仮面ライダーリバイス 悪魔と伝説の狂想曲 作:BREAKERZ
ー狩崎sideー
狩崎はウォーキングマシンで走りながら、スカイベースの訓練場でシミュレーションによる訓練をする少年の様子を、タブレットで眺めていた。
そんな中、嵐山司令が話しかける。
「どうだ? あの少年は?」
「シミュレーションでの戦闘は申し分ない。ヒトミ達からも戦闘訓練を受けさせている、まだ“試合”と“実戦”の違いに戸惑う事があるが、十分間に合うとの事だ」
運動の爽やかな汗を流しながら、狩崎はそう報告した。
「今度もまた、一般人から選ぶ事になるとはな・・・・」
「仕方ないさ。上の連中がせっついているし、プリキュアガールズ達とも連携が取りやすい人間の方が都合が良い」
「・・・・それで、輝二が探している『デッドマン』は?」
「襲撃した奴等の地点を調べてみると、ジグザグの模様を作っている。次に狙うとしたら、サディスティックな性格をした評判の悪いチンピラ兄弟、『村木兄弟<ムラキキョウダイ>』が率いる半グレ達が根城にしている、此処だろうね。さて、あの少年はどうかな?」
ー???sideー
「今日の訓練はここまで」
ヒトミがそう言うと、訓練を受けていた少年は礼をすると、持ってきていたリュックからタオルを取り出して額の汗とかを拭いた。
「大分形になってきたわね」
ヒトミの言葉に、少年は会釈しながら、ヒトミ達の指導のお陰と言っていた。
「・・・・・・・・すまないわね」
突然謝罪するヒトミに、少年は首を傾げるが、ヒトミは言葉を続ける。
「あなたや嵐山輝二はまだ未成年なのに、本来なら私達大人がやらなければならない戦いをやらせている。不甲斐なくて、情けない事この上ないわ」
少し自虐的なヒトミの言葉に、少年は気にしないでくださいと言うが、ヒトミは少し笑みを浮かべて声を発する。
「ありがとう。それで、狩崎から色々とアドバイスを受けたようだけど、どんなアドバイスを受けたの?」
少年は訓練を始める前に、狩崎に言われた言葉を伝えた。
【良いかいボーイ。その力に溺れるな。力に溺れる者は力に振り回され、道を踏み外し、破滅へと向かってしまう。決して力を得たからと言って、自分は選ばれた存在だとか、特別な存在だとか思わないように心がけたまえ】
『蜂の仮面ライダー』のフィギュアを持ちながら言った狩崎の言葉が、少年に深く刺さった。
「力に溺れるな、か。意外と深い言葉を言うわね」
ヒトミの言葉に少年は頷くと、狩崎から貰った『クモのバイスタンプ』を手にとってジッと見つめた後、再び訓練を開始した。
ーはるかsideー
そして輝二から怒声を受けて事務所の片付けを終えたはるか達は、ラブ達や響達と別れ、ノーブル学園に戻っていた。
「う~ん・・・・」
が、はるかは先ほど見た輝二の家族の写真に写っていた、輝二の妹らしき女の子の事が気になっているようだ。
「はるか。まだ気になっているの?」
「うん・・・・何かあの女の子、何処かで見た事あるような気がするんです」
「わたくしも気になりますわ。会った事があるのですが、誰なのかが分からないと言う感覚ですわね・・・・」
「あぁもう! 指先が少し触れそうなのに、後もうちょっとの所で届かないようなもどかしさを感じるなぁ!」
