〔通常形式版〕 孫悟飯は五つ子の家庭教師をするそうです 作:Miurand
こちらは台本形式ではない通常形式版です。ご注意下さい。
一度削除してしまい、紛らわしいことをして申し訳ありません。
孫悟飯がセルを倒して数年が経った。
世界はすっかりセルの危機を忘れていた。だが、そんなものだ。
実際、セルを倒した孫悟飯自身も、今は修行は殆どせずに勉強ばかりしている。偶に弟の悟天と遊ぶくらいである。
そんな彼、孫悟飯は今までは家庭教師に教えてもらうか、独学でしか勉強していなかったが、最近になって高校に通うようになった。
その高校の名は、オレンジスターハイスクール…。
ではなく、旭高校である。
彼は自宅から筋斗雲を利用して通っているため、部活などには入っていない。そもそも家が近かったとしても、悟飯は勉強するつもりで学校に通っているので、どちらにしろってところだ。
そんな悟飯には友人が少なからず存在する。だが決して多いわけではない。あと、肉食系女子からは『可愛い系男子』としてモテていて、その手の女子の間ではファンクラブが結成されるくらいに人気だったりする。だが悟飯は恋愛に関しては疎いせいなのか、ただ鈍感なせいなのかは不明だが、全く気付かないし、気付く気配もない。
話は変わるが、孫家の家計はピンチなのである。悟飯の母方の祖父にあたる牛魔王の貯金がなくなって来ていること、悟飯と悟天が相当な大喰らいであることもあってピンチになっている。
今は亡き父親の孫悟空も生前に働いていたということもないため、収入がないのだ。そんな中でも『学校に通った方がいい』と母親であるチチに勧められたため、旭高校に通っているわけである。
悟飯は母親に恩返しするべく、定期テストでは必ず学年1位になるように努力している。その努力は今のところ全ての回において報われており、見事に全ての教科満点で堂々の学年1位だ。
しかし、学年1位はもう1人存在する。
その名は上杉風太郎。風太郎は積極的に他人に関わるようなことはしないが、自分と同じように満点を取る悟飯には興味が湧いたようだ。彼を拒否する理由が悟飯にはないため、友達として付き合い始めたのだが、今では親友と呼べるくらいの間柄にはなっている。
定期的に一緒に勉強、お互いに分からないところを教え合うなんて光景はしょっちゅう見かける。
そして今、孫悟飯は上杉風太郎と共に学食にて昼食を取ろうとしているところである。
「焼肉定食焼肉抜きで」
「あ、あはは……」
上杉くんはいつもこんな注文をしている。上杉くんの家は貧乏だから食費も抑えるようにしているらしい。
上杉くんによると、200円のライス単品よりも焼肉定食焼肉抜きにすると、通常400円のところ、焼肉分の200円引かれてライス単品と同じ値段で味噌汁とお新香も付くそうだ。
僕の家もそろそろピンチだとお母さんが言っていたので、僕も見習った方がいいのだろうか…。まあ、そもそも僕はお弁当なんだけどね。
パオズ山ではお肉や魚は狩りや釣りをすれば殆ど困らないけど、野菜に関してはどうしようもないので買っているみたい。
「上杉くん、もうちょっと食べた方がいいんじゃない?」
「足りなければお前が分けてくれるだろ?」
確かに、上杉くんのこの様子を見かねて少しだけ上杉くんにあげている。
(なお量は悟飯基準であるため、風太郎からしたら結構多い)
「上杉また孫と食ってるのか」
「孫以外友達いないんじゃね?」
「孫も上杉もガリ勉だもんなぁ…」
「ねーね、孫くん誘ってみてよ」
「いや〜…。恥ずかしくてできないよ…」
っと、こんな感じで孫悟飯は一部から人気があったりする。
僕と上杉くんはいつも使っている席に向かった。そして上杉くんがトレーをテーブルに置いた時…。
ガシャン!
「……」
「……」
女の子が同時にトレーを置いた…。
「あの!私の方が先でした!隣の席が空いているので移ってください!」
「隣は悟飯の席だ。それに俺は毎日ここの席に座っている。だからあんたが移れ」
「関係ありません!」
「ま、まあまぁ…。ここは譲ってあげようよ、上杉くん…」
「ほら!彼もこう言っているではありませんか!!」
ガシャン!
