仮面ライダーリバイス 悪魔と伝説の狂想曲 作:BREAKERZ
ーリバイスsideー
戦いの場をバーの外に移したリバイスとS☆Sとハートキャッチ。しかし、
『ふっ!』
「また高速移動を!」
「追うわよ!」
オオムカデ・デッドマンが再び加速し、それを追ってハートキャッチチームも加速する。
「あぁもう! 加速されると私達じゃどうにもできないよ!」
「どうにかして、あのデッドマンを捉えられれば・・・・!」
「どうするよ輝二?」
「ーーーーこれでいく」
[プテラ! Come on! プ・プ・プテラ! Come on! プ・プ・プテラ!]
『プテラバイスタンプ』を取り出して起動させると、ドライバーに押印して横に倒す。
[バディアップ!]
『チュゥっ!』
思念体のバイスが、バイスタンプを担いで、リバイに叩きつける。
[上昇気流! 一流! 翼竜! プテラ! Flying by! Complete!]
プテラゲノムに変身したリバイは一度手首をスナップさせると、両足を開いて中腰になる。エアバイクになったバイスがブルームとイーグレットの近くに浮遊する。
「ブルーム。イーグレット。俺とブロッサム達でムカデの動きを制限するから、お前らはバイスの乗って追いかけてこい。そしてムカデに必殺技をぶつけろ」
「いえい!」
「えっ? 大丈夫なの?」
「凄く早いですけど?」
「問題ない。数秒間付き合ってやる!」
ーーーーギュゥンッ!!
リバイが高速でダッシュすると、ブロッサム達に追い付いた。
「きゃっ! 嵐山さん!?」
加速空間に、リバイが現れて驚くブロッサム。リバイはブロッサムに耳打ちをする。
「ーーーーよろしく」
「分かりました!」
ブロッサムは頷くと、オオムカデ・デッドマンと交戦していたマリン達が後退し、ブロッサムが三人に駆け寄ると、リバイがオオムカデ・デッドマンと拳を交える。
『ふっ! やはり来たかっ! この加速の世界に入ってこられるとは! 流石は我がーーーー』
「はっ!」
オオムカデ・デッドマンが何か口走りそうになったが、欠片も興味が無いリバイは拳を繰り出し、中断させた。
『っ、まだ話しているだろう?』
「さっさと終わらせたいんだよ」
プテラゲノムの加速は十秒間しかない。その後は十数秒のインターバルを開けなければならないのが弱点だ。無駄口をしている暇は無い。
『いけっ!』
「(ガキンッ!) ぐおっ!」
「はっ!」
「ふっ!」
オオムカデ・デッドマンが身体の百足を伸ばして攻撃すると、リバイは後退し、入れ代わるようにサンシャインとムーンライトが挟撃した。
がーーーー。
『シャァッ!!』
「うぁっ!」
「くっ!」
何と、格闘戦に置いてはオールスターズでも上位に入る二人を同時に相手をして、余裕にあしらうオオムカデ・デッドマン。
「うそっ!? サンシャインとムーンライトを簡単に!」
「なんでですか!? 何故あなたはそれほどの力があるのに! 何で酷い事をするのですかっ!?」
『ふん。あのような悪党共に人権など無い。我は我の道を進むのみ。その為ならば、あらゆる物を切り捨てていく、それだけよ』
武闘派二人を軽くあしらわれ、マリンが驚愕し、ブロッサムがその強さで悪い人とは言え人間相手に何故振り回すのか聞くと、オオムカデ・デッドマンはまた気取った態度でそう言った。
すると、ブロッサムはワナワナと震えながら声を発した。
「そんな・・・・そんな理不尽に人を傷つけるような人を、大切な物を簡単に切り捨てていくような人を、私は許せません! 私、堪忍袋の緒が切れました!」
「出ました堪忍袋!」
ブロッサムが突撃し、マリンも続くが、武闘派のサンシャインとムーンライトをあしらった相手だ。攻めきれずにいた。
『ふん。この程度で我に勝てるとでも?』