トワときららがそう言うと、実はみなみやアロマとパフも似たような感覚を感じているのだ。
と、四人と二匹が悩んでいると、一同は寮に到着した。
と、ソコでーーーー。
「あっ、はるかちゃん、皆。お帰り」
寮に入ると、図書館に行って帰って来たゆいとちょうど合流した。
「あ、ゆいちゃんただいま!」
「ただいまゆいゆい」
「ただいま帰りましたわ」
「ただい・・・・ぁ」
はるかが元気良く返し、みなみも返そうとした瞬間、空いていたピースがピッタリ嵌まったような感覚が覚え、思わずゆいに近づいた。
「えっ? み、みなみさん・・・・?」
「ゆい。ちょっとごめんなさい」
「えっ? (スッ)えぇっ!?」
突然の事にゆいだけでなくはるか達も面食らった。みなみが突如、ゆいの眼鏡を外したのだ。眼鏡が外されたゆいの目は、昭和の眼鏡キャラのような3の字の目になったのだ。
「あ、あのみなみさん! 一体どうしたんですかっ!?」
目が33になったゆいは戸惑うが、みなみはゆいの両肩に手を置いて口を開く。
「ゆい。その目、普通の目にできる?」
「えっ? ち、ちょっと目に力を入れればできますけど・・・・」
「お願い。普通の目になって」
良く分からないが、とりあえずみなみに言われた通り、目に力を入れて普通の目になった。
「やっぱり・・・・」
「みなみさん、やっぱりって・・・・?」
「見た事ある筈だったわ。だって私達、その子と一緒にいたんだから・・・・」
「えっ? どゆことみなみん?」
「皆、ゆいの顔、良く見て」
「ゆいの顔・・・・ぁっ!」
「ロマッ!?」
「パフっ!?」
みなみがゆいの顔を皆に見せると、トワだけでなく、アロマとパフも気づいた。そしてはるかときららも、気づいたように肩を揺らした。昼間、輝二の家族の写真に写っていた『妹』の面影が、ゆいと重なったからだ。
「も、もしかして・・・・!」
「いやいやいやいや、そんな筈無いって・・・・!」
「ですが、あまりにそっくりですわ・・・・!」
「あ、あの、どうしたの皆?」
「ゆい、ちょっと聞きたい事があるの。あなたのプライベートを聞くようで悪いんだけど・・・・」
「えっ・・・・あぁ、良いですよ」
ゆいはみなみから眼鏡を返され掛け直すと頷いた。
「ゆいって・・・・“お父様とお兄様がいるの”?」
「・・・・・・・・良く、覚えていないんです・・・・」
みなみの問いかけに、ゆいは少し困ったような顔になりながらも続けた。
「私の両親、十年近く前に離婚して、私は母の実家でママとお爺ちゃんとお婆ちゃんと暮らしていたから。ただ、お爺ちゃんとお婆ちゃんが、私には『二人の兄』がいるって教えてくれた事があったけど、物心付いて間もない頃だったから、あまり覚えていないの」
はるか達は察した。その二人の兄こそ、輝二と輝二の兄・一光であると。
「あ、あのね、ゆいちゃむぐっ!?」
はるかが輝二の事を話そうとするが、みなみとトワが口を塞いだ。
「はるかちゃん?」
「あぁゆいゆい! 私達ちょっと話があるから、先に部屋に戻ってて!」
「う、うん・・・・」
きららに背中を押されながら、ゆいは部屋に戻っていった。
「・・・・行ったかしら?」
「ええ」
「はるるんの口、離してあげよう」
ゆいが完全にいなくなったのを確認すると、はるかの口を解放した。
