仮面ライダーリバイス 悪魔と伝説の狂想曲 作:BREAKERZ
ーリバイスsideー
「うぉおおおおおおっ!!」
『ちょわーーーーーっ!!』
リバイスが拳や蹴りをバット・デッドマンに叩きつけるが、バット・デッドマンは悠然と立ちながら、それらをさばいていく。
「うぉらっ!」
リバイが拳をバット・デッドマンの横面に叩き込む。が、バット・デッドマンはギロリと睨み、
「なにっ!」
『はっはぁっ!』
リバイの拳を握って腹部に拳を何度も叩き込む。
「がはっ!」
「輝二! この野郎!」
バイスがドロップキックをバット・デッドマンに繰り出す寸前、バット・デッドマンはリバイを放すとキックをお見舞いしたバイスの両足を掴み、壁に叩きつけた。
『うらぁっ!』
「ぎょはっ!」
「バイス!ーーーーうぉっ!? あぁっ!」
バイスに駆け寄ろうとするリバイの首を片手で掴んだバット・デッドマンは、そのままバイスの隣に叩きつけた。
「うぅ・・・・!」
「輝二うぉぁっ!」
『フッフッフッフッ・・・・おらぁっ!』
助けようとしたバイスを空いているもう片方の手で首を掴んだバット・デッドマンは、そのまま二人の頭を壁に叩きつける。
「「っっ!!!」」
そして二人の身体を持ち上げ、少し壁から離し、再び壁に思いっきり叩きつけると、壁が破壊された。
「「ああああっ!」」
『イヤッホォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッ!!!!』
バット・デッドマンは二人を持ち上げたまま突き進み、次々と壁に叩きつけていった。
「ぐぉっ! この! がっ! や! ぐっ! ろう!!」
「この! いでっ! この! あだっ! こんのぉ! あたたたたっ!」
壁に叩きつけられながも二人はバット・デッドマンの手から逃れようと抗うが、凄まじい握力で握られておりほどけなかった。
『はぁああああっ!!』
「「ぐぅああああっ!!」」
そして一番分厚そうな壁に叩きつけられたかと思うと、夜風の感触と星光が見えた。どうやら遂に外壁まで突き抜けたらしい。
『お空のドライブと洒落こもうぜ!!』
「「っ!」」
バット・デッドマンは二人を持ち上げ、片方が漆黒と、もう片方が純白の翼を広げはためかせると、上空へと飛んでいく。
「うおおおおおおおおおおっ!」
「何なのよーーーーーーーー!」
リバイスの悲鳴が、夜空に響いた。
ーボンゴレsideー
そしてツナ達も三体のデッドマンに苦戦を強いられていた。
「はぁっ!」
「たぁっ!」
『ッ!』
高速で動くツナとエンマに追い付くジャッカル・デッドマンは、大鎌に二人の拳を叩きつけれた。
「ツナくん!」
「よし!」
エンマとツナは渾身を込めた拳をジャッカル・デッドマンに叩きつけた。
がーーーー。
『・・・・残念ね!』
何と、ジャッカル・デッドマンの両手が鎌となって、二人の拳の甲で刃を受け止めた。
「っ!?」
「手から鎌がっ!?」
『私のガイアメモリは『大鎌』の記憶を宿す『デスサイズ』! あらゆる鎌を生み出すのよ!』
ジャッカル・デッドマンはそのまま腕力で二人を押し飛ばした。
「「なぁっ!?」」
『フゥゥゥゥ・・・・はぁああああっ!!』
「「っ!!! うおあああああああああっ!!!」」
ジャッカル・デッドマンは足にエネルギーを集めると、振り上げた足が鎌状のエネルギーの刃を纏い、横蹴りで二人を切り裂こうとする。
ギリギリと防いだツナとエンマだが、技の威力に負け、近く森の木々を次々とへし折りながら吹き飛んだ。
そして獄寺達はーーーー。
『・・・・・・・・・・・・!!』
クロコダイル・デッドマンが両手・両肩の装備を斉射するが、獄寺とランボがSISTEMA C.A.Iのシールドと電磁フィールドで防いでいた。
『たぁっ!』
そしてカマキリ・デッドマンと戦っていた山本と了平とクロームは両手に持った鎌から冷気を纏う刃を飛ばされ、それを回避すると、地面に当たった刃が氷を張り巡らしていく。
「おっとぉ!」
「極限に冷えるな・・・・!」
「っ」
『あはははは! やはり私達の敵ではありませんねぇ!』
「あ、あなた達、何故ここまでするの? まだ年若いのに、〈財団X〉の元で殺人に手を染めるなんて・・・・!」
クロームがそう言うと、哄笑をあげていたカマキリ・デッドマンは、ピクリと反応して、冷淡に答える。
