仮面ライダーリバイス 悪魔と伝説の狂想曲   作:BREAKERZ

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始まりの仮面ライダー・本郷猛

ー百瀬龍之介sideー

 

百瀬龍之介は、過去に起こった事を話し始めた。

 

 

 

* * *

 

 

 

幹部に連れられ、監禁部屋にやって来た百瀬龍之介は、拘束された青年を見る。

 

【この男は、〈ショッカー〉最強の『改造人間』になる男ーーーー本郷猛だ】

 

レーシングスーツを着たその男、本郷猛は拘束されて気を失っていた。

 

【本郷猛・・・・?】

 

【スポーツ万能にして、知能指数600の極めて優れた頭脳をもった。君と同じく、科学の道を目指していた大学生さ。急いで改造手術の準備をしろ】

 

それに頷いた百瀬龍之介は、幹部が去った後に監禁部屋に入って、本郷猛と話をした。

 

【君は誰だ!? 俺に何をする気だ?】

 

【手術によって、君の体は改造してあげようと思う。私達〈ショッカー〉が誇る科学の力によってね】

 

【やめるんだ!】

 

抗おうとする本郷猛の身体を抑える百瀬龍之介。

 

【抵抗しても無駄だ。君は脆弱な人間の身体を捨て、超人へと生まれ変わる。その時君は、〈ショッカー〉に感謝すらする筈だ】

 

【やめてくれ! そんなものは『科学』じゃない!】

 

完全に〈ショッカー〉に心酔してしまった百瀬龍之介に、本郷猛は訴える。

 

【人の為になる事が、『科学』じゃないのかっ!?】

 

【・・・・・・・・・・・・】

 

本郷猛の言葉に、百瀬龍之介は僅かな揺らぎをみせた。

しかし、本郷猛の改造手術が始まった。手術台に拘束された本郷猛に、不気味な笑い声が部屋中に響くと、『ショッカー首領』の声が響いてくる。

 

ーーーー本郷猛、ようこそ我が〈ショッカー〉に来てくれた。君は選ばれた栄光の青年だ。

 

【やめろ、やめろ! 〈ショッカー〉!!】

 

既に身体は改造されてしまった本郷猛は必死に止めろと叫ぶが、それに構わずショッカー首領の無情の声が響く。

 

ーーーー君の意思に関わらず、君は既に〈ショッカー〉の一員に、ほぼなってしまっているのだ。君の身体に、今から5万ボルトの電流を流す。

 

そして、百瀬龍之介が5万ボルトの電流のスイッチを入れた。

 

【ぐぅあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっっっ!!!!】

 

百瀬龍之介はその光景に、今更ながら、思わず顔を俯かせてしまった。

 

 

 

 

* * *

 

 

 

 

「俺が改造を施した怪人は、〈ショッカー〉に誘拐された罪のない人間達だった」

 

百瀬龍之介は、自分のしてきた事の罪深さを懺悔するように話していく。

 

「・・・・そんな時だ。本郷猛は緑川博士に手助けされ、共に〈ショッカー〉を脱走した。しかし、緑川博士はそのすぐ後に、『蜘蛛男』と言う怪人に殺されてしまった。彼がいなければ、〈仮面ライダー〉の伝説は、この世に存在しなかっただろう」

 

「・・・・・・・・(グスン)」

 

その話を聞いて、マーチは薄っすらと目に浮かんだ涙を拭った。

大叔父である緑川弘博士は、〈ショッカー〉に騙されたとは言え、非人道的な研究をしていた。しかし、最後は〈仮面ライダー〉の伝説を作る手助けをした。その誇らしさと悲しみが複雑に絡み合った涙だろう。

ハッピー達が慰め、輝二がハンカチを手渡し、マーチがそれで鼻をかんだのはご愛嬌としよう。

そして、百瀬龍之介は話を続ける。

 

「そして、生き残った本郷猛が、怪人達と戦っている事を知ったんだ・・・・」

 

「それがーーーー〈仮面ライダー〉の伝説の始まりだな」

 

