仮面ライダーリバイス 悪魔と伝説の狂想曲 作:BREAKERZ
ーエリオsideー
「ほら見ろよエリオ、コレが『太陽マン』だぜ!」
「へぇ〜!」
ここは〈フェニックス〉関連の病院にて、明日には退院を控えたエリオと奏太はスッカリ仲良くなり、奏太の好きなヒーロー『太陽マン』の配信をタブレットで見ていた。
と、ソコでCMのような配信が割り込んできた。
「うわっ出たよ、良い所で必ずこんな変な配信が割って入るんだよ!」
「ハハハ・・・・ん?」
と、ソコでエリオは突如眉根を寄せて、割り込み配信を一時停止した。
「どうしたエリオ?」
「・・・・奏太くん、このおじさん・・・・」
「ん? んん??」
エリオが配信に出ている男性を指差した。奏太もその男性を訝しそうに眉根を寄せる。
「「・・・・・・・・・・・・あぁぁぁぁっ!!!」」
「(ガラッ)二人共、病院では静かにしなさい!」
一瞬顔を見合わせたエリオと奏太は、気付いたように目を見開いて大声を上げると、ちょうど響達スイートチームと、キャロ達FW陣が病室に戻り、奏が声を上げた。
が、奏太は構わずタブレットに映った男性を指差した。
「ね、ねねねね、姉ちゃん! このおっさん!」
「えっ?ーーーーあぁ、心理カウンセラーの『灰谷天彦』さんね。この人がどうかしたの?」
「こ、この人です! 大川聖奈さんに『バイスタンプ』を渡していた黒幕は!」
『えぇぇぇぇぇぇっ!!??』
次いでエリオが言った言葉に、全員が驚きの声を張り上げた。
ーリバイスsideー
リバイスが『オクトパスバイスタンプ』を起動させた。
[オクトパス! Come on! オクト・オクトパス! Come on! オクト・オクトパス! Come on! オクト・オクトパス! Come on! オクト・オクトパス!]
ーーーーゆいが仮面ライダーに、か・・・・。
ーーーー運命がはじまっちった?
ーーーーもうバックギアは効かないな。
ーーーーんなの、最初から無かったんじゃない? 血の運命ってヤツじゃない?
ーーーー・・・・そうだとしたら、もうやるきゃないか!
ーーーー応よ! START YOUR OCTPATH!
ドライバーにセットしたスタンプを横に傾ける。
《ヒーハー!》
スタンプを持ったバイスが、リバイに振り下ろし、スタンプの中に入るリバイ。
[バディアップ! 奥から触覚! 遅れず出発! オクトパス〜! ひとっ絡み付き合えよ!]
「わひゃぁぁぁ!!」
ーーーーザパァァァン・・・・
スタンプが砕けると、リバイは出てきて、バイスらしい影は海の中に落ちた。
そして、リバイがその姿を露わにした。胴体にタイヤのようなタコの足が一本巻き付き、まるでスポーツカーのロボットようなデザインとなり、両足を曲げて中腰になり、腕を曲げた太ももに乗せて海の中にいるダイオウイカ・デッドマンとクジラ・デッドマンに向けて声を発する。
「おい〈デッドマンズ〉! 俺のテンションは、トップギアだぜ!」
『あああぁぁぁ〜・・・・』
「うぅぅぅっ!」
そのリバイの台詞に、GOプリンセスチームと、プラナリア・デッドマン(フェーズ2)と戦っているジャンヌが、「それ違うでしょう!」と、ツッコミを入れたい衝動に身悶えていた。
「あれ? バイスは?」
ーーーーこっちだよぉ! ルミナスちゃぁん!!
ーーーーザッパァァァァァァンン!
海の中から水飛沫を上げて現れたのは、スポーツカーのような形をし、スクリューはまるでタコの足となった潜水艦。その船首はバイスの顔となっていた。
これが、〈仮面ライダーリバイス オクトパスゲノム〉である。
「ま、まさか、バイス!?」
「そうなのよ! なにこれ!? 何で俺っちまた乗り物になっちゃってんのよっ!?」
「だが丁度いい!」
リバイは潜水艦のバイスに乗り込むと、リバイスドライバーを操作した。
[リミックス! バディアップ! 必殺! 一触即発! オクトパス!]