「ぷはっ! な、何するんですかみなみさん! トワちゃん!」
「ごめんなさい。でも、もしゆいが嵐山さんの妹だったとしたら、教えるのは少し待った方が良いわ」
「どうしてですか?」
「今、嵐山さんの現状を伝えると言う事は、ゆいにーーーー“お父様と上のお兄様が、〈デッドマンズ〉に殺された”、とゆいに教える事になりますわ」
「あっ・・・・!」
「ロマ・・・・」
「パフ・・・・!」
そう言われて、はるかとロマは察し、アロマは少し顔を俯かせた。
もしもゆいが本当に輝二の妹であれば、父親と長男の兄が殺された事を伝える事になる。物心が付いて間もない頃とは言え、ゆいは大なり小なり傷つくのは目に見えている。いや、下手をすれば輝二のように、〈デッドマンズ〉に復讐を考えてしまうのかも知れない。
「この事は、コウジンに改めて確かめてからにした方が良いかな?」
「そうね。まだゆいが本当に妹さんなのか確証を得た訳じゃないんだし、明日また嵐山さんの所に行きましょう」
「それでもし、ゆいが嵐山さんの妹であれば・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
トワの言葉に、はるかだけだなく全員が閉口してしまい、重い空気が一同を包んでいた。
ー輝二sideー
そして後日。今日はS☆Sチームの二人とハートキャッチチーム、そしてハピネスチャージチームが来る筈なのだが。
「愛乃達は来ない、か」
そう、ハピネスチャージチームは来なかった。
「何か、めぐみとひめが来るのを渋っちゃったようなんだよ」
「あの、相良君って人を足手まといって言って追い出した事、怒っているんじゃないですか?」
咲とつぼみがそう言うと、輝二は鼻で息を吐く。
「ま、来ないなら来ないで別に構わんけどな」
「うわっ、ドラ~イ・・・・」
輝二の態度に、えりかが苦笑した。
「とりあえず。日向と美翔は二丁目のおばあさんの犬の捜索」
「えぇっ、またあのおばあちゃんのワンちゃん逃げたの?」
「逃げたと言うより外に遊びに行ったっきりだと思うわ・・・・」
二丁目のおばあさんの犬は良く逃げる、いや、家から外に遊びに行ってそのまま帰ってこない事が良くあるので、便利屋の輝二に依頼が来る。ある意味ではお得意様なのだ。プリキュア達も何度か探したりしているのですっかり顔馴染みだ。ちなみにその犬は二本立ちすれば咲と同じくらいの大型犬なのだ。
「花咲さん達は三丁目の田中さん家の庭の草むしりだ」
「はい! 体操着や軍手とか持って来ました!」
「日焼け対策にUVカットパーカーもあるし、日焼け止めクリームをあるからな」
「うわぉ! 至れり尽くせり!」
「それじゃよろしく。俺は別の仕事があるんで」
そう言ってそれぞれの仕事場へと向かう一同。
輝二は皆が行った事を確認すると、ある場所へと向かった。ソコは、次に『ムカデのデッドマン』か襲う可能性がある『村木兄弟』が活動拠点にしている地下バーの入口だった。
輝二はそのバーの入口を向かい側のビルにある喫茶店からブラックコーヒーを飲みながら覗いている。
「・・・・・・・・・・・・」
≪ホントに来るかねぇ?≫
「(今までの出現の流れから見て、あのバーが1番可能性があるーーーー)」
と、輝二がそう言おうとした瞬間。
ーーーーシャッ・・・・!