「ああ。俺や大勢の科学者達が作り上げた怪人達、『蜘蛛男』、『蝙蝠男』、『さそり男』、『サラセニアン』、『かまきり男』、『カメレオン男』、『蜂女』に『コブラ男』、ありとあらゆる怪人達と戦い、彼は討ち破ってきた。驚いたよ、〈ショッカー〉はあの〈ナチス〉で研究されていた技術すらも使われていてたと言うのにな」

 

「〈ナチス〉って・・・・第二次世界大戦の、ドイツ軍のあの〈ナチス〉か?」

 

「ああ。その通りだ」

 

『えぇぇっ!? な、〈ナチス〉っ!?』

 

『ーーーーってなに?』

 

『だはっ!?』

 

まさか『第三帝国』とまで言われ、小学校の授業や、昔の洋画に良く出るあの〈ナチス〉とも、〈ショッカー〉は関係を持っていた事に、プリキュアオールスターズの大半が驚愕するが、ブラックを筆頭に、『お馬鹿プリキュア』達は首を傾げ、プリキュア達がズッコケた。

気にしないで続けてくれ、と輝二が勧めた。

 

「ーーーー本郷猛の言葉が胸に突き刺さったよ。俺はこんな事がやりたかったんじゃない。科学の力で、世界を平和に・・・・!」

 

「・・・・ずいぶんと、つごうのいいことをいうのね? さんざん、つみのないひとたちをかいじんにしてきたくせに」

 

マカロンの冷淡な言葉が、百瀬龍之介に突き刺さる。

 

「マカロン、そんないいかた・・・・」

 

「いや・・・・まさにその通りだ。〈ショッカー〉に殺された人達、無理矢理改造人間にされた人達にだって家族がいる。それなのに俺は・・・・!」

 

ショコラがマカロンを注意しようとするが、百瀬龍之介は懺悔するように呟いた。

 

「俺は、このままでは駄目だと思い、〈ショッカー〉から脱走しようとした。だが、簡単に見つかってしまいーーーー」

 

 

 

* * *

 

 

【ーーーー何処に行くつもりかな?】

 

【俺はもう・・・・科学者としてお前達に手を貸すつもりはない!】

 

【笑わせるな。散々我が〈ショッカー〉の元で好きな研究をし、多くの改造人間を作ってきた癖に、今さらになってヒューマニズムにでも目覚めたとでも言うのか?】

 

【・・・・それでも、俺はもうイヤだ!!】

 

【君の事は高く評価していたのだがなぁ・・・・残念だよ。捕まえろ】

 

【『イー!』】

 

【やめろ! あぁっ・・・・!】

 

幹部が命令すると、戦闘員達が百瀬龍之介を捕らえた。

そして目を覚ますと、百瀬龍之介は拘束され、〈ショッカー〉の実験室に実験台の上に横になっていた。

そして、幹部が百瀬龍之介にあるものを見せたそれはーーーーまるで判子のようなアイテムであった。

 

【これは我々が新たに手に入れた古の『神器』でな。凶悪な悪魔が宿っているらしい。貴様の身体を使って復活させてやろう】

 

【やめろ!】

 

【やめても良いが、君の家族の身に何が起きるかな?】

 

【っ!!】

 

〈ショッカー〉のやり口は良く知っている。自分達の目的の為なら、平気で人を殺すような奴等だ。残してきた家族に危害が加えられる、もしくは始末されるのが目に見えていた。

捨てたような家族だが、それでも、今更になって自分のせいで危害が及ぶなんて容認できなかった。

故にーーーー。

 

【・・・・・・・・・・・・分かった。だが、家族の無事は約束してくれ!】

 

【いいだろう。光栄に思え。ーーーー『ディアブロスタンプ』の被験者になる事をな!!】

 

そう言って、幹部は『ディアブロスタンプ』を百瀬龍之介に押印した。

 

【ーーーーうわぁあああああああっ! ああああああああああああっ!!】

 

押印された百瀬龍之介の身体から、漆黒の靄のようなものが立ち上がり、異形の怪物へと変貌した。

それがーーーーディアブロだった。

 

【ウォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!】

 

ディアブロは自らの身体を黒い靄に変えると、宙を飛び回り、幹部や研究員を薙ぎ払いながら、思うがままに暴れていた。

 

【うわぁああああああああああああ!!】

 

【ぎゃぁああああああああああああ!!】

 

【ぐぁあああああああああああああ!!】

 

【・・・・・・・・】

 

その光景を見ながら、百瀬龍之介はゆっくりと目を閉じて、意識を失った。

 

 

 

 

* * *

 

 

 

 

「復活したディアブロは暴れ回り、エネルギー切れを起こしたのかスタンプに戻ったが、基地にも甚大な被害を出してしまった。その幹部は大幹部である『ゾル大佐』、『死神博士』、『地獄大使』達に失態を悟られないよう隠蔽の為に、実験失敗した死体と共に、俺はロケットで打ち上げられ、宇宙に捨てられた」

 

 

 

 

 

 

 

 

ーなのはsideー

 

「ーーーー彼にそんな過去が・・・・」

 

〈フェニックス〉の『スカイベース』にて、百瀬龍之介の身に起こった事を、〈秘密結社ショッカー〉の『研究者人事ファイル』に記されていた記録を、ツナとなのは、エンマとフェイト、はやてとヴォルケンリッター、狩崎とヒトミは見て理解した。

なんとも数奇な運命を辿ったのだろうと、誰もが思った。

ーーーーしかし、なのは達は百瀬龍之介の事以上に戦慄したのは、〈ショッカー〉の存在であった。

数十年も昔の事だが、まさか平和な国だと思っていた自分達の故郷の日本で、そんな恐ろしい組織による大量殺人や破壊活動が行われていた事に、そしてその組織の影響は海外まで及んでいた事に、凄まじい戦慄を感じてならなかった。

心臓の鼓動が早鐘のようなペースを速まるのが痛い程に、軋むように脈動する。口内の固唾を飲み下すと、いつの間にか渇ききっていた喉がパリパリと悲鳴を上げる。指先が震える。足が震える。全身が凍えるかのように微細に震えていくのを自覚した。

しかも、〈ショッカー〉を系譜を継ぐ数多くの組織まであり、旦那様達も、自分達と出会った十年前から、そんな組織と戦っていた事に、自分達は『次元世界を守っている』と言う自尊心があったなのは達は、故郷の地球の事すら理解していなかった事に、言いようのない悔恨と羞恥、自分を恥じ、悔いる感情がなのは達の心を侵食していくのを感じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

ー百瀬龍之介sideー

 

「だが、死ぬまで永遠に彷徨う筈だった宇宙旅行も、一瞬で終わった」

 

「どういうこった?」

 

辰夫が聞くと、百瀬龍之介はさらに話を進める。

 

「宇宙空間に偶然できたワームホールに吸い寄せられ、宇宙船が墜落したんだ。不思議な事に、俺が辿り着いたのは、吉宗くんと炎華さんが生きる『未来の世界』だった。ソコは〈ショッカー〉によって俺が生み出した悪魔、ディアブロによって支配され、人間は家畜以下の扱いを受ける、地獄のような未来だった」

 

「・・・・ソコで私達は百瀬龍之介を見つけて、一人の科学者に会わせたのよ」

 

「そのかがくしゃってだれなんです?」

 

「俺達のレジスタンスの主任科学者だ。彼がいたから、俺達レジスタンスは、彼の作る武器のお陰で、何とか全滅しないで戦ってこられていたんだ」

 

ブロッサムと質問に、吉宗が答えた。

 

「その科学者が開発したこの『サイクロトロンドライバー』は『時空を超えて精神体を未来に転送できる』が一方で、『装着者と同じ遺伝子を持つ者との結合によって、初めて変身が実現するシステム』だ」

 

《うっわっ! なんて面倒くさいシステム!》

 

「つまり、『肉親間でなければ変身ができない』。だから、秀夫の力が必要なんだ」

 

「あれ? じゃぁ、よしむねくんたちもせいしんたいなの?」

 

