仮面ライダーリバイス 悪魔と伝説の狂想曲 作:BREAKERZ
ーブレイブsideー
〈仮面ライダーバールクス〉を相手にしているキュアブレイブZⅡ‹ジオウⅡ›とキュアジャスティスGR‹ゲイツリバイブ›が『長剣』を以って迫りくるバールクスを相手に戦っていた。
「ーーーーはっ!」
「ーーーーふっ!」
ブレイブZⅡが『ジカンギレード』と『サイキョーギレード』を二刀流で持って斬りかかり、ジャスティスGRが『ジカンジャックロー・ノコモード』と『ジカンザックス・オノモード』を持って、バールクスの剣を受け止めていた。
「どけ! バールクス! 私の標的はデビルプリキュアだ!」
『ふん! 奇遇だな、俺もお前達には用はない!』
「何だと?」
『俺の標的は、この時代にいる筈の『ヤツ』を見つけて、倒す事だ!』
「どう言うーーーー事だ!?」
ブレイブZⅡが問いながら押し出すと、バールクスは後方に跳んで着地すると、長年の恨みを吐き出すように声を上げる。
『『ヤツ』こそ! 俺の人生を、俺の全てを奪った『元凶』! 『ヤツ』を倒し! 次はディアブロを倒し! 俺が『この時代の王』として君臨する!!』
「何!?」
「お前は、ディアブロの配下ではないのか!?」
『ハッ! ふざけるな、ディアブロとは『アナザー』ではない『力』を貰う為に協力しているのであって、ヤツの配下になってた訳ではなかった! しかし! 俺が倒したいヤツは、逃げ遅れた馬鹿なガキを守って、俺と戦う前に命を落とした! まさかこんな形でこの時代に来られるとはなぁ!』
ソコまで話してから、バールクスはふと動きを止めると、明後日の方向に向けて顔を向けた。
『そしてやはり、お前達も俺の邪魔をするのだなーーーーシモンボス!』
ーーーードォンッ!
空から両手の真紅の炎を噴射させて現れたのは、〈シモンファミリー〉のボス、古里炎真であった。
「っ! 貴方は!」
「古里、炎真・・・・さん?」
未来のプリキュア、特にジャスティスGRは妙に炎真さん対して緊張した顔つきであった。
「・・・・・・・・君は、まさか・・・・!」
炎真はバールクスを見据えると、僅かに目を見開いて驚いた様な声を上げるが、直ぐにブレイブZⅡとジャスティスGRに目を向ける。
「君達、コイツは僕に任せて、ディアブロとデビルプリキュアの方に行くんだ」
「!」
「・・・・良いん、ですか?」
「君達にとってバールクスなんかよりも、ディアブロやデビルプリキュアの方が優先するべきだろう。・・・・若者の手助けは、大人の務めだからね」
炎真がそう言いつつ、『大地の死ぬ気の炎』を燃やしてバールクスを見据える。
「「・・・・・・・・(ペコリ)」」
2人は炎真に対して頭を下げると、ジャスティスGRのオレンジの装甲が翼のように展開し、青いカラーになると飛び、ブレイブZⅡも駆け出した。
ー炎真sideー
2人の未来のプリキュアが離れるのを確認した炎真は、バールクスに向けて声を発する。
「今度は『タイムジャッカー』じゃなくて、ディアブロに与したのかいーーーー『加古川飛龍』?」
『・・・・気づいていたか』
炎真の言葉に、バールクスは若々しい男性の声で返した。
『貴様達に拘束されてからも、俺の中では『ヤツ』への憎しみは消える事は無かった! ディアブロはそんな俺を気に入り、この力を俺に与えてくれた! やはり俺は『選ばれる側の人間』だったんだ! 後はディアブロを倒せば、俺が地球の『頂点』、『王』になる事ができるっ!!』
「利用されているだけだろう。ソレに、50年も経っても結局未だに『ソウゴ』に囚われているようじゃ、いつまでも『過去』に縛られているような情けない男が、『王』を語るなんてーーーー片腹痛いよ」
