仮面ライダーリバイス 悪魔と伝説の狂想曲   作:BREAKERZ

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悪魔VS悪魔

ーリバイスsideー

 

既に日が落ち始め、夕闇が世界を包んだ頃。

 

「ふん。余裕だ」

 

「つまらないな」

 

「・・・・俺っち活躍してないっ!!」

 

ストゥラオ・モスカの部隊を全滅させたリバイと雲雀。狩崎とリーゼントの男性、『草壁』を守っていたバイスは、活躍できなくて不満だった。

 

「さて、と。バイス、行くぞ!」

 

「あいよ!」

 

[イーグル!]

 

リバイは先ほど狩崎から貰った『イーグルバイスタンプ』を起動させると、

 

「Come on! イ・イ・イ・イーグル! Come on! イ・イ・イ・イーグル!」

 

「はぁっ!」

 

[バディアップ!]

 

ドライバーに押印し、セットした。

 

[荒ぶる! 高ぶる! 空駆け巡る! イーグル! お前の羽を数えろ!]

 

「(ふぅ~ん。『左翔太郎』と『フィリップ』か)」

 

雲雀はその姿に、『ハーフボイルド探偵』と『魔少年』の面影を見た。

〈仮面ライダーリバイス イーグルゲノム〉へと変身したリバイは、さらに操作した。

 

[リミックス! 必殺! ミラクル! グルグル! イーグル!]

 

「ありゃ? 俺っち身体が勝手に!?」

 

「お、おいバイス?」

 

バイスがリバイの肩車するように立ち上がると、リバイスは〈リバイスイーグル〉へと変形した。

 

ーーーーピュゥゥゥゥゥゥゥゥ!!

 

「・・・・この体勢、凄いイヤだな」

 

「俺っちはおもろいと思うけど?」

 

「ーーーー仕方ないか。狩崎さん、行くぞ!」

 

「ああ!」

 

リバイスが両手で狩崎を抱えると、飛翔し、目的の場所へと向かった。

 

「おっ先に失礼~!」

 

バイスが雲雀と草壁に言うと、道路の向こうに見えている湖畔の島へと向かった。

 

「哲。行くぞ」

 

「はい!」

 

雲雀も草壁と車に乗って、その場所へと向かった。

 

 

 

 

 

ーミラsideー

 

『はははははははははははははは!!』

 

『ぐぅぅぅぅぅぅぅぅ!!』

 

ミラの弟、ミハエルが変身したバット・デッドマンとヴァージル教授が変身するメガロドン・デッドマンが交戦していた。

 

『貴様! 〈バットバイスタンプ〉に宿っていた悪魔かっ!?』

 

『そうさ! このボウヤの身体を使って出てきたんだよっ!』

 

『くっ、予想以上にコイツの力が強かったかっ!』

 

メガロドン・デッドマンは両手にヒレのような刃を出現させ、バット・デッドマンに切りかかる。

 

『はぁ!』

 

『甘い甘い♪』

 

が、バット・デッドマンは全身を蝙蝠に変化させその攻撃を回避すると、操作パネルに行き。

 

「「!!」」

 

『邪魔なんだよ』

 

その場にいた研究員達に向かって口を開くと、

 

『かっ!!!』

 

「きゃあああああああああああああ!!」

 

「っ!」

 

強烈な音波によって女性研究員はその威力に壁に叩きつけられ、男性研究員は寸でで回避し、バット・デッドマンから距離を取り、女性研究員に駆け寄ると、研究員は壁に叩きつけられた時に首の骨が折れたようで、息を引き取っていた。

 

『ふん。さて・・・・』

 

『っ! やめろーーーー!!』

 

メガロドン・デッドマンが操作パネルをいじるバット・デッドマンに両手から激流が発射する。

 

『おっと』

 

バット・デッドマンが回避すると、操作パネルに激流が当たり、バチバチと火花を散らせ、小さく爆発してしまった。

 

『っ! しまった!』

 

慌てるメガロドン・デッドマンは、床からせり上がり、ヴァージル夫人の入ったコールドスリープカプセルが現れ、冷凍解除される。

 

『お前の大事な大事な奥さん。もう死んでいるって言うのにこんな冷凍保存しちゃって・・・・』

 

『妻に手を出すなぁ!』

 

『女々しいなぁ!』

 

ザシュン!

