knights & magic ~odic theory~ 作:Drac
現在、
そんななかエルネスティはというと、少しばかり言語化するのも難しい複雑な気持ちになっていた。
基本的には今回の
ついでに言えば、どこぞの主人公達のように不殺の誓いを立てる事なんてできない。流石に、敵よりも味方が大切であり、手加減したことで味方の被害が大きくなる可能性を考えれば全力を尽くすべきだと考えている。
あとはエルネスティの性質的な話なのだが、前世の進路でもわかるとおり技術屋が本質なのだ。現在は憧れや知識を利用した魔法技術から上位の操縦技術を持っているが、本人も知らないような心の奥底では延々と
とはいえ、ここまでの彼や元となった世界を知る者ならば、いざ戦闘となれば興奮の方が勝るのは火を見るより明らかだろう。
そんなこんなでクシェペルカ側の関所にたどり着こうと言うとき、突然戦闘から停止の合図が挙がる。
「若旦那?どうかされましたか?」
「...関所に掲げられた旗が違う」
「そうですか。...では?」
「ああ。商談を始めよう...」
普段掲げられている旗がいつの間にか変わっている。それが何を意味するのかは大凡の予想は付くが、それが正解かは確認するまでわからないし、エムリスも断定したくなかった。
1時間後、銀凰商会は関所を占拠していた。
危惧していたとおりのことが起こっていたのだ。それも。想定より悪い方向で。
関所にいる兵は勿論、銀凰商会を通さないよう門を閉めた。しかし、それは引き落とし式の綱を切り落とす、慌てたものだった。兵達は知らなかったが、関所の向こう側、フレメヴィーラ王国は魔獣の存在する土地であり、ごく稀ではあるが魔獣が山を越えてくることもある。そういった有事を想定した構造なのだ。
ツェンドリンブルは知らなければ
となれば、当然人ならざるものとして止めるし、人とわかれば会話を試みる流れになる。
エムリスが関所と問答したところ、クシェペルカはすでにジャロウデクに滅ぼされているという。
喧嘩っ早いエムリスはそれを聞いて、
穏便に通って密かに情報収集するというてもあるが、ツェンドリンブルはいささか目立ちすぎる。それ以前に門の復旧で数日は足止めさせられるし、最悪徴収だ何だといってくる可能性もあった。
エムリスは参戦する気満々であり、立場や気質を考えて、騎士団の面々も参加する可能性が高かった。
となれば、ここで兵達を打倒して情報の流出を最小限にした方が良いといえる。
そうして戦闘が開始されたのだが...エルネスティの蹂躙がひどかった。
先にも行ったとおり、戦闘となればエルネスティは興奮を抑えられない。故に、「僕もまーぜて」といわんばかりの雰囲気で一歩遅れて戦闘に参加し、関所にいた中隊の8割を殲滅した。
それは、彼の乗機であるイカルガの強みを出したもので、
その様にそれほど驚かず、エルネスティだしで済ませるようになってきた騎士団の面々は少々手遅れなのかもしれない。