炎真が『大地の死ぬ気の炎』を燃やすと、バールクスは剣を構えてぶつかり合った。
ー綱吉sideー
〈仮面ライダーゼロワン メタルクラスタホッパー〉の力を得た綱吉は、〈仮面ライダーアークゼロ〉と凄まじい加速戦闘を繰り広げ、『クラスターセル』を使ってアークゼロと戦っていた。
「・・・・・・・・」
『! っ!』
「・・・・おい。いつまでダンマリ決めているつもりだ?」
クラスターセルを振り払ったアークゼロが、綱吉に向かって拳を突き出すが、綱吉は平静にその拳を片手で受け止め、アークゼロに向かって厳かな口調で話し掛ける。
『〜〜〜〜!!』
が、アークゼロは綱吉の問い掛けに答えようとせず、更に攻撃をラッシュやキックを激しく繰り出した。しかし、クラスターセルを自在に使う綱吉に一撃も浴びせる事ができないでいた。
「答えないのなら、コチラから聞こう。・・・・何故ディアブロに与しているんだ?ーーーー『アズ』?」
『・・・・・・・・・・・・』
クラスターセルに一撃浴びせてその反動で後方に引いたアークゼロは、真っ直ぐに綱吉をその血のように真っ赤に染まった瞳で見据える。
そしてーーーー。
『ーーーーフッ、フフフフ・・・・どうして分かったのかしら?』
アークゼロが肩を震わせて笑ってから、その禍々しい見た目と反して、鈴の転がるような女性の声だが、嘲弄や悪意をふんだんに滲ませて発する。
「感情が豊かになったのが災いしたな。『悪意の気配』が隠して切れていないぞ」
『フフフフ・・・・以前よりも『超直感』が鋭くなっているわねぇ、『ネオボンゴレⅠ世‹プリーモ›・沢田綱吉』♪』
ーーーー『アズ』。
悪意を振り向く『人工衛星アーク』の使者として造られた存在。人間の『悪意』を利用し、無数のアークを生み出すのを目的としている魔女である。
「ーーーーやはり生きていたか。『滅亡迅雷.net』の皆から死んだと聞いたが、そんな簡単にくたばるとは思っていなかったよ」
『あの時は私もダメかと思ったわ。『リオン=アークランド』に裏切られて一時は機能停止状態になっていたけど、私のボデイにはナノマシンが装備されていてね。時間が経てば損傷箇所を修復する事ができるの。ソレで後はほとぼりが冷めるのを待ちながら、更なる『悪意』を持った人間を探していた時、ディアブロ様に出会ったのよ』
アズは自分の身にあった事を話し始めた。
『人間の『悪意』から生まれる『デッドマン』で人間を支配したいディアブロ様と、『悪意』を以てアーク様を生み出したい私とディアブロ様の利害は一致したし、相性も良い。だ・か・ら、私が『仮面ライダーアークゼロ』となって、彼の世界征服に力を貸してあげたの♪ 見返りとして、〈時空管理局〉が保有する『次元世界』の幾つかを使って、アーク様の大量生産に成功したの!』
「『次元世界』にアークを大量生産されたなんて、悪夢だな」
『その為に、態々〈時空管理局〉を支配下に置いたんだから〜』
「成る程。〈時空管理局〉を掌握したのは、アズの目論見だった訳か」
『近い内にディアブロ様は、地球に見切りをつけるかもね。その時は、別の『次元世界』に向かうでしょうね? 例えば・・・・〈ミッドチルダ〉とか?』
「・・・・〈時空管理局〉の事はどうでも良い。だが、コレ以上お前らの思い通りになんて・・・・死んでもさせねぇ!」
綱吉は『クラスターセル』を展開させて、アズーーーーアークゼロと高速戦闘を繰り広げた。
ーなのはsideー
「やぁぁぁぁっ!!」
「はぁぁぁぁっ!!」
「てぇぇぇいっ!!」
ーーーーガキンッ!
