仮面ライダーリバイス 悪魔と伝説の狂想曲 作:BREAKERZ
ープリキュアsideー
ギフジュニアを全滅させたプリキュア達。
「あれって・・・・」
「ラブ達が言っていた・・・・」
「確か名前は・・・・」
「リバイと・・・・」
「バイスで・・・・」
「仮面ライダーリバイス?」
5GoGoチームが、リバイスを見て呟く。
「あれは、仮面ライダー!?」
「知ってるのピース?」
「うん! 世界の裏側から人間の自由と平和を守るヒーローの事だよ!」
「あれがヒーローかいな?」
「ちょっと、恐い感じがするけど?」
「ダークヒーロー、と言うのでしょうか?」
「最近は恐いけどカッコいい、コワかっこいいダークヒーローもいるんだよっ!!」
スマイルチームではピースが目をキラキラさせていた。
「ゆいを守ってくれたの?」
「何か、ゆいゆいの名前を叫んでいたけど?」
「と言う事は、ゆいのお知り合いなのでしょうか?」
「きっといい人だよ! ゆいちゃんを助けてくれたもん!」
プリンセスチームはゆいを守ったリバイスが敵ではないのではと考えた。
ーリバイスsideー
「っっ!!」
リバイはスコーピオン・デッドマンに向かって突っ走る。
『キシャァァァァァァァ!!』
スコーピオン・デッドマンは無数の針をリバイに向けて放った。
「ウザったい!!」
が、『ガンデフォン50』で迫り来る針を全て、正確に、外す事なく撃ち破り、光弾をスコーピオン・デッドマンに浴びせていく。
『ギシャァァァッッ!?』
「オラっ!」
『ガァ!』
スコーピオン・デッドマンに肉薄したリバイが、オーインバスターの刃を叩きつける。
「オラっ! オラっ! オラっ! オラオラオラオラオラオラオラオラ! オォラァッ!!!」
『ギシャァアアアアアア!!』
何度も何度もオーインバスターの刃をスコーピオン・デッドマンに叩きつけ、最後に逆手に持ち変え、アッパーカットの要領で打ち上げるように振り抜くと、スコーピオン・デッドマンは上に打ち上げられた。
「ふっ!」
すかさず、ガンデフォンで無防備になった背中に、連射で光弾を撃ち込んだ。
『ギシャァアアアアアッ!!』
倒れたスコーピオン・デッドマンの身体に、足を乗っけて動けなくさせると、オーインバスターとガンデフォンの銃口を向けて、小さく声を発する。
「くたばれ、虫けら悪魔が・・・・!」
『ギジャアアアアアアアアアアアアアアア!!!』
そして、容赦なく、スコーピオン・デッドマンに光弾を何発を叩き込み、スコーピオン・デッドマンが悲鳴を上げた。
ープリキュアsideー
「す、凄い・・・・!」
「つ、強い・・・・」
「でも、恐い・・・・」
ドリームとフローラ、そしてハッピーが、容赦なしにスコーピオン・デッドマンを圧倒するリバイに、少し引き気味になる。他の仲間達もだ。
「あぁ~ぁ、完全に怒ってるよ」
そんなプリキュア一同に、先程お尻にスコーピオン・デッドマンが放った針が刺さったバイスが近づいた。
「アンタ達って、一体何者?」
「あん? 俺っちはバイス! あっちはリバイ! 二人揃って、仮面ライダーリバイス! 〈デッドマンズ〉をぶっ潰すヒーローだよ~ん!」
「いや、そうやなくてな・・・・」
ローズの問いにバイスがそう答え、サニーが違うとツッコミをいれる。
「そんな事よりもさぁプリキュアちゃん達ぃ、ちょ~っとお願いがあるんだけど?」
「何でしょう?」
ビューティーが問うと、バイスがクルンっと、お尻を見せると、スコーピオン・デッドマンズが放った針が刺さったお尻を見せた。
「お願い! 俺っちに刺さった針、抜いてくんない!?」
『あらまっ!?』
痛々しく針が刺さったお尻を見て、プリキュアの大半がズッコケた。
ー先輩sideー
そして、スコーピオン・デッドマンの契約者の先輩は、自分の出した悪魔がリバイに圧倒され、「痛い! 痛い!」と騒ぐバイスを押さえながらお尻から針を抜いているプリキュア一同を見て、忌々しそうに顔を歪めた。
「何なのよ・・・・! 何なのよこれは・・・・!!」
「先輩・・・・」
「っ!」
そんな彼女に、一同から離れたマーメイド達が声をかけた。
「海藤さん・・・・。あなた達プリキュアだったのね。驚いたわよ」
「先輩。もうやめてください。どうしてこんな事を・・・・!」
「・・・・私ね、海藤さん。あなたの事、ずっと目障りで仕方なかったのよ」
「えっ・・・・」
「容姿端麗。スタイル抜群。成績優秀。スポーツ万能。人望をあつい。さらに人格的にも優れたお嬢様。どれをとっても、私なんて足元にも及ばない存在だったわ。あなたなら生徒会長としてふさわしいと思っていたわ」
「だったら、なんでこんな事をしたの?」
フローラがそう聞くと、先輩は腹の底からドロドロとした感情を吐き出すように声を発する。