 

メガロドン・デッドマンの叫びも虚しく、バット・デッドマンは、冷凍解除を終えたコールドスリープ装置を破壊した。

 

『『メディア』!!』

 

すぐにメガロドン・デッドマンは、カプセルの蓋を外し、妻である『メディア・ヴァージル』を抱き抱えて飛び退くと、装置が小さく爆発した。

 

『メディア・・・・』

 

植物状態から永遠の眠りについてしまった妻の頬を愛おしそうに撫でるーーーーが。

 

ビシュン!

 

『ぐはっ!』

 

バット・デッドマンが指先から放たれた小さな光の線、レーザーがメガロドン・デッドマンの腹部を貫き、苦悶の声をあげ、そのまま倒れる。

 

「き、教授・・・・!」

 

ミラは愕然と呟くと、バット・デッドマンはメガロドン・デッドマンのドライバーを引き抜き、『メガロドンバイスタンプ』を取り出し、ドライバーを握り潰した。

 

「く、うぅ・・・・」

 

変身が解除されたヴァージル教授は、そのまま血を流しながら倒れる。

 

『ふふふふ、メガロドンか。貰っておくぜ』

 

「・・・・・・・・ミハエル」

 

『ん? ああ、この身体のお姉様か?』

 

「ミハエルは、ソコに、あなたの中にいるの?」

 

『いるかもなぁ? で・も。自分の身体を良くしてくれようと頑張ってくれた教授を殺して、今はメソメソ泣いているんじゃないかなぁ! あははははははははははははははははは!!』

 

バット・デッドマンの高笑いを聞いて、ミラは拳をフルフルと震わしながら、ドライバーを装置し、バイスタンプとガイアメモリを持った。

 

「許さない・・・・! ミハエルの身体を、これ以上弄ばせないっ!!」

 

[コブラ!]

 

[アナコンダ!]

 

『コブラバイスタンプ』と『アナコンダガイアメモリ』を装填し、ミラは『コブラ・デッドマン』へと変貌した。

 

『ふっ!』

 

『はぁぁぁぁぁ・・・・はぁっ!!』

 

バット・デッドマンは背中から片方が蝙蝠の翼と片方が純白の天使の翼を広げ翔び、コブラ・デッドマンは身体を覆うほどオーラを纏い、オーラが巨大なコブラとなってバット・デッドマンに飛びかかる。

 

『シャァ! シャアアアア!!』

 

『くくくくくく』

 

巨大コブラは顎をあげ、牙から毒を滴り落としながらバット・デッドマンに噛みつこうと飛び掛かるが、バット・デッドマンは優雅に踊るように翔びながらその牙を避けていく。

 

『ウゥゥ・・・・カァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!』

 

『ジャァアアアアアアアアッ!?』

 

バット・デッドマンは巨大コブラの下に回り込み、特大の超音波の放つと、巨大コブラは天井に叩きつけられ、天井の一部に穴が開き、瓦礫が地面に落ちた。

 

『シュルルルルル・・・・ジャァアアアアアアアアっ!!』

 

地面に横たわった巨大コブラは、身体をしならせ、バネのように埋め力を溜めると、跳ねるような勢いでバット・デッドマンに牙を突き立てる。

が、寸前でバット・デッドマンが声を発した。

 

『良い準備運動になったぜ』

 

バット・デッドマンは両手を貫手にすると、ソコから光がまるで剣のように伸びると、巨大コブラを上顎と下顎を別つように斬り、そのまま突き進み、巨大コブラを真っ二つに斬り捨てた。