リバイはバイスな乗り込み、『リバイスオクトパス』てなると、水中に潜航した。
「・・・・いた!」
水中の中で、イカの足を伸ばしているダイオウイカ・デッドマンと、その隣にいたクジラ・デッドマンがいた。
「バイス! 死ぬ気で、決めるぜ!」
「オッケー! ヒッサーツ!」
ダイオウイカ・デッドマンとクジラ・デッドマンが攻撃するが、リバイスオクトパスは二体の真下へと更に潜航すると、スクリューを大回転させ、巨大な渦巻きを発生させた。
『っ! これは・・・・!』
『キュォォォォォォォ!?』
渦巻きに巻き込まれるダイオウイカ・デッドマンとクジラ・デッドマンが渦巻きの中心に集められる。
「バイス!」
「行ったれ!!」
リバイがバイスから飛び出ると、渦巻きの中に飛び込み、リバイスドライバーを操作する。
[オクトパス スタンピングフィニッシュ!]
渦巻きの中を高速移動するリバイがキックの体制になると渦の中心いたダイオウイカ・デッドマンとクジラ・デッドマンに向かってキックを浴びせる。
「ハァっ!」
『グァッ!』
『キュォ!』
その後二体を通り過ぎ、そしてまた渦の中に潜ると、今度は別の箇所からキックを浴びせてくる。
「ハァっ! ハッ! ハァァァァァァァッ!!」
またキックを浴びせて通り過ぎ、また渦の中に入ってから別の箇所からキックを浴びせて通り過ぎまたキックをと、それが段々加速していき、遂には視認すらできない程の超加速で浴びていく。
『グォォォォォォォォォォォォォォォッ!!』
『キュアアアアアアアアアアアアアアア!!』
ーーーードガァァァァァァァァンン!!
そして二体は渦巻きから出ると、クジラ・デッドマンが爆散し、ダイオウイカ・デッドマンは地面に叩きつけられた。
『ぐはっ!』
「よっと!」
「あらよっとぉ!」
レックスゲノムに戻ったリバイスは、MHチームにハピプリチームにデモンズと合流し、ゾウ・デッドマンとダイオウイカ・デッドマンとの戦闘を再開した。
ージャンヌsideー
そして、次々と迫りくるプラナリア・デッドマンとギフジュニアを、ジャンヌは軽やかなでしなやかな動きで回避していく。まるで柔軟に優れた蛇のように。
『ヌゥゥゥ!!』
「はぁ!」
ノウダラケアームズを振り回すプラナリア・デッドマンの攻撃を回避し、回し蹴りを叩き込んで後退させ、ギフジュニア達の戦う。
しかしジャンヌ、否、ゆいは、自分自身を訝しく感じていた。自分で自分を訝しむなんて妙な気分だが、ゆいは奇妙な感覚を感じていた。
「(ーーーーどうして私、こんなに戦えるんだろう・・・・?)」
そう。ゆいは武術の心得もなければ、フローラ達のように戦闘経験がある訳でもない。初めて変身したマーメイドにトゥインクルも戦えていたが、元々運動神経がそんなに高くない自分がギフジュニアとはいえ、こんなに大勢の敵を相手に圧倒しているのが不思議でならなかった。
「(まるでそうーーーー相手がこう攻撃したらこう対処して反撃しろって、本能と言うか、『直感』したような感覚・・・・)」
『ウワァァァァァ!!』
「っ!」
等と考えていると、プラナリア・デッドマンが無数の光弾を壁伝いに回避すると、踵落としをプラナリア・デッドマンに叩き込み、後退させた。
「死ぬ気で、いきます!」
ジャンヌは横に倒していたゲノムリフレクターを立てると、ゲノムリフレクターが光る。
「ハッ!」
そしてそのままギフジュニア達に向かっていき、蹴り技で次々と倒していく。
「ハァッ! ハァッ!」
ギフジュニアを撃破し、その爆発で姿が見えなくなるが。
「ハァっ!」
すぐに飛び出し、プラナリア・デッドマンに向かう。
『クゥッ!!』
プラナリア・デッドマンはノウダラケアームズを突き立てようとするが、ジャンヌはその攻撃を受け流し、肘鉄をプラナリア・デッドマンの腹部に叩き込む。
『カハッ!』
プラナリア・デッドマンが武器を落とすと、ジャンヌはカポエラように逆さ回転して連続で蹴りを叩き込む。
「ハァァァァァァァァ・・・・ハァァッ!!」
最後に蹴り上げて、プラナリア・デッドマンを上空に飛ばす。
「っ!」
そして、倒していたゲノムリフレクターをまた倒して飛び上がると。
『ラブ〜!』
『えぇぇ〜っ!?』
何と、ゆいの悪魔が光のコブラとなって、頭に乗せていたアロマとパフが落ちるが、スカーレットとトゥインクルがキャッチする。
そして光のコブラがジャンヌの右足に巻き付き。
[コブラ! スタンピングスマッシュ!]
