頭の中で響く音   作:かんしろ

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ぐげげげ


アンフェア・ハンディファイト

 

「あー、てすてす、通信に不良は?、海域は安全?、体調に不安はないかな?」

 

「全部満たしてる、限りなく良好だよ」

 

「こっちも全然OK!少しナーバスですけど全然行けマース!」

 

やぁ、響だ。みんなふりかけは何味が好きかな?

私は鰹が好き、暁は玉子が好きらしい、可愛いね。

 

今は金剛と試験艦装の試験に海上実験に繰り出しているところだよ。

 

そういえば、長門はまたこことは別の海域で試験運用に取り組んでいるらしい

 

なんだか戦艦と駆逐艦の階級差が凄く激しいマッチなんだけど提督曰く"大丈夫"らしい。

 

その言葉の真意は難しいけど金剛の艦装に局所的なものがあるのか、もしくはこちらの艦装が無理のある奴なのかもしれないね。

 

個人的には両方嫌なんだけど、金剛はこれが初めての経験だからさ、つまづいて欲しくない、だからどちらかと言うと向こうには関係の無い後者だと気が楽になるよ。

 

「……」

 

金剛は堪えるように拳を作り、海面に映る自分自身を見つめていた。

 

いつもの彼女らしくないその振る舞いには美しさと危うさが内謐されていた。

 

あー、本当に緊張しちゃってるんだね。

 

 

正直な話、私も少し緊張しちゃってる、ここに至るまで艦装にKOされたり悪夢を見たり、色々あったし。

 

……まぁ、でも全力は出せるコンディションだね

 

 

 

○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○

 

Ahhhhh!(迫真)

 

本当の本当にワタシがしなきゃアウトなんデスか!?

ワタシイヤイヤ。響を傷物にしたくないですし、響にヴァージンを……それはアリかもしれないデスけど。

 

しかも初めてですよ?海上でゲタップしてから逃げて逃げてトゥーマンス、スゥリーマンス。

 

 

戦艦だからそこら辺のメカクジラくらいは倒せる?

 

……プライドはビーチで死んでマース!!!

 

「─剛、金剛ちゃーん。そろそろ準備はいいかな?」

 

アッ、聞いてませんでした。ソリーです。

 

ネガティヴになっていても仕方が無いデスよね。

これはチャンス!、彼女に勝ってパワーを示す。

 

響に守ってもらうガワから守る側へとフェイズをシフトする。

 

彼女は私に惚れる、ウン!perfect!。ガッツ出てきて来ましたヨー!

 

アナタのプリンスが今行きマース!!!!

 

〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇

 

 

「行けます!行けマース!、wooo!頑張りマース!!!」

 

「始めれる。」

 

口を揃えての承諾。両方の準備は万端みたいだね。

 

「えーのう、お主のとこの娘共は、良い顔貌じゃな。

どう育てた?」

 

うげー、気持ち悪い事聞かないで欲しいな。

これは彼女達それぞれが持っている自前の物だよ、後から付け足したり、無理強いをしてる訳じゃない、自分で選んだ物だ。

 

「おじいさんのセクハラは放っておいて、試験始めるけど……あぁーと、その、よーいドンでいいかな?」

 

「良い訳ないじゃろ、こういうのはな、3歩歩いて

バン。がええよ。」

 

 

そんな変わらないでしょ!!!

 

「ソレ、良いね。うん」

響ちゃん!?

「ウエスタンはso likeネ!」

君まで……

 

ていうかよーいドンも3歩歩いてバンもそんな変わらないだろー!!!

 

「ワシのが1枚上手、じゃな。」

 

うるさいよ。

 

〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇

 

 

「じゃあ…」

 

冷涼な風艷めく海上に2人。

 

「3歩で、バンですネー。」

 

彼女は先に背を向け1歩を踏み出す。

 

どうやら本当にやる気らしいね、乗った。

 

彼女に習って自分も1歩進めばちゃぷ、と静かな水の音がする。

2歩。

そして3歩に静かに牙を研ぐ。

 

「Hey..!」

 

そして彼女が振り向くその数瞬をついて懐へと駆け出した

 

「…えい!」

 

容赦無く彼女の腹を右の砲身が撃ち抜く。

耳を劈く轟音に迫る灼熱、そして水飛沫が体を包んで行き、全てを中和する。

 

「ウェ…ウェイ─!」

 

前のめりになって下を仰いでいる彼女。

 

「Shit!…卑怯者!」

 

こちらを向いた瞳には驚き、怒り悲しみが混じっており、声はいつもより少し低い。

 

怖いね。

 

....でもまぁ、相手がわざわざ隙を晒したんだ、姑息でもなんでもいい、全部使って噛み付いてやるさ。

 

 

それにしても、至近距離から腹部への射撃でほとんど無傷かい。

 

艦種の差がこんなにも顕著なものなのか…うん、短く、

そして強く行くとしよう。

 

腰の艦装に差し込んであるカードリッジに手をかける

 

「おや、もう使うのかい?」

 

提督、流石に早すぎるかな?

 

「いーや、懸命な判断だと私は思うがね。」

 

 

なら……いいよね。

 

 

 

─五感機能遮断、体制制御電源及び水平維持装置の接続を確認。

 

ぱしゃん。

 

握っていた軽量砲が水面に沈む。

 

身体に力やその他一切の情報が入らない、俯瞰して操作しているかのようだ。

 

─細動機の運用を開始、順じてリミットを設けます。

 

聞こえない、触れない。恐らくは身体が音叉のように振動していて、触覚と聴覚が働けないのだろう。

 

 

─電源は1分だ、それまで雑多な頭脳処理は任せたまえよ。

 

聞き馴染んだ声が頭に響いた。

 

 

〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇

 

 

海上が揺れている、否。水面が弾かれて異様な紋様を作り出している。

 

彼女はその出で立ちの騒々しさとは裏腹に何も喋らずに黙々とこちらへと攻撃を仕掛けてくる。

 

「……」

 

oops!ただの打撃が皮膚を抉ってベリーペイン!

 

何ですかアレ!いきなり目を閉じたかと思ったらグワーッて変な音出しながら迫ってくるんダヨ?

おかしいデス!

 

「だが弱点は多いとも。」

 

無線がジジっと声を届ける。

 

提督ゥ!何デス?アレ!

 

「試験艦装のひとつさ。防御と攻撃両方を兼ね、響の闘争法に合うように作っていてね、まぁ、アレだよ、爆破装甲が爆破しながら走行してくるような感じだ」

 

ダブルミーニングで面白くない返答、サンクスデス。

 

という事は私、為す術ナッシング?

 

「まぁ、そこはかとなくやってみるといい、君も君で特別なんだから。」

 

……ヨーシ!やる気出てきましたヨー!

 

 

なんで砲弾が当たる前に弾かれてるのォー!?

無理!やっぱり無理デス!!誰か助けてプリーズ!!!

 

 

 




お久しぶりです

やっぱり思い付きで書いた方が面白くかけそうです、次だけ少し真面目に書いてみます
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