 

『あああああああああっ!!』

 

巨大コブラが消えると、胴体に切り傷を作ったコブラ・デッドマンが床に転がるように倒れた。

 

『う、うぅ、み、ミハ、エル・・・・!』

 

コブラ・デッドマンはその場で気を失い、ミラの姿に戻ると、ドライバーが火花を散らせ壊れ、ソコから無傷の『コブラバイスタンプ』とメモリブレイクされた『アナコンダガイアメモリ』が出てきた。

 

『・・・・・・・・』

 

『コブラバイスタンプ』を拾ったバット・デッドマンは、気を失ったミラに向けて、指先に光を集め、光線をミラの頭に向けて放とうとする。

が・・・・。

 

『ぐっ・・・・! こ、この、クソガキ・・・・!』

 

苦しそうに呻き声をあげ、指先の光が霧散した。しかし、すぐに収まった。

 

『はぁ、はぁ、はぁ・・・・まぁ良い。もうすぐヤツが来る。〈仮面ライダーリバイス〉などと名乗っているアイツが、間もなくここに来る・・・・! ははははははははは! あははははははははははは!!』

 

バット・デッドマンは身体を震わせながら、高笑いをあげていた。

 

「・・・・・・・・」

 

その状況を、研究員の青年は物陰に隠れながら、静観すると、コッソリとその場を離れた。

 

 

 

 

ーボンゴレsideー

 

ツナ達はストゥラオ・モスカの軍団を撃破させ、敵のアジトへ向かおうとしたが。

 

『っ!!』

 

ドドドドドドドドドドッ!!

 

全員が散開すると、自分達がいた地点に大量の小型ミサイルが撃たれ、爆裂を起こした。

 

「10代目! 奴等です!」

 

「あれが・・・・!」

 

ツナが目を向けると、メノア・ヴァージルとノノ、変身を解除したケイが立っていた。

 

「君が、メノア・ヴァージルか?」

 

「はじめまして、ネオボンゴレファミリーⅠ世<プリーモ> 沢田綱吉。シモンファミリーボス 古里炎真」

 

「君は・・・・いや、君達は、間違っている。死者を甦らせる方法なんて、人の領域を外れた技術だ」

 

「ふん。『奥方の姉』を生き返らせる手助けをしたあなたがソレを言うの?」

 

エンマの言葉をメノアは一笑する。

 

「まぁ、それをこの場で議論するつもりは無いわ。守護者はほぼ全員が揃っているし、こちらも『コブラ』と『バット』がいないけど、私達三人だけで十分だわ。お父様と私の研究で、〈NEVER〉の『NECRO OVER<ネクロオーバー>技術』はより完璧になる。そうすれば、有史以来数多の人間達が望んだ。『不老不死の身体』が手に入るのよ。そして私達は〈財団X〉すら手中に収める事もね!」

 

メノアがそう言った時、頭上を大きな鳥の影が通りすぎた。

ツナはその影に見覚えがあった。

 

「あれは・・・・!」

 

「あなたはもう会っているわよね? 悪魔を持って悪魔を制する〈仮面ライダー〉、〈リバイス〉。彼らの相手は『コブラ』と『バット』にして貰うわ。では、始めましょうか!」

 

[ジャッカル!]

 

[デスサイズ!]

 

[クロコダイル]

 

[ヘヴィーアームズ!]

 

[カマキリ!]

 

[フリージング!]