うわぁ…。上杉くん大人気ない…。先に座って食べ始める気だ…。
「はい、俺の方が早かった!ここ俺の席な」
ストッ
「はっ?」
女の子は構わず上杉くんの向かい側の椅子に座った。
「ここ、俺の席…」
「椅子は空いてました。午前中にこの学校を見て回ったので足が限界なんです」
「おい、上杉が女子と食ってるぜ?」
「やべぇ…」
「……///」
上杉くんの目の前に座る女の子は顔を赤くしていた。風邪でも引いているのかな…?ちょっと辛そう…。
でも普通にご飯を食べ始めたから気のせいかな…?
「…!食事中に勉強とは…、行儀が悪いですよ」
「……なに?ながら見してた二宮金次郎は称えられているのに俺は怒られるの?」
「二宮金次郎は歩きながらの勉強だから……」
「そうです!状況が違います!」
「ほっといてくれ。テストの復習中なんだ」
上杉くんは構わず勉強を続ける。
「食事中に勉強なんて…、相当追い込まれてるみたいですね?何点だったんですか?見せて下さい!」
「ちょ!」
女の子は上杉くんの答案を取り上げ、点数を見るが……。
「なっ!?」
「あー!やめて!点数言わないでー!?」
「100点…?!」
「あーっ!!めっちゃ恥ずかしいわッ!!」
恐らく上杉くんは恥ずかしくも何ともないと思う…。
「わ、ワザと見せましたね!?」
「さて、なんのことやら」
「うう…。悔しいですが勉強はできるようですね…。私はできない方なので羨ましいです…。
そうです!私、いいこと思い付きました!せっかく相席になったんです!勉強、教えて下さいよ」
「ご馳走様。悟飯、今日は腹いっぱいだから飯はいいぞ」
「えっ?う、うん……」
「ええっ!?食べるの早っ!!?昼ご飯それっぽっちでいいんですか!?私の分を少し分けましょうか?」
「さっきも言ったが満腹だね。つーかお前が食べ過ぎなんだよ。太るぞ?」
「…!?ッ」
「そうかな…?そんなことないと思うけど」ガツガツ
テーブルには埋まり切らないほどの量を掃除機のように弁当の中身を取り込む悟飯がそう言う。
「お前基準だとそれはそうなるだろうよッ!!!?」
「ふ、ふと…!?あなたみたいな無神経な人は初めてです!!もう何もあげませんッ!!」
「そうだ、勉強なら悟飯に教えてもらうといい。そいつは優しいし、俺と同じく100点を取ったやつだからな」
「えっ?上杉くん!?」
「またな悟飯。俺は愛おしの『らいは』から電話が来てるから出なくてはならん!」
真顔でそう言い放った風太郎は学食を後にした…。
ちなみに、『らいは』というのは、上杉くんの妹だ。
「全く…。なんなんですか!あの無神経な人は!!」
「ま、まあまあ…」
「ところで、あなたも100点を取ったそうですが…?」
「ま、まあ……」
「もういいです!彼には教えを乞いません!あなたに教えてもらいます!!」
「いや、僕はまだ教えるなんて一言も言ってないけど……」
「ダメなんですか?」
「いや、別にいいけど…」
「なら問題ないですね!」
こうして僕は初対面の女の子に勉強を教えることになった。彼女は熱心に僕の説明を聞いてくれるので、教えがいがあるかもしれない。
ちなみに途中で名前を聞いたけど、彼女の名前は『中野五月』さんだそうだ。この学校には転校してきたばかりだとのこと。
「彼と違ってお優しいですね、孫くんは…」
「上杉くんは他の人にあまり興味がないみたいだから…」
「それにあなたの教えは分かりやすいです!」
「じゃあさっき教えた部分の問題を解いてみようよ」
しかし…。
「あ、あれ?10問中2問正解…?」
「……」
五月さんは頬を膨らませて何かを訴えようとしているけど、何が言いたいのか僕には分からない…。
「だから言ったじゃないですか…、私は勉強ができない方だって……」
「まあ仕方ないよ。さっきの時間だけじゃ覚えきれないだろうからね。毎日やればそのうち覚えられるよ!」
「えっ?毎日見てくれるんですか…?」
「えっ?」
あれ?僕はそんなつもりで言ったわけじゃないんだよなぁ…。そもそも僕も自分の勉強をしたいし…。
でも、教えることによって学べることもあるし、彼女も僕のことを頼りにしてくれてるから悪い気はしないかな?
