなく近い自身に有利な距離まで近付いて身のこなしを利用しての戦闘を仕掛けた木虎。

それを読んで、利用されないように建物のない場所まで引き込もうとした草壁。

けれど追い付かれ、最後の弾丸が先に突き刺さったのは木虎の扱う拳銃。

草壁が最後に放った弾は、相手の左腕を奪ったけれど――――と、そんな試合。

そんな試合を見て思ったこと。

 

「たださ。」

「ん?」

「あの飛んだり跳ねたりしてたほう……木虎か。 彼奴根本的に銃手(ガンナー)よりは攻撃手(アタッカー)向きじゃないか?」

 

適正間違いだなんてことは死んでも言えないし言うつもりもないが。

ただ、あの距離まで近付けるセンスがあるなら弧月なりスコーピオン使えば更に幅が広がるだろうに。

 

「あー、かもなー。 今はセンスで何とかなってる部分あるし。」

「相変わらずそういうとこは目端効くよなー。」

「そりゃそうでしょ、これでもバリバリの攻撃手よ?」

 

まあ、C級は使えるトリガーも一つだけという制限もある以上。

B以上……4000点を超えてからの話になる気もするが。

今、こうして()()()()()()()()()()()自体は悪いとも良いとも言えないのだし。

 

「お、出てきた。」

 

ブースから小さく溜息を吐きながら出てきた、先程の画面に見えていた人物。

俺よりも明らかに小さく見える少女(きとら)は、そのまま食堂の方へと歩き去っていく。

横顔だけは視界に入っていたけれど。

 

「何というか、無愛想って言葉が似合う気がするんだが。」

「可愛げがないって言ってやれよ。」

「変わらねえよ。」

 

苦笑交じりに言葉を出す。

まあ、仏頂面という意味合いではもっと凄い人がいたりするからまだあの程度は、と思ってしまう部分もあり。

周囲に視線を向けないその姿勢は、何かを考え込むようでもあったが。

もう片方のブース……先程まで戦っていた『草壁』というらしい相手も出てきたので、思考をそちらに向ける。

 

「…………。」

 

はぁ、と漏らす吐息は疲労からなのか別の要因からなのか。

長髪を二本に縛ったような髪型の少女がブースから現れた際には、顔色はあまり良くないように見受けられた。

 

「で、諏訪さんの弟子っぽい方があの子?」

「だな。 まー、あの人の事だし『弟子』とか認めるかは分かんねーけど。」

 

『見どころがあるやつの面倒見てるだけだっつーの』くらいは言いそうだよな、確かに。

そんな雑談を交わす俺達の視線に気付いたのか、一度小さく頭を下げた。

 

……少しだけ、興味が湧いて。

何が出来るわけでもないけれど、俺は彼女へと少しだけ近付くことにした。

後ろの陽介は、多分。

何か面白そうなものでも見られるように笑っている気がした。

年上/オペレーターの中から。(※原作2014年2月時点で高校三年生以上を指す)

  • ダメ男育成員月見さん
  • 超ゲーマー国近さん
  • やや寸胴今さん
  • 姉御肌過ぎるののさん
  • 謎アイコン製作者橘高さん
  • 同い年だけど三上さん
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