仮面ライダーリバイス 悪魔と伝説の狂想曲 作:BREAKERZ
が、仮面ライダーセイバー勢は出てきません。その代わり、あの『マフィア』達が参戦します。
さらにオリジナルキャラも出ます。
絶望の未来を変える為
ー???sideー
ソコは、悪魔が世界を支配して、五十年の月日が経った未来。
暗黒の曇天に包まれた世界。かつて人類が長い年月を重ねて築き上げてきた文明は悉く破壊され、異形の怪物達が跋扈し、人類は奴隷に成り果てていた。降りしきる雨は、そんな人々の流す涙のようである。
しかし、そんな人々を嘲笑うかのように上空に浮かび、妖しいネオンの光に照らされた巨大な建造物『デビルシティ』に悪魔達は住み、人類を見下ろしていた。
そして下界では悪魔『ギフジュニア』と、その他にーーーー。
『ザケンナー!』
『ウザイナー!』
『コワイナー!』
『ホシイナー!』
『ナケワメーケ!』
『デザトリアーン!』
『ネガトーン!』
『アカンベー!』
『ジコチュー!』
『サイアーク!』
『ゼツボーグ!』
『ヨクバール!』
『ガミー!』
『オシマイダー!』
かつて、『伝説の戦士達』が倒した『闇の怪物達』が不気味な雄叫びをあげる。
人々の心は嘆きと恐怖と、諦めと絶望に満ち、その疲弊しきった心が、さらに『闇の怪物達』と『悪魔』を作る、悪夢の悪循環を生んでいた。
「ハァハァハァ・・・・」
そんな中、一人の男性がトンネルの中を必死に逃げていた。自分を追いかけているのは、
『キー!キー!』
『チョイー!』
『伝説の戦士達』が倒した下級戦闘員である『スナッキー』と『チョイアーク』が追いかけていた。
「っ! っ! っ!」
男性は足元にある小さな瓦礫などを投げつけると、スナッキーとチョイアークは、それだけで怯み、その隙に逃げるを繰り返していたが。
「あっ・・・・!」
トンネルは行き止まりになってしまい、振り向くとソコには。
『ギフー!』
ギフジュニアだけではない、『悪の仮面の戦士達』が、ギフジュニアとスナッキーとチョイアークの軍団を引き連れてやってくる。
「ハァハァ、ハァハァ・・・・!」
最早逃げ道は無いと諦めようとしていたその時、青年の足元の地下へと続く扉が開き、そこからーーーー。
「おいオッサン! 死にたくないならこっちに来い!」
「へっ?」
「早く! 『ダークライダー達』が来るわ!」
十四歳位で、ボロボロの衣服を纏った左右の目が違う金髪の少年と、同じく左右の目が違うライトグリーンの髪の少女に招かれ、そのまま地下へと逃げる。
「アアッ・・・・ハァハァ、ハァハァ・・・」
通路を駆け抜ける三人、角を曲がると少し立ち止まり、少年が話しかける。
「なぁオッサン、アンタ名前は? オレはーーーー『吉宗』」
「私はーーーー『炎華』」
「『百瀬 龍之介』・・・・」
「「っ!?」」
男性の名前を聞くと、少年と少女、吉宗と炎華は息を呑むような態度を示す。
「・・・・『ドクター』の言った通りか・・・・!」
「はぁ?」
「ーーーー説明している時間はないわ! 早く来て!」
理由の分からないまま、二人に連れられ、龍之介は通路を走り回ると、研究室のような部屋へと入った。
その部屋には数多の機械や色々な資料が貼られたホワイトボード、PCにも設計図が表示されていた。そしてその中央に、ボロボロの衣服に長い白髪と白ひげをを生やした眼鏡の老人がいた。
「『ドクター』! 『百瀬 龍之介』を見つけてきた!」
「おぉ! そうか! まさに運命だ!」
『ドクター』と呼ばれた老人は龍之介の顔をマジマジと見つめる。
「あの・・・・?」
「時間がない。君に“この世界”で何が起きたか、簡潔に説明しよう!」
そう言って、『ドクター』は龍之介に話したーーーー。
「まさか、そんな事が・・・・!」