「うん。僕でよければ」
「ありがとうございます!」
「…?」
おや?僕の携帯電話が鳴っている?お母さんかな?それともブルマさんからだろうか…?
『やあ、君が孫悟飯くんかな?』
「えっ?はい。そうですけど…、どちら様でしょうか?」
『私は中野マルオという者だ。君に頼みたいことがあるから電話させてもらったよ』
僕に頼み事?なんだろう?というか、名字が五月さんと同じだ。ただの偶然かな…?
『実は僕には娘がいるのだが、いかんせん、学業に少々問題があるんだ。そこで君に頼みたいことというのは、学年1位の成績を誇る君に家庭教師をしてもらいたい?』
「へっ?僕が…?」
五月さんはこの人の娘さん…。ということは、この人は五月さんのお父さんなのだろう。
『なに、無論タダでとは言わない。報酬はキチンと払おう。アットホームで楽しい職場、給料は相場の5倍だ。どうだね?』
……待てよ?このバイトをやれば、少なからずお母さんが喜ぶんじゃないかな?お金がないって最近よく言ってたから…。だけどお母さんのことだから勉強しろって言いそうだなぁ…。
「大変ありがたいお話なんですけど、僕の母に聞いてみないとなんとも…」
『そこは心配無用だ。君のお母さんには既に話してある。君が承諾するなら問題ないそうだ』
えっ?そうなの…?じゃあ引き受けちゃおうかな…?
「じゃあ、やらせて下さい!」
『ありがとう。君達には期待しているよ。目標は娘達が無事卒業できることだ。それさえ達成してくれれば問題ない』
「……へっ?そんな条件でいいんですか?」
家庭教師なんて言うから、てっきり高成績を出してこいと言われるのかと思ってたけど…。
『それでいい。可能ならば娘達の成績をもっと伸ばしてもらって構わない』
「あの、引き受けさせて下さいと言ってなんなんですけど、1つ質問よろしいでしょうか?」
『なんだね?』
「先程は『君達に期待している』とおっしゃってましたよね?ということは、僕以外にも家庭教師がいると?」
『そうだったね。君の他にも上杉風太郎くんに頼んでいる。君と同じく学年1位だ』
なるほど…。上杉くんと一緒ならやりやすいかもしれない。
「分かりました。ありがとうございます。それで、いつからでしょうか?」
『明日からお願いするよ』
あ、明日からッ!?随分急だな…。
「了解しました」
こうして僕は家庭教師を引き受けることになった。
ちなみに、帰宅するとお母さんからは頑張れって言われた。勉強しろと言われると思ったので、何故僕がバイトすることを承諾してくれたのかを質問したところ、
『定期テストで全部満点取れるなら問題ねえだろ!』
とのことだ。
悟天は僕の帰りが遅くなることに少し文句を言っていたけど、お母さんが注意したことによってすぐに静かになった。
寝る時も同じ部屋なんだし、悟天には少しは我慢してほしいと思いつつも、できるだけ早く帰ろうかなと思った。
僕は上杉くんに対して、妹さんに対して過保護じゃないかと何度か指摘したけど、あまり人のことは言えないかもしれない…。
翌日。いつも通り筋斗雲で学校に通う。そしていつものように朝のホームルームを受けるが…。
「中野五月です。よろしくお願いします」
えっ?このクラスに転校してくるの!?
突然の転校生にクラスは騒然。殆どは可愛いとか、あそこの制服は頭いいところじゃないっけ?とかそんな感じだった。
「ど、どーも!」
「あっ!孫くんと同じクラスとは幸運です!これからよろしくお願いしますね!」
「う、うん!よろしく…」
「……………」
上杉くんにも声をかけられてたけど、五月さん聞こえてなかったのかな…?