「勝つ必要は無い」
『むっ! (バキッ!) ぐぉ!?』
背後から聞こえた声に視線を向けると、再び加速したリバイが回し蹴りを放つ。
「「はぁっ!」」
『ぐほっ!』
するとすかさず、サンシャインとムーンライトが前蹴上げでオオムカデ・デッドマンを空中に蹴りあげた。
「マリン!」
「やるっしゅ!」
ブロッサムとマリンも、光りだした拳や蹴りでオオムカデ・デッドマンを上空へと蹴り上げていく。
『ふっ、無駄な事を』
オオムカデ・デッドマンは余裕の態度だったが、眼下のリバイが声を発する。
「お前、空中で加速できるのか?」
『えっ?・・・・あ・・・・!』
オオムカデ・デッドマンは気づいたように間の抜けた声を発した。そう、どんなに早く動けていても、それは足が地面についていればの話。足場のない空中ではオオムカデ・デッドマンの加速能力は使えないのだ。
「ついでに、横に注意」
『?・・・・げぇっ!?』
横を見ると、エアバイクのバイスに立ち乗りしているブルームとイーグレットがいた。
「大地の精霊よ!」
「大空の精霊よ!」
「今、プリキュアと共に!!」
「奇跡の力を解き放て!!」
ブルームとイーグレットは互いに手を繋ぎ、大地と大空の精霊に呼びかけ、ブルームの右手に大地の精霊の力が、イーグレットの左手に大空の力が、それぞれ集中させてエネルギーを集めた腕を左右対称に渦を描くように回す。
『うわっ! うわわわわわわ!!』
「「『プリキュアツインストリーム』」」
ーーーー【プリキュアツインストリーム】
オオムカデ・デッドマンが身体をワチャワチャと動かすが、空中でそんな挙動をしても無意味である。
ブルームとイーグレットは、両手をそれぞれ突き出すことで、大地の精霊と大空の精霊のエネルギーが交差するようにオオムカデ・デッドマンに襲いかかる。
『まっ、待て! そんなのズルギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッ!!』
オオムカデ・デッドマンはツインストリームを受けて、そのまま町の向こうへと飛んでいった。
「やったかっ!?」
「あっ! マリンちゃんそれフラグ!」
「あ、ゴメンつい」
《やってないよ》
「「やっぱしっ!?」」
『っ!』
リバイがガンデフォンを取り出すと、画面に狩崎の顔が映し出されていた。
《どうやらブルームガールとイーグレットガールが少し手心を加えたようだね。ヨロヨロになりながら逃げているよ》
「ちっ! ブルーム! イーグレット! バイスに乗るから降りてくれ!」
「「うん!」」
リバイが跳ぶと、ブルームとイーグレットは飛び降り、キュアブライトとキュアウィンディにフォームチェンジし、風の精霊の力を借りて飛行する。
リバイがバイスに跨がると、ブロッサム達も飛行し、共にオオムカデ・デッドマンを追跡した。
「そう言えばさ。あんなに俺っち達が暴れたのに、誰も来ないよね?」
「・・・・・・・・」
バイスの言葉に、リバイも確かにと思った。あれだけ裏街道とは言え町中で暴れていたのに、一般人が誰一人として現れなかったのには疑問が生まれる。
「あ、それはシャマルさんが結界を張っていてくれたからなんです」
「ほら、彼処にいるよ」
ウィンディが説明し、ブライトが指差す方に目を向けると、ビルの屋上に時空管理局のシャマルが手を小さく振っており、手にしていたペンデュラムを振るうと周囲にうっすらとあった壁のような物が消え、町中に人々の姿が現れた。
「・・・・成る程な」
「魔法ってこんな事ができんのね?」
《ソレよりも急ぎたまえ。オオムカデが向かった先に、フローラガールズに、カゲロウ、エビルがいる》
「なにっ!」
「エ、エビルってあの!?」
「フローラ達が戦っているの!?」