「世界を救う方法は最早一つしかない。私が作ったこの『サイクロトロンドライバー』と、彼らが持つ『スタンプコミューン』を使えば、君達を過去に送り込む事ができる! しかし、吉宗くん達のと違い、送り込めるのは、百瀬龍之介、君の『精神体』だけだ」
ドクターはポッドに入っている『ドライバー』を見せ、さらに吉宗と炎華が懐から出した携帯端末の形をしたアイテムを見せた。
「俺の、『精神体』・・・・」
「君は先ず、『五十年前の世界』に戻り、『息子』を探せ!」
「『秀夫』を? 何故息子を捜す必要が?」
「ーーーー『家族』だ! 自分と同じ遺伝子を受け継ぐ者に体を借りねば、変身する事はできないのだ!」
「こんな設備じゃなかったら、ちゃんとしたタイムトラベルができるんだけど・・・・」
「今の俺らの設備じゃ、ここまでが限界なんだ・・・・!」
『ドクター』の説明に、炎華と吉宗は悔しそうに言う。龍之介は少し黙ると、口を開く。
「・・・・・・・・秀夫に会えるのか?」
「そうだ! 息子に会い、共に〈仮面ライダー〉となり、この『悪魔が支配する未来』を変えるのだ! 大丈夫、吉宗くんと炎華くんも、君の護衛として共に行く!」
「ーーーー俺が・・・・〈仮面ライダー〉に」
「「「(グッ)」」」
龍之介の言葉に、三人は親指を立てた。
そして、部屋の一角に置かれた仕切り部屋の椅子に座り、『サイクロトロンドライバー』を腰に巻いた龍之介と、その隣に立つ吉宗と炎華。そしてその逆に立つ『ドクター』。
「さあ、行くぞ」
「ああ」
「はい」
「ええ」
『ドクター』の言葉に全員が頷くと、『ドクター』は『サイクロトロンドライバー』を押して起動させると、ドライバーの中心部が赤く、眩く発光する。
[Ready!]
すると、ドライバーから赤い旋風が巻き起こる。
「アッ、アッ、アッ・・・・!」
すると、龍之介の脳裏に記憶が甦る。
【死んでも、貴様らの思い通りになるもんか!】
【やった! 約束だよ!】
【家族の無事は約束してくれ!】
「あっ、あっ・・・・」
龍之介の身体から『精神体』が飛び出すと、赤い粒子となってドライバーの中心部に吸い込まれる。
「吉宗くん! 炎華くん!」
「「はい!」」
すると、二人はスタンプペンを取り出し、携帯端末の中心に押印した。すると、吉宗の身体は橙色の粒子に、炎華の身体は桃色の粒子に変わり、同じようにドライバーに吸い込まれいった。
「ーーーー頼んだぞ、〈ヒーロー〉達よ!」
『ドクター』は、旅立った者達にそう言った。
ー輝二sideー
そしてここは現代。とある高校の『箏曲部』を狙って、デッドマン達が暴れていた。
ギフジュニア達を率いるのは、見た目は完全にアーマーを装備したトカゲ人間に、頭に棘が並んだ姿をしたデッドマン『イグアナ・デッドマン第二フェーズ』である。
『認めないぞ! お前らみたいな問題を起こした奴らが、私達より優れているなんてぇっ!!』
『うわぁぁ!』
『きゃぁぁ!』
逃げ惑う箏曲部の部員達、そんな中、一人の女子部員が転んでしまい、リザード・デッドマンが近づくと、不良っぽい見た目の男子部員が、その女子部員を覆うようにして庇おうとする。
『不良が、カッコつけるな!』
そんな男子部員に向けて、イグアナ・デッドマンがその爪を振り下ろそうとした。
が、
「「はぁっ!!」」
『ぐわぁっ!!』
箒から飛び降りたミラクルとマジカルがダブルキックイグアナ・デッドマンを後退させた。
「逃げて!」
「あっ、ありがとうよ! 走れるか?」
「ご、ゴメン、足が・・・・!」
「ーーーーたくっしゃぁねえ!」
「ええっ!? ち、ちょっとー!!////////」
フェリーチェが逃げるように言い、男子部員が足を挫いた女子部員をお姫様抱っこで持ち上げて避難した。
「ほぅ、お姫様抱っことは中々やるなぁ」
「「「輝二(さん)!」」」
「さて、燃えてきたぜ!」
《俺っちのカッコいいとこ、見ててくれよな!》
[リバイスドライバー!]