『はぁ? 何言ってるんですか? 私達はもう、『怪物』なんですよ。『怪物』が人間のふりをして生きていける訳無いでしょう?ーーーー綺麗事をほざくなぁっ!!』
カマキリ・デッドマンは鎌を地面に突き刺すと、巨大な霜柱が隆起していき、クローム達へと向かっていく。
が、クロームを抱き抱えた山本と了平が空に飛んで回避する。
ーリバイスsideー
「ぐぅああああっ!!」
「のぉぉぉぉ! 凄いGぃぃぃぃぃぃぃっ!!」
上空に急上昇する勢いで、身体中の血液が下に行き、危うく意識がブラックアウトしそうになるリバイと騒ぎ出すバイス。
と、そこで雲の上にまで上昇したバット・デッドマン。
「ーーーーかっは!」
「ぐぅ・・・・!」
下に行っていた血液が戻り、朦朧とする意識を元に戻そうと頭を振るリバイス。
しかしーーーー。
『次は下だぁ!』
と、バット・デッドマンは下へと急降下した。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
「ノォォォォォォォォォォォ!」
再び意識がブラックアウトしそうになるのを耐えていると。
『うぉおおおおおおおおおおお!!』
「「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」
ーーーーザバァァァァァァァァンン!!
バット・デッドマンは急降下しながら回転すると、湖に入り込んだ。
「ぐばぁっ! ああああああああああああああっ!!」
「がぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼっ!!」
『(ニィッ!)』
上空1000メートルから湖に叩きつけられ、さらに十数秒ほど水の中を進むと、水中から再び空に戻る。
「がはぁっ! はぁ! はぁ! はぁ! はぁ!・・・・」
「ぜぇ! ぜぇ! ぜぇ! ぜぇ!・・・・」
『ひゃぁああああああああああああっ!!』
「「うぉああああっ!!」」
バット・デッドマンは力を込めて、リバイスの二人の地面に向けて投げ飛ばした。
ーーーードガァァァァァァァァァァンン!!
地面を削りながら落下するリバイスの二人。
「ば、バイス・・・・うぅぅっ!!」
「め、目が回るし、水攻めにあうし、身体中が痛い、し・・・・あっ」
バイスがそう言うと、リバイは過剰ダメージにより、変身が強制的に解除され、バイスも輝二の中に戻った。
「くっ、くそっ・・・・!」
「っ! 君は・・・・!」
「ぐっ・・・・うぅっ、あ、アンタは・・・・!」
と、ソコでジャッカル・デッドマン達と交戦していたネオボンゴレファミリーとシモンファミリーボスの近くに落下したようだった。
『おいおい、面白い事になってるなぁ?』
『っ! 蝙蝠のデッドマン・・・・まさか、ミハエル、なの?』
ジャッカル・デッドマン達は、上空に現れたバット・デッドマンを呆然と見ていた。
そしてその戦場に響く声がーーーー。
「メ、メノア・・・・! ノノ・・・・! ケイ・・・・!」
『『『っっ!!』』』
自分達の名を呼ばれた三人が目を向けると、湖畔近くに、ボロボロの格好になったミラがリボーンに支えられ、そして人質として捕らえていたゆいを背負った狩崎と骸が地面に横たわらせたヴァージル教授と妻のメディアがいた。
『ミラ・・・・。っ! お父様! お母様!!』
ジャッカル・デッドマンは加速して、一瞬で骸と狩崎の眼前に来ると、手の平から大鎌の刃を出現させると、二人の首を切り裂いた。
が、二人とリボーンの身体が藍色の霧状となって霧散し、ネオボンゴレファミリーの側に現れた。
『ちっ! 幻覚か! メノア! 何が起こった!? 何故お母様をカプセルから! そしてーーーー』
ジャッカル・デッドマンが目を向けると、虫の息状態の父、ヴァージル教授に目を向けると。
『誰がお父様を、こんな目にあわせた・・・・!?』
「・・・・・・・・」
ミラが目を向けると、バット・デッドマンがいた。
『アイツが? ミハエルが?』
『・・・・!』
『嘘、ですよね?』
ジャッカル・デッドマンと、合流したクロコダイル・デッドマンとカマキリ・デッドマンが戸惑ったような声を漏らした。
数年間チームを組んでいたので分かる。ミハエルがヴァージル教授を傷つけるヤツではないと。