マリンとウィンディが戦慄したような顔になると、狩崎がさらに言葉を続ける。
《ミス沢田とミス古里、ミス八神が結界を張り、ラブリーガールズも向かっている》
「了解だ」
《それと輝二くん》
「ん?」
《フローラガールズの側に・・・・“彼女”がいる》
「っっ!!?」
狩崎の言葉に、リバイは輝二は仮面越しに顔を驚愕に歪め、バイスのスピードをあげた。
ーラブリーsideー
ラブリー達ハピネスチャージチームは、先日の誠司の事で、めぐみとひめが輝二と顔を合わせづらくしており、気分転換をしようとゆう子といおなが連れ出したのが、すぐにいおなのスマホから狩崎からの連絡が入り、ハンズフリーにする。
「ドクター? どうしたんですか?」
《やぁフォーチュンガール。実は君達の近くで、フローラガールズがカゲロウ、いや、エビルに襲撃されているんだ》
「えっ? フローラ達がっ!?」
《此方から隊員を行かせたが、何が起こるか分からないからね。君達も急行してくれたまえ》
「分かりました!」
いおながスマホを切ると、狩崎から送られた地図を見た後、めぐみ達と視線を交えて頷き合うと、
[かわルンルン!]
「「「プリキュア! くるりんミラーチェンジ!」」」
「プリキュア! きらりんスターシンフォニー!」
それぞれが変身して、その場に向かった。
そしてソコにはーーーー。
「あっ! ラブリー!」
フローラ達がギフジュニアと戦っており、さらにエビルと戦っている『蜘蛛の巣を付けた赤い仮面ライダー』がいた。ラブリー達はフローラ達に加勢する。
「フローラ! あの仮面ライダーは誰!?」
「えっと・・・・! その、狩崎さんが寄越してくれた仮面ライダーで、デモンズって言うんだけど」
「仮面ライダー、デモンズ?」
ラブリーは仮面ライダーデモンズを見据えながらギフジュニアと交戦する。
「ん?」
が、フォーチュンだけは戦いながら、デモンズの戦い方が知っている人に似ているように見えて、訝しそうにしていたが。
ーデモンズsideー
「はっ!」
「おっと! シャァッ!」
デモンズは回し蹴りをエビルに繰り出すが、エビルは屈んで回避し、エビルブレードを突きだす。
「ふっ! とぁっ!」
デモンズは突きだされたエビルブレードを回避し、カウンターで正拳突きを連発で叩き込んだ。
「ぐぅっ! うぅっ・・・・はっ! 金魚の糞にしてはやるじゃねぇか?」
「それは、どうも!」
デモンズは両手から蜘蛛の糸を発射すると、エビルブレードに絡ませた。
「ちぃっ!」
「ーーーー! おらっ!!」
「かはっ!?」
デモンズが糸を引っ張ると、エビルは回転しながら倒れる。
と、ソコで。
「ロマーーーー!!」
「パフーーーー!!」
「っ!」
近くでアロマとパフの悲鳴が聞こえ、ソチラに目を向けると、ムカデのデッドマンが現れた。
「マズイ! うおっ!」
「はっ! 形勢逆転、ってな!」
助けに行こうとするデモンズだが、今度はエビルに引っ張られ、動けずにいた。
ーゆいsideー
物影に隠れていたゆいとアロマとパフの近くに、突然ムカデの怪人が現れ、アロマとパフが悲鳴をあげた。
「ひっ・・・・!」
ゆいも、全身に大きなムカデを巻き付けた怪人のおぞましいの姿に小さく悲鳴をあげた。
『ん? ほぉ』
オオムカデ・デッドマンが、ゆいを見据えると、その手をゆいに伸ばした。
『これはまさに運命だ。我が“宿命のライバル”の関係者に会えるとは』
「えっ?」
『ゆい(ちゃん)!!』
ギフジュニアを全滅させたフローラ達が助けに行こうとする。
がーーーー。
『引っ込んでろ!』
オオムカデ・デッドマンが叫ぶと、身体から長く太い、大蛇のような大ムカデが何匹も飛び出すと、フローラ達とラブリー達に絡み付き、拘束されて動きを封じた。