 

三人がそれぞれのバイスタンプとガイアメモリをドライバーに装置すると、その姿を変貌させた。

 

「(っ! あのスタンプは!?)」

 

「(・・・・・・・・)」

 

ツナとリボーンは、リボーンの帽子に隠してある『スタンプ』と似たアイテムを使ったメノア達に驚いた。

 

「・・・・リボーン。先にあの基地に行ってくれるか? あの〈仮面ライダー〉の事が気になるんだ」

 

「・・・・良いぞ」

 

ツナはリボーンに、先に基地に向かってくれと頼んだ。家庭教師として、生徒の側を離れるのはリボーンの本意ではないが、リボーン自身も〈仮面ライダーリバイス〉を見極めていたいと思っていたので、『形状記憶カメレオンのレオン』を小型ジェットスキーに変化させて、リバイスの後を追った。

 

『・・・・・・・・』

 

『構わないわ。先ずは彼等に、私達の力を見せてからよ!』

 

クロコダイル・デッドマンの意図を理解しているのか、ジャッカル・デッドマンはそう言って姿を消した。

 

『っ!』

 

「なっ!」

 

すると、ジャッカル・デッドマンは一瞬でツナの眼前に現れ、大鎌で首をかっ切ろうとする。

 

「ツナくん!」

 

ガキン!

 

と、その寸前でエンマが大鎌を殴り、ツナから離した。

 

「エンマ!」

 

「うん!」

 

『逃がさない』

 

二人が加速で距離を取ろうとするが、ジャッカル・デッドマンの加速力は二人に匹敵しているのか、ツナとエンマと加速しながら戦う。

 

「ボス!」

 

助けに行こうとするクロームの背後から、両手の鎌を構えたカマキリ・デッドマンが刃を振り下ろす。

 

「おっとぉ!」

 

が、ボンゴレギアを展開していたランボが間に入り、刃を防いだ。

 

「後ろから攻撃するなんて、少々ズルい子猫ちゃんだね」

 

『うふふ♪ ノノはあなたみたいな軟派な男の人、大嫌いなんですよ!』

 

ーーーーピキィィィィン!

 

「いぃっ!?」

 

カマキリ・デッドマンがそう叫ぶと、刃を受けた鎧が凍りつき、ランボの全身を凍らせた。

凍りついたランボを砕こうと力を込めるカマキリ・デッドマン。

 

「油断してんじゃねえアホ牛! 『フレイム・アロー』!」

 

だが、獄寺がシャワー状の『フレイム・アロー』を放ち、カマキリ・デッドマンは離れ、炎をランボに浴びせて、氷を溶かした。

 

「大丈夫?」

 

「は、はい・・・・かなり冷たい子猫ちゃんですね」

 

『アハッ♪ 大した事無さすぎですよぉ! ケイ! 派手にやっちゃいましょう!』

 

『・・・・・・・・』

 

カマキリ・デッドマンはクロコダイル・デッドマンの隣にまで退いてそう言うと、クロコダイル・デッドマンは、両手のガトリング砲と小型ミサイルを一斉に放った。

 

ガルルルルルルルルルルル!!

 

ドシュッ! ドシュッ! ドシュッ! ドシュッ! ドシュッ! ドシュッ!

 

「ちっ、『嵐+晴れ フレイム・ランチャー』! 『SISTEMA C.A.I』!」

 

マシンガンモードの『フレイム・ランチャー』でミサイルを撃ち抜き、ガトリングの弾を『SISTEMA C.A.I』のシールドで防ぐ獄寺。

そして加速空間でジャッカル・デッドマンと戦うツナとエンマ。

 

『はぁぁぁぁぁぁっ!!』

 

「ぐぅっ!」

 

「うぁっ!」

 

加速を解除し、地面に着地するツナとエンマは、目に見えて苦戦していた。

いくら本来の実力の半分とは言え、ツナとエンマを同時に相手して互角に渡り合うジャッカル・デッドマン。

 

「・・・・強いな、リミッター解除のなのは達以上だ」

 

「川西美春とは、レベルが違う・・・・」

 

『ふん。あんな下衆なサイコパス女と一緒にしないで欲しいわね。私達とあの女とじゃ、『覚悟』が違うのよ!』

 

ジャッカル・デッドマンは、大鎌を振って、二人に迫った。

 

 

 

ーリバイスsideー

 

すっかり日が落ち、夜となり、湖畔の島に到着したリバイスイーグルは、島の中央に建てられたドーム状の建物の近くに狩崎を下ろし、リミックスを解除すると、外を警戒していた警備兵達と交戦しようとした。

 

[マスカレイド!]

