仮面ライダーリバイス 悪魔と伝説の狂想曲 作:BREAKERZ
ー雲雀sideー
ディアブロが巨大化し、リバイスネオバッタと激戦を繰り広げている間、〈デッドマンズ〉の3幹部は『ネオボンゴレファミリー雲の守護者 雲雀恭弥』と闘っていた。
「ディアブロ様が、追い詰められてる・・・・!? フリオ! オルテカ! 何をそんなオッサンに手こずっているのよ!?」
『そうは言いますがアギレラ様。この人間、意外と手強くて・・・・!』
『どうなってんだよ!? 俺達は『悪魔の力』を手にしているのに!?』
アギレラはディアブロが追い詰められ、『普通の人間』を倒せないフリオとオルテカを叱責するが、2人は雲雀恭弥の戦闘力に苦戦しているようであった。
「僕と君達とじゃ・・・・生き物としての性能が違うのさ」
『くっ!!』
『言ってくれますねぇ・・・・!!』
不敵に笑みを浮かべる雲雀恭弥に、2人、特に何故かオルテカが不快そうな声を発した。そしてふと、雲雀恭弥が声を発する。
「ねぇ。あの『小動物の群れ』の中にいる2匹、確か『ディアブロが支配した世界』から来たんだよね?」
「はぁ? 小動物・・・・あぁ、プリキュアの事ね。そうよ、私達もコレからディアブロ様を助け、世界を支配するの!」
群れるのが何よりも嫌いな雲雀恭弥にとって、プリキュアオールスターズは正に、虫酸が走る程嫌いな存在なのだが、その中にいるブレイブとジャスティスを見てそう聞くとアギレラが答え、懐から『自分のバイスタンプ』を取り出したが、雲雀恭弥は構わず続ける。。
「『ディアブロが支配した世界』、か。君達の『ご主人様』って、『ギフ』って言うんだよね?」
『ソレがどうした?』
「ブレイブとジャスティス‹未来から来た小動物コンビ›は、ディアブロの事は話していたようだけど・・・・“ギフの名前は出てこなかったようだよ”?」
『『「え???」』』
雲雀恭弥が口にした言葉を聞いて、アギレラ達は思わず、間の抜けた声を発していた。
ーリバイスsideー
「マジ、かよ・・・・」
「これ、ウソだよね? ウソって言ってよ・・・・!」
「アレは・・・・!」
「間違いない!」
「ヤツは、まさか・・・!?」
「やはり、来たようだな! ディアブロ!! そしてーーーー」
「デビルプリキュアァァァァァァァァァァァァ!!」
つい今し方倒した筈のディアブロと、『未来の世界』にいるブレイブとジャスティスの宿敵、『デビルプリキュア』の登場で、全員が戦慄した。
「な、何で!? 今私達、ディアブロを倒した筈なのに!?」
「待ってブラック! 『デビルプリキュア』って、未来に生まれた悪のプリキュアよ!? つまり、あそこにいるディアブロって・・・・!」
「ああ。間違い無い。ヤツは俺達の世界ーーーー『未来の世界のディアブロ』だ!」
ブラックとホワイトの話にブレイブが補足すると、ディアブロが地面にゆっくりと降り立ち、その傍らにデビルプリキュアがスタッと着地した。
すると次々と、『時空の穴』から人型のーーーー仮面ライダーの姿をした者達が、ディアブロとデビルプリキュアの後方に降り立ち、更にいくつもの影が空を飛び、何処かへ去って行った。
「っ! 『デビルライダー』か?」
『『デビルライダー』?』
「見た目と能力は仮面ライダーだが、中身はディアブロが生み出した悪魔達の事だ。未来で戦った。しかも今回は強力な奴らを呼んだようだ・・・・!」
綱吉が未来で戦った『デビルライダー』の事を教えると、視線を鋭くして見据える。
「『王蛇』・・・・!」
紫色のコブラのような姿をした騎士のような出で立ちをした『仮面ライダー王蛇』。
「『コーカサス』・・・・!」
青眼に金色の体色をし、額と両頬に計3本の角を備えた頭部と右肩の角をし、コーカサスオオカブトを彷彿させる『仮面ライダーコーカサス』。
「『ガオウ』・・・・!」
銅色のアーマーに、全身の各所が牙状の装飾が施されている鰐を彷彿させる『仮面ライダーガオウ』。
「『アーク』・・・・!」