「はぁぁっ!! はぁっ!!」
ーーーー『コブラスタンピングスマッシュ』
回し蹴りを放つと、プラナリア・デッドマンの身体から無数の赤い契約書が飛び出てきて、大川聖奈と分離させる。
『わわわわわ!!』
落ちてきた大川聖奈は、フローラとマーメイドがキャッチする
そして蹴りを浴びせたプラナリア・デッドマンは地面に叩きつけ、爆散した。
ーーーードゴォォォォォォンン!
「ふぅ〜・・・・」
『ラブラブ!』
息を吐くジャンヌの隣に、ゆいの悪魔が元の姿に戻った。
―天彦sideー
「っ!」
天彦が持っていた大川聖奈とデッドマンとの契約書も燃え消えてしまった。
「ゆいちゃん凄い! 最高!」
はしゃぐアギレラを睨む天彦だが、そんな顔をアギレラはザマァと言わんばかりに笑みを浮かべて、その場を去った。
「オルテカ! フリオ! 帰るよ」
それが聞こえたのか、ライブと戦っていたフリオと、リバイスと戦っていたオルテカがその場を退いた。
ーゆいsideー
ジャンヌが『コブラバイスタンプ』をゲノムリフレクターから外すと、ゆいの姿に戻った。
「・・・・っ」
ゆいは、自分に向けられた殺気に目を向けると、ソコには、心理カウンセラーの灰谷天彦が、鼻息荒く自分を睨みつけながら立っていた。
「あの人って・・・・灰谷天彦? まさか・・・・!」
ゆいは、ヤツが『黒幕』だと直感し睨み返した。
『ゆい(ちゃん/ゆいゆい)!!』
「っ! 皆!・・・・はっ」
変身解除して自分に近づくはるか達に一瞬視線を奪われ、再び灰谷天彦を見るが、その姿は忽然と消えていた。
◇
大川聖奈が、シグナムとアインスに連行されるが、ゆいが話しかける。
「大川先生!」
「もう駄目・・・・涼太の記憶が・・・・」
「・・・・アナタの御子息なら、〈フェニックス〉で保護しました」
「えっ?」
「モンディアルと南野の弟が、『黒幕』が灰谷天彦である事を伝えてきてな。ヤツの病院に向かってみればもぬけの殻だったが、アナタの息子さんを見つける事ができました。今、我々の仲間のシャマル‹医務官›が、必死に記憶回復のリハビリをしています」
崩れそうになる大川聖奈に、シグナムとアインスがそう言った。
「―ーーー諦めないで下さい、大川先生。きっと涼太くんの記憶は戻ります。貴方がソレを信じなきゃ駄目です」
「・・・・・・・・(コクン)」
ゆいがそう言うと、大川聖奈は涙を流しながら頷き、連行されていった。
◇
「私、できたよね?」
《ラブ〜! 最高!》
「ありがとう」
ゆいはまた公園に戻り、思念体の自分の悪魔に話しかけていた。
「よぉっゆい」
「っ、兄さん・・・・」
声をかけてきたのは、輝二だった。
「・・・・兄さん。私・・・・戦っても良いかな?」
「・・・・・・・・兄としては、お前の意思を尊重したいが、やはり危ない事をしてほしくない」
「・・・・・・・・」
「だけど、お前の『覚悟』が本物だって事は分かった」
「っ、それじゃあ・・・・」
「ただし! 単独行動はあんまりするなよ。お前にはーーーー頼りになる『仲間』がいるんだからな」
輝二か自分の背後を親指で指すと、はるか達がまたトーテムポールになって隠れていた。今度はなぎさ達にめぐみ達まで。
「うんーーーーでも、兄さんだって『仲間』だよ」
「アイツらはただのーーーー『厄介者』だ」
『『厄介者』!?』
「さて、ゆいの歓迎会だ。ぶーさんの店でプリン奢ってやる」
「ホント!? やった!」
そう言って、輝二とゆいは手を繋ぎあって、『仲間達』の元へと歩いていった。
《へへへへ! コレにて一件落着!》
《ラブ〜!》
《っていうかさ、お前「ラブ」とか「コブ」とかいっぱい言うしさ、『ラブコフ』って名前どう?》