 

すると、警備兵達が『ガイアメモリ』を首に入れて、黒いスーツを着用し、胴体の外見は人間と変わらないが、頭部だけは、骨とムカデをイメージした仮面の形状に変化した〈マスカレイド・ドーパント〉になった。

 

「『ガイアメモリ』。どうやら〈財団X〉が関わっているのは本当のようだ・・・・バイス、行くぞ!」

 

「あいよ!」

 

二人はマスカレイド・ドーパントと交戦した。が、数は多いだけで所詮雑兵。それでも十数分はかかったが、全滅させた。

再びリバイスイーグルになり、狩崎を抱えて基地の真上に行くと、ちょうどリバイスイーグルが入れる穴があり、ソコから中に入った。

 

「ありゃありゃ? 何これ凄い荒らされてンじゃん?」

 

「この中だけ台風でも起こったかのようだね?」

 

「・・・・・・・・・・・・っ!」

 

バイスと狩崎が辺りを見回していると、リバイも少し離れた位置に倒れているミラを見つけた。

リバイはミラに近づくと。

 

「・・・・・・・・おい」

 

腰を下ろし、ミラの身体を揺すった。しかし、ミラは返答しなかった。苛立たしげにリバイはミラの胸ぐらを掴んで乱暴に揺する。

 

「おい! 起きろ! ゆいを! ゆいを何処に連れていったっ!!」

 

「ちょっ、輝二落ち着いて!」

 

「っ! リベンジボーイ、そのガールを締め上げるのは後にした方が良い!」

 

「ああっ!?」

 

憤るリバイをバイスが抑え、狩崎の言葉に後ろを振り向いたリバイは、空中に浮遊するバット・デッドマンを睨んだ。

 

『随分ご立腹だなぁ? 10年近くも連絡もしなかった妹がそんなに大事かぁ?』

 

「クンクン・・・・輝二、アイツ悪魔だぜ」

 

「ほぉ、バイス以外にも自意識を持った悪魔の個体が存在していたとはねぇ』

 

「誰だ、お前?」

 

『フッフフフフフフ。俺が誰なのか、それは後で良いだろう。さぁ、死ね! 〈仮面ライダーリバイス〉! 嵐山輝二っ!!』

 

バット・デッドマンが手のひらに光を集め、幾つもの光弾をリバイに向かって放った。

 

「くっ!」

 

「うわわわわわわ!!」

 

リバイはミラを抱え、バイスは狩崎を連れて回避する。

 

『はははははははははははははは!!』

 

バット・デッドマンは高笑いをあげながら、光弾を次々と発射していく。

 

「ちょっとアイツ、めちゃめちゃ何ですけど!?」

 

「ちっ、こんなのに構っている暇はねぇ! ゆいを早く見つけないと・・・・ん?」

 

リバイの視界の端に、隣り合わせで横たわる二人の男女がいた。

そして、天井の一部が崩れ落ち、二人に向かっていく。

 

「ーーーーちぃっ! うぉらぁっ!!」

 

リバイが回転蹴りをするように脚を振るうと、緑色と紫色の旋風が巻き起こり、瓦礫を吹き飛ばした。

 

「ふう・・・・。面倒な相手だ。狩崎さん、この女を・・・・」

 

「ああ」

 

「うっ・・・・!」

 

と、ソコで、ミラが目を覚ました。

 

「っ・・・・こ、輝二・・・・」

 

「おや、目を覚ましたかね?」

 

「・・・・おい。あれは何だ?」

 

リバイの感情の籠っていない声に、少し息を詰まらせるミラは、その問いに答えた。

 

「・・・・あれは、私の弟ーーーー『ミハエル・フォーミュ』の身体を、『バットバイスタンプ』に宿る悪魔が憑りついて、『エンジェルガイアメモリ』の力をも使う悪魔よ」

 