更には、3メートル以上はある巨体をし、黒い姿に後ろに歪に伸びた角をし、まるで悪魔のような出で立ちの『仮面ライダーアーク』。
「『ダークディケイド』・・・・!」
『仮面ライダーディケイド』によく似ているが、黒みがかった灰色のボディに金のラインと青眼をした『仮面ライダーダークディケイド』。
「『エターナル』・・・・!」
純白のボディと両手に青い炎のグラデーションが入り、Eを横倒しにした3つの角に黒い大きなマントを付け、胸と上腕と太腿にスロット付きのジャケットとベルトを付けた『仮面ライダーエターナル』。
「『ゴーダ』・・・・!」
胸の大きな円の中に黄色、緑、白、水色の怪人の横顔で横並びになり、顔は紫色の怪人のような顔となり、肩には大きく伸びた角を、両手には紫色の鉤爪を装備した『仮面ライダーゴーダ』。
「『イカロス』・・・・!」
濡れたように鈍く光る深紅と黒のボディに折れた翼を持った堕天使を彷彿とさせる姿をしており、まるで古代ギリシャの彫像のような美しさを持つ『仮面ライダーイカロス』。
「『ソーサラー』・・・・!」
黒いボディに金のラインが走り、とんがり帽子を付けたような形状の頭部をしており、まるで魔法使いといった姿をしている『仮面ライダーソーサラー』。
「『邪武』・・・・!」
『邪』と言う文字を付けた仮面に、冠やライドウェアを装着する和風のライダー『仮面ライダー邪武』。
「『ダークドライブ』・・・・!」
黒いボディにターコイズブルーのラインがまるで機械回路のように走り、胸には蛍光イエローのラインが入った輪っかを付けた、まるでレーサーのような姿の『仮面ライダーダークドライブ』。
「『ダークゴースト』・・・・!」
黒いパーカーを着て、白いのマスクに黒い歪んだ目をした姿の『仮面ライダーダークゴースト』。
「『クロノス』・・・・!」
黒い身体に緑色の装飾が施され、まるでゲームに出てくるラスボスのような存在感がある『仮面ライダークロノス』。
「『エボル』・・・・!」
赤・青・黒・金。黒と金色の組み合わせが複雑かつ凶悪な姿をし、まるで天体のようにも思える姿には凄まじい威圧感を放つ『仮面ライダーエボル』。
「『バールクス』・・・・!」
黒のボディに深緑の胸部アーマーに革バンドを模したパーツが2つ巻かれ、全身に金色の歯車を付け、頭部は金色の懐中時計型で、複眼はカタカナのサイズが非常に大きい『ライダー』と書かれている『仮面ライダーバールクス』。
「『アークゼロ』・・・・!」
バッタのような外見に黒一色のボディ、片方しかないアンテナ、剥がされたかのような左目のマスクから輝く赤い瞳を持ち、左半身は胸部装甲を貫くように銀色のパイプが伸び、配線や内部パーツが剥き出しになっているなど、身体を無理やり剥がされたかのような痛々しい外見をしている『仮面ライダーアークゼロ』。
「『ソロモン』・・・・!」
最後に、重厚な鎧を纏った邪悪な騎士のような出で立ちをし、その手には両刃の大剣が握られた『仮面ライダーソロモン・オムニフォース』。
「な、何か凄そうなライダーなんですけど・・・・!?」
「見た目はライダーだが、中身はディアブロに生み出された悪魔達が変身しているだけだ」
「でも、どうして『未来のディアブロ』がこの世界に!?」
マリンが『デビルライダー』に慄き、綱吉が詳しく説明すると、サンシャインが何故ここに『未来のディアブロ』が現れたのかとと言い出した。
『ーーーー久しく見るな。この光景。まさか、貴様らが『過去の我』を倒すとはな』
『っ!』
『未来のディアブロ』が声を発し、リバイス達も再び身構え、代表してリバイが声を発する。
「・・・・やはり、お前は『未来のディアブロ』か? 何故『過去の世界』に来たんだ? つか、どうやって・・・・?」
『ふん。つまらん考えだな。貴様ら反抗勢力の動きなど、我らに筒抜けだ。大方この『過去』に来て、『過去の我』を倒す事で未来を改変させようとしたのだろうが。・・・・残念ながらーーーー“未来は変わらんのだ”』
「えっ?」
「どういう、事?」