「私はあなたには敵わない。私じゃ生徒会長にはなれない。彼女の方がふさわしい。そう思えば思うほど、惨めな気持ちになっていったわ」
「っ・・・・」
「そうして、ドロドロとした感情を溜め込んでいって、そんな気持ちを否定して日々を過ごしていく内に、私は出会ったのよ。このスタンプをくれた人達に・・・・〈デッドマンズ〉にね」
「〈デッドマンズ〉・・・・!」
「彼らは私を理解してくれた。私の中の嫉妬。羨望。憎悪。そんな醜い私の感情を、彼らは理解し、肯定し、受け入れ、そして力をくれたのよ!」
先輩がそう叫んで『スコーピオンバイスタンプ』を少し持ち上げると、白い契約書のような紙が先輩の眼前に現れた。
「あっやべぇ! おいリバイ! あのお嬢ちゃん“『フェーズ2』に行くぞ”!」
「「? 『フェーズ2』?」」
「っ! お姫様プリキュア! ソイツを止めろっ!!」
お尻にバッテンマークの絆創膏をアクアに貼られていたリバイが、スコーピオン・デッドマンをリンチにしていたリバイに向かって叫び、アクアとミントが首を傾げ、リバイは先輩の様子に気づき、フローラ達に叫ぶが、
「私は、一番になって見せる!!」
先輩が持っていた『スコーピオンバイスタンプ』で白い約書に押印した。
『ギシャァアア・・・・!』
その時、契約書が赤く変色し、スコーピオン・デッドマンが何枚もの紙吹雪となってリバイの足から離れると、先輩に向かって先輩の身体を包むように渦を巻き、それが解かれると、先輩の身体がーーーーサソリの怪人に変貌する。
『はぁぁ・・・・! 最高の気分だわ・・・・!』
先程のスコーピオン・デッドマンがまるで折紙でできたような姿ならば、こちらはまるで、サソリの顔におさげのようにサソリの尻尾を垂らし、両手は鋏となった黒いサソリの怪人となり先輩の声でしゃべっていた。
『あっはははははははは!! これで私は、あなたに勝って見せる!』
「っ!」
「マーメイド!」
マーメイドに向かってくるスコーピオン・デッドマン。フローラがマーメイドを庇う。
『食らえっ!』
スコーピオン・デッドマンが、頭の尻尾を伸ばすと、その針がフローラ達に襲いかかる。
「フローラっ!」
「マーメイドっ!」
トゥインクルとスカーレットが二人を守ろうと前に出て、液体が滴り落ちる針が迫ったその時ーーーー。
ーリバイスsideー
「『プリキュア エメラルドソーサー』!」
「『プリキュア プリズムチェーン』!」
尻尾がフローラとマーメイドに迫り、が、その眼前に緑色の光の円盤が盾となって尻尾を塞ぎ、黄色の結晶の鎖が、尻尾とスコーピオン・デッドマンの身体に巻き付き、動きを止めた。
「ミント!」
「レモネード!」
「『プリキュア ファイヤーストライク』!」
「『プリキュア サファイアアロー』!」
「『プリキュア マーチシュート』!」
「『プリキュア サニーファイヤー』!」
「『プリキュア ピースサンダー』!」
「『プリキュア ビューティーブリザード』!」
と、さらに風の玉と火の玉が二つと、雷と水の矢と氷の十字がスコーピオン・デッドマンに当たった。
『ふん! 随分温い攻撃ね?・・・・はぁっ!!』
が、スコーピオン・デッドマンは殆んどのダメージを受けていなかった。そして力を込めると、レモネードの鎖を引きちぎった。
「大丈夫?」
「はい!」
ドリームとハッピーも来て、ローズが問うと、フローラとマーメイドが立ち上がった。
『アッハハハハハハハハ!!』
スコーピオン・デッドマンは『ジュニアスタンプ』を使って、次々とギフジュニアを召喚していった。
「皆、気を付けて、あの針には毒があるみたいよ」
プリキュア達が構えると、ミントが自分の、スコーピオン・デッドマンの針を受けたエメラルドソーサーの一部が、溶解しているのを見せた。
「うっわ~。エッグい攻撃・・・・!」
「ちょっとアンタら! 〈デッドマンズ〉の専門でしょう!? 一体何が起こったのよ!?」
バイスが毒にドン引きするが、ルージュが聞くと、リバイがヤレヤレと肩を竦めながら声を発する。
「・・・・〈フェーズ2〉。簡単に言うと、契約者である人間と、召喚したあくーーーー怪人が一体化した状態だ。下手に攻撃をすれば一体化した契約者も危ない」
「そんな!」
「では、どうすれば良いのですか?」
ピースとビューティーがそう言うと、リバイが腰から新たなスタンプ、マンモスの刻印が彫られた『マンモスバイスタンプ』を取り出した。
「(コイツを使うか・・・・)俺とバイスで彼女と怪人を分離できる」
「分かりました! それじゃ、他の怪人は私達に任せて!」
「お願いします。先輩を助けてください」
フローラがそう言って、マーメイドもリバイにそう言う。
「・・・・その依頼、引き受けてやるよ。バイス! これで行くぞ!」
「あいよ!」
[マンモス!]