輝二はリバイスドライバーを腰に巻いて、『レックスバイスタンプ』を起動させる。
[レックス!]
「はーぁ・・・・!」
輝二はバイスタンプに息を吹き、背後にLINEのような画面が浮かび、輝二とバイスのやり取りが表示される。
ーーーー今回は劇場版よん!
ーーーー何言ってんだよバイス。
ーーーーとっとと変身だ
ーーーー仮面ライダー・・・・。
ーーーーリバイス!!!!
ーーーー喧しい!
[Come on! レ! レ! レ! レックス! Come on! レ! レ! レ! レックス!]
「変身!」
ドライバーにセットすると、思念体バイスが巨大なスタンプを手に持つ。
≪行くよ!≫
輝二はそのまま『レックスバイスタンプ』をベルトに押印しスタンプを横に傾けと、スタンプを掲げたバイスが、輝二に向けてスタンプを振り下ろし、輝二はスタンプの中に閉じ込められ、そのスタンプが砕け散り、変身した輝二と、その隣に、同じく変身したバイスが現れた。
[バディアップ! オーイング! ショーニング! ローリング! ゴーイング! 仮面ライダー! リバイ! バイス! リバイス!]
「ふっ」
「へイ!」
変身し、腕タッチをする二人の〈仮面ライダー〉、〈仮面ライダーリバイス〉だ。
「よ~しそれじゃ、行ってみよ〜!」
リバイは『オーインバスター50』を、バイスは『オストデルハンマー』を構えて、イグアナ・デッドマンに攻め込む。
「おらよっ!」
「タァッ!」
『がぁ!』
「二人ともやるぅ!『ギフゥ!』うわっと!」
「ミラクル! リバイスを見てないで、私達も悪魔退治よ!」
「えいっ!」
ミラクルとマジカルとフェリーチェは、周囲のギフジュニアを倒す。
「おりゃっとぉ! ハハッ・・・・は~い皆さんご注目!」
戦っている最中、バイスが何処かに話しかける。
「こっちが、『嵐山輝二‹アラシヤマコウジ›』!・・・・で俺っちは、輝二から生まれた悪魔『バイス』だ!」
「お前、毎度毎度誰と会話してんだよ?」
『お前ら、ふざけてんの!?』
なんて話していると、イグアナ・デッドマンが襲うが、リバイが抑える。
「ハハハハッ! おっと、輝二が〈仮面ライダーリバイス〉に変身すると、俺っちも〈仮面ライダーバイス〉になるって訳! そこんとこよろしくね!」
「バイス! 遊んてないで戦いなさいよ!」
「へいへい。あっ、あそこにいるのがプリキュアオールスターズの一つ、〈魔法使いプリキュア〉ちゃんね! おらっと!」
ミラクル達を指差してから、オストデルハンマーでイグアナ・デッドマンを押し出す。
「ハハッ! いい子ちゃん、いい子ちゃん♪」
バイスがオストデルハンマーを撫で回す。
『グゥゥゥ〜!』
リザード・デッドマンが痛みを堪えるように蹲る。
「なぁ輝二! 新しいスタンプ、試してみない?」
「ーーーーよし」
「うわっ!?」
リバイはバイスの言葉を聞き、レックスバイスタンプを取り外すと、バイスがリバイの中に戻り、新しいバイスタンプを取り出して起動させた。
[クロサイ!]
「はっ!」
『クロサイバイスタンプ』だ。リバイはバイスタンプに息を吐くと、ドライバーに押印した。
[Come on! クロロロロロ・クロサイ! Come on! クロロロロロ・クロサイ! Come on! クロロロロロ・クロサイ!]