「っ!」
≪えっ!? 今なんか通りすぎたっ!?≫
一瞬だが、赤い影がバーへと入っていったのが見えた輝二は、すぐに喫茶店を飛び出して、バーへと駆けつけるとそこには・・・・。
『・・・・・・・・・・・・』
全身に複数の大型のムカデが巻き付いており、足の部分がワシャワシャと動き、顔にもムカデが巻き付いたおぞましい容貌をしている、おそらく第2フェーズのデッドマン、〈オオムカデ・デッドマン〉が、倒れて重なった沢木兄弟の上に座り、優雅にワインを飲んでいた。
ボロボロになった沢木兄弟の手下である半グレ達は、床に転がり、壁や天井に叩きつけられ、中には酒棚に叩きつけられて店の酒がほぼ全てが床に落ちて割れ、店内には幾つもの酒の匂いが複雑に混ざり合って充満し、人によっては匂いだけで酔い潰れそうな状況になっていた。
「うっ・・・・ひっでぇなこりゃ・・・・」
≪酒臭~い! さらにあのデッドマン、キモ~イッ!≫
輝二とバイスが酒の匂いに噎せそうになるが、オオムカデ・デッドマンはワインを飲み干すと、グラスを床に叩き捨てる。砕けたグラスに目を向けず、オオムカデ・デッドマンは輝二を見据えていた。
『・・・・やぁ、久しぶりだね』
「・・・・・・・・」
≪っ・・・・・・・・≫
話しかけられ、輝二とバイスは身構える。
『雑魚共を潰していけば、必ず君に辿りつけると思っていたよ』
オオムカデ・デッドマンは気安い感じで語りかける。
「・・・・お前、俺を誘き出すのが目的だから、こんな事をしていたのか?」
『ん~。少し違うなぁ。確かに君を探していたのは事実だけど。ちゃんと他にも目的があるのさ。例えば、この反社会的な奴らを潰して、世の中を綺麗にしてあげたり。ついでに、奴らが集めた汚い金を僕が有効活用してあげたり、ね』
≪うわっ! 強盗の考え!≫
『でも、何よりも優先していたのは・・・・』
オオムカデ・デッドマンは自分の腕を撫でながら徐々に感情を込めながら声を上げた。
『せっかく手に入れたこの力をーーーー“どれ程の物か試してしたいだろう”? この力でどんな事ができるのか? どれ程のパワーが出るのか? どんな相手でも倒せるのか!? 僕は興奮しているよ! 以前は軍人上がりのチンピラを舐めプで倒せていたが、所詮は人間の枠から逃れる事はできない! だからこそ! “『魔法』のようなとてつもない力を手に入れて、超人になろうと考えていた”! あぁそして遂に念願がかなった! “人間を越えた力を手に入れたんだ”!! これで僕は『夢』に一歩近づいた!ーーーー次は貴様だ! 『我』のようなパワーを手に入れた者共を倒している〈仮面ライダーリバイス〉よ!! この我の力をとくと味わうがよい!!』
≪うわっ、何か口調が変わった・・・・!?≫
オオムカデ・デッドマンの口調が気安い感じから、妙に気取った態度と口調になり、バッ! バッ!っとポーズをしながら、輝二にかかってこいと言わんばかりに手招きをした。
「(・・・・・・・・・・・・玩具を手に入れて、はしゃいでいる餓鬼だな)」
が、輝二は全くと言って良いほどに、オオムカデ・デッドマン、嫌、その本体を冷めた態度で見ていた。このムカデ男はただ『悪魔と言う玩具』を手に入れて、それを使って世直しと称しての強盗と自分の力の実験をしているだけの矮小なクズであると判断したからだ。
「お前な。俺に用があるなら先に俺にかかってこいよ」
『フッ、我が世直しをしていれば、いずれ貴様自身がやってくる事は想定済み。それに、このような悪人共に人権などなし! この者共には我が力を実験台になる程度の価値しかない』
「はぁ・・・・全然燃えてこねぇけど。そのバイスタンプは回収させてもらう」
[リバイスドライバー!]
これ以上会話しても、話が通じない上に時間の無駄と判断し、リバイスドライバーを腰に巻いた。
[レックス!]
「はぁ・・・・」
レックスバイスタンプを起動させ、輝二はバイスタンプに息を吹き、ドライバーにセットすると、輝二の身体からバイスが現れ、巨大なスタンプを手に持つ。
「変身!」
≪こりゃさっ!≫
輝二はそのまま『レックスバイスタンプ』をベルトに押印しスタンプを横に傾けと、スタンプを掲げたバイスが、輝二に向けてスタンプを振り下ろす。
[バディアップ! オーイング! ショーニング! ローリング! ゴーイング! 仮面ライダー! リバイ! バイス! リバイス!]
