knights & magic ~odic theory~ 作:Drac
以前にも話題に上がったことがあるが、エルネスティ達が新型機や
エルネスティ達が銀凰騎士団を結成してから少し経った頃、
彼らの前に鎮座している機体はカザドシュ砦にて賊に奪われたため破壊されたテレスターレだった。話は事実だけ見ると複雑に見えるかもしれないが、まとめてみると非常に単純なものになる。
エルネスティ達はその常識を覆し、技術確立として新型試作機の開発を行ってみせたのだ。新型機開発のインパクトに目を奪われるが、複数の技術をまとめただけともいえる。となれば、一つ一つの技術を
簡潔に言えば、技術の数や形状がおかしいだけで普段と変わらないということだ。
これまでの製法や品質向上といったありふれた技術ではなく、
なお、野心の強い工房長のガイスカ・ヨーハンソンにそんな浮かれようや解析に時間がかかっていることを叱られたりしていた。
そして時間は流れ、エルネスティ達がツェンドルグ等を造り始める少し前、
「信じられない。本当に学生がこれを作ったんですか?」
誰かがそうこぼしていた。何度も書くが、新型機の開発とは100年単位で技術を蓄積し、国家単位で行うものである。それを数ヶ月、たかが一学園において機体としての形まで持って行くなど異常としか言い様がない。誰もが口をつぐんでいるなか工房長、ガイスカが声を上げた。
「確かに画期的な技術ばかりじゃな。しかしやはり学生、バランスが悪い」
「おじいちゃん、どういうこと?構造はかなりまとまっているように見えるけど」
誰かがガイスカの言葉に疑問を投げかける。テレスターレはエルネスティ達が数ヶ月苦心したこともあって、可動範囲などのわかりやすい問題は存在していなかった。しかし、数十年
「はぁ、じゃからおぬしは半人前だと言うんじゃ。もっと広く見るんじゃよ」
「広く?」
「つまり鍛冶師的な視点、構文師的な視点といった複合的な視点を持つべき、ということですよ」
ガイスカの言葉を所長であるオルヴァー・ブロムダールが補足する。詰まるところ、ガイスカの言う問題とはエルネスティ達が最も苦労していた稼働時間や操作性についてだった。
テレスターレは従来機に比べて非常に高い膂力を持つ代わりに学生達がじゃじゃ馬というほど操作性が悪い。一言で言えば操作感度が高すぎるのだ。
ガイスカとしてはテレスターレは短絡的な構造であると言う認識だった。
「例えば、カルダトアが多少魔法が得意なドワーフだとすると、今回のはドワーフ並みに筋肉隆々の人間ということになるね。でも食事や鎧なんかがそのままだからまともな戦闘が出来ない状態ってところなんだ」
オルヴァーがガイスカの言いたいことをまとめる。要は、材質が大きく変化したために量や配置なども大きく変化する必要があると言うことなのだ。上記の通り、エルネスティ達は従来通りの量で建造していた。固定具を変更する必要は出たが、
とはいえ、テレスターレの技術はそれぞれ十分に完成度が高く、そちらの改良は必要が無かった。故に、彼らが行うべきなのはそれぞれのバランス調整であり、経験がものを言う分野だった。
それを理解した彼らは、