ホイップとエール、そして大半のプリキュア達が分からないと言わんばかりに対し、『未来のディアブロ』は淡々と話す。
『『歴史』と言うのは『線路の上を走る列車』に例えると、この世界に『存在しない仮面ライダー‹センチュリー›が現れた』事により、『分岐点』が生まれた。『分岐点』を使わないで進めば、我、『ディアブロが支配する未来』となる。そして『分岐点』を使う事によって、『ディアブロに支配されない未来』が現れる。しかし、だ。『我が支配する未来』は『平行世界‹パラレルワールド›』としてこれまで通りに存在し、“貴様らの世界とは関係なしに続いて行くのだよ”』
『なっ!?』
『・・・・!?』
すぐに理解したリバイと聡明なプリキュア達は肩を震わせ、バイスとおバカプリキュア達は少し悩みながら、取り敢えず『ディアブロが支配する未来が続いていく』、と言う事だけは理解し目を見開いた。
ただ、ブレイブとジャスティス、そして綱吉だけは冷静であったが。
「ならお前は何故来た? このまま放っておいても、『お前が支配する未来』が変わらないなら、こうして俺達に説明する必要はないだろう?」
『ソレがそうでもないのだ『ネオボンゴレファミリーⅠ世』よ。ーーーーソコにいる、くたばり損ないのプリキュア達がいるのでな』
綱吉の質問に、『未来のディアブロ』はブレイブとジャスティスを指差す。
「っ!!」
「っ・・・・」
飛び出そうとするジャスティスを、ブレイブが片手で制した。
『もしもその者達から、『我が支配する未来』が存続している事をこの時代のプリキュア達が知ればどうなる?』
「ーーーーあっ、成る程」
「ーーーーそう言う事ね」
その仮説を聞いて、妙に納得したリバイスに、プリキュアオールスターズの大半が訝しげな視線を向けると、リバイは詳しく話す。
「つまりな。お前ら、もしもディアブロの話を聞いて、ブレイブとジャスティスが『自分達の世界』、『ディアブロが支配する未来』に戻る事になったら、お前らプリキュアはどうする? 『お世話になったね、ありがとう! 未来は大変だろうけど頑張ってね〜☆』って言って、お別れする事ができるか?」
『出来るわけないでしょ!!』
「だろうな。ソレでお前らはブレイブとジャスティスと共に『未来』に行って戦おうとする。すると、キリヤ‹ライブ›も相楽‹デモンズ›もゆい‹ジャンヌ›とラブコフも一緒に行くと言い出す」
共に戦ってくれた2人の後輩プリキュアに、そんな恩知らずな真似なんて、プリキュアオールスターズ、否、ライブ達もしないだろうとリバイは断言した。
「で、輝二と俺っちはお断りするけど、そしたらプリキュアちゃん達、俺っち達の事を無視して出発する?」
『そんなの・・・・首に縄括り付けて、簀巻きにしてでも連れていきます!』
そしてバイスの言葉に間髪入れずに返答するプリキュアオールスターズに、はぁ~っと、盛大に溜め息を吐くリバイス。
「つまり、俺達が『ディアブロが支配する世界』に来られると面倒だから、『現代』いや『過去』か? どっちでも良いがやって来てーーーー始末しに来たって所か?」
『『面倒』、か・・・・。確かに面倒だ。しかしソレは、我の身が危険と言う訳では無い。『未来の反抗勢力』が、『過去からの援軍』を見て、『くだらぬ希望』を持てば、折角我が築いてきた『理想郷‹ユートピア›』が、穢らしい害虫や害獣共に荒らされてしまっては堪らんからな』
「何が『理想郷‹ユートピア›』だ! 貴様ら悪魔が私達人間を見下して嘲笑っている『暗黒郷‹ディストピア›』だろう!!」
『フン。所詮人間至上主義者の視点で見たつまらん言葉だな。ーーーー人間よ。貴様らは自分達こそ、『この地球の頂点に立つ存在』だと思っているようだが、ソレは貴様らより『強い存在』がいなかったからに過ぎん。最早人間が『地球の支配者』としていられるのは限界だ。コレから『支配者』として君臨するのは、我ディアブロと、我に従う悪魔達だ!』
『っ!!』
『未来のディアブロ』がゴォオッ!! と、オーラを放つと、先程戦ったディアブロとは圧倒的に違う威圧感に、リバイスも、プリキュアオールスターズも、綱吉もたじろぐ。
