エロゲの竿役のキャラみてぇな男に憑依しました。 ....さて、どうしよう。 作:二番目の鈴木
俺が毒島の体に乗り移って1ヶ月がたった。
自給自足の生活も相まって毒島のだらしない体も大分マシになった。
とりあえず、この1ヶ月の成果をまとめてみようと思う。
⚪︎先程の通り、痩せた。これなら、ちょっと太ってるくらいに見えるだろう。
⚪︎俺が隔離されているこの空間は大体半径1kmくらいになっていて、結構広くなっている。そこから外に出ようとしても、通れない。
⚪︎俺が毒島の体に乗り移る前の知識や技術のおかげで、ボロボロだった小屋も、まぁ、なんということでしょう。と劇的ビフォーアフターに出れるくらい綺麗になった。こう見えて、俺は器用なんだ。
とまぁ、こんな感じ。
そして、これからの目標は
⚪︎農作物を育てて、これまでの狩猟や採取中心の生活から計画的な生活を目指す。ここは元農家である俺の腕の見せ所だ。
⚪︎まだまだ、太ってるので、痩せて綺麗な体を目指す。目指せ!シックスパック‼︎
このようにまとめてみたが、一番悩んでることは毒島の能力である
ぶっちゃけ、この能力の名前の付け方悪意あるでしょ。マジでエロゲの能力みたいやんけ。もっとこう「催眠術を操る程度の能力」とか「他人を操る程度の能力」とかあるやろ。......
結局どれもエロゲの能力みたいやんけ‼︎
まぁ、それは置いておいて、この能力は悪役、それも外道役のキャラが使いそうな能力ランキングでTOP10にランクインしてそうな能力だが、
俺は漫画を読むことが好きだったから、超能力を持つことがちょっとした憧れだった。まぁぁ...最悪の形で叶ったけど...
俺は山へ向かった。
そこで兎を捕まえた。おい!暴れるな!お前を食う訳じゃない‼︎用が済んだら元に戻すから‼︎(結局この兎は後日毒島に捕獲され食べられた。南無....)
兎を捕まえて試したいこと...それは能力がどの程度効くかである。
毒島は兎に能力を発動した。
.....もっとこう...なかったのだろうか?マシな命令が。と毒島は自分自身で思った。
結果としては、兎がおすわりをし、能力は無事に成功した。その後も毒島は能力について研究を重ねた。
それと同時に毒島は驚いた。また、少しの恐怖も抱いた。
この能力は非常に応用が効く能力であり、出来ることならどんなことでも命令できてしまう。
とりあえず、毒島が能力について以下のようにまとめた。
⚪︎洗脳が成功すれば大体のことは命令出来る。一応、死ねとは命令出来ない。
⚪︎自分自身にも洗脳することができ、試しに筋肉痛を感じないという命令を自分自身にすれば、痛みが実際に消えた。ただし、洗脳を解くとこれまでの疲労が一気に来るため、大変なことになる。実際に洗脳を解いた際に毒島は声にならない声を出し、倒れた。
⚪︎洗脳する程度の能力とあるが、実際には催眠術に近いことが分かった。先程のように
このようにこの能力は非常に応用の効く能力であるが、同時に恐ろしい能力である。そのことを毒島自身が再確認し、悪用しないようにしようと決心した。
博麗神社
ガラガラ
「れ..霊夢....入る..ぜ...」
博麗霊夢の親友である霧雨魔理沙は先日の強姦未遂事件によって元気のない霊夢の身の回りの世話をしていた。
霊夢が襲われたという情報を聞いて、魔理沙は真っ先に霊夢の無事を確認した。そして、無事であることを確認し、高麗野あうんに霊夢を任せて魔理沙は親友に最低なことをした男を四六時中さがした。昼も、夜も、雨が降ろうと。
「その時の魔理沙は人を殺しかねない顔をしていた。」とたまたま見かけた射命丸文は後に語る。
その後紫から男は隔離したと聞いたが、魔理沙は「ふざけるな‼︎霊夢が酷い目にあったんだ‼︎殺せよ‼︎私がその男を殺してやる‼︎」と激昂したが、紫に隔離しなければならない理由を聞き、渋々納得した。
そして、紫に「貴女は霊夢のそばにいてあげて...彼女を1人にしないであげて..」という願いを聞き、今に至る。
ビクッ
「ま...魔理...沙...なのね....」
そこには端正な顔立ちであり、どこか幼なげの残っている少女、博麗霊夢が布団から起き上がり、怯えた様子で声を出した。
魔理沙は霊夢の様子をみて、悪夢にうなされていたのだろうと判断した。寝巻きははだけており、大量に発汗し、何より、顔が赤くなり、頬には涙の跡が残っていた。
「霊夢...着替えをもってきたぜ..」
魔理沙の手には霊夢の着替えがあり、その着替えも綺麗に畳まれており、普段の魔理沙は服を綺麗に畳むことなど、絶対にしないが、親友のために、魔理沙はありとあらゆる家事を全力でこなしていた。
そのため本人には自覚がないが隈ができており、疲れていることは誰にでもわかる。
「魔理沙...無理しないで...私のために...」
すると、魔理沙は
「そんなことないぜ。私はやりたいからやっているんだ!」
と笑いながら言った。
「...あのさ...霊夢..いつもお前は1人でなんでもやっちまうけど、こうゆー時は私たち
魔理沙の言葉の後に若干の間が空き、再び霊夢の頬に涙が一滴、ニ滴、三滴と、涙が流れ出し、霊夢は再び泣き出した。
それも今まで心の中で封じ込められていたものが全て出ていくように。
「う"う"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"こ"わ"ぁ"か"っ"た"よ"ぉ"ぉ"ぉ"ま"り"さ"ぁ"ぁ"」
魔理沙に抱きつきながら霊夢は泣いた。
まるで、迷子の子供が親と再会する時の様に。
まるで、自分の肉親と別れを告げた時の様に。
そして、幼い2人の子供が泣きながら仲直りをし、再び親友になるように。
2人の異変解決組は少女である。
妖怪よりも未熟であり、
神よりも気高いことはなく、
鬼よりも非力であり、
蓬莱人よりも儚く、
幽霊よりも精神に影響を及ぼすことが出来ない。
閻魔よりも絶対的な力を持たない。
2人は人間である。他の種族よりも弱い。
でも...でも...でも...でも...
限られた時間の中でダイヤモンドよりも輝き、太陽よりも眩しい人生を送ることの出来る人間は素晴らしいのではないだろうか。
今の少女の絆の様に。
死にそうな曇から一筋の陽光が射し、青くて大きな空が顔を出した。