高坂穂乃果は勇者である   作:ZENSUN

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独自設定多めでやっております。修正したい場所も多々あるのですが、まずは完結を目指して更新していく予定です。

勇者であるシリーズをベースに、ラブライブの魅力的なキャラクターを織り込んだものに出来るよう頑張っていきます!

今後、キャラクターの苗字が原作と異なる場合がありますが、それらは作品の設定により変更したもので、誤字ではありません。

現在、修正中のため、途中おかしな部分がありますがご了承ください。


0-1 プロローグ

 それは、神話の時代――

 宇宙の片隅に星が生まれた。

 赤く燃え盛るひび割れた大地には、一切の生命が宿ることはなく、流れ出る溶岩は、まるで流れ出る血液のようであった。

 永遠に燃え続けるものはなく、星は生まれながらにして燃え尽きる運命にあった。

 

 それを悲しんだ神とその妻は、燃え盛る大地に『種』を()いた。

 そして神の妻は、自身の涙を一滴、大地へと降らせると、種は見る見るうちに成長し、灼熱の大地を覆いつくすように根を伸ばした。

 赤く滾っていた大地を繋ぎ留め、この星が生まれて初めて地上に平穏が訪れた。それまでは一瞬で蒸発するだけであった雨が、涸れていた大地を潤して、灼熱の地獄であった大地に川を作り、やがて海となった。

 

 『種』は、やがて大樹へと育ち、大小さまざまな根が周囲を覆いつくすと、大樹の周りには豊かな緑が芽吹いていた。

 赤い惑星は青い惑星に変わり、そして碧の惑星に変わった。

 沢山の生命が生まれ、死んでいく。独自の進化を続ける星の姿を見て、神は大樹へと役割を与え手を引いた。

 

 そうしてこの世界は始まった――――

 

 

 

 ☆

 

 女の子が泣いていた。

 藍に(つや)めく黒髪の、まるで日本人形のような女の子。

 目の周りを真っ赤に染めて泣き続ける女の子の頭を撫で続けながら、傍らに寄り添うもう一人の女の子。鮮やかな茶色い髪を右側で束ねた女の子は何も言わず、泣いている女の子を抱き寄せた。

 黒髪の女の子が泣いている理由はお姉さんが亡くなったからだと言っていたが、茶髪の女の子はまだ死というものを理解していない。しかし、大切な友達が泣いていることが辛かった。

 亡くなったと言われた黒髪の女の子の姉と会ったことはなかったが、とても強くてカッコイイ人なのだと、誇らしげに言っていた。その印象は、茶髪の女の子が黒髪の女の子に抱いていた印象と同じだった。

 

 それだけにきっと素敵な人だったのだと思って、会いたいと考えたが、もう会えないのだと言っていたことを思い出して、それが死ぬということなのだと理解した。

 肩を震わせて泣き続ける女の子を抱き寄せたまま、女の子はずっと頭を撫で続けた。やがて、泣きつかれて眠りについた女の子の黒髪を撫でながら、幼心に決意したのは、もう二度とこの子を泣かせたりしないこと。悲しいことも、辛いこともすべて一緒にいよう、と心に決めた。

 手を繋いだまま一緒の布団で眠りにつくと、夢を見た。

 

 夢の中で女の子は願った。

 

――強くなりたい。人を守れるような、強い人になりたい。

 

 夢から醒めたとき、願ったことは忘れていた。

 しかし、願いの種は胸に残っていた。

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