《はっ!》
再び思念体バイスが飛び出すと、スタンプをドライバーにセットした。
すると背面にまたLINEの画面が展開されながら、バイスにバイスタンプをに叩き込まれ、砕け散ると、新たなゲノムへと変わった。
リバイは、紫色の大きなパーカーのような服を着て、頭をさに一本の角が生え、複眼は妙に大きくつり上がった姿に。バイスはコングゲノムやブラキオゲノムのような重厚で大きな鎧を装備し、尻尾もまた大きく鋭く尖った別の姿〈仮面ライダーリバイス・クロサイゲノム〉である。
[バディアップ! 角で粉砕! この世で万歳! オレ! クロサイ! バッチリ突きな〜!]
「ーーーーふん。覚悟、燃やすぜ!」
「俺っち達の活躍! バッチリ見なね〜!」
「「「あぁぁぁぁぁ・・・・!」」」
新たな姿となり、腕タッチしたリバイスに、魔法使いチームは何故か、「それ違うでしょ!」と、ツッコミを入れたい姿勢で身悶えていた。
『グゥゥゥ・・・・ウバァァァァ!!』
イグアナ・デッドマンが口から溶解液のような液を吐き出すと、リバイは足元がフワリと浮かぶと、すぃ~と、避けた。バイスがガードするが、液がすり抜けていった。
「わぉ! 俺っちの身体を振り抜けた!」
「身体が浮遊する・・・・まるで幽霊になった気分だぜ」
二人は奇妙な感覚に眉根を寄せる。そしてすぐにリミックスを発動させる。
[リミックス! バディアップ! 必殺! 一切! 粉砕! クロサイ!]
「はい尻尾向けて四つん這い!」
「ーーーーなんか不快だな・・・・」
背中を向けて四つん這いになり、鋭い尻尾を突き上げたバイスの背中に、リバイがその背中にしがみつき、バイスの尾ていに顔を埋めるようにすると、パーカーが大きく広がり、まるでサイの頭のようになり、巨大なサイ『リバイスクロサイ』となった。
ーーーーブゥゥゥゥゥ〜!!
リバイスクロサイが雄叫びを上げると、前後の足が浮遊して足を動かし、宙を飛びながら駆け抜ける。
「イヤッホォー!」
「なんでサイが空を飛ぶのよ!?」
ギフジュニアを全滅させたマジカルがツッコミを炸裂させた。
ーーーーブゥゥゥゥゥ〜!
「「ハーっ!」」
『がぁ!?』
リバイスクロサイはイグアナ・デッドマンに角を突き立て、上空に飛ばすと、さらに宙を飛んで追って突き立て、それを繰り返すと、上空まで飛び上がり、最後は角で突き刺して地面に叩きつける。
[クロサイ スタンピングフィニッシュ!]
「「ターっ!!」」
地面に叩きつけられイグアナ・デッドマンは火花を散らすと、リバイスはリミックスを解除して離れる。
「ほんじゃぁいつもの、いってみよ〜!」
バイスがそう言うと、魔法使いチームの三人が集まり、
「「スリー」」
バイスと共にフェリーチェが指を三本立て、
「「「ツー」」」
次はマジカルも交ざって指を二本立て、
「「「「「ワン」」」」」
最後にミラクルとモフルンも交ざって指を一本立てると、
「「「「「ドッカーン!」」」」」
『ガァァァァァァァ!!』
ーーーードッカァァァァァァァァァァンンッ!!
