「提督、失礼するぞ。」
ガチャりとひねりを回し、その先へ進んでいく長門その後ろについて私も入室する。
「お、来たねー。」
砕けた言葉で返す提督。
彼女は机に突っ伏していて、どうやら寛いでいるようだった。
…その彼女の隣に見知らぬ人物が居るんだけど…まぁ、気にする事じゃない。
「用件とは一体なんについての用件なのか、聞いてもいいか?。」
長門が空気を裂くように、単刀直入に申し出る。
あ、それ、私も知りたーい
「君達を呼んだのはね…今回の演習で試したい事があったからなのよ。」
「...試したい事?」
試したい事とはなんだろうか。そこの見知らぬ人物が関連してそうだ。
「そう、試したい事、具体的には新戦力の運用方法の模索、それに試作艦装の試験、このふたつ。」
新戦力…試作…ん?話が掴めないなぁ…
「ん…?なら私達だけを呼び出す必要は無いと思うのだが…」
何を言っているんだ?とでも言いたげな形相で問う彼女。
それもそうだ、圧倒的に説明が足りていないからね。
「前者の方ならそうなんだけど、後者の方はそうとも言えなくて…」
「…私達が試作艦装とどう絡むって言うの?」
「2人には試作艦装を用いて今回の演習に臨んでもらうことにしたんだ。」
提督の話を聞く分に、私達に試作艦装の実用試験をしろと…
「試作艦装についてはまーたのちのち説明するから以上!…あ!オマケなんだけどこの子は…」
ハッとして説明しようとする彼女の声をかき消すように、声が上がる。
「誰がオマケやぁ〜!」
怪しい関西弁が声を塗りつぶすと、視界の端にいた朱色がこちらへ近づいてくる。
背は…私と同じくらいだね…いや向こうの方がちょと高い…かも?
「あっはは、元気があるでしょ。」
こっちを見てやや引き笑いを見せる提督、君も充分元気だと思うけどね。
「なぁ〜にが元気だこらぁ〜!」
朱色の元気なガールが提督の頭にぐりぐりと拳をねじると、はぁ、とため息をついてこちらへ振り向いた。
「ウチ、龍驤って言いまーす!艦種は…そう、空母…あ、いや…軽空母ですぅ!」
言い切る形で自己紹介を済ます元気ガール、龍驤。
軽空母ってなんなんだろう…詳しくないからどう言った艦種なのかはさっぱりだ。
「私は長門、艦種は戦艦だ、よろしく頼む。」
「へー…長門さんね…よろしく!」
長門に挨拶を越されてしまった…
「んで…そっちのちっこいのは…外国の子かなぁ?…日本語わかるん?はろー?」
珍しいものでも見たのか長門の時とは打って変わった饒舌になる龍驤、少し勘違いをしている様子だ。
「あ…は、はろー?」
よく分からない扱いをされたので思わずオウム返しをしてしまう私、何をやっているんだ
…確かに白髪で色の薄い肌、青色の瞳、よくよく考えてみればこんな外見的特徴があれば異国人だと思うのも仕方がないか。
なんか…意地悪がしたくなってきたなぁ…
キメッキメの英語を喋ろうとした瞬間、提督が大きな声で口に出した。
「あー…よし!面倒だ!、私が彼女に説明をしておこう!」
えぇ!?
まぁでも…それは助かる、助かるが提督…それでは第一印象が最悪だぞ…
「そうか、なら私達は部屋へ戻っておこう!」
長門も乗っからないで…
長門に押すように連れ出され、心の内虚しくも金剛のいる場所へと私は送還されて行った。
最初の話のいくつかがえぐいほどグダグダなんでそのうち推敲します。