なんか男子から殺気に近い視線を感じるし、女子は何故か五月さんに対して殺気に近い視線を向けている…。
僕と五月さんってみんなに恨まれるようなことしたっけ?少なくとも僕は何もしてないよ…?
「ねえ、あの可愛い孫くんに近づく女狐は誰?」
「やる?殺っちゃう?」
「そんなことしたら孫くんに嫌われちゃう」
「チッ…」
「孫のやつ、女子に密かにモテてるくせに…!」
「ガリ勉のくせに…!」
しかしこれらの会話は悟飯には聞こえなかった。
昼休み…。
「すみません。今日は用事があるので勉強はまた別の日にお願いします!」
「うん、分かった!」
僕はいつも通り上杉くんと昼食を取ろうとしているのだが…。
「どうしたの?いつもの席に行かないの?」
「今日は用事があるからな」
用事?何のことだろう?
「お待たせしました…」
五月さんが座った場所には、他にも4人の女の子がいた。
………うん?なんか、他の4人と五月さんの気……。微妙に違うけど凄く似ている気がする…?
もしかして、姉妹なのかな?
でもそれにしても似すぎだ。どういうことだろう?
「と、友達と食べてる!!」
「ごめんなさい。席は埋まってますよ?」
「昨日の仕返しか…」
「ってあれ?孫くんは何故ここに?」
「いや、僕はただ上杉くんと食べようかと…」
「友達は選んだ方がいいですよ!そんな無神経な人をわざわざ選ばなくても、孫くんには素敵な友達ができると思います!」
「何気に俺をディスってないかこいつ……」
「あ、あはは……」
少し歩くと、五月さんと一緒にいた女の子の1人が声をかけてきた。
「あれ?君達行っちゃうの?」
「ま、まあ……」
「席探してたんでしょ?一緒に食べていけばいいよ」
「食えるかッ!!」
「なんでー?美少女に囲まれてご飯食べたくないの?」
「……」
「彼女いないのに?」
「決めつけんなッ!!」
なんか初対面なのにグイグイくる子だなぁ…。上杉くんが若干鬱陶しそうにしている…。
「あっ!そっちの君は可愛いね!」
「か、可愛い…??」
「その手の女子にモテてるんじゃないの?」
「そんなことはないと思うけど…」
実際はモテているが、本人は気付いてないのでセーフ。
「なんだ、この扱いの差は…」
「ごめんごめん!でも君は五月ちゃん狙いでしょ?」
「そ、そういうわけじゃ」
「なんだ!やっぱり狙ってんじゃん!今のところ状況は最悪みたいだけどね?隣の子に取られそうじゃん」
「へっ?」
「何言ってるんだこいつ…」
「ま、せっかくだし五月ちゃんに声をかけてあげるよ」
「余計なお世話だ。自分のことは自分でなんとかする」
「へえ!ガリ勉くんのくせに男らしいこと言うじゃん!」ベシッ
「あいたッ!?」
「困ったらこの一花お姉さんに相談するんだぞ!なんか面白そうだし!」
「お姉さんって…、同学年だろ。多分…」
……五月さんと物凄く顔が似ていたな…。もしかして、双子…?
「……すまん悟飯。今日は作戦を練りたいから一人で食わせてくれ」
「えっ?う、うん….」
上杉くんがそんなことを言うなんて珍しいな…。
「上杉が離れた!?」
「「「チャーンス!!」」」
「ね、ねえ孫くん!私達と食べない!?」
「私、教えてほしいことがあるんだけど…」
「あ、ずるーい!私も勉強おしえてもらうんだから〜!!」
「えっ?ちょ、ちょっと〜!?」
半ば強引に女子と一緒に昼食を取ることになった…。
「……あの子マジでモテてんじゃん…。あの様子だと自覚なさそうだけど…」
なんか今日は疲れたな…。昼休みに一気に勉強を教えてほしいって頼まれるもんだから疲れちゃった…。
さて、マルオさんによると、住所はここらしいけど…。うわぁ…。これは高級マンションってやつかな?金持ちなんだなぁ…。
「なに君?ストーカー?」
「げっ、お前…」
「五月には言ってない」
…ん?なんか聞き覚えのある声だと思ったら、上杉くんじゃないか…?あそこでなにしてるんだろう?