イグアナ・デッドマンが爆発し、『イグアナバイスタンプ』がリバイの目の前に落ちてきて、リバイは回収した。
「『イグアナバイスタンプ』、回収完了」
「ハハハハッ! あっ、おう皆、いくら俺っちがカッコよくても・・・・」
「あの、バイス」
「周りの皆に聞こえるように声出して読んじゃぁ駄目だよ」
「えっ? 誰かいるの?」
「どうしても我慢できなければ、拍手してくれてもいいけどね。ま、できればの話だけどよ。ハハハハ・・・・ムリか」
「ーーーーお前が一番うるさい!」
遂に我慢できなくなったリバイが、バイスの口を掴んだ。
が、バイスはその手を振り解き、走り回る。
「や〜い! 皆、拍手は自由だからね!」
「ちょっとバイス待ちなさい!」
「はい拍手〜!」
「もう!」
バイスを追いかけ回す魔法使いチーム。それを見て呆れるリバイ。
「ほらもう帰るぞ」
「絶対帰らないもんね! ヒュ〜、ドロドロ!」
「もうバイス!」
と、数分後にやってくる〈フェニックス〉隊員達が来るまで、追いかけっこは続いた。
ーアギレラsideー
そしてその頃、アギレラ達はとある山の山中を歩いていた。
「ねぇまだなの?」
「もうすぐですよ」
「おっと・・・・アギレラ様、足元に注意してください」
「・・・・・・・・」
アギレラとオルテカとフリオ、それだけでなく、一人の人物が共に何かを探していた。
完全な獣道を歩いていくアギレラ達は、大きく広い岩壁を見つけた。
「本当にここなんでしょうね?」
「・・・・間違いない」
「よいしょ・・・・アギレラ様! 入り口がありました!」
フリオが、岩壁の中に、明らかに人工で作られたドアを見つけた。
「ふ~ん、意外とチョロいのね」
アギレラは、『協力者』を見てそう言うと、オルテカとフリオを連れて、入り口に向かう。
「・・・・・・・・」
『協力者』はただニヤリと笑みを浮かべる。
◇
中に入ると、一つの幾つもの部屋の中にある研究所の跡のような廃墟であり、特に大きな部屋に入った。
フリオとオルテカが懐中電灯で中を照らすと、中は完全に荒れ果て、埃にまみれ、人が居なくなっておよそ数十年の月日が流れたのが容易に想像できた。
「ここに『ギフ様』の親戚がいらっしゃるのね!」
「ここに封印されている筈です」
「早くお会いしたいなぁ!」
そんなアギレラに、オルテカがアタッシュケースを見つけ、その中にあった四つのスタンプを見せながら話しかける。
「アギレラ様。これが恐らく、『クリスパースタンプ』です」
「『バイスタンプ』とは違った別のスタンプがあったとはねえ」
『クリスパースタンプ』と呼ばれる物を見て、薄っすらと笑みを浮かべるアギレラ。
「アギレラ様!」
フリオの声に振り向くと、壁の一角が開き、その中に、何やら禍々しい形をしたスタンプが厳重に保管されていた。
「これが、『ギフ様』に匹敵する悪魔を宿す特別なスタンプ」
「・・・・・・・・」
アギレラはそのスタンプに触れようとするが、結界のような物が展開されるが、アギレラは構わずそのスタンプに触れた。
その瞬間ーーーー。
ーーーードゥゥ・・・・!
「「「ウッ!」」」
スタンプから波導が放たれ、後ずさると、スタンプは独りでに宙を浮かばと、その紋章を浮かばせ、宿っていた『悪魔』が解放された。
『オォォォォ・・・・!』
骨を思わせる白い身体を持ち、頭部から胴体にかけて赤い装飾を張り付けたような禍々しい姿をし、同色の双角を持つ、顔に当たる部分には、前に突き出た白い角ををした生物の骨があるその姿は、まるで人々が連想する悪魔もしくは魔王を思わせる容姿をしていた。
「・・・・お寝覚めのご気分はどうですか? 『ディアブロ様』」
アギレラは恭しく礼をする。
『ーーーー人間に用はない』
「フッ・・・・ただの人間じゃねえけどな」
[ウルフ!]
[ダイオウイカ!]