「・・・・アレは、ミハエルじゃない、『バットバイスタンプ』に宿っていた悪魔が、ミハエルの身体を乗っ取った邪悪な存在・・・・! そして、あなたのお母さんと、ミハエルの身体を蝕んでいたウイルスはーーーー川西美春が、『ウイルスガイアメモリ』で作り、感染させたものよ!」
『っ! あの女が・・・・!!』
『『っっ!』』
ミラの言葉に、三人は肩を揺らした。
最初に会った時から、あの女、川西美春には警戒していた。表面上は妖しく美しく優しい女性を演じているが、〈財団X〉からの監視役だけではなく、その内心は、とてつもないエゴと殺人欲求を隠していた事を三人は見抜いていたからだ。
「メノア・・・・。実験は失敗したのよ、私達はとんでもない怪物を生み出してしまった・・・・! この戦いにもう、意味なんて無いのよ・・・・!」
ミラがそう言うが、ジャッカル・デッドマンは、メノアは、くっくっくっ、と笑い声をあげる。
『そうーーーーなら、ネオボンゴレとシモン、そして仮面ライダーもろとも! あの悪魔を始末するっ!!』
「メノアっ!?」
「・・・・ぁ・・・・メノ、ア・・・・!」
『・・・・もはや、この道しかないのよ・・・・。私達は、この手を血に染めすぎた・・・・。今さら〈財団X〉から逃げられない・・・・。ならば! この戦いに勝利し! 〈財団X〉をのしあがる! 川西美春も必ず殺す! そして私達が! 〈財団X〉の頂点に立つわ!!』
『『(コクン!)』』
ジャッカル・デッドマンの言葉に、クロコダイル・デッドマンとカマキリ・デッドマンも頷いた。
「やめてメノア! そんな事をしても・・・・!」
『ミラさん。私達はもうーーーー怪物になったんですよ』
「ノノ・・・・」
『今さら人間のふりをした所で、やって来た事が帳消しになる訳無いでしょう? だったら、最後までこの生き方を貫くだけです!』
カマキリ・デッドマンの言葉にクロコダイル・デッドマンも同意したように頷く。
『ミラ。所詮、勝者にしか明日をーーーー未来を手にする資格は無いの。もう私達は後戻りできない。この戦いから、手を引くつもりはないわ!』
ジャッカル・デッドマンがそう言うと、聞こえていたツナ達も構える。
「くっ! ややこしい事に、なりそう、だぜ・・・・! ぐぁ・・・・!!」
「っ、しっかりしろ」
ボロボロの姿でも立ち上がろうとする輝二。だが、ダメージでよろけ倒れそうになるが、ツナが支えた。
「・・・・ネオボンゴレプリーモ・・・・」
『よそ見している場合か!?』
『ソイツは俺の獲物だぁっ!』
「ツナくん!」
ジャッカル・デッドマンとバット・デッドマンがツナと輝二に向かって来るが、エンマが『大地の重力』で二体を重力球に封じようとする。
がーーーー。
『はっ!』
『うああああああああっ!!』
バット・デッドマンは背中の純白の翼から、白い光線を放ち、重力球を破壊し、ジャッカル・デッドマンは加速の力業で脱出した。
「ーーーーロール」
『キュアっ!』
と、そこで二体に襲い来る巨大で紫色の針の球が現れた。
「っ! 『球針体』、雲雀か!?」
針の球、『球針体』を放ったのは、トンファーを構えた雲雀恭弥だった。
「少しは、楽しめそうかな?」
雲雀は球針体を次々と作り、飛び登りながら、バット・デッドマンに向かい、トンファーを叩き込もうとするか、手の平から光の剣を出したバット・デッドマンが防ぐ。
「ツナくん、彼を!」
エンマは輝二をツナに任せ、迫ってくるにいるジャッカル・デッドマンと交戦した。
『・・・・!!』
『たぁっ!』
クロコダイル・デッドマンが装備を、カマキリ・デッドマンが雹を放ちながら守護者達と交戦していた。
「・・・・輝二!ーーーーあぅ!」
ミラは輝二の元に行こうとするが、身体に激痛が走り、動けなかった。
そして輝二は、リボーンと狩崎、そして合流した草壁の側に置かされた。
「リボーン、彼を」
「ああ」
そしてツナも、バット・デッドマンと交戦を始めた。
上空にいたバット・デッドマンが地面近くに退き、ジャッカル・デッドマンと顔を合わせた。
『はははははは、最後まで戦うとは、お前も中々に狂っているじゃぁねえか?』
『付け上がるな蝙蝠風情が! ボンゴレ達を始末したら次はお前だ!』
『はっ! それじゃ・・・・テメェから終わらせてやるよ!』
『っ!』
『・・・・!!』
バット・デッドマンが拳から光線を放ち、それがジャッカル・デッドマンへと向かった。が、その寸前、クロコダイル・デッドマンが動きーーーー。
ーーーーバシュゥッ!!