『マンモスバイスタンプ』を起動させると、レックスバイスタンプを外す、するとーーーー。
「行くぜっ!」
『えぇっ!?』
何と、バイスがリバイの身体に入り込むように姿を消した。リバイはそれを無視してマンモスバイスタンプをドライバーに押印する。
「はぁ・・・・ふっ!」
[Come on! マ・マ・マンモス! Come on! マ・マ・マンモス!]
後ろでLINEが展開される。
ーーーー久しぶりに〈第2フェーズ〉たぜ!
ーーーー面倒だが、やるぞバイス!
ーーーー応よ! 俺っち達の強さに、プリキュアちゃんは釣られちゃって、敵は泣けるで!
ーーーー何だその妙な台詞は?
ーーーーこんな台詞言って良いよね? 答えは聞いてないけど!
ーーーーあぁ敵よりもコイツが一番面倒くさい・・・・。
ーーーーんじゃま! 満を持して、降臨!
スタンプをドライバーにセットした。
[バディアップ!]
「アラエッサッサー!」
『うわっ!』
身体から伸びたバイスが、『マンモスバイスタンプ』をリバイに叩き込むと、プリキュア達は驚いた声をあげた。
リバイはスタンプの中で姿を変え、スタンプが砕けると、バイスも被り物を変えた。
[巨大なキバ持つ! 陸のボス! マ~ンモス! はなっからクライマックスだぜ!]
「俺、バイスです!」
「前振りはない、徹底的に行く!」
リバイは仮面がまるでマンモスのように変わり、アーマーの中心は電車のレールのようになり、二刀流のブーメラン『マンモスガッシャー』を持っていた。
バイスの被り物もマンモスのようで、足はまるでマンモスの脚部となり、尻尾も伸びて、両手には盾『グレイシャシールド』を装備していた。
「うわっ! 変わった!」
「カッコいい!」
「象さんでしょうか?」
「いや、マンモスやろ」
「弟達が好きそうだなぁ・・・・」
ハッピーとピースが目を輝かせ、ビューティーの台詞にサニーがツッコミ、マーチが苦笑いを浮かべる。
「あれ、どうしたのドリーム?」
「他の皆さんまで・・・・」
フローラとスカーレットが目を向けると、何故かドリーム達5GoGoチームが、ツッコミを入れるようなポージングをしていた。
「な、何か良く分からないのだけど・・・・」
「【ソレ、違うでしょ!】って、ツッコミを入れたい気持ちになって・・・・」
「ぐぅぅぅぅぅぅぅ!!」
「あぁぁぁぁぁぁぁ!!」
アクアとミントが首を傾げており、特にツッコミ担当のルージュとローズは戸惑いと衝動に悶えていた。
「ドリームとレモネードって、普段はボケ担当の二人がツッコミに入るって・・・・」
「これはかなり変な事態なのでは?」
「ひどいよトゥインクル! マーメイド!」
「私達ボケた事なんて無いですぅ!」
「「「「釣られそうもないウソを言わない」」」」
「「え?」」
トゥインクルとマーメイドがそう言うと、ドリームとレモネードは心外と言わんばかりに言うが、ルージュ達がツッコミを入れた。
「お前ら、遊ぶのはソコまでにーーーーしろよ!」
リバイがマンモスガッシャーを投げると、回転しながら放物線を描き、ギフジュニア達を倒す。
「行くぞバイス!」
「よっしゃ! 行くぜ行くぜ行くぜーーーー!!」
戻ってきたマンモスガッシャーを手にし、いつもの腕タッチをしたリバイとバイスは、出鼻を挫かれたギフジュニア達の間を走り、スコーピオン・デッドマンと交戦した。
「あっ、皆! 私達も行くよ!」
「「「「YES!」」」」
『うん!』
ドリームが言うと、他のプリキュア達も、ギフジュニアと交戦した。
「はっ! たぁ! つぁっ!」