「俺と炎華は実体だよ。俺達はこの人の開いたタイムホールに、プリキュアの力で引っ付いて来たからな」

 

ミラクルの疑問に吉宗が答える。

 

《あれ? てか、タイムトラベルできるなら、もっと前に戻ればよくね? なあ》

 

「それなら、ディアブロがふっかつするまえにもどればよかったんじゃ・・・・」

 

バイスと同じ意見を、イーグレットが言った。

しかしーーーー。

 

「ダメだ」

 

《そうだよ、ダメなんだよ、ええっ!?》

 

「そうなんだ、ダメなんだ、なんで!?」

 

バイスとプリンセスが、同じタイミングでリアクションをした。

 

「俺が辿り着いたのはディアブロによって支配された未来だ。もし、今この時代のディアブロの復活そのものを阻止してしまったら、俺と、吉宗くんと炎華ちゃん、そしてその科学者が出会う筈の未来自体が失くなってしまう」

 

《フフフ・・・・なるほどねえ。ーーーーって全然意味わかりませ〜ん! アアッ!》

 

『??????』

 

「もしこの時代でディアブロの復活自体を止めちまうと、タイムパラドックスが起こり、百瀬龍之介が辿り着いた未来自体が消えてしまい、百瀬龍之介や吉宗と炎華の存在自体が消えてしまうって事だな」

 

「ああ。その可能性がかなり高かったんだ。だから、世界を救えるタイミングは、この時代にディアブロが復活した後、『完全体』になるまでの今このタイミングでしかない! だから、俺はこのサイクロトロンドライバーの力で、この時代にやって来た」

 

混乱するバイスと誠司とゆいと、プリキュアオールスターズに、リボーンが詳しく解説すると、納得したように頷いた。

するとーーーー。

 

《〈デビルシティ〉!! スッゲェッ!! 悪魔の支配する世界! パ! パ! パ! はい! パラダイスですね! 凄い! ねえ輝二、フフッ・・・・なあ、凄くない?》

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

『・・・・・・・・・・・・・・・・』

 

バイスが一人だけキラキラの紙吹雪を巻いたり、クラッカーを鳴らしたり、スポットライトやシャボン玉まで出して激しくはしゃいでいた。

が、輝二はギロリと睨み付け、その輝二の反応から、バイスが何をしているのか察したのか、プリキュアオールスターズに精霊達と妖精達、仮面ライダーチームにリボーンまでも、バイスがいる空間を半開きのジト目で見据えていた。

 

《ーーーーよくないよ、うん。これは良くないよ、うんダメよ》

 

即座に止めたバイスがヒュ~っと消えた。

輝二が目を戻して百瀬龍之介に向き直ると、「あのお馬鹿は・・・・」と言わんばかりに睨んでいた一同も溜め息を吐いた。

 

「・・・・あの、百瀬龍之介さん。僕は一応『第三者ポジション』なので、言わせて貰いたんですけど」

 

すると、黙っていたキリヤが口を開く。

 

「何だ・・・・?」

 

「つまり、あなたが完全な〈仮面ライダーセンチュリー〉になる為には、息子さんである和尚さんと心を一つにしなければならないんですよね?」

 

「ああそうだ。だが・・・・あそこまで秀夫が俺を恨んでいただなんてな・・・・」

 

「ーーーーいや、寧ろ恨まれて当然だと思いますけど?」

 

「僕も同意見です」

 

次に誠司が、バッサリと切り捨てるように言うと、キリヤも同意するように頷いた。

 

「!?」

 

「ちょ、ちょっとせいじ!」

 

「キリヤくんまで・・・・!」

 

百瀬龍之介は息を呑んだように肩を震わせ、ラブリーとホワイトが声を発するが、二人は止まらない。

 

「当然だろう。この人、さっき和尚さんに色々言っていただろう。『俺はお前の父親なんだぞ』、ってさ。でもよ、『父親の資格』がこの人にあるとは、俺には思えないよ」

 

「うっ!?」

 

誠司の言葉に、百瀬龍之介はグサッと来たのか胸を押さえる。

 