ディアブロの言葉にフリオが一笑し、オルテカと共にウルフ・デッドマンとダイオウイカ・デッドマンへと変身し、ディアブロに襲いかかる。
『ンン!』
『『ウウッ・・・・!』』
が、ディアブロが両手から発する漆黒のエネルギー波を放ち、二人を吹き飛ばす。
『はっ!』
「あっ・・・・うぅっ・・・・!」
ディアブロはアギレラの首を掴み持ち上げる。
『人間など悪魔に支配されて当然の存在』
「ウッ・・・・私も、そう思います。私を、ディアブロ様の下僕としてお使い下さい・・・」
『ヤーッ!』
「ウッ、ウウッ・・・・」
ディアブロはアギレラはフリオとオルテカが倒れた場所に投げ捨てる。
『ハーッ・・・・我の仲間になるか?』
「ーーーーディアブロ様。こちらをお使い下さい。かつての偉大なる人間の遺伝子を宿したスタンプです」
アギレラは『クリスパースタンプ』をディアブロに差し出した。
『ーーーーンンッ!』
ディアブロは『クリスパースタンプ』を宙に浮かせて、自分に押印させると、四つの紋章が浮かび上がり、四体の『悪魔』が生まれた。
倭国の女王卑弥呼の遺伝子情報を受け継ぎ、緑色の数珠などの装飾をあしらった赤紫色の装束を身に纏い、ま頭部からは青白い両腕が角のように生えている悪魔〈ヒミコ・クリスパー〉。
古代エジプトのファラオ・クフ王の遺伝子情報を受け継ぎ、歯を見せて笑ったような顔にネメスを被ったような青い頭部と身体を持ち、背中には巨大な翼を生やしている悪魔〈クフ・クリスパー〉。
発明王トーマス・エジソンの遺伝子情報を受け継ぎ、赤い蝶ネクタイの黒いスーツと金色の蓄音機などの機械が混ざったような姿を持ち、頭部も同色のエジソンの顔に電球が埋め込まれたような姿をした悪魔〈エジソン・クリスパー〉。
スパルタ王レオニダスの遺伝子情報を受け継ぎ、まるで鉛のような筋骨隆々とした筋肉で全身を覆っている首元には本来の腕とは違う赤い両腕が存在している他、兜と屈強な男性の顔が混ざり合った頭部と赤いマントを羽織っている悪魔〈レオニダス・クリスパー〉。
『我が身より生まれし悪魔達よ。我の為に励め。ンンッ!』
ディアブロが四体のクリスパーとアギレラの右手の甲に、自身の紋章を刻んだ。
『おっ?』
『おおっ!』
「・・・・・・・・ディアブロ様。一つ、ご忠言したい事があります」
アギレラが膝を突いて、ディアブロに進言した。
『ーーーー何だ?』
「『伝説の戦士 プリキュア』と呼ばれる者達が、必ず我らの邪魔になります。彼女らは数も多く、追い詰められれば追い詰める程、厄介な事をする者達です。彼女らの無力化をしなければならないと思います」
『・・・・どうするのだ?』
「これを・・・・」
アギレラは懐から、『MIDEN F-Mk2』というカメラを差し出した。そのカメラの隅に、『R・М』とイニシャルが彫られていた。
『これは何だ?』
「これはかつて、プリキュア達を追い詰めた魔物と同じ物です。以前のヤツはくだらない感情を持っていた故に、プリキュア達にそこを付け込まれ敗北しましたが、ディアブロ様の力で生み出されれば、完全な魔物として生まれるでしょう」
『ンンッ!!』
ディアブロが、カメラに己のエネルギーを流し込むと、カメラが変貌し、『魔物』へと成った。
『ーーーーーーーー!!』
『魔物』の不気味な唸り声が、研究所跡に響いたのであった。
『フッフッフッ・・・・』
ディアブロは不気味な含み笑いを上げるのであった。
ー仮面ライダーリバイス ビヨンド・ジェネレーションヒーローズDXー
『イグアナ・デッドマン』
トカゲ怪人をイグアナ風にして、鎧を纏った姿。
契約者は、とある名門女子校の箏曲部の部員。今年の箏曲の全国大会で上位に入賞したが、優勝を不良男子がいる箏曲部に、準優勝をチャラい感じの男子がいる箏曲部が得た事を逆恨みし、〈デッドマンズ〉から『イグアナバイスタンプ』を貰い、襲いに来たのだ。