『我はこの『過去の世界』で改変された『歴史』を修正する為、かつて『未来から来た侵略者達』の使っていた技術を使い、『過去』に来る事ができた』
「・・・・『イマジン』や『タイムジャッカー』のようにか」
綱吉がボソリと呟いた。
「ど、どうしよう!? やっとディアブロを倒したのに・・・・」
「で、でも! 私達だけじゃない! 誠司達だってすぐに!」
「ーーーーそうも言ってられないよラブリー」
不安がるプリンセスにラブリーは援軍が来ると言ったが、その言葉を遮るように、なのはとフェイトとはやての3人が降り立った。
「なのは。何かあったのか?」
「今リボーンくんから連絡があってな、世界各地にいる皆や『スカイベース』にも、デビルライダーが現れたんや」
『えぇっ!?』
はやての言葉に、プリキュアオールスターズは目を見開いた。
ー獄寺&ライブsideー
「っ! コイツは!?」
「デビルライダー!? しかもまさか、『グレイブ』!?」
一息吐いた獄寺とライブに斬り掛かってきたのは、黒のボディに黄色でトランプの『A』の意匠が盛り込まれ、更に『A』の意匠がされた剣『醒剣グレイブラウザー』を持った『仮面ライダーグレイブ』、
ー山本&デモンズsideー
「うぉっ!? おいおい、何でお前が現れるんだよ?」
「な、何だコイツ!? 雪男か!?」
山本とデモンズがいた海岸を凍らせ、白と黒のボディに複眼は青く、金色の爪を両肩に乗せ、後ろから両手で捕まれたような頭部や体毛のような物を付けた『仮面ライダーレイ』。
「(・・・・・・・・ムカッ)ーーーー??」
何故かデモンズ‹誠司›は、仮面ライダーレイを見ていると謎のムカつきを感じていた。
ークローム&ジャンヌsideー
氷の大地を砕いて3つの異形がクローム達の前に現れた。
「きゃっ!?」
「(ガキンッ)あぁっ!?」
いきなり現れた敵から攻撃され、クロームはギリギリ回避したが、ジャンヌは一拍遅れて攻撃を受けてしまうが、すぐに起き上がる。そしてクロームは異形を見て目を見開いた。
「あ、『アビス』・・・・!?」
南極の氷の大地を砕いて現れたのは、胸部に2門砲が装備された鮫型の怪人『アビスハンマー』と2振りのサメ歯状の太刀を持った鮫型の怪人『アビスラッシャー』を率いて、鮫のアーマーを付けた騎士のような仮面ライダー『仮面ライダーアビス』が現れた。
ー炎真&了平sideー
炎真と了平の前に、2人のデビルライダーが現れた。
「何だと!? 極限に『歌舞鬼』ではないか!?」
了平の前に現れたのは、左右非対称で緑・赤・金色の派手な色合いと、両肩に金色の顔のようなアーマーが装着され、右側から赤く長い角が生えているのに対して、左側の角は赤くなく短く、同様にマスクも右側の角が短く左側の角が赤く長い『鬼』のような姿をした『仮面ライダー歌舞鬼』。
「『仮面ライダーオーガ』!?」
炎真の前に現れたのは、重厚な黒い姿に金のラインが走り、顔には『Ω』のマークが特徴的な、まるで帝王のような出で立ちをした『仮面ライダーオーガ』。
ーランボsideー
「ぎょへぇぇぇぇ!! 何で『ライオトルーパー』と『黒影トルーパー』が現れるのさ!?」
牛丼に乗って逃げるランボを追いかけるのは、大きなモノアイをした軽装のライダー達が、バイクに乗ってランボを追う。
「何だコイツらは!?」
「これスイカかよ!?」
更にヴォルケンリッターとFW陣に、足軽のような姿をしたライダー達が、スイカの形をしたパワードスーツに乗っている『黒影トルーパー・スイカアームズ』と交戦を始めた。
ーリボーンsideー
「『アナザーアギト』か」
『スカイベース』に甲板に立って現れたのは、バッタの怪人が仮面ライダーのような、歯牙や羽等を持ち、両肩の肩甲骨の辺りから2枚の羽根の様なマフラーが出ている『仮面ライダーアナザーアギト』であった。
「行くのかいMr.リボーン? 強敵だが?」