『ーーーーふんっ!!』
「「「うわぁっ!!」」」
『火炎剣烈火』を持ったなのはと、『水棲剣流水』を持ったフェイトと、『雷鳴剣黄雷』を持ったはやてが、〈仮面ライダーソロモン〉に向けて剣を振るうが、ソロモンは黄金の大剣『カラドボルグ』で難なく受け止め、力を込めて振り払うと、3人は大きく後退した。
「っ、『アクセルシューター』!」
「『フォトンランサー』!」
「『ミストルティン』!」
なのはとフェイトが魔力弾を、はやてが石化する光の槍を放つが、
『ーーーーはぁっ!!』
何と、ソロモンはカラドボルグの剣身に光を纏われせて振り抜くと、巨大な刃が幾つも放たれ、なのは達の魔法を薙ぎ払ってしまった。
「「「!!」」」
『・・・・ふん。情けないな〈時空管理局〉の魔導士達よ?』
「何ですって!?」
『君達も未来の出来事を知っているのだろう? 〈時空管理局〉が、この『地球』に・・・・何をしようとしたのか?』
「「「!!?」」」
ソロモンの言葉に、なのは達3人は息を呑み、吉宗や炎華から聞かされた事が頭に過った。
【〈時空管理局〉も最初は、プリキュア達や〈フェニックス〉に協力して、ディアブロと戦っていたけど、途中からーーーー『アルカンシェル』って兵器を全て用いたんだ】
〈時空管理局〉の保有する大型艦船に搭載される、『地球を滅ぼしかねない魔導砲』、『アルカンシェル』を使用しようとした。
ソレはつまりーーーー〈時空管理局〉はディアブロを倒す為に、“なのは達の故郷である地球を破壊しようとした”、と言う事だ。
『更に言えば、君達の夫である『ネオボンゴレプリーモ』と『シモンファミリーボス』とその守護者達もーーーーそのせいで死んでしまったのだからな?』
「っっ!!?」
「な、何ですって・・・・!?」
「どう言う、事や・・・・!?」
ソロモンから放たれた予想外過ぎる言葉に、なのは達は動揺が走った。
『おや? その事は知らないようだな? 〈時空管理局〉の上層部はディアブロ様を倒し、地球にある『ロストロギア』を全て手に入れようとした。しかし、ディアブロ様の圧倒的な強さに恐れをなし、恐怖に駆られ『アルカンシェル』を使用し、地球ごとディアブロ様を消滅させようとした。そんな凶行を知ったお前達の夫達は、次元航行船に乗り込んで止めようとした。ーーーー結果、ディアブロ様の1撃を受けて次元航行船は大爆破。お前達の夫達もソレに巻き込まれて、死んでしまったのだよ』
「「「!!?!!??」」」
ソロモンの毒のような言葉が、なのは達の耳に入ってくる。綱吉達は管理局の凶行を止めようと戦い、そして巻き添えで死んだ事を聞いて、なのは達は〈時空管理局〉に対して『大きな不信感』を抱き、その心の動揺が動きや魔力操作に多大な影響を与えてしまった。
『更に良い事を教えてあげよう。〈時空管理局〉は『アルカンシェル』を失って直ぐにディアブロ様に全面降伏しーーーーこの私が、〈時空管理局〉の長官となったのだよ』
「「「!!!??」」」
目の前にいるデビルライダーが、〈時空管理局〉の頂点に立っている。ソレを知り、更になのは達は動揺した。
『まさに『群疑満腹』と『五里霧中』。戦闘の最中に疑心や迷いを持つなど、何処までも『愚者千慮』な者達よ!!』
『カラドボルグ』を掲げると、巨大な『カラドボルグ』が召喚され、ソレをなのは達に振り下ろした。
「「「!! あぁああああああああああああああああ!!」」」
なのは達は咄嗟に防御魔法を使って防ぐが、致命傷を避けるだけで精一杯で、3本の聖剣を落として倒れてしまう。
「「「うっ、うううっ・・・・!!」」」
『ーーーーとどめだ!!』
ソロモンが再び『カラドボルグ』を振り上げたその時、
『ーーーーぐぁああああああああ!!』
『ーーーーきゃああああああああ!!』
『! 何!? ぐばぁ!!?』
突然別の方向からバールクスとアークゼロが吹き飛んで来て、ソロモンの身体にぶつかり、3体のデビルライダーは重なるように倒れる。
『な、何だ一体・・・・!?』
バールクスとアークゼロを退かして起き上がるソロモンに、地面に落ちていた『火炎剣烈火』と『水棲剣流水』と『雷鳴剣黄雷』を手にした3つの影が近づき、聖剣を振り下ろした
ーーーーザシュンッ!!×3
『がぁあっ!!?』
アスタリスク状に斬りつけられたソロモンが後退すると、聖剣を持った3人の男性達がいた。
『き、貴様らぁ!!』
『火炎剣烈火』を持ったのは〈ネオボンゴレファミリー〉のボス・沢田綱吉。『水棲剣流水』を持ったのは〈ネオボンゴレファミリー〉の(一応)雲の守護者・雲雀恭弥。『雷鳴剣黄雷』を持ったのは〈シモンファミリー〉のボス・古里炎真であった。
「なのは、躊躇うな。『未来』での出来事を聞かされたからって、『現代‹今›』を蔑ろにするな」
「寧ろ、コレから自分達で、管理局が凶行を起こさない様にするんだ」
「その為に、君達はここにいるんじゃないの?」
「「「!!」」」
旦那さん達の言葉を聞いて、なのは達3人も顔を引き締め、再び自分達のデバイスを構えた。
そして綱吉達は聖剣に各々の『死ぬ気の炎』を纏わせ、なのは達は砲撃魔法の準備をした。
『『『かぁっ!!』』』
「「「ふっ!」」」
バールクスとアークゼロが起き上がり、ソロモンと共に駆け出すと、綱吉と炎真と雲雀も駆け出し、戦いを始めた。
『ふっ!!』
「・・・・遅いな」
アークゼロが加速すると雲雀は『雲の死ぬ気の炎』を纏った『水棲剣流水』を投げ、トンファーから鎖分銅を伸ばし、その先端を流水の柄に巻き付けると、腕を振るって鎖分銅に巻かれた流水を縦横無尽に振り回し、自分の周りを加速していたアークゼロに斬りつける。
『ぐはぁああああ!!』
炎真と戦うバールクスがキックの姿勢を取る。
[バールクス タイムブレイク!]