「おりゃ! うりゃ! そりゃ!」
『あああああっ!!』
リバイが片手にそれぞれ持ったマンモスガッシャーで切りつけ、今度は交差するように切り裂く。そのリバイの背中からバイスがグレイシャシールドで殴りつける。
「うおらぁっ!!」
『ううっ!』
リバイがマンモスガッシャーを両手で切りつけようとするが、スコーピオン・デッドマンが両手の鋏で、それを受けとけた。
「くぅっ!」
『私は一番になるのよっ! あいつを倒して、私が!』
「邪魔な奴を始末して上にのしあがるか、それ事態は間違っていねぇよ。ビジネスとかの世界じゃ良くある話だ! だがな、生徒会長ってのは、生徒達全員から選ばれた代表だっ! 彼女を殺した所で、アンタがなれる訳じゃねぇ!」
『五月蝿い! 毒をくらえっ!』
毒が滴る尻尾を両手が塞がっているリバイに向ける。
「バイス!」
「あいよっ! そぉれっ!」
と、ソコでバイスが自分の尻尾を巻き付け、尻尾を千切った。
『ぐぅあああああっ!!』
尻尾を切られて怯み、挟んでいた力が緩むのを感じたリバイは、マンモスガッシャーを外して、さらに切り刻む。
「おぉおおおおおおおおおおおおおおっ!!!」
「ダメ押しのおりゃぁあああああああっ!!!」
『ぐっはぁああああああああああっ!!!』
最後にバイスが両足蹴りをおみまいし、スコーピオン・デッドマンを吹き飛ばした。
「『プリキュア シューティングスター』!」
「『プリキュア ハッピーシャワー』!」
「舞え、花よ! 『プリキュア・フローラル・トルビヨン』!」
「高鳴れ、海よ! 『プリキュア・マーメイド・リップル』!」
「キラキラ、星よ! 『プリキュア・トゥインクル・ハミング』!」
「羽ばたけ! 炎の翼よ! 『プリキュア・フェニックスブレイズ』!」
ドリームとハッピー、モードエレガントにチェンジしたプリンセスチームが必殺技を放ち、ギフジュニアを全滅させた。
「(そろそろ終わらせるか)バイス!」
[リミックス!]
「オーケー!」
[バディアップ!]
「はぁ」
「よいしょ!」
リバイとバイスが向き合って組み合って、さながら電車ごっこのように、リバイがバイスの脇からマンモスガッシャーを突き出した。
「なにそのポーズ?」
「電車ごっこ?」
ローズとマーチが首を傾げると、リバイとバイスの胸のマークが宙にあらわれ、それが一つとなり、リバイスのマークになるとーーーー。
[必殺! ドスドス! 倒す! マンモス!]
ーーーーパォオオオオオオオオオンン!!
何とリバイスの姿が、マンモスのような姿『リバイスマンモス』へと変わった。
『えぇええええええええええっ!?』
マンモスガッシャーを牙にし、バイスの背中が頭部、尻尾は長鼻になった姿に、プリキュア達は同時に驚きの声をあげた。
「それでは皆さん、出発進行です!」
「行くぞ! はぁ!」
バイスがそう言うと、リバイスマンモスの足元から電車の線路のようなのが空中に現れ、リバイスマンモスがそれに乗ると走っていった。
「いや、何でマンモスがレールに乗って移動するのよっ!?」
ルージュが盛大にツッコミを入れた。
『く、ああああああ!!』
起き上がったスコーピオン・デッドマンがリバイスマンモスに向けて針を放つが、空中をレールで縦横無尽に突っ走るリバイスマンモスには当たらず、リバイスマンモスの突撃を受けて吹き飛ぶ。
『うぅあっ!!』
「きもてぃぃーーーー!!」
分離したリバイスに、バイスが大声をあげた。
リバイがスタンプを二回倒すと、
[マンモス! スタンピングフィニッシュ!]