「こ、このぉ・・・・!!」
パワータイプのラブリーがムカデを引き千切ろうとするが、足まで食い込んできて、拘束がさらにキツくなるだけだった。
「さて、我が“宿命のライバル”との戦いの為に、少し協力してもらおうか?」
「ゆいちゃん! 逃げてっ!!」
「ぁ・・・・!」
ゆいがフローラの叫びで反射的に逃げようとするが、オオムカデ・デッドマンは逃がすまいと、当て身をしてゆいを気絶させた。
『くくくくく、さてとーーーー(ガシッ!)んん?』
ゆいに手を伸ばそうとしたオオムカデ・デッドマンの手首を、レックスゲノムになったリバイが掴んだ。
ーリバイsideー
プテラゲノムで大急ぎでこの場に急行したリバイスは、オオムカデ・デッドマンがゆいのすぐ近くにいる事を確認すると、プリキュア達やデモンズ、エビルにギフジュニアに目もくれず、レックスゲノムにチェンジして、オオムカデ・デッドマンの手首を掴んだ。
「・・・・・・・・」
『くくっ。やはり決着をつけに来たか。それでこそ我がしゅ(バキャッ!)めげぶばぁっ!!』
オオムカデ・デッドマンが再び何か言おうとしたが、リバイは完全に無視して、渾身の力を込めた拳を、その横顔に深く、顔の半分を潰そうとする勢いで叩き込んだ。
「この子にーーーー近づくなぁっっ!!!」
リバイは叫びながら拳を振るい、オオムカデ・デッドマンは地面をバウンドしながら転がり、ゆいから遠ざけられた。
「・・・・・・・・」
「あっ、これキレてます。完全無欠に」
リバイスの近くでは、ブライト達とブロッサム達が、拘束されたラブリー達とフローラ達を助けているが、それにも何の反応を示さず、『カマキリが刻印されたバイスタンブ』を取り出して、息を吹き掛けると起動させる。
[カマキリ!]
「潰してやるよ・・・・ムカデ野郎!」
ーーーー・・・・・・・・。
ーーーーあのさ輝二。少し落ち着いたら?
ーーーー何を言っているバイス? 俺は冷静だ。
ーーーーホントに?
ーーーーあぁ。血まで凍りつきそうだ・・・・!
ーーーー全然冷静じゃないじゃんっ!?
[Come on! カ!カマキリ! Come on! カ!カマキリ! Come on! カ!カマキリ!]
≪チェストっ!!≫
[バディアップ! いざ無双斬り! 俺が横切り! カマキリ! 俺たちオンステージ!]
バイスがスタンプを叩きつけて中から砕けると、リバイスが新たな姿になった。
リバイは、オレンジ色の複眼にカマキリのような兜と触覚を付けた、まるで鎧武者のような出で立ち。片手に刃を付けた弓を持っていた。
バイスは、ビス留めされたオレンジの肩アーマーや、カマキリの翅のような腰マント、デフォルメされたカマキリの様な顔が特徴的な姿となっていた。
仮面ライダーリバイス カマキリゲノムである。
「ここからは・・・・俺っちオンステージィ~!」
「俺の~花道だぁ~!」
二人は歌舞伎役者のように構える。
「「「「~~~~!!」」」」
「・・・・・・・・・・・・」
解放されたハピネスチャージチームが、「それ違うでしょ!」と言いたげにツッコミの手をあげながら悶え、さらにエビルと戦っていたデモンズも何か言いたげな様子であった。
『くくくくく、新たな姿か。しかし、我が神速に付いてこられないだろうがな!』
オオムカデ・デッドマンは再び加速する。
「あっ、また加速しました!」
「ちょっと二人とも!」
ブロッサムとマリンが叫ぶが、リバイスは冷静に弓矢、カマキリゲノム専用武器『カマキリックアロー』の弦を引くように構えると。
「・・・・・・・・・・・・」
「ただいま、集中してます」
「・・・・ソコッ!」
リバイがカマキリックアローから放たれるエネルギー状の光の矢をあらぬ方向に射つと、誰もが外れたと思ったが。
ーーーーバシュッ!!