「弟さんなの? 随分とハイになちゃっているようだけど?」

 

「ふむ。“バイスタンプに宿る悪魔”、か・・・・」

 

「ゆいは何処だ?」

 

「・・・・この研究室から離れた独房で眠っているわ。害は与えていない」

 

「そうか。じゃあ、ヤツを片付けたら案内してもらうぞーーーー“ミランダ・フォーミュ”」

 

「っっーーーーえぇ」

 

仮面越しから伝わる、数時間前まで、確かにあった優しさと温かさが欠片もない、氷よりも冷たい声に、ミラは一瞬涙が流れそうになったが、輝二の気持ちが分かるのか、顔を少しうつむかせ、前髪で目元を隠しながら頷いた。

 

『俺を前にして妹の心配とは、余裕だな?』

 

「っ!!」

 

声に振り向くと、眼前に現れたバット・デッドマンが指先から光の線、レーザーを放った。

 

「ーーーーぐぉっ!」

 

「輝二ーーーー!!」

 

「リベンジボーイ!」

 

「っっ!!」

 

寸前で回避したリバイだが、脇腹を貫通し、ソコから血がドクドクと流れる。

 

『あっはははははははははははははは!! 10年近くも会っていない妹なんかに気を取られているからそうなるんだよっ!!』

 

「ぅおっ!」

 

「おっとぉ!」

 

バット・デッドマンが哄笑をあげ、リバイは回し蹴りを繰り出すが避けられ、バット・デッドマンは空中に引いた。狩崎とミラを退かせたバイスが駆け寄る。

 

「輝二っ!」

 

「くぅ・・・・やるぞ、バイス・・・・!」

 

「お、おぉ!」

 

[リミックス! 必殺! ミラクル! グルグル! イーグル!]

 

三度リバイスイーグルへとリミックスした二人が飛翔すると、

 

『はっ! 空中戦かっ!? 受けてやるぜぇ!』

 

バット・デッドマンも翼を羽ばたかせ、リバイスイーグルを追う。

 

ーーーーピュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!

 

『はぁあああああああああああああっ!!』

 

空中で何度も激しくぶつかり合うリバイスイーグルとバット・デッドマン。狭い空間で高速での衝撃は風圧と衝撃波はあまりに撒き散らした。

 

「うわっ!」

 

「うっ・・・・!」

 

狩崎とミラが吹き飛び、壁に叩きつけられ気を失う。

そしてーーーー。

 

『カァァァァァァァッ!!』

 

ーーーーピュゥゥゥゥゥゥッ!!

 

「「うああっ!!」」

 

バット・デッドマンの口から発された超音波の衝撃波によって、リバイスイーグルは地面に叩きつけられ、リミックスを解除してしまう。

 

『ククククククク』

 

「ちょっと! コイツ強すぎじゃね!?」

 

「ちっ・・・・!」

 

『ほらほら踊ってみるかっ!?』

 

バット・デッドマンは両手から光の弾丸を次々また、と放ち始める。

 

「くっそぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!」

 

「のわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」

 

放たれ続ける光弾から逃げる二人だが、リバイが脇腹の傷が痛みだし、仮面のクラッシャーから、血を吹き出す。

 

「ごはっ!」

 

「輝二!!」

 

『(ニィッ!) 貰ったぁっ!!』

 

「ぐぁあああああああああああああああっ!!!」

 

バット・デッドマンの光弾がリバイの身体に大量に叩きつけられ、リバイは変身が解除され、ゆっくりと倒れたーーーー。

 

「あっ・・・・輝、二・・・・!」

 

バイスの姿が消えるーーーー。

 

『ふふふふ、ははははは、あーはっははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははっっ!!!』

 

衣服はボロボロで、夥しい血を流しながら倒れた輝二を見下ろし、バット・デッドマンが高笑いをあげるのであった。




主人公がやられた!? どうなる次回!
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