《ラブ・・・・コブ?》
《ヘヘッ! 先輩悪魔の俺っちより目立つんじゃあねえぞ!》
《分かったか?》
《ラブ〜!》
《ヤバいんですけど! メッチャかわいい・・・・。俺っちより人気出そうで、怖いんですけど!》
《クズ!》
《えっ! ちょっと待ってねえ・・・・》
《『クズ』って言ったよね?》
《ラブ〜!》
《ウソ・・・・ねえ聞き間違い?》
《ラブラブ!》
《ドサクサに紛れて『クズ』って言ったよね?》
《・・・・クズ》
《また言ったぁ! ねえ、ねえ、『ラブ』を下さぁい!》
思念体のバイスとゆいの悪魔『ラブコフ』が、ワチャワチャと追いかけっこを始めた。
ー狩崎sideー
そしてその頃、狩崎はモニターに映し出した〈仮面ライダージャンヌ〉を、否、『リベラドライバー』を見据えていた。
「私が廃棄した筈のドライバーが、なぜ妹ガールが?」
そう。ゆいが使用した『リベラドライバー』は以前、狩崎が廃棄処分したドライバーだったのだ。
ー輝二sideー
「輝二さん! 一緒『魔法界』に行こう!」
「いきなり人ん家に来て何言ってんだよ?」
家のパソコンで『記憶回復療法』のサイトを開いて調べていた輝二の元に、みらい達魔法使いチームと、マナ達ドキドキチームがやって来て、みらいが元気よくそう言うと、輝二は半眼でそう応えた。
「ーーーー菱川、説明」
「あ、はい。つまり、この前捕まえた大川聖奈さんの息子さんの記憶を呼び戻そうって、はるかが言ってね。他の皆も図書館やらネットで調べまくっているけど、今一成果が出なくて、リコが前に『魔法界』の『魔法学校』の『知識の森』って図書館のような場所で、『記憶を呼び戻す魔法』が記された魔法書を見た、って言ってね。皆でこれから行こうって話になったの」
「ーーーー本当か十六夜?」
「本当よ! 確かに見たわ! 前に本を誤って落としーーーーじゃなくて! 調べ物をしていた時に、チラッとだけど、確かに『記憶に関する魔法』って書物があったわ! 記憶の改変とかは禁じられているけど、記憶を呼び戻す魔法だったら、使っても問題ないわ!」
「ーーーーふむ。お前らだけじゃ心配だし、〈デッドマンズ〉が現れても、ゆい達がいるから大丈夫、か。分かった。一緒に行こう」
「やったぁ!」
そして輝二とドキドキチームと魔法使いチームは、魔法使いチームの案内でカタツムリニアに乗り込み、『魔法界』へと向かう。
ー???sideー
「ーーーーくくくく、魔法使いプリキュアを監視していれば、いずれ『魔法界』へ行くと思って見張っていたが、遂に行けるぞ! これで僕にも魔法の力を手に入れて、『陰の支配者』への道が見えてくる!」
[クロサイ!]
カタツムリニアの車両の下にしがみついて、サイのエンブレムがついた『クロサイバイスタンプ』を持っていた一人の少年ーーーー『スタイリッシュ悪人デストロイヤー』がほくそ笑みを浮かべていた。
輝二とプリキュアチームはこの時気づいていなかった。
今自分達の下に、侵入者がいる事に。そしてこの男の暴走で、自分達は『並行世界』へと旅立つ事になるとは。
「さぁ、ショータイムだ!」
《気取るなアホ》
これの続きは、『デート・ア・ライブ 指輪の魔法使いと精霊の恋愛譚』の191話を観てください。
〈仮面ライダーリバイス・オクトパスゲノム〉
リバイは仮面ライダードライブ・タイプスピードのような姿となり、足の裏に吸盤が付いており、壁や天井に張り付いて戦える。水中も高速で泳げる上に、擬態能力もある。
バイスはトライドロンを潜水艦のようにし、スクリューがタコの足となって深海八千メートルまで潜れる。