『ぐぁっ!!?』
何と、虚空からオオムカデ・デッドマンが火花を散らしながら倒れた。
「一気に攻め立てる!」
「セイヤッ!」
リバイはカマキリックアローで斬り付け、バイスも腕を鎌のように構えて、オオムカデ・デッドマンを攻撃する。
『ぐぉっ!』
攻め立てられ後退するオオムカデ・デッドマン。これで決めるつもりのように、リバイスがリミックスを起動させた。
[リミックス! 必殺! コマ斬り! ブッチギリ! カマキリ!]
「ほいさっと」
「ふっ」
逆立ちしたバイスがリバイの両肩に足先を乗せ、リバイの腕がカマキリの前脚となり、足が複腕を担い、バイスは腕が後脚、足先がカマキリの目を構成し、リバイが持つカマキリックアロー2つに分割し、逆手持ってカマキリの鎌となり、バイスの腰マントがカマキリの羽根のようになっている。
カマキリゲノムでのリミックス、『リバイスカマキリ』だ。
ーーーーカァァァァァァァァァァッッ!!
「カマキリになったわ!」
「マーチが見たら悲鳴あげそう」
イーグレットが驚き、ブルームは百足に蜘蛛に蟷螂の姿をした仮面ライダーやデッドマンがいるこの空間に、虫嫌いのマーチ<緑川なお>がいたらと考え苦笑する。
因みに、この戦闘映像を見て、なのはとフェイトとはやては、オオムカデ・デッドマンの姿に、『鬼の女教官』が使っていた相棒の百足を連想し、顔を青ざめていた。
ーーーーカァァァァァァァァァァッッ!!
『ぐぅあああああああああああっ!!』
リバイスカマキリは両手の鎌でオオムカデ・デッドマンを斬りつけると、上空に切り上げた。
『うわっ!?』
また空中に放り出され、加速が使えない事に、オオムカデ・デッドマンは焦燥する。
が、リバイスカマキリは腰の羽根を広げて飛び上がると、バイスタンブを二回倒した。
[カマキリ! スタンピングフィニッシュ!]
高速で飛行するリバイスカマキリは、縦横無尽に飛びながらオオムカデ・デッドマンに斬撃を繰り出し、最後に上空から両手の鎌『リバイスカマキリフォアレッグ』を振り下ろして、オオムカデ・デッドマンを切り捨てた。
ーーーー【カマキリスタンピングフィニッシュ】
『あじゃばああああああああああああああああああああああああああああっっ!!!』
オオムカデ・デッドマンは爆散すると、上から1人の少年が落ちてきた。が、突然その少年の身体に、何処から伸びた触手が絡み付き回収した。
「っ! オルテカッ!?」
リミックスを解除し、『オオムカデバイスタンブ』を手にしたリバイの視線の先には、建物の屋上でオオムカデ・デッドマンの契約者である少年を回収したダイオウイカ・デッドマン、幹部オルテカがいた。
『この彼は使い勝手が良いのでね。失う訳には行きませんよ』
ダイオウイカ・デッドマンが少年を下ろすと、少年は無造作に伸びた前髪をあげて、それなり整っている顔にギラついた目で不敵な笑みを浮かべ、リバイを指差す。
「今回はほんのご挨拶だ。だが、次は必ず貴様を倒す! このーーーー『スタイリッシュ悪者デストロイヤー』がな!」
そう叫ぶと、ダイオウイカ・デッドマンと共にその場を去った。
そして、リバイスとプリキュア達は思ったーーーー。
『(だ、ダサっ!)』
『(センスな~い・・・・)』
あまりのセンスの無い名前に呆れてしまった。
「あの、輝二さん? 知り合いなんですか?」
「・・・・・・・・知らん。バイス、知ってるか?」
「う~ん・・・・覚えてねぇ」
正確には1度、ほんの一分にも満たない時に会っているのだが、二人はとっくに忘却の彼方に行ってしまっているようだ。
「まぁ、んなくだらない事よりも、カゲロウだっ!!」
リバイがキッとカゲロウことエビルを睨むと、ラブリー達もソッチに視線を向けた。
そして、エビルとデモンズが、それぞれの必殺技を放とうとしていた。
[バット! ダークネスフィニッシュ!]