『おぉおおおおおおおお!!』
「『大地の稲妻‹フルミネ・ディ・テッラ›』!!」
バールクスは『バールクスタイムブレーク』を放つが、炎真は『雷鳴剣黄雷』の刀身に纏わせた『大地の死ぬ気の炎』から重力玉を生み出し、稲妻を纏わせてバールクスに叩き込む。
『ごぁああああっ!!』
そして、ソロモンが『カラドボルグ』を振るい、綱吉が『大空の死ぬ気の炎』を纏った『火炎剣烈火』を振るい、2つの剣がぶつかり合う。
『愚かだなネオボンゴレプリーモ! 戦いは嫌いなのに戦い続けるだなんてな!』
「・・・・確かに、戦いは嫌いだ。だが、戦わずに大事な者達を守れなかったら、死んでも死にきれねぇ! ソレは仮面ライダーも、プリキュアも同じだ! 俺達は皆、自分の大切なモノ達を! 信じる未来の為に戦っている!」
『ぐぁああああああああ!!』
綱吉が『大空の死ぬ気の炎』の出力を上げ、『カラドボルグ』をソロモンの手から弾き飛ばすと、ソロモンの身体を連続で斬りつけ、ソロモンが吹き飛び、アークゼロとバールクスと一箇所に集めさせられる。
「なのは!」
「フェイト!」
「さっさとやれ」
[スターライト・ブレイカー]
「全力全開! スターライト・・・・!」
綱吉達の呼び掛けに応えるように、なのはが周囲の魔力をレイジング・ハートに収束させるーーーー。
[プラズマ・ザンバー]
「雷光一閃、プラズマ・ザンバー・・・・!」
フェイトが雷雲から落ちた稲妻を、ザンバーモードのバルディッシュに纏わせーーーー。
「響け終焉の笛、ラグナロク・・・・!」
はやてはシュバルトクロイツを掲げると、白の魔力が集まっていきーーーー。
「「「ブレイカー!!」」」
桃色と金色と白色の砲撃魔法が、3体のデビルライダーを呑み込む。
『っっ!!』
『『!?ーーーーぬぁああああああああああああああああああああああ!!!』』
砲撃魔法が迫る寸前、『カラドボルグ』を捨てたソロモンは何と、バールクスとアークゼロを両手に抱えて・・・・盾にしたのだ。
『き、貴様ッ!』
『お、俺達を・・・・!』
『私はまだ、死ぬ訳にはいかんのだっ!! 忘れるな! 例えここでディアブロ様を倒せたとしても! 次は『ギフ様』が蘇り、必ずや人類を・・・・』
ソロモンが喚くように言うがそのまま最後まで言えず、3色の魔力光の奔流に、3体のデビルライダーが呑み込まれそして・・・・。
ーーーードゴォオオオオオオオオオオオオオンッッ!!!
凄まじい爆発が起こった・・・・。
「「「・・・・・・・・」」」
「なのは。フェイト。はやて」
「ツナさん・・・・」
デビルライダー達を倒したと言うのに、なのは達3人の顔は晴れやかなものとはほど遠い顔していた。
ソロモンから聞かされた〈時空管理局〉の暴挙による『疑惑』。自分達隊長陣が『ツナ達やFW陣にも秘密にしている極秘任務』。色々な感情が複雑に絡み合ってしまっているのだ。
「ーーーーまだ、立ち止まれるし、修正する事ができる」
「立ち止まれる・・・・?」
「修正する・・・・?」
「ああ。自分達が誤った事をしていると思い当たるモノがあるのなら、立ち止まって、見つめ直して、そしてやり直す事ができる筈だ」
ーーーーズガァアアアアンン!!
『!!』
綱吉がそう言うと、別の方向から爆発音が聴こえてきた。
「フェイト達は休んでいて」
「雲雀はーーーーもう行ったか。後は任せろ!」
そう言って、綱吉と炎真は別の戦場に向かった。なのは達はダメージと魔力の消耗で動けなくなったが、少し考えてみようと思ったーーーーこの戦いの『後』の事を・・・・。
次回、ディアブロとデビルプリキュアとの決戦