「自分の研究の為に家族を捨てて、非道極まりない悪の秘密結社なんかに入って、罪のない人達を人殺しの怪物に変えて、その遺族を悲しませて、大勢の人達を死なせてきた事に、間接的に協力していた。しかも本郷猛さんに会うまで、罪の意識なんて全く無く。そして数十年も経ってノコノコと息子さんの前に現れたと思ったら、『絶望の未来を変える為に協力しろ。俺はお前の父親なんだからな!』ーーーーなんて、よくもまあヌケヌケと言えるものですよ」

 

「ううっ!?」

 

キリヤからの言葉に、さらに胸を押さえて片膝を付く。

 

「さらに今の話からすると、ディアブロが生まれたのもアンタのせいって事じゃないか。そしてそのディアブロを倒すのに協力しろって事は、散々放ったらかしにしていた息子さんに、『自分の尻拭いに協力しろ』って言ってるようなもんだろう。俺なら『ふざけるな!』って言って、二〜三発殴ってやりたくなるぜ」

 

「うぐううっ!!??」

 

誠司からの言葉に、胸を押さえて苦悶の貌を浮かべて、両膝をついて蹲る。

 

「さ、さがらくん、もうやめてあげましょう・・・・」

 

「キリヤくんも、きもちはわかるけど、ね・・・・」

 

フォーチュンとブラックが、頭に大きな汗を垂らしながら二人を宥める。

が、二人の意見もあながち間違っていない、と言うよりも正論の暴力とも言えるので、他のプリキュアオールスターズも、何とも言えない貌で苦笑するしかなかった。

 

「・・・・だとしても」

 

すると、炎華が口を開いて、百瀬龍之介の首根っこを掴んで無理矢理立たせた。見る限り、年齢的にはプリキュア達と同じくらいなのに、成人男性を持ち上げるなんて凄い腕力だ。

 

「この男には、ディアブロをこの世に生み出した『責任』を取って貰わないといけないのよ。例えソレがーーーー『自己満足の罪滅し』だとしてもね」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

炎華はその何処か冷酷さがある瞳で百瀬龍之介を見据えると、百瀬龍之介は自分の足で立ち、輝二達に言った。

 

「・・・・分かったか? これは『ヒーローが世界を守る物語』じゃない。自分の研究の為に家族を捨てた、『浅はかな個人的な罪の償い』でしかない」

 

「・・・・本当に、そうなのか?」

 

プリキュアの誰かが口を開こうとした瞬間、輝二が口を開いた。

 

「何だと?」

 

「確かにアンタのやってきた事を考えれば、キリヤと相楽の言う通り、和尚さんがアンタを拒絶するのは当然だ。『浅はかな個人的な罪の償い』も、否定するつもりはない。俺自身、『個人的な復讐』の為に、〈仮面ライダー〉となって戦っているんだからな」

 

「・・・・・・・・」

 

父と兄の仇討ちの為に戦っている輝二の言葉に、ゆいを始め、プリキュアオールスターズが悲痛な顔を浮かべる。

 

「アンタが最初に和尚さんの顔を見た時のあの顔、俺には見覚えがあったんでね」

 

「何?」

 

「ーーーー中学の頃、長い事グレて家出していた俺が帰って来た時の・・・・父さんの表情にソックリだった」

 

輝二の脳裏に、その時の父の安堵したような顔を思い出していた。

 

「現代に来る覚悟を決めた本当の目的はーーーー和尚さん、秀夫さんだったんだろ?」

 

「・・・・俺は、俺の目的を全うする」

 

「家族は、どんなに離れていても、何があっても家族だとーーーー」

 

「俺はそんな家族を捨てた。ロクデナシの最低な父親だ!」

 

ゆいが口を開こうとするが、百瀬龍之介がそう応えた瞬間、百瀬龍之介の身体が突然光ると、腹部に巻いたサイクロトロンドライバーが火花を上げた。

 

「あっ・・・・!」

 

「おっさん!」

 

「どうしたの!?」

 

「ーーーーどうやら未来で、俺の身体が狙われているようだ」

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