「五月は帰ったよ。用があるならアタシが聞くけど?」
「お前じゃ話にならん。どいてくれ」
「しつこい。君、モテないっしょ?」
な、なんか凄い険悪な感じなんだけど…。
「帰るも何もここ僕の家ですけど?」
「えっ?嘘、ごめん…」
「全く失礼な人達だ…」
よく咄嗟にそんな嘘をつけるね…。
「焼肉定食焼肉抜き……ダイエット中?」
「……」
ダッ!!
「あ!お前やっぱここの住人じゃないでしょ!?警備員さーん!!」
……なんというか、上杉くん必死だなぁ…。僕も向かうとしようか…。
「ん?なに?君もストーカー?」
「えっ?」
なんだろうこの子…。初対面でいきなりそんなこと言われたの初めてだよ…。
「いや、そうじゃないよ」
「じゃあなんなのよ?」
「僕はここに住んでる人の家庭教師をやることになってるんだけど…」
「はっ?君が?」
「えっ?う、うん…」
「ふーん…。ぶっちゃけ家庭教師はいらないんだけど。さあ帰った帰った!」
いや、ちょっと!?それは困るんだけど!?
ってあれ?この子も五月さんに顔がそっくりだな…。よく見ると昼休みに五月さんと一緒にいた人だ。もしかして、三つ子…?
「いや、そうはいかないよ。君のお父さんから頼まれたんだから…。取り敢えず、名前を聞かせてくれると…」
「余計なお世話だっての!しつこい!君もモテないっしょ!!」
「……二乃。この人、昼休みに大量の女子に連行された人」
「へっ?マジ!?ご、ごめん」
「い、いや別に…」
「それに、五月と仲良さそうだった」
「五月と?」
「君達は…、五月さんのお姉さんか何か?」
「別にあんたに教えてあげる義理なんて「そう。私達は五つ子」ちょっと三玖!?」
えっ?今、なんて…??
「だから、五つ子なの。私達」
「い、五つ子ぉおおッ!?!?」
世界的に見ても三つ子は珍しいって言われるくらいなのに、五つ子ッ!?
「なによ、そんくらいでうるさいわね」
「いや、そんくらいって……」
「でも、五月の友達なら邪険には扱えない」
「チッ、分かったわよ。今日だけ特別よ」
……僕ってあまり歓迎されてないのかな-?
ちなみに、五月さんの部屋に向かう途中に2人の名前を聞いた。左右に蝶々のような髪飾りをつけている子が『二乃』。中野家の次女らしい。
そして、首にヘッドホンを掛けている物静かな子は『三玖』。この子は三次らしい。
エレベーター内で五月さんを除く残り2人とも合流した。
昼食時にも声を掛けてきた髪の短い子が『一花』。
頭にリボンをつけている子は『四葉』というらしい。
……なるほど、数字順なのかな?多分そうだろう。
そして、五月さん達の部屋がある30階に辿り着くと…。えっ?上杉くん…?
「あれ?優等生くんじゃん?五月ちゃんと2人で何してるの?」
「いたー!!こいつストーカーよッ!!」
「二乃、早とちりしすぎ」
「ええ!?上杉さんってストーカーだったんですか!?」
「はっ?何でお前らがここにいるんだ…?てか悟飯!お前も!?」
「孫くんはともかく、私達5人がここに住んでるからに決まってるじゃないですか」
「へ、へえ…。友達と5人でシェアハウスか…。仲が良いんだな…」
「違います。私達、五つ子の姉妹です」
「………はっ??」
上杉くんの反応は仕方ないと思うな…。あはは……。
この時、僕はあんなにも苦労するとは思いもしなかった。
これからはURLを知ってる方か、お気に入り登録してくださってる方にしか見えないようにします。面倒な人にそろそろ粘着されそうなので。
もし台本形式になってしまっている場合は誤字脱字報告お願い致します…。