『あぁっ・・・・!』
『・・・・ケ、ケイ・・・・!?』
何と、ジャッカル・デッドマンを押し出し、クロコダイル・デッドマンの身体に光線が貫通し、その巨体の腹部には、少し動けば、上半身と下半身が千切れそうな巨大の穴が出来上がっていた。
『・・・・・・・・ぁ』
クロコダイル・デッドマンは小さく声を発してから、その身体に罅が入り、爆散しそうになっていた。
『ケイっ!!! ケイーーーー!!!!』
カマキリ・デッドマンが守護者達に目もくれず、クロコダイル・デッドマンに駆け寄ろうとする。
が、
『・・・・・・・・』
『っ!!』
爆発する自分に近づかせないようにと、頼まれたと思い、ジャッカル・デッドマンは加速して、カマキリ・デッドマンを抑えた。
『ケイ! イヤだイヤだケイーーーー!!』
『・・・・・・・・』
カマキリ・デッドマンは泣いているような声を発しながら、クロコダイル・デッドマンの、ケイの名を呼ぶ。
クロコダイル・デッドマンは一瞬ケイの姿に戻ると、カマキリ・デッドマンに笑みを浮かべたまま、
ーーーードガァァァァァン!!
その身体は爆散した。
『ケイーーーーーーーー!!!!』
『ケイ・・・・!』
カマキリ・デッドマンはジャッカル・デッドマンを押し退けて、変身を解除してノノの姿に戻ると、ケイが爆発した場所から、破壊されたドライバーとメモリブレイクされた『ヘヴィーアームズガイアメモリ』と、無傷の『クロコダイルバイスタンプ』だけだった。
『ケイ・・・・! そんな、そんなケイ・・・・!!』
ノノは『クロコダイルバイスタンプ』を抱き締めて、涙を流した。
『まず一匹♪』
「っっ!! うあああああああああああああああああああああああっっ!!』
ノノは再びカマキリ・デッドマンに変身し、雄叫びを張り上げると、腰から羽を広げて飛翔し、刃に氷を纏わせ、バット・デッドマンに向かった。
『よくも! よくもよくもよくもぉっ!!』
氷の斬撃を乱発するカマキリ・デッドマン。しかし、バットは手から光の剣で斬撃を破壊していく。
『死ねぇえええええええええええっ!!!』
カマキリ・デッドマンは太く大きな氷柱を空一面に生み出すと、バット・デッドマンに向けて放った。
『ヤバイ! ヤられる!!ーーーーと言うと思ったかぁ?』
が、バット・デッドマンはほくそ笑んだ声を発し、翼から光の光線を雨のように放った。
『うわぁぁぁぁっ!!』
『きゃぁぁぁぁっ!!』
その光線は地上にいるツナ達にも巻き込み、氷柱を破壊し、正面から向かってくる氷柱は、剣で弾き返した。
『あっ・・・・!』
ーーーーザクザクザクザクザクザクザクザクっ!!