「ふっ」
「へイ!」
リバイスに変身し構える二人を見て、オオムカデ・デッドマンは愉快そうに身体を震わせた。
『フフフフフ・・・・やはり貴様がそうだったか』
「あ?」
「おん?」
全く話が見えないリバイスが首を傾げるが、オオムカデ・デッドマンは気にする事なく、勝手に話を続ける。
『貴様と初めて会った時から、この日が来るのを予感していた! 貴様こそ! 我が宿(バシュバシュバシュバシュバシュバシュ!!) うおっ!!?』
オオムカデ・デッドマンが言い終わる前に、リバイスはオーインバスター50を、バイスがガンデフォンを撃って遮ると、戦闘を開始した。
『我が言の葉は聞かず、か』
「戦闘中にベラベラ喋るウザったいのは、ウチのアホ悪魔だけでも十分なんだよ」
「そうそう!・・・・って酷い!」
ー狩崎sideー
ーーーーピリリリリリ・・・・! ピリリリリリ・・・・! ピリリリリリ・・・・!
「ん? 狩崎だが・・・・何だって?」
バーの監視カメラで戦況を見ていた狩崎に、『とある少女』の監視護衛をしていた隊員から連絡が入った。
「・・・・・・・・これは、使えるかも知れないな」
狩崎がそう呟くと、ヒトミに連絡を入れた。
ーリバイスsideー
『フッ、ハァッ!!』
ーーーービュンっ!
「何!? (ガキンッ!) ぬぁっ!!」
「(バキンッ!) ぎょわっ!?」
オオムカデ・デッドマンは一瞬身体を制止すると、その場から消え、周りを見回そうとするリバイスは、突然の衝撃で吹き飛ばされる。
「な、何が(ガキンッ!)ぐぁっ!」
「(バキンッ!) のえっ!」
『どうした? この程度ではないだろう?』
「ぁ・・・・」
再び姿を現したオオムカデ・デッドマンの“足元”を見て、リバイは察した。
「どうなってんのよ!? アイツ透明にでもなれんの!?」
「違う。ヤツの足元を見ろ、まるでブレーキ痕のような物がある」
「えっ?・・・・あっ、ホントだ!」
オオムカデ・デッドマンの足元に、まるで車が急ブレーキをしたような痕が、煙をあげていたのを見て、高速で動いていたのを理解した。
『ハハハハハハハハ! スゴいぞ! これが加速世界と言う物か! スゴすぎるぞ!!』
再びオオムカデ・デッドマンが加速すると、リバイスが辺りを警戒し、衝撃に備えようとしたその瞬間ーーーー。
「「「「シュシュっと気分でスピードアップ!」」」」
「「は?」」
『くばぁっ!』
突然バーの出入りから声が聞こえると、四つの光が横切り、バキッ! と、音が響くと、壁にオオムカデ・デッドマンが叩きつけられた。
「うわぉっ!」
バイスが四つの光が消え、ソコに現れた人物達を見て、バイスは目をハートマークにかえた。
「ブロッサムちゃん! サンシャインちゅわん! ムーンライトちゅわん!!」
「ーーーーちょっとアタシは!?」
「あ、マリンちゃんもいたのね」
「お前ら、何でーーーー」
『ハァァァァァッ!!』
ここに? と、聞こうとするリバイだが、オオムカデ・デッドマンが起き上がり、再び攻めようとした。
が、
「「たぁぁぁぁっ!!」」
『ぐほぉっ!!』
さらに現れたブルームとイーグレットが、ダブルパンチでオオムカデ・デッドマンを後退させる。
「ブルームちゃんにイーグレットちゅわんまで!」
「・・・・」
「輝二さん水くさいよ!」
「何が?」
「新しいデッドマンが出たのに、私達に内緒で行くなんて!」
「依頼と重なったんだからーーーーつかお前ら、依頼はどうした?」
「大丈夫です。六課の皆さんが代わりにやってくれていますから」
