やあ、現在出撃中の響だ。
今は羽黒の偵察機が敵艦隊を2つ発見したからその撃滅へ向かっているんだ。
敵艦隊の構成は軽巡、それに駆逐艦が3艦らしい、
数で負けてしまっているけど、質はこちらの方が上の筈だ。
「て、提督!せ、せ…接敵しました!」
おどおどとした様子で羽黒は提督へ指示を求めます。
「もう、何やってるのよ!。敵を目の前でモタモタしてちゃ撃たれちゃうわよ!」
暁が羽黒へ喝を入れているようです
「は、はい!じゃっじゃあ…う、撃ちます!」
羽黒の砲塔が一瞬光ったと思うと同時に、轟く様な爆音を響かせます。
砲撃のターゲットは軽巡洋艦だったが、水柱の後に煙を残して姿を消してしまった。
「…軽巡を…一撃か、」
前回あれだけ苦労して倒した軽巡も重巡の手にかかればあっさりですか…
「あわわ…た、倒しちゃいました…あぁ…怖かった」
疲れたのかベタっと座り込んでしまった羽黒、燃費悪いなぁ…
「響!驚いてる場合じゃないわ!」
暁が肩を押してきます。
「…そうだね、2体は私、1体は暁で頼む」
「響の方は2体も大丈夫なの?」
「…勝算はあるよ」
心配してくれる暁に私は自信を持って言います。
ピンチになったら羽黒に擦り付けるかひたすら逃げ回るから…
私が対峙する敵の位置は目の前の突進メカクジラaとそこから右奥にもう1体のb。
この位置関係と相手の特性、予想通り動けば凄く上手くイケるんじゃ…?
頭に浮かんだ明確なビジョンに則って動き出す。
ぬん!
ずがん!
肩の高角砲でbに向かって砲撃、
砲撃の反動を糧に左足を軸に右回転、
その勢いと全体重を乗せて突進してきたaに向かって思い切り踵を落とします。
ぐずぶん!!
bは火薬庫に当たったようで連鎖爆破を起こして撃沈、aは渾身のラムなしラムアタックによって爆発四散します。
よし…上手くいっ…
「わぶっ!…」
勿論爆風に巻き込まれましたが幸運なことに飛ばされた方向に羽黒が居て、受け止めてくれた為損傷は軽く済みました、中破と言った所です。
「あ…あ、危ないですよう!」
心底驚いたと言うような羽黒に少し申し訳無さを感じてしまいます。
「…ありがとう」
感謝を込めて伝えると、提督が
「何すっごい今の!ほら!こう、どん!っばばって…ね!」
と言い、恐らくこちらからは見えないがおそらく身振り手振りで表現していることが察せます。
あーあ…羽黒がちゃんと戦っていてくれればこんな怪我、しなくて済んだんだけどなー
「待たせたわね、終わったわ!」
と暁が帰ってきます。
暁の身体には擦り傷ひとつ無い、おそらく圧勝だったんだろうね。
「お互いぎりぎりだったわね…そのケガ…痛くない?大丈夫?」
あ…ぎりぎり?…そうですか…
アッ…ケガ?、大丈夫です。
戦闘結果を報告し、もう片方の敵艦隊へと向かおうとした時、後ろから声がかけられました。
「へ、Hey、た、助けてくださ…クダサーイ…」
ぎこちない言い方で告げられる言葉に驚いて振り向くと、長身のボロボロの巫女服を着た、美麗な女性がいました。
「…君は?」
と警戒しながら聞いてみると。
「…こ、金剛って、い、言いマース…」
聞いたことはないがどうやら艦娘ではあるようだ、
「ボロボロだけど…所属はどこなの?」
暁が続いて問います。
「え、えっと、そ、その…私は分からな。ドンノウなんデスけど…多分どこにも…」
つまり、未所属という事…?
「ならドロップ扱いってことだろぅ…行き場もなさそうだし、私たちの所へ来ないか?」
無所属だとわかった瞬間提督が勧誘し始めます。
「え、えっと…良ければ…お願いしたいデス。」
...なんか見た目の割に合わない物言いの人ですねぇ
様子がおかしい金剛参上!!どうなってしまうのか!
今思いついた設定
炉利隙さんは誰にでも尊大な態度で接するくせに仕事はできない。
控えめに言って愚図な彼女ですが、なぜそのような彼女が現在の職につけているかと言うと、
一部の分野において異次元の成果を果たしているからです。
例えとしては、不明だった艤装の構造の過半分以上の解明、模造品の作成。
この世界での鎮守府は
各々が各自に研究→大本営へフィードバック→纏めて資料や装備を配布
みたいな感じなので他の提督からは見下されていますが、大本営においては過剰な発言力を持っています。
提督になったのもその発言力のおかげです。