カマキリ・デッドマンの反応が遅れ、弾き返された幾つもの氷柱が身体に突き刺さった。
『あ、あぁ・・・・』
『ノノ!』
「ノノ・・・・!」
ジャッカル・デッドマン、いや、メノアの声と、ミラの声が重なる。
カマキリ・デッドマンはガクンと両手を下げ、力無く落下していった。
『はい。二匹目♪』
バット・デッドマンは剣を投げ飛ばそうとする。
「「「≪っっ!! やめろーーーーーーーーッッ!!≫」」」
輝二とバイス、ツナとエンマの叫びが響くが、バット・デッドマンは剣を投げ放ちーーーー。
ーーーーザシュッ!
『あ・・・・!』
カマキリ・デッドマンの胸元を貫き刺さった。
『け、ケイ・・・・!」
涙を流し、ケイの名前を呟きながらデッドマンの姿から人間に戻ったノノの身体も、閃光に包まれ、
ーーーードガァァァァァァァァァァンン!!
爆散した。
そして、爆発した所から、メモリブレイクされた『フリージングガイアメモリ』と、無傷の『カマキリバイスタンプ』と『クロコダイルバイスタンプ』が飛び出し、バット・デッドマンは二つのバイスタンプを手にし、先程ミラやヴァージル教授から奪ったバイスタンプも取り出した。
『うぅ~ん♪ 『カマキリバイスタンプ』に『クロコダイルバイスタンプ』。『コブラバイスタンプ』に『メガロドンバイスタンプ』。そして、『ジャッカルバイスタンプ』にリバイスが所持するバイスタンプを手にすれば、一気に俺の方が相応しい事が証明されるなぁ』
「証明、だと?」
『そうだ。“出来の良い兄貴から〈仮面ライダー〉を奪った愚弟”よ』
「っ!」
バット・デッドマンの言葉に、輝二が肩を揺らした。
「何故、お前がその事を・・・・?」
『それはまぁ後だな。最後のバイスタンプを回収してからだ』
バット・デッドマンが目を向けると、両膝をつき、ブレイクされた『フリージングガイアメモリ』と『ヘヴィーアームズガイアメモリ』を手に持ったジャッカル・デッドマンを見据える。
『・・・・ノノ・・・・! ケイ・・・・!』
ジャッカル・デッドマンはゆっくりと立ち上がると、キッと、バット・デッドマンを睨んだ。
『殺してやる・・・・! 殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやるーーーー殺してやる!!!』
ジャッカル・デッドマンが全身のあらゆる箇所から、大鎌の刃を伸ばして、弾丸のように回転しながら、バット・デッドマンに向かった。
『うおおおおおおおおおおおおおおおおおっっ!!!』
『おっと、無駄な足掻きをしちゃってまあ』
『うるさい! 貴様は絶対に殺してやる! 先に地獄に行ってなさいミハエルっ!!』
さらに加速するジャッカル・デッドマンと、同じ速度で空中で何度もぶつかり合うバット・デッドマン。
「(・・・・二人とも速いな)」
「(リミッター解除のフェイト以上だよ・・・・!)」
十全ではないが、ツナ達でも二人の動きを何とか捉えていた。
二人のぶつかり合うによる風圧に煽られ、地面には亀裂が走り、衝撃波まで起こった。
「ぐぅぅぅぅぅっ!!」
『ぐはっ!!!』
ツナ達が顔を覆うが、ジャッカル・デッドマンが全身から伸ばした刃を全て砕かれ、さらに光線で全身を撃たれ、満身創痍になって地面に倒れる。
『くっ、あ、あぁぁっ!!』
『哀れだな。未完成の不死にされたが故に、すぐに楽になれずに苦しむだなんてさ』
『うぅっ! うぅぅぅっ!!』
ジャッカル・デッドマンが睨み付けるように立ち上がろうとする。が、
『っっ!!?』
すぐ眼前に、バット・デッドマンが現れ。
『終わりだーーーーかぁあああああああああああああああああああああああああっっ!!!』
『ぐぅあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっっ!!!!』
口から超音波の衝撃波を放ち、ジャッカル・デッドマンは悲鳴をあげ、
『あああああああああああああああああああーーーー!っと、こんなモノか』