「『木野薫』が変身する本物のアナザーアギトなら手こずるだろうが、あんな偽物なら楽勝だ。ヴィヴィオ、ここで狩崎のおじさんと待っていろ」
「うん。リボーンおじちゃん、がんばって」
『形状記憶カメレオンのレオン』を拳銃に変えて、ヴィヴィオにそう言うと、ヴィヴィオは頷き、リボーンは甲板に向かった。
ーリバイスsideー
「マジかよ・・・・さっきどっかに飛んでいった悪魔達が各地でゆい達と戦っているのか」
リバイスだけではない。もう皆かなり消耗していると言うのに、『未来のディアブロ』とデビルプリキュアとデビルライダー達を相手取らなければならない。
ふと、視界の端に、ココ達妖精達が何かゴソゴソと動いているのが見えた。
『ーーーーデビルプリキュア』
「はっ」
『未来のディアブロ』が名を呼ぶと、デビルプリキュアは身体を一瞬赤く光らせると、シュンッとその場から消え、ココ達の場所にデビルプリキュアが現れた。
「っ! 妖精の皆!」
ルミナスが叫ぶと、デビルプリキュアはココ達から『何か』を奪い取ると、再びディアブロの傍らに現れた。その手には何か『ライト』のような道具が入った袋を持って。
「ディアブロ様。『ミラクルライト』を奪取しました」
『うむ。やれ』
「はっ」
『やめてーーーー!!』
精霊達が叫ぶがデビルプリキュアは何の躊躇も躊躇いもなく、『ミラクルライト』が入った袋を上空に放り投げると、手の平から氷の吹雪を放ち、凍てつかせ、氷の塊にしてしまった
「『ミラクルライト』が!?」
「うそっ! 掟破りのミラクルライト封じ!?」
「ーーーーコレで、プリキュアの逆転は無くなったな」
ミラクルとマジカルが驚く。『ミラクルライト』は、プリキュアに力を与える奇跡のアイテム。ソレを氷に閉じ込められてしまった。
『良くやった。こ奴等を始末した後、ゆっくり研究すれば、デビルプリキュア。お前にさらなる進化ができるであろう』
「はっ。ディアブロ様」
「アレが・・・・デビルプリキュア?」
「どうして!? アナタもプリキュアでしょう!? どうしてその力を悪い事に使うの!?」
ミラクルが凍らせた『ミラクルライト』を持つデビルプリキュアを見ると、ハートが何故こんな事をするのかと聞いた。するとデビルプリキュアは、『ゴミを見るような目』で、プリキュア達を見据える。
「・・・・私は生まれてからずっと、貴様ら人間を学ぶ為にディアブロ様が気まぐれに集めた世界中の歴史書を見てきた。そして学んだ。人間とはーーーー『この地球のがん細胞』であると」
「人間が・・・・『がん細胞』?」
ハッピーが、デビルプリキュアの言葉の意味が分からず、聞き返すと、デビルプリキュアは淡々と話す。
「人間は絶えずくだらん争いを繰り返し、くだらん差別や貧困を生み出す。ソレだけでは飽き足らず、この星の資源を喰い荒らし、他の生物や植物を絶滅していっている。正に宿主の中に生まれて無限に増殖しては、宿主の細胞を喰い荒らし、最後は宿主をも巻き込んで自らをも滅ぼしてしまう悪性のがん細胞。そんな細胞はさっさと削除するべきだ。プリキュアの力を私は、地球を蝕む人間から守る為に振るっているのだ」
「違うよ! 確かに、人間は酷い事をしているかも知れない! でもそんな人達ばかりじゃーーーー」
「この時代の地球人口は80億以上。そのほんの1握り程度の人間であろう。貴様らプリキュアは人間の綺麗な部分だけを見ているが、人間の醜い部分は見て見ぬふりをしているだけだ」
「そんな事ない! 人間は皆優しく、他人を思いやれる筈だよ!」
「お前達プリキュアのくだらないヒューマニズムなど聞く価値はない。私はディアブロ様の盾となり、ディアブロ様の矛となって戦う。ソレが私、デビルプリキュアだ!」
ピーチとメロディが声を発するが、デビルプリキュアは聞く耳を持たないと言わんばかりに会話を断ち切り、片手を上げてプリキュア達に向けると、黒と白の電撃が迸る。
「ーーーーお待ち下さい!!」
と、ソコでリバイス達と『未来のディアブロ』達の間に入るように、アギレラ達〈デッドマンズ〉が割って入ってきた。