ブルームか抗議し、依頼の事はイーグレットがそう言った。
ー魔導師sideー
「ティア~、何で私達が草むしり?」
「良いからさっさと終わらせるわよ」
ティアナとスバルとエリオとキャロが、ハートキャッチチームに変わって草むしりをしていた。
犬の捜索は。
「ザフィーラ。犬は何処だ?」
「(クンクン・・・・)こっちだ」
「何でアタシ達がこんな事をよ・・・・!」
シグナムとヴィータが、ザフィーラの鼻を使って、捜索していた。
ーリバイスsideー
「たくっ、そう言う事か」
「六課の人達、頼りになるでしょう?」
「ふん。んな事よりも、さっさとコイツを片付けるぞ!」
『はい!(うん!/ええ)』
「よっしゃ! 行くぜぇ!」
リバイの言葉に、プリキュア達が頷き、バイスも気合いを入れた。
『ハハハハハハッ!! 伝説の戦士プリキュアか! 丁度良い実験体がまた増えたよ!!』
オオムカデ・デッドマンも、臨戦態勢を取った。
ーはるかsideー
「はるかちゃん」
「ゆ、ゆいちゃん!?」
輝二の所に行こうと学校を出て町に行こうとするはるか達に、後を着けてきたようなゆいが声をかける。
「どうしたの? 昨日から様子が変だったから着けてきたんだけど?」
「いや、その、ね・・・・」
『その理由、俺が教えてやろうか?』
『っ!』
突然声をかけられ、はるか達が目を向けると、エビルがギフジュニア達を引き連れて現れた。
「エビル!?」
「何でここに!?」
『フフフッ、教えねぇよ!』
エビルはエビルブレードを構えるのを見て、はるか達がプリンセスパフュームを構える。
がしかし。
「待て!」
少年の声が響いたと思って一同が目を向けると、ソコに現れたのは、相良誠司だった。
「えっと、相良、くん?」
『おいおい、キュアラブリーの金魚の糞が何の用だ?』
「・・・・・・・・」
誠司はエビルの言葉に答えず、『紅いドライバー』を取り出すと、腰に巻いた。
[デモンズドライバー!]
『っ! そのドライバーは!?』
エビルだけでなく、はるか達も驚く。誠司はさらに、『スパイダーバイスタンプ』を取りだし、起動させた。
[スパイダー!]
「俺の命を懸けて、お前を倒す!」
そして、ドライバーの上に押印した。
[Deal・・・・]
音声が響くと、重いオーケストラが鳴り響き、誠司の横に糸を垂らして降りてきた『蜘蛛』が現れ、足元に四角の液晶が現れる。
左手を顔の前まで持っていき、ゆっくり下げながら右手をゆっくり大きくあげる。
「変身!!」
ドライバーの中心の液晶に押印する。一瞬、液晶につり上がった眼が表示される。
[Decide up!]
すると、『蜘蛛』が動き出す。
[Deep.深く]
蜘蛛が誠司の周りを動き。
[Drop.落ちる]
蜘蛛が糸を出し、誠司の身体を包み込む。
[Danger.危険]
誠司の身体が見えなくなり、赤い光に包まれ、中から弾け飛ぶ。
[Kamen.Rider]
そして中から、『スパイダーバイスタンプ』の紋章を浮かばせながら、新たな戦士が現れた。
右肩から蜘蛛の巣のアーマーを纏い、頭の左側に蜘蛛の目のようになった赤い戦士。
[DEMONS!]
「変身したっ!?」
「まさか!」
「蜘蛛の仮面ライダーっ!?」
「まぁ・・・・!」
「あれって・・・・?」
『・・・・・・・・』
驚くはるか達、そしてエビルも警戒する。
それを見て、誠司が変身して仮面ライダーが声を発した。
「俺は〈デモンズ〉・・・・〈仮面ライダーデモンズ〉だっ!!」
仮面ライダーデモンズの変身者・相良誠司の活躍をご期待ください!