「悪いけど、終わらせる!」
「必殺! 俺っち達の必殺技!」
マンモスガッシャーとグレイシャシールドにエネルギーがたまり、
「おりゃぁっ!!」
「そりゃぁっ!!」
リバイがマンモスガッシャーを高速で投げると同時に、バイスが両腕のグレイシャシールドを地面に突き立てると、12枚のグレイシャシールドの分身体が生え、バリケードのようにスコーピオン・デッドマンを取り囲む。
『ぐぅ、うぁ、なぁ、ああああああぁっ!!』
そのままバリケードの中で乱反射するように縦横無尽に飛び回るマンモスガッシャーの刃がスコーピオン・デッドマンを切り刻み、最後に地面に生えた全てのグレイシャシールドが、スコーピオン・デッドマンの頭上に重なり、押し潰した。
「これで分離だ!」
「行っくぜーーーー!!」
リバイスが飛び上がると、キックの態勢に入り、スタンプのようなエネルギーを足に纏わせ、スコーピオン・デッドマンにぶつけるとーーーー。
「あぁぁ!」
何と、先輩がスコーピオン・デッドマンの身体から飛び出したかのように分離した。
それを確認したバイスがプリキュア達に近づき、
「ではではプリキュアちゃん達! 俺っちとご一緒にっ!」
『えっ?』
「行っくよー! 3<スリー>!」
『ス、3<スリー>?』
5GoGoチームが指を三本立てる。
「2<ツー>!」
『ツ、2<ツー>?』
スマイルチームも、指を二本立てる。
「あ、1<ワン>!」
『わ、1<ワン>?』
プリンセスチームも指を一本立てると、バイスはリバイの元に戻り、
ドガアァァァァァァァンン!!!
「ビクトリー!!!」
バイスが勝利宣言すると同時に、スコーピオン・デッドマンは爆散した。
「イェイっ!」
バイスがピースサインをした後、リバイは爆発した場所に行き、『スコーピオンバイスタンプ』を回収した。
「・・・・・・・・(チラッ) 帰るぞバイス」
「ぐえっ!」
リバイは一瞬、物影から出てきたゆい(オマケついでに妖精達)を一瞥し、バイスのマフラーを引っ張ってこの場から立ち去ろうとした。
「待って!」
「・・・・・・・・」
「フローラちゃん?」
フローラがリバイスを引き留める。
「ゆいちゃんを助けてくれて、先輩を救ってくれて、ありがとうございます!」
「・・・・・・・・俺の仕事だ。礼を言われる事はない」
「そうそう♪ コイツ最初はプリキュアちゃん達を戦わせて、美味しい所はかっさらおうとしてたんだから♪」
「それでも、ありがとうございます」
今度はマーメイドが礼を言った。
「・・・・キュアマーメイド。あの先輩の言ってた事、あまり気にするなよ」
「えっ?」
「ああいう嫉妬やら羨望やらは、生徒会長とかって、役職に付いていればな多かれ少なかれ受ける物だ。一々気にしていたら切りがない。だから、何だーーーーアンタはアンタで、自分の役割をちゃんとやれば良いんだよ。それでも気にするって言うなら、周りの友達や仲間に愚痴ったって良いんだ。それくらいは付き合ってくれる奴らだと思うぞ」
不器用ながらも、自分にフォローしてくれるリバイに、先ほどまでの何処か恐ろしい雰囲気と違って、マーメイドは可笑しそうに笑みを浮かべる。
「ありがとうございます」
「・・・・ふん」
「アララ、照れちゃって(ガンッ)んがっ!?」
余計な事を言いそうになるバイスを黙らせたリバイは再びその場を去ろうとするが、不意に立ち止まり。
「プリキュアさん達。これ以上〈デッドマンズ〉に関わるな」
『えっ?』
「〈デッドマンズ〉は俺が潰す。アンタらが出張る必要はない」
そう言って、リバイスはジャンプして、今度こそ、その場を離れた。
『・・・・・・・・』
プリキュア達はその背中を見送るが、その目には、この件から手を引くつもりではなさそうだった。
「・・・・・・・・」
そしてゆいは、何故か、リバイに目が離せなかった。
◇
そして、バイクで自宅に帰った輝二は、父と兄の遺骨と写真がある仏壇に手を合わせた。
「・・・・父さん。兄貴。今日、ゆいを見かけたよ。プリキュアと友達だから、このままじゃ〈デッドマンズ〉に関わってしまうと思うんだ」
手を合わせていた輝二は顔をあげた。
「大丈夫だ・・・・。ゆいは、絶対に巻き込ませない」
その輝二の目には、強い光が宿っていた。
輝二の自宅は、名探偵コナンの毛利探偵事務所のような家です。しかし、毛利家よりも広い。