『あ、あぁぁぁ・・・・」
ジャッカル・デッドマンはメノアに戻って倒れると、ドライバーからメモリブレイクされた『デスサイズガイアメモリ』と無傷の『ジャッカルバイスタンプ』が現れ、スタンプはバット・デッドマンに奪われた。
『もう、用はねえよ』
バット・デッドマンはメノアを蹴りつけると、メノアはミラの近くに転がった。
「うっ・・・・うぅ・・・・」
「め、メノア・・・・!」
「くそ・・・・! ちくしょう・・・・!!」
「メノア・・・・やっぱり、ダメだったのかしら・・・・? 今さら私達が、マトモな人間に戻れるなんて・・・・。神は何処まで、私達を苦しめれば気が済むの・・・・!!」
身体を引きずりながらメノアに駆け寄り、涙を流すミラ。
「・・・・!!」
それを見て、輝二の目に、強い輝きが煌めいた。
『さて・・・・次はお前だな、リバイス?』
「ぐっ、うぅ、うおおおおおおおおおおおおおおおおおおっっ!!!」
突然、雄叫びをあげると、輝二はボロボロの身体で立ち上がった。
『っっ!』
「バイス! まだ行けるかっ!? 根性見せろよっ!」
≪応よっ! 同じ悪魔として、俺っちアイツキライ!≫
「戦えるのか? リバイス?」
ツナが問うと、輝二は痩せ我慢しているような笑みを浮かべ、
「約束、したんでね・・・・!」
「輝二・・・・」
輝二はミラを見据えた。
【・・・・お願い、輝二・・・・こんな事、私が頼める義理も資格もないけど・・・・弟を、ミハエルを助けてっ!!】
「これは、俺の依頼だ・・・・。だから、俺が、俺達がやるんだっ!」
輝二はゆっくりとだが、歩を進め、ツナ達を押し退け、バット・デッドマンと対峙する。
『フフフ、さぁこれで終わらせてやるよ!』
「ーーーー燃えて、きたぜぇ!」
輝二は、『イーグルバイスタンプ』と共に渡された『新たなバイスタンプ』を起動させた。
[カジキ!]
「はぁ・・・・!」
『カジキバイスタンプ』を持って息を吹き掛けて構える。
[Come on! カ・カ・カ・カジキ! Come on!カ・カ・カ・カジキ! Come on!カ・カ・カ・カジキ!]
『やったるでぇ!!』
巨大なスタンプを持つバイス。
「はぁっ!」
輝二はリバイスドライバーに『カジキバイスタンプ』を押印すると、起動させる。
[バディアップ! 鼻先! 貫き! 水しぶき! カジキ! 結末は波が決める!]
スタンプに押し込まれ、音声が響くと同時に、スタンプが砕けると、ソコにはーーーー新たな姿をした〈仮面ライダーリバイス〉が現れた。
上を向いたカジキマグロの頭部を右肩に装備し、マスクはクロスの斬撃のようでつり上がり、黄色の複眼で頭部に刃をつけ、腰からはコートのような物が垂れ、靴はヒレのようになり、手には、束にはバイスの顔がある剣が握られていた。
「この戦いの始末は俺がーーーー」
「「俺達/俺っち達が決めるっ!!」」
〈仮面ライダーリバイス カジキゲノム〉は、右手に持ち、剣となったバイスを右胸に持っていき、構えて叫んだ。
「ーーーーってあれ!? 俺っち剣になってるぅっ!?」
ー???sideー
そしてその頃、本土から離れたある島に住んでいる活発そうな女の子。その島から離れた本土にあるコスメショップが実家の可愛い女の子。本がいっぱいある部屋で眠る知的そうな女の子、凛々しい顔つきをした綺麗な女の子。海の中(!?)で眠っている人魚(!?)の女の子。
「「「「「むにゃむにゃ・・・・それ、違うでしょう・・・・」」」」」
ーーーービシッ!×5
「「「「「・・・・くぅ・・・・」」」」」
寝ている筈の少女達は何故か、虚空に向けてツッコミを入れたのであったが、すぐに寝息を立てた。
〈仮面ライダーリバイス カジキゲノム〉
マスクはセイバーと同じだが、右肩にはカジキマグロの頭部が上を向いた形状。腰には右側にコートが伸びている。
バイスは『火炎剣 烈火』を少し長くし、烈火のマークがバイスにしたデザイン。