『おぅらぁっ!!』
ーーーー【バットダークネスフィニッシュ】
エビルがエビルブレードに青緑のエネルギーをチャージすると、デモンズドライバーにスパイダーバイスタンプを押印した。
[Charge!]
「こっちも行くぜ!」
[デモンズフィニッシュ!]
デモンズの背中から赤い蜘蛛の足を生えて飛び上がり、右足に囲って飛び蹴りを放つ。デモンズの蹴りは斬撃を貫き、エビルに叩き込んだ。
『なにっ!?』
「おおおおおおおおおおおっっ!!」
ーーーー【デモンズフィニッシュ】
ヒットした際に、赤い蜘蛛の巣が浮かび爆発した。
『ぐおぁっ!』
エビルは爆発に吹き飛ぶが、受け身を取る。
『ふっ・・・・まぁ今日はここまでだな』
「逃がすと思ってるのか、カゲロウ!」
リバイがカマキリックアローを射つが、エビルは身体を無数の蝙蝠に変えて離脱し、声が響いてくる。
ーーーー新米仮面ライダー。精々リバイスに鍛えてもらうんだな。それと嵐山輝二。これで少しは理解したか? 俺達はお前の『弱点』を知っている。ゆめゆめ忘れない方が良いぜ・・・・『妹』の命が大事ならなぁっ!!
「っ!」
「バレてーらっ!」
『っ!!』
蝙蝠達が消えると、リバイは無言でゆっくりとゆいに近づき、気を失っているだけでケガをしていないと分かり安堵の息を吐く、フローラがおずおずと、リバイに近づいて声を発した。
「あの、輝二さん。私達この間ね、写真を見たの。輝二さんの子供の頃の写真。その中に、『妹』さんっぽい女の子がいたんだけど、まさかーーーー」
フローラの言葉に、リバイは観念したかのように声を発する。
「ああ、この子は七瀬ゆい。旧姓を『嵐山ゆい』。俺のーーーー『妹』だ」
『っ!』
プリキュア達、特にGoプリンセスチームは驚愕した。
「・・・・・・・・・・・・」
そして、デモンズもリバイに近づく。
「(・・・・狩崎さんがこの間から調整していたドライバーか。変身者は門川さんか?) 助かった。アンタがいなかったら、ゆいも危なかったかも知れない」
「・・・・・・・・・・・・」
デモンズはドライバーを外すと変身が解けた。そしてソコから現れたのは。
「なっ!?」
「マジでっ!?」
「うぇっ!?」
「あっ!」
「あぁっ!」
「どっひゃぁっ!」
「えっ!?」
「・・・・!」
「うそっ!?」
「っ!」
「なぁっ!?」
「・・・・・・・・誠司?」
変身を解除したデモンズを見て、リバイスとS☆Sチームとハートキャッチチームが驚き、特にハピネスチャージチームが驚愕に目を見開いた。
デモンズの正体が、相良誠司だったから。
「おう」
誠司は小さく手をあげて応えた。
オリジナル設定。誠司が仮面ライダー化、ゆいがオリ主の妹化、どうだったでしょうか?
次回、お節介プリキュア達が動くかも?