『貴様・・・・確かギフの下僕達か。そうか。貴様らは“まだ生きていたか”』
「お教え下さい、ディアブロ様。あなたのお作りになる『未来の世界』に・・・・“ギフ様は居られますか?”」
ウルフ・デッドマンとダイオウイカ・デッドマンが片膝を突いて頭を垂れ、アギレラは両膝を突いて聞くと、『未来のディアブロ』は小さく溜め息を吐いてから声を発する。
『ーーーーギフは・・・・滅ぼした』
「っ!?」
『『っ!?』』
『っ!!』
『未来のディアブロ』の言った言葉が衝撃だったのか、アギレラは目を見開き、2体のデッドマンも身体を揺らし、リバイス達も驚いた。
「な、何故・・・・? ギフ様は、あなたの家族の筈・・・・?」
『『頂点』に立つ存在はただ1人のみ。ギフが居ればどちらが『支配者』となるかで我と衝突するのは目に見えている。だからーーーー消したのだ』
驚き、〈デッドマンズ〉の支配者ギフは、ディアブロによって倒されていた。
「そんな・・・・! そんなバカな!!」
『未来の貴様も同じ事を言って、我に反旗を翻そうとしたが、返り討ちにあった。こんな風に、な!』
「失せろ。場違いのクズ共」
『未来のディアブロ』がそう言うと、デビルプリキュアが前に出て、アギレラ達に向かって黒と白の光線を放った。
「っ!!?」
『アギレラ達!!!』
『ちぃっ!!!』
アギレラの前にウルフ・デッドマンとダイオウイカ・デッドマンが立ち塞がるが・・・・。
ーーーーチュドォオオオオオオオオオオオンン!!!
『『「ああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」』』
3人はそのまま何処かへ吹き飛んでいった。
「・・・・結局アイツら何だったんだよ?」
「ディアブロに利用されていただけでしょう」
ジェラートとマカロンを含めて、何人かのプリキュアも半眼で呆れていた。
『ーーーーでは貴様らも、消えてもらおう!!』
『未来のディアブロ』が黒炎を、デビルプリキュアは黒い花のエネルギー弾を、そしてデビルライダー達が光線を放った。
『っ!!!!』
ーーーードゴゴゴゴォオオオオオオオオオオオオオオオオンン!!
センチュリーと綱吉、プリキュア達となのは達が歯車やマントやバリアで防ごうとしたが、簡単に破壊され、爆発が起こった。
『うわぁあああああああああああああああああ!!』
『きゃぁあああああああああああああああああ!!』
爆発の連続でリバイスもセンチュリーも綱吉も、プリキュアオールスターズもなのは達も倒れる。
ー辰夫sideー
「クソっ、がぁっ!」
辰夫がボロボロの身体を押して起き上がろうとするが、身体に激痛が走る。
「辰夫、駄目よ!」
「アンタボロボロじゃない!」
「大人しくしとってや」
「けど、よ・・・・っ!!」
絵里子達に抑えられた辰夫が悔しそうに下を向くと、ソコに『ミラクルライト』が1つ落ちており、辰夫はソレを手に取った。
「コイ、ツは・・・・?」
「『ミラクルライト』ココ!」
「さっきデビルプリキュアに奪われる時に、1つ落ちてたナツ!?」
「・・・・『ミラクルライト』・・・・か」
辰夫は『ミラクルライト』を握ると、ライトに光が灯る。
「・・・・なぁ、俺はな、『奇跡』って奴はそんなホイホイ起こるような都合の良い物じゃなくて、諦めずに足掻いて足掻いて足掻き続ける奴に振り注ぐもんだと思ってんだ。だから、だからよぉーーーー『奇跡』よ、あそこで、必死に、頑張って足掻いている奴等の為に・・・・起こりやがれっっ!!!」
辰夫が『ミラクルライト』を天に掲げたその時、『ミラクルライト』から戦場を覆い尽くす程の凄まじい光が放たれた。
そしてその目映き光が『虹色のオーロラ』を生み出したその時。
ーーーーブゥゥゥゥゥゥゥゥンン!!
『虹色のオーロラ』の向こうから、バイクのエンジン音が響き渡った。
よくよく考えてみれば、『ディアブロに支配された世界』にギフの名前が出てこなかったのに疑問を感じていました。
さて、いよいよ次回、『あの男』もやっています。