和菓子屋の少女と普通の男の子 作:麒麟
「ありがとね〜急にシフト変わってもらって」
「あっ、店長お疲れ様です」
俺は食器を洗っていると店長である叔母の水口陽子さんに苦笑してしまう
というのもここは個人営業のカフェであり、知る人ぞ知る地域の憩いの場所である
人は少ないが有名人が結構来店しており、取材も全て断っているところで陽子さんがいないところではキッチンを任せられている
「そうそう。これ給料だけど、時給もう少し出せるけど」
「十分高いですよ。まぁ休日入れるのは俺と陽子さん、明代さんと来光さんしか従業員いませんしね」
「平日の朝は結構いるんだけどね。平日毎日入ってくれているけど休む時はちゃんと休むって伝えてね」
と言いながら日々の業務に入っていく陽子さんに俺は少しだけ苦笑してしまう
趣味で開いているとはいえここの黒字幅はかなり大きい
俺も手伝っているが成功した人にはいるんおだ
そして書店で漫画コーナーに新作を探していたときだった
「…あっ!水口くん!!」
色々探っていたところで後ろから声がかけられる
聞き慣れた声でさらに少しだけ胸が高まる声に少しだけ苦笑してしまう
振り向くとそこには
「あれ?小野寺?珍しいなこんな街中で。どした?」
「私は友達と買い物に出ててその帰り。水口くんは?」
「ん?バイト終わりだよ。給料日なのもあって、せっかく外に出たんだからどっかで遊んでから帰ろうかなって」
「そうなんだ……じゃあせっかくだから甘いもの食べにいかない?近くの公園で美味しいクレープ屋さんがあるんだけど……カップルずればっかりで入りづらくて」
クレープか。いいな
俺も甘いものは好きだからちょうどいいか
「いいぞ。つーことは凡矢理総合公園か?このあたりだったら」
「うん!!それじゃあ行こっか」
隣に並び歩き始める俺と小野寺
適当に話をしながらクレープ屋に寄ると人が多く少しばかり並ぶことになったので気になっていたことを聞いてみる
「小野寺って和菓子屋の娘なんだよな?洋菓子とかってよく食べるのか?」
「うん。甘いもの全般的に好きだから」
「へぇ〜和菓子とか作るのか?」
「私は飾り付けだけかな。一度小さい時に出したことがあるんだけど、お客様が次々倒れちゃって……三日間お店が出せないことに」
「……せめて自分で味見してから出せよ」
「うっ」
俺は少しだけ笑ってしまう。やっぱり少し抜けているよなぁ
そういうところが小野寺の魅力なんだけど
「じゃあ水口くんは?苦手なものとかあるの?」
「俺は……う〜ん。苦手はないなぁ。あんまり得意なこともないけど。全て平均以下くらいだしなぁ。強いて言うなら人付き合いかな?」
実際人付き合いは苦手な方だ。感情を隠すことも苦手だし
「そうなの?でも、るりちゃんが言っていたけど、水口くんって気を使えるって言っていたよ?桐崎さんのことも助けていたって」
「宮本が?あいつもよく見てるなぁ。まぁたしかに助けたけど、あれは仕方ないだろ?最悪本当に暴力を振る可能性あっただろうし、そうなったら桐崎もぼっち確定だろ?まぁ、あいつ少しだけ見てたけど、一条以外と話す時ってどこか壁があるんだよなぁ。まぁその一条とも最近話してないけど、どこか空回りをしがちだしクラスの人気者に見えて親しい友達はいないしな」
すると小野寺はクスクスと笑う
俺はキョトンとすると小野寺は少しだけ笑顔になる
「……何だよ」
「本当に水口くんってお父さんみたいだなぁ」
「本当に、好きだよな。お前そのネタ」
俺はもう今月何度も言われた言葉に溜め息を吐く。そんな話をしているとクレープ屋につく
「いらっしゃいませ。いかがなさいますか?」
「俺チョコバナナクリームマシで。小野寺は?」
「私イチゴクリームにしようかな?」
「じゃあその二つで」
とお互いに自分の分のお金を払う
混雑していたので時間がかかるらしく、待ち時間があるとのことだったから、二人で待とうかとなったが席が埋まってることから離れて落ち着いて食べれるところを探すことになり、小野寺が探し、俺が受け取ることになった
そして十分くらい待ち、俺は小野寺の元に向かうと
桐崎と一条、そして小野寺が話していたのであった