距離を詰めれば、浮かんだ表情は何処か訝しげなものだった。
それもそうだ、特に俺の格好とか明らかに通常隊員の物と違うし。
それよりも何よりも、知らない相手が急に近付けば少しは警戒するものだろう。
「思いっきり警戒されてんじゃん。」
「それくらいのほうが普通だと思うんだが。」
「ボーダー関係者がそんなもんでいいのかねえ。」
後ろから聞こえてきた陽介の言葉をスルー。
逆にお前が人懐っこすぎるだけって言っちゃダメか。
「悪い悪い、後ろの槍バカから諏訪さんから教わってるって聞いてちょっと気になってな。」
「は、はぁ。」
「うっせえ罠バカ。」
誰が罠バカだ。 そんな名前で呼ばれるレベルまで行ってないわ。
「距離取るのに失敗する、って感じ?」
何と言って良いのか悩ましげに。
それでも
完全な無面目、一切顔色の変化しない相手や表情を貼り付け切っている相手でもなければ。
表情筋の少しの変化から、推測することくらいは出来る――――出来てしまう。
「そう……です、ね。 負ける時は距離を潰されて、障害物を利用されるケースが多いです。」
それは、多分。
教わってる相手に対する『申し訳ない』、という感情なのだろう。
教わったことを活かせない。
或いは利用されて、発展できない。
特に今は互いにトリガー一つの状況で不利が付いている。
B級以上で、複数トリガーが解禁されれば……と。
そんな思考が欠片も無いとは思わないし、思わないなら隊員としてなにかが間違っていると俺は思う。
「なぁ陽介、お前ならどうするよ? 相手が……そうだな、スコーピオン使いだったとして。」
「近付かれる事を前提に仕込むんじゃね? スコーピオンなら打ち合えば脆いしなー。」
「やっぱりそういう方向性だよなー。」
余計なお世話だと分かっていて、こうして話しかけてしまった以上。
何かしら方向性を見出してしまいたくなるのも、多分悪癖に近い何か。
あの……と掛けられる後輩の声を手で抑えつつ、思考を回す。
「拳銃型に対しての突撃銃型の利点が援護のしやすさ……射程距離と制動性の良さの筈だしな。」
確かあの班で軽く話を聞いた時はそんな事を言っていた。
威力と弾数とかのバランスと、片手/両手何方で扱うとしても邪魔にならないデザイン性を模索してるとか。
その御蔭でちょっとずつ形が変わってるはずだし。
だが、今はその利点を押し潰されているわけで……となれば、まあ。
俺が提案できるのは一つか。
「悪い、ちょっと悪い癖が出てた。」
「癖……ですか?」
「こいつ、トリガーに関して考え込むと無駄に思考回すんだよ。 まあそれで良いのかもなー、
そう確かに呟くのが分かった。
……志望は
「彼女に対抗する手段、としてなら……教われる相手が諏訪さんってのも加味するなら、銃器の変更辺りを俺は勧める。」
直線間の距離でなく、近接の間合いでの動きを弾で制圧する。
それにぴったりな種類もあるし、師匠ともお揃いだし。
教えやすい部分もあると思うんだが。
「突撃銃から、ですか?」
「別にトリガー自体は好きなタイミングで変えられるし。 騙されたと思ってやってみるなら協力するけど。」
「…………少し考えます。 一応聞きますが、そのトリガーは?」
単純だよ。
そう前置きをしつつも。
「其処の陽介みたいにマスターレベルだと容易に対応してくるだろうけど、考えを変える練習としてね。」
散弾銃型、使ってみない?
弾種はそのままアステロイドとかで。
そう、何の気無しに提案した。
年上/オペレーターの中から。(※原作2014年2月時点で高校三年生以上を指す)
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ダメ男育成員月見さん
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超ゲーマー国近さん
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やや寸胴今さん
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姉御肌過ぎるののさん
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謎アイコン製作者橘高さん
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同い年だけど三上さん